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Happy Birthday 磁気ディスク50歳 94

ストーリー by yoosee
いつか宇宙の全てがその内側に 部門より

不良セクター日々増加中のSOggy曰く、"世界初の磁気ディスクを接続したシステムIBM 305 RAMACが1956年9月13日に出荷されてから、50年が経った(英語版ウィキペディアの該当ページでは4日発表で13日出荷、CED in the History of Media Technology では13日は発表日)。この RAMAC (Random Access Method of Accounting and Control) の当時のスペックは以下の通り。

  • 記憶容量 4MB少々 (7bit/字で五百万字)
  • 転送速度 60KB/sec (8800字/秒)
  • ディスク回転数 1200rpm
  • ディスク直径 24インチ
  • ディスク枚数 50
  • ヘッド数 2 (独立した二つのヘッドがディスク間を上下した)
  • 筐体サイズ 縦75cm x 横152cm x 高172cm
  • 重量 1トン
50年を経た子孫であるHGST Deskstar 7K500は、容量12万倍、転送速度4.8万倍、容積1/5400にして、たったの2.3万円也。

月刊誌の広告からHDDの容量と値段を適当に拾ってみると、89年-140MB-33万円(5インチモデル)、95年-2.1GB-13万円、00年-27GB-3万円となっていた。先月のストーリーにもあったが、HDDの容量増加は留まるところを知らず、バイト単価は下がる一方で利用者にはありがたい。またHDD隆盛の一方で、時代の要求に合わず消えていった記憶装置もある。磁気ディスク50歳の今日は、昨日の、明日の、五年後の、百年後の記憶装置を語れ。"
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2006年09月13日 17時58分 (#1017795)
    デビルマンしか思い浮かばなくなってしまった、この身が憎い。
  • 容量は増加したが (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Choro-Chan (31768) on 2006年09月13日 18時00分 (#1017796)
    容量は増加の一途をたどっているけど、実際の信頼性に於いて
    どの程度進化したのか興味があるのだが。
    私なんかは経験則で耐用5年くらいと考えて居ます。

    個人的には次の外部記憶はホログラムディスクに期待ですが、
    JPEG保存したデータが色褪せてくるとかアナログチックなギミックが
    あったら面白いなと思ったり。
  • 日進月歩 (スコア:3, 興味深い)

    by Another_View (29838) on 2006年09月13日 18時02分 (#1017798) ホームページ 日記
     思い出す、まだ高校生の頃。FM-TOWNSを使っていた私は、外付けのSCSIのHDDを買ったものだった。確かロジテックの製品で、250MBだったか500MBだったかで5万円強だった気がする。
     そのときに一緒に8MBのSIMMを買ったなあ。これも5万円くらいだった気がする。高校生の私には高い買い物だった。

     あれから10年以上経ちましたが、当時も今も記憶領域は常に不足気味です。
    • Re:日進月歩 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Choro-Chan (31768) on 2006年09月13日 18時08分 (#1017803)
      >あれから10年以上経ちましたが、当時も今も記憶領域は常に不足気味です。

      私の頭の事を言うな~!(笑)

      #最初はX68Kの20MBだったかな?
      #単体で買ったのは120MBで12万
      親コメント
    • by megadb (11654) on 2006年09月13日 18時50分 (#1017827) 日記
      あなたは私ですか?
      わたしは、240MBのHDDを\58,000-で購入しました。
      そのときに8MBのメモリとF-BASIC386など同時購入。
      #メモリの値段はわすれました
      親コメント
      • そうでした、思い出しました。買ったのは240MBのHDDでした。ロジテック製で緑色の筐体でした。こいつにTOWNS-OSをいれ、内蔵の30MB HDDはDOS専用にした記憶があります。

        FM-TOWNSの場合、外付けHDDはPC-98用のものより安かった気がします。
        メモリもSIMMだったせいか、PC-98用のEMSメモリなんかより格安でしたね。

        RAM 10MBでHDD 200MB+ってのは当時の一般用PCとしては最先端くらいの環境だったと思います。それが10万円の追加投資で揃ったわけですから、FM-TOWNSはコストパフォーマンスは良かった?のかな。
        親コメント
      • by halmaki (10619) on 2006年09月13日 19時59分 (#1017871)
        TAXANの200GBのHDDを¥50,000で購入。
        ALICE SOFTのランス3をHDDで快適プレイしたくて…。
        親コメント
  • by Zepto (5428) on 2006年09月13日 18時06分 (#1017800)
    24in * 0.0254in/m * pi * 1200rpm ≒ 138km/h

    …ですか。かなり速いですね。
    そんなのが何枚も重なって回っている光景は、かなり凄いかも。
    • >ディスク外周部は 138km/h

      新幹線なら車輪がその倍のスピードで回っていますよ。

      重さと精度に違いが有りすぎ?

      #アホコメントだけどID
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年09月13日 18時46分 (#1017825)
      ちなみに最近のHDDだと
      3.5in * 0.0254in/m * pi * 7200rpm ≒ 121km/h

      ハイスペックモデルだと
      3.5in * 0.0254in/m * pi * 10000rpm ≒ 168km/h
      2.5in * 0.0254in/m * pi * 12000rpm ≒ 144km/h

      50年前からそんなに変わってないんですね…
      親コメント
      • 続けてbit/mmを求めると… (スコア:2, おもしろおかしい)

        by SOggy (10951) on 2006年09月13日 19時31分 (#1017854) 日記

        面白そうな数字になってきたので、続けて外周部でのビット当たりの長さを求めると、RAMACで0.6mm/bit、HGST Deskstar 7K500で1.1*10-5mm/bitでした。進歩って素晴らしい。
        # あくまで外周部と転送速度から求めた概算値

        速度はでませんし、トラック幅が分からないのでビット当たりの面積は不明ですが、0.6mm/bitならば器用な方が手書きできそうなレベルですね。

        親コメント
  • by SteppingWind (2654) on 2006年09月13日 18時41分 (#1017822)

    日本初の磁気ドラム装置 [ipsj.or.jp]も1956年製造(納入は57年らしい)だとか. こちらは1000語の記憶容量しかありませんし, さらに遡れば1932年に世界最初の磁気ドラム装置は作られています.

  • 磁石の研究 (スコア:3, 興味深い)

    by Kanji (8729) <h-gomiNO@SPAMmanuke.com> on 2006年09月13日 19時26分 (#1017851) ホームページ 日記
    私のいとこに研究職の人がいるのですが、どんな研究しているのか親戚の間でも知られていなかったので、あるとき私の父親が「おまえ何の研究してんのや」と訊いたら、そのいとこは説明に困ったのか「おっちゃん、平たく言うとな…『磁石』の研究やな」と答えたそうです。それを聞いて私は、ああたぶん磁気とか磁性体とかそのへんの研究なんだろうなぁ、と思いましたが、多分うちの父親は自分の使っているパソコンとの関連も分かってないんだと思います。
  • by cyber205n (14932) on 2006年09月13日 19時42分 (#1017861) 日記
    ディスクが容量をどんどん増やしていく中で、記憶メディアとしていったんは注目されていたのに、
    結局扱いずらくて消えていったものもありますね。磁気バブルメモリとか。

    コナミのシステム基板「バブルシステム」にゲーム本体の記録メディアとして使われて、
    グラディウスやツインビーを動かすのに使われましたし、富士通のパソコンでも標準で
    バブルメモリインタフェイスを搭載したバブコムなんていうパソコンがあったはずですが、
    やはり「データが飛びやすい」ってことと、「電源に-12Vが必要」というあたりが嫌われたのでしょうか。
    グラディウスの基板も後になると修理のためメーカーに送り返すと、バブルメモリではなく汎用のROMに
    交換されて帰ってくるようになり、一瞬でロードが完了してしまうためモーニングミュージックを
    聞くこともなく、あっというまにスタートしてしまう仕様になってしまったそうです。

    SF映画のスタートレック2/3あたりでは極低温タンクに保存された数ギガから数十ギガバイト程度の
    容量を持つバブルメモリがジェネシス(惑星改造)計画の研究所に用意されていたことになっていました。
    研究の傍らゲームを作ってた研究員がいて、あまりに大容量を喰うので怒られていたような。
    近頃のHDDは片手で持てるサイズにその数十倍のデータが記録できるんですけどね。
    • FM-8でもオプションでバブルメモリが取りつけられたはずです。

      研究所に用意されていた

      現在のように高密度化したHDDって、宇宙空間で使い物になるんでしょうか?宇宙線に被爆してどんどんbitが変わってしまうような。

      (ここから妄想モード)実は、その研究所ではHDDみたいなのは不安定で使えなかったのかもしれません。極低温タンクは、バブルメモリを宇宙線から保護する装置で、保護するために極低温が必要だったのです。きっと。

      じゃあエンタープライズに積んでいるコンピュータのメモリはどうなるんだという話がありますが、エンタープライズはワープ中亜空間内にいますから、宇宙線の影響を受けないんです。きっと。ワープ中にワープしてない間のエラー補正をしているんでしょう。謎はすべて解けた!

      じゃあ、ワープ中にセンサーで付近を探索できたり、窓から星が見えるのはなぜなんだ?>私

      --
      vyama 「バグ取れワンワン」
      親コメント
      • オプションじゃなく標準搭載ではなかったかと>バブルメモリ
        親コメント
        • FM-8はバブルメモリを差し込めるI/Fは標準搭載ですが、バブルメモリ自体は別売りだったと記憶しています。(バブコムはどうなのか知りません。^-^;)実はバブルメモリ、実物見たことがないのでよく分からないですが^-^;、キーボードの更に奥というか上に拡張カードを差す場所があって、そこにバブルメモリカードを突っ込むんじゃなかったでしたっけ?だとしたら、バブルメモリがついていないFM-8が当時の店頭にありました。

          ただ、パソコン少年がいじるような店頭に置いてあったということもあって、わざとバブルメモリは店員さんが外していたのかもしれませんね。だとしたら失礼。

          ただ、FM-7でバブルメモリがつけられないと聞いた時に「そんな大容量記憶容量は、使ったことがないし、オプションでもいらないや(高嶺の花)」と思った記憶があるんで、やっぱりオプション扱いだったんじゃないかと思います。

          # 年がばれてしまう~(笑

          --
          vyama 「バグ取れワンワン」
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        • 標準搭載ではないです.

          バブルメモリのついてない(自爆ボタン&筆箱)な状態のFM-8が手元で動態保存されいます...

          # 誰か600万で買いませんか:)
          --
          みんつ
          親コメント
    • バブルメモリ (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2006年09月13日 21時54分 (#1017935)
      まだ一部のレーザー加工機やタレットパンチの制御装置(NC特に
      FANACの6Mとかいうやつ辺り)の補修用で実在するはずです。
      何故か互換基盤がFANACに無いようなんで家にあったレーザー
      加工機も修理の際の基盤交換でバブルメモリのままでしたけど
      何か海外のFANAC関係の部品販売店ではバブルメモリボードの
      社外互換品(SRAMバッテリィバックアップ+LANでpcから書き
      込みが可能な)が実在しているようで悔しい思いをしたことが
      あります。

      ・・・穿孔テープの読み出しめちゃくちゃ遅いんだもん。
      まだ、そのときはテープだったけどその後調べてRS232Cで
      pcから直接読み出せるようにしてから苦労は減ったけど
      この二つがそろった状態は洒落にならない状況でした。
      親コメント
  • by WATT (7709) on 2006年09月13日 21時16分 (#1017918) 日記
    先日、実物のディスクを見ましたが、あまりの大きさにのけぞってしまいました。
    1インチのHDDと比較展示されてましたが、月並みながら技術の進歩に感動しました。

    # PCが小さくなったのも実感しました。
  • 4MB (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2006年09月13日 18時10分 (#1017805)
    直感的な感想としては、初めての磁気ディスクにしてはすごく
    大容量だなあという気がするのですが、いかがでしょうか。

    キロバイトくらいなのかなあと思ったんですが。

  • by Anonymous Coward on 2006年09月13日 18時35分 (#1017815)
    日本も1950年代ころから当時の電電公社で研究がはじまっていたと父から聞きました。
    父は機械屋だったので、ディスクの軸受について研究をしていたそうです。
    ところが、いつごろだったか半導体でメモリをつくればよい--というはなしが主流となり電電公社では研究が打ちきりとなったそうです。
    ところで、日本では新幹線の案内音声が磁気ディスクの利用のさきがけとなったと聞いたのですが...どうもこれだとこちらのコンピュータが輸入された方がはやかったようですね。
  • by Anonymous Coward on 2006年09月13日 21時56分 (#1017937)
    いまさらだけど、HDDをフルバックアップできる他のデバイスがほとんど無くなってきたような。

    現在SCSIで一般に手に入る(店頭販売されている)、単体で最大容量のHDDが300GB。これを単体でフルバックアップできるデバイスって何があります?
    個人的には

    • LTO3
    • LTO2(圧縮して何とか)
    くらいしか思い浮かばないんですが。

    ATAだと500GBのHDDが有るわけで(1TBのHDDって出たんでしたっけ?)、HDDが他の補助記憶装置に比べて過剰に進歩し過ぎている気がする。

    • by urasin (31265) on 2006年09月14日 12時45分 (#1018372)
      SDLT 20本のテープローダーでも、テープすべてを1パーティションで組めば約12TB。まだまだいけます。

      ・・・高いけど。

      #企業業種によっては、隔日でテープを田舎の倉庫へ送ったり
      #戻したりしてます。(都市部の地震・核攻撃対策で。)
      #こういう用途にはHDDより衝撃耐性がありそうなテープに
      #まだ需要があったりします。
      #バックアップが終わる時間・配達が来る時間・移動中に
      #核やられても倉庫には1組・・・とか「ダイヤ」組むのが
      #密かな楽しみなのでテープにもがんばってほしい
      親コメント
    • ATAだと750GBが普通に買える最大じゃないですかね?
      バックアップは当然HDDです

      安いし
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年09月13日 18時00分 (#1017797)
    磁気ヘッドと磁気メディアの相対速度を稼ぐ方法で、機械的にコンパクトにまとまる方法が、他に開発される迄は…。
  • by ZikZakCorp. (27383) on 2006年09月14日 0時58分 (#1018062)
    個人的にはドライブ単体よりもこちら [ibm.com]を子孫と呼びたい。

    # RAMACそのものはメインフレームと共に死んじゃったのかな?
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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