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労働基準監督官の6割が労働時間の規制撤廃の導入反対 153

ストーリー by mhatta
今の裁量労働制じゃいかんのかね 部門より

sunnydaysundey 曰く、

ちょっと前に/.Jでもストーリーとなり、最近何かと話題のホワイトカラー・エグゼンプションだが、 毎日新聞の記事によると労働基準監督官の6割がホワイトカラー・エグゼンプションの導入に反対しているという。労働現場の状況を良く知る監督官たちの意見だけに重みがある。
ホワイトカラー・エグゼンプションが実施されたら長時間労働に歯止めがかからず、サラリーマンとしては死活問題だと思うのだが、皆さんはどう思うだろうか? 個人的には「なぜ厚労省が提案するのか分からない」に同感だ。

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  • とりあえず (スコア:5, 興味深い)

    by Elbereth (17793) on 2006年12月14日 10時44分 (#1075440)
    公的機関から率先してやるべきですね。
    厚労省も当事者になれば寝言は言わなくなるんじゃ。
    • Re:とりあえず (スコア:4, すばらしい洞察)

      by nim (10479) on 2006年12月14日 10時47分 (#1075443)
      中央官庁なんて自主的なサービス残業の総本山みたいなところだから、
      むしろそれが合法化されてほっとするだけでは?
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年12月14日 10時54分 (#1075451)
      公的機関でも裁量労働制がすでに導入されているところ(職種)もあります。
      また中央省庁の人間はすでにいわゆるサービス残業での過剰労働状態ですので、
      中央省庁で導入したところで彼ら本人には何の影響も無いでしょう。
      #割と皆さん終電まで、というか深夜とか朝までいらっしゃいますので。
      #まあ、だからこそ導入に抵抗が無い、と言う可能性もありますか。

      深夜まで議論に巻き込んだりしているほうの人間なのでAC
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年12月14日 11時16分 (#1075475)
        問題なのは、あんまりやりたい放題やってると契約による雇用そのものが破綻してしまう恐れがあるってことでしょう。

        どんな制度を採用するにせよ、全体に「頑張るだけ無駄」とか「真面目にやるだけ損」といった空気が充満してしまうと立ち行かなくなる。

        # 自営だし人も使ってないから他人事だけど、
        # さすがにちょっとやり過ぎだと思う
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      • Re:とりあえず (スコア:3, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2006年12月14日 12時42分 (#1075551)
        中央官庁の公務員でそこまでサービス残業をやっている人は極一部ですよ。
        大体昇進コースに乗っている(と思っている)人たち位で、そうでもない
        多数でいえば残業代はきっちり請求できる範囲でしかやりません。

        深夜のタクシーの数が凄いという話もありますが、所詮はタクシーで
        吸収できる程度の数しか残っていないってことでもありますね。
        親コメント
  • キャッチコピー (スコア:5, おもしろおかしい)

    by toworu (27387) on 2006年12月14日 10時46分 (#1075441)
    「過労死促進法」とは、なかなかキャッチーでいいですね。
    「労働者定額使い放題プラン」もよかったけど。公取委も納得。
  • by prankster (12979) on 2006年12月14日 10時47分 (#1075445)
    管理職になると残業代が出ないという会社は多いと思いますが、たいていの場合は課長以上が対象ですね。ところが某製造業大手では係長から残業代なしです。でも残業はする/させられる。30台半ばを過ぎると誰でも係長。でもその先はほとんど行けません。給与制限としか思えません。

    フレックスの導入もあって実態と異なる記録を出さざるを得ない方々が多いせいか、某氏は毎日手帳に実際の勤務時間をメモしていると言っていました。過重労働で倒れたときの労災申請の証拠にするのだそうで。

    こういう業界ではホワイトカラー・エグゼンプションの導入なんて、今更な感があるでしょうね。
    # 残業規制じゃなくて、残業当たり前の上で払ってくれないところがアレだ。
    • 法改正で労働時間が完全に個人裁量になると、長時間労働に対する使用者責任を問えなくなる、労災適用も不可能になる、という話を目にしました。
      ソースを出せなくて申し訳ないですが、残業代だけの話ではすまないようですよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年12月14日 15時46分 (#1075684)
      >こういう業界ではホワイトカラー・エグゼンプションの導入なんて、今更な感があるでしょうね。

      そういう世界の残業手当未払いはあったけど、あくまで違法だったので『合法化しよう』というのが、今回の法律制定なのでは。ひでえ話です。
      親コメント
  • どっかで見た話だなと思ったら、セキュmemoさんで以下の記事が紹介されていたのでした。

    残業代11.6兆円が消失する?! 国民的議論にならないまま着々と進む労働法制の大改革 [nikkeibp.co.jp]
    (↑登録が必要かもしれません)

    上記を読むと、厚生労働省の悲願である「労働契約法」成立と抱き合わせでホワイトカラー・エグゼンプションが提案されたので仕方なく受け入れているということみたいですね。

    しかし、労働組合の弱体化によって紛争解決能力が失われた為に、「労働審判制度」と「労働契約法」が必要とされるようになったという話は、結局自分で自分のクビを閉めてしまったということなんでしょうかねー。

    #最近職場を移ったら、労働組合の活動がしっかりしていて驚いた
    #今まで、そういう職場に居たことがなかったから…
  • 愛国心と同じ (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2006年12月14日 11時02分 (#1075461)
    いまの日本は、戦後民主主義教育による行きすぎた個人主義ばかりがはびこっていて、自分の属する組織への忠誠など、みじんもない。自分の属する会社のために働くという意識を、少しは持ったほうがいい。それが日本人の美徳ではなかったのか?

    自分の属する組織への忠誠が不足していると、それは究極的には、愛国心の欠如ということにつながる。国家こそは、自分の属する組織の究極的なものだから。
    • Re:愛国心と同じ (スコア:5, おもしろおかしい)

      by nim (10479) on 2006年12月14日 11時41分 (#1075492)
      > いまの日本は、戦後民主主義教育による行きすぎた個人主義ばかりがはびこっていて、自分の属する組織への忠誠など、みじんもない。

      釣りにひっかかりつつマジレスしますが、最近このような言辞をよく見かけます。定量的な根拠なしにこんなことを言われても、賛成も反対もできません。

      「いまの日本は、森○卓郎氏の言辞による行きすぎたメイド萌えばかりがはびこっていて、猫耳に対する忠誠心など、みじんもない。」

      と言われるのと同じです。確かにメイドばかりフィーチャーされ、支配的になっていくことは極めて重大な問題ですが、統計をとって実際にメイド萌えばかりになっているのか、また、それが森永○郎氏の影響によるものなのか、それがはっきりしない中で確定的な言辞を弄するべきではないと思います。

      もしかしたら、森永卓○氏のおかげで市場全体が底上げされ、猫耳派の衰退が食い止められていたのかもしれませんし、○永卓郎氏と協力し合い、「猫耳メイド」政策を打ち出していくことで現状を打破すべきなのかもしれません。
      まずはしっかりした調査研究と科学的な姿勢を徹底することが必要でしょう。
      親コメント
    • Re:愛国心と同じ (スコア:5, おもしろおかしい)

      by otk (8452) on 2006年12月14日 11時58分 (#1075500) ホームページ 日記
      > 自分の属する組織への忠誠が不足していると
      こんな時間帯にスラドに書き込みをするようになる、と :-)
      親コメント
    • Re:愛国心と同じ (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年12月14日 13時30分 (#1075588)
      「俺達が組織を愛しているように、組織も俺達を愛してほしい」 by ランボー
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    • Re:愛国心と同じ (スコア:2, おもしろおかしい)

      by CowardDuck (25674) on 2006年12月14日 11時52分 (#1075498)
      >国家こそは、自分の属する組織の究極的なものだから。

      わたしの所属は三千大千世界です。

      勝手にちっぽけな組織に所属させないでください。
      親コメント
    • いまの日本は、戦後民主主義教育による行きすぎた個人主義ばかりがはびこっていて、自分の属する組織への忠誠など、みじんもない。自分の属する会社の社員の面倒を見るという意識を、経営者は少しは持ったほうがいい。それが日本的経営の美徳ではなかったのか?

      ゆとり教育の弊害からかゲーム脳からか、「奴隷」と「家来」と「雇用者」の区別がつかない経営者が多すぎる。
      良い給料と良い待遇で良い仕事をしてもらって、良い商品を売ると言う基本が出来ていない。
      企業努力の美名の下に社員の給料を下げる前に、自分の給料を下げるのが経営者たるものの美徳ではないだろうか?

      経営者とて究極的には組織の一員、自分の属する組織と構成員への忠誠と愛が不足していると、それは究極的には、愛国心の欠如ということにつながる。国家こそは、自分の属する組織の究極的なものだから。

      #改変してみたが面白くないなあ
      --
      ____
      #風邪をひきました、脳が故障しています
      #残念ながら仕様です。
      親コメント
    • by SigZ (37) on 2006年12月14日 12時56分 (#1075563)
      十数年前の話になってしまいますが、当時の上司が経営コンサルタントに
      この業界(情報産業)は極めて特殊だ。どの会社にも「定年まで勤め上げよう」という従業員がいないし、経営者も従業員がずっといるとは思ってない。
      と言われて、「なるほど、そうだな。」と思ったという話を思い出しました。

      今では情報産業だけが特殊事情というわけではないと思いますが、それは労働者側の意識の変化だけが原因なのではなく、経営者の意識も大きく変化しているのではないでしょうかね。

      # IT業界にもポスティング制度があれば、と思っている経営者は少なくないような気がする。
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  • by Anonymous Coward on 2006年12月14日 10時39分 (#1075438)
    「なぜ厚労省の中の人が得するのか分からない」とも言い換えることができそうだ
  • なぜ厚労省? (スコア:3, すばらしい洞察)

    by kakitaro (10664) on 2006年12月14日 11時51分 (#1075497)
    確かに経産省が経営者の代弁として「時間ばかり掛かって効率の上がらない従業員への支払いを抑えるため」発案するのなら理解できるが、なぜ厚労省が?って思いはありますね。絶対背景はあるはずですが、分からない。。。

    一部には勤務時間の無制限拡大による過労死を促進することは火を見るより明らか。また、単なる残業代のカット目的で利用する輩が横行することも明らか。せめて対象を年収800万円以上位に絞らないとかなり拙いような気がする。
  • 年俸制の人は (スコア:2, 参考になる)

    by brax3 (15953) on 2006年12月14日 10時56分 (#1075455)
    関係あるんでしょうか?
    元々契約時に月30時間分の残業代は盛り込み済みとか言われたんですけど。


    月給は年俸の1/12でボーナスも無かったりしますが、その分月給が高く、
    会社の業績に関わらず年俸分の給料をもらえるので気に入ってたんですが。
    • Re:年俸制の人は (スコア:5, 参考になる)

      by nim (10479) on 2006年12月14日 11時17分 (#1075477)
      まず、年俸制であっても残業代はもらえます。
      次に、一定時間の残業代を含むような賃金を設定することは可能です。
      ですので、あなたの場合月30時間を超える残業をする場合は、はみ出た分の残業代を支給される必要があります。

      ここで、WE制度が導入され、あなたが対象になるとすると、年俸契約を残業代を含まない形で結び直し、残業をいくらやっても(やらなくても)報酬はかわらないという風になると思います。
      この結び直しの際の金額は、常識的に考えれば今以上になるでしょう。
      親コメント
    • Re:年俸制の人は (スコア:2, 参考になる)

      by toworu (27387) on 2006年12月14日 11時07分 (#1075464)
      ”年俸制”で”裁量労働” [e-words.jp]ならば、アリなんじゃないでしょうか。
      裁量労働ではなく、勤務時間が決められているのであれば、年俸制と言えども残業代が支払われないのは違法のはずです。
      親コメント
  • by NOBAX (21937) on 2006年12月14日 12時01分 (#1075504)
    年収はともかく、免除(エグゼンプション)の対象者って
    >労働時間では成果を適切に評価できない業務に従事する者であること
    >業務上の重要な権限及び責任を相当程度伴う地位にある者であること
    >業務遂行の手段及び時間配分の決定等に関し使用者が具体的な指示をしないこととする者であること
    に全部当てはまる人でしょう。
    そういう人はあまり反対しないのではないでしょうか。

    ---------------------
    自営業の人にはいまごろ何を言ってんだかって話ですが
    • by CowardDuck (25674) on 2006年12月14日 14時33分 (#1075645)
      >労働時間では成果を適切に評価できない業務に従事する者であること

      だとすると「人月」って単位で見積もりする業界には適用しないって
      ことだよね。

      コンサルタントとか IT 土方には関係ないってことだな。
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    • by sunnydaysundey (32697) on 2006年12月14日 12時42分 (#1075549)
      提出元が経団連ですから、政党として支持するのは自民党でしょうが、
      彼らの支持母体は、農業漁業、土建業、企業経営者、医師会などで
      いずれもこの法案が通っても痛くも痒くもない。

      困った事に一票の格差が大きい田舎は、上記産業割合が高く自民党が強い。
      都会でサラリーマンが抵抗しても、田舎の方々の賛成で潰れてしまう可能性大かと。

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      • by USH (8040) on 2006年12月14日 13時58分 (#1075610) 日記

        困った事に一票の格差が大きい田舎は、上記産業割合が高く自民党が強い。
        都会でサラリーマンが抵抗しても、田舎の方々の賛成で潰れてしまう可能性大かと。

        一局集中を解消するため、みなさん、田舎に帰りましょう、っていうことですよ。
        きっと。
        親コメント
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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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