Microsoft、Novellとの提携で3億4800万ドル支払い 13
ストーリー by mhatta
分割統治 部門より
分割統治 部門より
Anonymous Coward 曰く、
先日の MicrosoftとNovellの提携の件での続報だが、 ITmediaの記事によればMicrosoftはサブスクリプションや特許料として 3億4800万ドルをNovellへ支払い、 共同マーケティングにも1億ドルを投じるらしい。 内訳としては、SUSE Linux Enterprise Serverのサブスクリプション料として 2億4000万ドルをMicrosoftが前払いし、 特許協力契約の下ではMicrosoftはNovellに1億800万ドルを前払いし、 Novellは関連製品の売上高に応じて5年にわたってMicrosoftに4000万ドル 以上を支払うとのこと。今回の提携がGPLに矛盾するという懸念もあるが、 Novell側のFAQではGPLの条件と矛盾する条件では合意していない とのことだ。
NovellのSUSE買収時には、IBMがNovellの転換優先株5000万ドルの 投資を行っていたことで、背後にRed HatゆさぶりのためのIBMの意思が 感じられた。 SCOにMicrosoftが5000万ドルを投資した事例も勘案すると、 今回の提携はMicrosoftがNovellへ当面の餌を与えているようにも 見えるがどう思うだろうか?
いろいろと気になる記事ではあります。 (スコア:1)
取り組む可能性を示唆するものでしょうか?Monoの互換性向上とか。
また、「特許料」。SuSEの特許というと、YaST周りなのでしょうか。SuSE Linuxに
含まれてるアプリケーション一般などという無茶な話にはなっていないと思いたい。
Re:いろいろと気になる記事ではあります。 (スコア:5, 参考になる)
>取り組む可能性を示唆するものでしょうか?Monoの互換性向上とか。
今回の提携でマイクロソフトはSUSE Linux Enterprise Serverの再販用ライセンスを購入することになった(厳密にはSUSEの年間サポートサブスクリプションに引き換えられるクーポンらしいですが)ので、その代金というだけでしょう。
>また、「特許料」。SuSEの特許というと、YaST周りなのでしょうか。SuSE Linuxに
>含まれてるアプリケーション一般などという無茶な話にはなっていないと思いたい。
SCOのLinux関連訴訟の中で出てきた話ではNovellはUNIX関連の特許を持ってはいるようですが、Groklawをはじめとしてなんとなく大勢の見方としては、今回の提携はマイクロソフトとNovellの特許クロスライセンスの形をとってはいるものの、実質的なキモはマイクロソフトによるSUSEユーザへの特許非係争表明であり、かつてSCOがやろうとした「SCOに訴えられない権利」販売とかわらない、というもののようです。
早い話がマイクロソフトの真の意図は「商用Linuxディストリビュータ第二位のNovell SUSEがどうやらLinuxの特許侵害を認めたらしい」というSCOにかわる新たなFUDのネタにするのと、短期的にSUSEを推すことでRed Hatの勢いをそぎつつ、最終的には商用Linuxの共倒れを狙っているというシナリオのようで。
ただ、
Joint letter to the Open Source Community [novell.com]
ここを見る限りでは特許非係争の対象になっているのはMono、OpenOffice、Sambaだけなのか?という気もするんですが。
(ちなみにOpenOfficeとの「相互運用性」についてはNovellがSUSE搭載のOpenOfficeOffice向けにOffice Open XMLプラグインを開発することになっていてODFははなからスルーのようです)
少なくともGPLを適用したソフトウェアについていえば特許侵害になった時点でGPL 7条によりそれ以上配布できなくなりますから、該当ソフトウェアのアップデートも停止するでしょうし、特許非係争といわれても結局のところ他の代替ソフトウェアに乗り換えるまでの時間稼ぎにしかならないわけで、今回の提携は鳴り物入りで報じられたものの、実質的にはあいかわらずのマイクロソフトだったね、というオチになるのではないかという気がしてきました。
Re:いろいろと気になる記事ではあります。 (スコア:0)
単に保険金代わりでしょう。
つか (スコア:1, 興味深い)
なんのこっちゃ
Re:つか (スコア:3, 参考になる)
http://opentechpress.jp/~mhatta/journal/407 [opentechpress.jp]
次に、とりあえずの続報はこちら。
http://opentechpress.jp/enterprise/article.pl?sid=06/11/08/0150233 [opentechpress.jp]
#まだ、いまひとつピンとこないのだけれど。
Re:つか (スコア:4, すばらしい洞察)
>で、Novellがやろうとしているのはまさにこの段落の第三センテンス
なのか?
SUSEサイドの成果物は再配布可能なわけだし
Microsoftがやることは彼らが言う限り「Linuxと良好に動作するようWindowsを改造する行為」
であってGPLなソフトウェアを奪い取るわけではない。
現時点出てる情報ではGPL違反だと騒いでる側の方がアホに見える。
Re:つか (スコア:0)
#もう一方の記事も「使用料の要求はGPLに抵触することになる」なんて電波を飛ばしてるし。
Re:つか (スコア:0)
GPLソフトウェアを配布する権利を誰かに与える際、それに対する対価を受け取ることが問題。
つまり悪人になる可能性があるのはNovell。
Re:つか (スコア:1)
と言う発言は、たぶんGPLを読んだ事がない人か、読んでも目が節穴で出来ていたとか、あるいはアンチGPL派って気がする。
「配布する権利を誰かに与える際」って、GPLを適用した時点で地球規模的に全員が配布の権利者でしょう。
GPLならば「売るのもタダで差し上げるのも自由」ということで・・・
配布コストや付随するサービスなどの料金は、たとえ配布者が開発に関わらない第三者であっても著作/開発者に気兼ねすることなく勝手に対価を決めてよいということ。
まぁ、余計なことを付け足せば・・・
元ソースコードがほぼ無償で入手できるわけですから、ただ単にビルド/コピーして渡すだけのサービスに「馬鹿高い対価をつけた」ところで、賢い人ならば「相手にしない/お金を渡さない」でしょうけど。
大槻昌弥(♀) http://www.ne.jp/asahi/pursuits/ootsuki/
GPLと特許 (スコア:0)
マイクロソフトのトピックには入れないの? (スコア:0)