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塾は禁止? 279

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予備校とかも廃止ですか? 部門より

mty 曰く

朝日新聞の記事によると、政府の教育再生会議の野依良治座長(ノーベル化学賞受賞者)が、 8日に開催した同会議の「規範意識・家族・地域教育再生分科会」で、「塾の禁止」を主張していたことが同会議の議事要旨(PDF)で明らかになった。

それによると「できない子が行くのは良いが、普通以上の子供は塾禁止すべき。公教育を再生させる代わりに塾禁止とする」
と再三にわたって強調している模様。 教育再生会議の場で、できる、できないという区別をするのもどうかとは思うのですが、 「昔できたことがなぜ今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」とコメントしていることから、自身の体験に重ねて古き良き時代への回帰を強く願っているようにも思われます。

スラドの皆さんにも塾に通っていた人は多いのでは無いかと思いますが、特にお子さんをお持ちの方、どのように思われますか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by kitakitsune (25416) on 2006年12月24日 22時23分 (#1081585) 日記
    地方だと、「私立高校=県立高校に入れなかった人が行くところ」であり、地域の一番の進学校ももちろん県立高校で、
    おらが集落の神童がその高校へと進学していき、あわよくば東大それが無理でも旧帝大へ、みたいな教育システムになってます。

    で、そんな地方ではろくな塾なんかあるはずも無く、家庭教師だって地元の駅弁大学の学生のバイトだから東大京大だの旧帝大だのへの
    受験指導なんかどだい無理な話で、結局その県立高校の授業と教科書と若干の参考書が受験勉強のすべて、ということになるわけで。

    そんな教育環境にあっても、その高校は毎年なんとか2桁の学生を東大に送り、その土地から一番近い旧帝大へもウン十人と送り出していた、
    となると正直塾なんか無くてもいいだろ、どうせ「勉強した気になるために」とか「友達とのコミュニケーション」とかが目的で通うのだろうから、
    と思うことはあります。それがひどくなると「今日は灘高犯したぜ 明日は開成掘ってやる」的なよく分からんコンプレックスになったりならなかったり。

    だかしかし。そのシステムは、朝や放課後、長期休暇中の補修、緻密な問題研究や受験指導といったお給金にならない県立高校の教師の努力と、
    授業や受験の優れたノウハウをもった名物教師をなるべく他へと転属させない、という教育委員会のある意味柔軟な人事制度の運用、
    そして生徒自体のやる気や努力とか保護者の協力等々といった有形無形の労力や犠牲の元に成り立っているのもまた事実で、
    そういった受験指導をより専門化し、かつそれらのコストを積み上げて月謝という目に見える形にしたのが塾なのだ、と考えるとなあ。
    • by glasstic (32934) on 2006年12月25日 3時29分 (#1081757) 日記
      地方の公立高校(の一部)が進学校足りえるのは、塾が大したこと無いのではなく、
      やはり、その地方の公立高校が優れているからだと思います。

      私は、教育に一番必要なのは、指導者や本人の能力ではなく、周りの学生が皆
      勉強する努力をしているという環境だと思います。
      周りが勉強してれば、自然と勉強するようになるものです。
      皆さんがアレゲな大人になったのは、周りがアレゲだったからじゃないですか?

      都会では塾がそういった場であり、地方では公立校の一部がそういう場なのでしょう。
      また、「昔できたことがなぜ今できないのか」なんて言ってしまうのは、
      勉強しない子供は、そもそも高校まで進学しなかった時代に育ったからではないでしょうか。
      親コメント
  • by vn (10720) on 2006年12月24日 23時57分 (#1081665) 日記
    両親が勤め人の場合は、小学3年生くらいまでで学童保育が終わってしまうので、
    そのあたりから学習塾や習い事にでも行ってくれると助かります。
    同じ意味で、テレビを見せておくとか、テレビゲームをやらせておくというのは
    子育ての手間がとっても省ける、親にとってありがたーいことです。

    あんまり手間を省くと、家庭としても社会としても、とんでもない報いを受けるかも
    知れません。現にとんでもない報いを受けているのかも知れません。

    勉強という点では、ぜんぜん塾に行かなくても、公立小と公立中に通っても、
    親がきちんと勉強の面倒を見るだけで、大概の大学には入ってしまえるものです。
    家庭にそういう文化が伝承されているかどうか、です。
  • 禁塾令 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by jtakao (16864) on 2006年12月24日 23時50分 (#1081661)
    だいぶ昔、NHKの「中学生日記」にて、禁塾令だったかというような(よく覚えていないけど)話がありました。
    学生達が文化祭に映画を作成、その内容が、未来に学習塾が禁止されたという、いわば劇中劇。
    受験戦争は加熱、禁酒法の下でのヤミ酒場のように密かに運営する塾、コソコソとそこに通う学生、そして摘発する警察、捕まる学生…。そんな内容だったと記憶しています。
    まぁ、本当に「禁塾令」が施行されるとは思えないけど、仮に禁止されたとしても、ヤミとまでは言わなくてもうまく法から逃れる教育機関が現れる事でしょうね。今なら通わなくてもネットで受講とか。

    しかし、「できない子が行くのは良いが、普通以上の子供は塾禁止すべき。」って、なんだそりゃ。
    これだと学校のテストで故意に低い点を取る人が出て来ることでしょう。できない子は学校のテストでできるだけ頑張らないようにするでしょう。それこそ学校教育の崩壊じゃないか。
  • by koromo-h (3935) on 2006年12月25日 0時19分 (#1081677)
    会議の議事録 [kantei.go.jp](PDF)を見ると、渡邉美樹氏(ワタミ社長)の発言によると

    これまでの議論において、総論を述べる方、現状・問題点を述べる方、解決
    方法を述べる方と様々な方がいる。これは会議全体としての前提が共有されて
    いないからではないか。

    だそうな。

    どうやら教育再生会議というのは、会議として当たり前のことさえ出来ていないようだ。
    単にエライさんたちが集まって言いたい放題言っているだけみたい。
    だから「30人31脚」とか「演劇鑑賞」とかいう、ろくでもない主張が「提言」として
    出てくるわけだ。

    「塾禁止」ってのも恐らく野依氏一人だけの私見で、まともに議論もされていないのだろう。
  • その状況で塾が必要かどうか判断しようとしても意味が無いのですが・・・

    1.塾に通っている生徒と、通っていない生徒の差
    通っている生徒は、塾で学校よりも進んだ内容を学んできます。結果として、学校の授業は退屈なものになります。
    通っていない生徒は、生徒の平均に合わせた内容に付いていけません。結果として、学校の授業は退屈なものになります。
    実際にはここまで単純では有りませんが、学級崩壊の一端を塾が担っていることも覚えておいて下さい。

    2.塾の先生たちが言う、学校の先生たちのレベルの低さ
    学校の先生たちの差は塾の先生たちよりも幅があることに間違いは無いでしょう。
    ただ、塾に通う子供達は、程度の差こそあれ『学ぼう』という気持ちがあることは確実です。
    学校に通ってくる生徒の保護者が『学ばなくても生きていける』という考えの生徒達もかなり多いことも覚えておいて下さい。

    3.問題が発生した時に対処したとき
    塾の先生たちがどれぐらい対処されているのかは、知りませんので書けませんが、学校の先生の場合、生活全般にわたり情報を収集し、家庭内暴力などがあれば然るべき機関に届け出なければならない義務があります。これらの活動は勤務時間外に行なわれることがほとんどですが、報酬などは支払われませんし、問題が解決したところで勤務評定が上がるわけでもありません。むしろ逆に問題が発生したということで問題のある先生だと、人事権を握っている教育委員会定は認識します。
    多くの方が『良い先生』と誉めるのは、無償の奉仕活動が多い人のことを指しています。

    4.教員は休みが多い
    これは正しいこともあり、間違いでもあります。
    学校の先生は仕事を拒絶したところで勤務評定が下がるわけではありませんし、退職させられるわけでもありません。最近になって勤務態度の悪い教員を現場から外して再教育、または教員以外の職場への配転を行なうようになりましたが、よっぽど酷い教員以外は未だにのうのうとサボり続けています。
    そのような教員がいるかと思えば、早朝から生徒の要望に応えて予習会を行い、授業後は補習会または部活動の指導、生徒が帰った後に翌日の授業の準備やテストの採点、その合間に問題の起きた生徒や保護者からの相談を受け、昼も夕方も10分程度で掻きこんで、帰るのは午前様。という先生も多くいらっしゃいます。
    なお、給料は同額です。
    夏休みや冬休みがあるじゃないかと言われるでしょうが、すべて休みにしている教員がいることも確かです。しかし、多くの教員は、出来の悪かった生徒の補習や、自己研鑽のために講習会などに参加してお盆の1週間と年末年始の6日ぐらいしか満足に休みが取れない人も多いのです。
    教員評価制度を実施すれば良くなると反射的に考える人が居るかもしれませんが、学校の仕事をさぼって自己研鑽(外部への発表も含む)を行なう人だけが評価されそうな内容が試案として提案されています。
    生徒が評価するシステムは、保護者や生徒の質が高い地域では有効に働きますが、校長室に全教員が退避しているような中学校の場合、満足に働くはずがありません。
    そのような学校では、休んでいる先生=叱らない先生として高い評価を受けるのですから。

    とりあえず、思いつくだけ書いてみました。
    それでも教員になって学校の現場を変えてやる!という意気込みのある方、残業有り手当てなし、責任の所在は不明確、理不尽な保護者が待ち受ける学校という現場においでくださいませんか?月給は現在のほぼ2/3程度になるかもしれませんが、卒業した生徒達がにこやかな笑顔で訪問してきてくれたときの喜びは何者にも変えがたいものですよ。
    • うちの子は小学生ですが、いわゆる進学塾に行かせる予定はありません。
      子どもの教育は、我が家のコア・コンピュタンスであり、アウトソーシングできる性質のものではないからです。ってか、こんな面白い経験を他人に譲ってなるものですか(笑)。

      > 1.塾に通っている生徒と、通っていない生徒の差

      明らかにあります。でも、通っていない子は勉強の癖がないだけの話なので、それなりの資質があれば、塾へ行くかどうかは大した問題ではないと思います。

      > 2.塾の先生たちが言う、学校の先生たちのレベルの低さ

      学校の先生の場合、自分よりレベルの低い先生がいます。しかし、塾の先生もまた、レベルの低い先生がいるわけです。親から見れば、ドングリの背比べであります。

      > 3.問題が発生した時に対処したとき

      学校も塾もアテにはしていません。先生の奉仕の心に頼るつもりもありません。これは親の責任でしょ。

      > 4.教員は休みが多い

      休みでも仕事をしている学校の先生も知っているので、これも先生によりけりだと思います。自分も先生になりたいと思った時期がありましたが、家庭を抱えながらできる商売ではありませんね。子どもが独立したら、先生になってもいいかな、と思いますが。

      子どもたちを見ていると、野依氏の言うように「ある分野では努力しても、できないものはできない」のは確かです。でも、子どもには無限の選択肢があります。職業だって、200種類はくだらないわけで、野依氏の言うように「200人に1人、とてもよくできる子供がいる」ならば、各々、特定分野でトップになる資質があるはずなんです。
      だから、視野を広くすれば、きっとエリートとなれる分野があるはずです。なのに、大人は、どうして国語・算数・理科・社会に限定して物事を見るのでしょうか。遠くが見えてないよなー、と思うのです。
      親コメント
  • 平等 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by e2718 (23583) on 2006年12月25日 20時55分 (#1082221) 日記
    コメント多いので、重複していたらごめんなさい

    学校システム、教員にも問題が多いのだが
    なんでもかんでも、平等を押しつける世論にも問題があると思う

    何が、言いたいかというと
    大学受験問題に関して、ちょっとでも教科書に載っていない
    もしくは、裏をかいたような問題を作成すると
    すぐに、非平等と文句が出る

    こちらは、教科書の知識に加えて、応用力や発想力を評価したいのだが
    そんな問題出した日には、不平等との文句が出るため
    教科書に載っていて、答えがはっきりしている問題しか出しようがない

    でも、大学入って、研究するとき
    大学出て、社会に出たとき、本当に必要なのは
    様々な状況に臨機応変に対応できる力だ
    知識や記憶があるほど、様々な応用や
    臨機応変な対応が出来るのは認めるが
    知識・記憶力「だけ」が能力
    または、優秀な人間では「無い」と思う

    一方、丸暗記していれば出来る大学受験問題に対しては
    塾に通っている人間の方が有利だろう
    しかし、上記のような問題を解く力「だけ」が
    社会が期待している力ではないし、
    このような問題「だけ」を解くことを目的とするのは
    学校がするべき教育の姿とは、私にはとても思えない

    さらに、限られた設問の可能性から、暗記を駆使して解く問題だけになると
    この手の能力に優れた人間「だけ」の、激しい競争となってしまい
    特定の、多様性のない、能力だけが評価されるようになってしまう
    (これこそ、機会の不平等ではないのか?)

    人間、本質的に不平等なんだよ!
    機会は平等に与えられるべきと思うが
    自分の解けない問題出たからって、文句言うな!

    もう関係者じゃないなので、IDでいいや

    PS
    このような事を書くと、
    暗記力も立派な力だ!
    とか
    受験に耐えて、努力してきたことを評価しないのか?
    などの意見出そうだが、これらの努力も十分に立派と思っております
    誤解無きよう
  • 本末転倒 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年12月24日 21時36分 (#1081554)
    学校で勉強せずに塾に行って勉強するという本末転倒な傾向がありませんかねぇ?
    それを懸念している記事の様にみえます。
    • Re:本末転倒 (スコア:3, 興味深い)

      by ksh2ksk4 (11188) on 2006年12月24日 21時56分 (#1081563)
      塾で勉強してりゃ,まだましかもしれませんが.
      最近の子を見ると,コンビニの買い食いついでに寄っているだけのような気がするけど.

      そもそも,塾に通わせる必要があるのかどうか,何のために塾に通わせるのかが
      曖昧になっているのでは?
      「お隣さんの子供も通っているからうちの子も」とか「学校だけじゃ足りないから」的な
      強迫観念があるように思われる.
      親コメント
      • by hohoho (14727) on 2006年12月25日 6時21分 (#1081775)
        2Chだったら、みんな釣られているといっている状態
        何が大切ということと、離れた発言を一つだけ出したヒトの意図は
        まさに今の議論かな?

        オフトピといわれると思ったけど書きました
        親コメント
        • by marudiana (31904) on 2006年12月25日 8時34分 (#1081795)
          ちょっと長くなるけど議事要旨からの引用。

          「放課後子供プラン」について
          ○事務局より資料に基づき「放課後子供プラン」(資料2)の説明
          (白石委員)
          「放課後子供プラン」は地域活性化の大きなチャンス。共働き家庭とそうで
          ない家庭の子供が一緒に遊べる場を作っていく。また、学力がもう一歩の子供
          を一緒に育てる、共育ての場である。そういった壮大なテーマを書き込んでい
          ただいきたい。主役は子供、子供がどうなるべきか、ということで骨太のメッ
          セージを出して欲しい。
          (略)
          (小宮山委員)
          子供の立場になると、自由な時間が足りなくなるのではないか、ということ
          を心配している。
          (略)
          (野依座長)
          塾をやめさせて、放課後子供プランをやらせといけない。塾は出来ない子が
          行くためには必要だが、普通以上の子供は塾禁止にすべきだと思う。

          (葛西委員)
          今は中学の受験が主体となって、学校のシステムがおかしくなったので塾が
          生き残っている。しかし、順番が逆で、塾禁止の前に公教育の再生が先である。

          (野依座長)
          公教育を再生させる代わりに塾禁止とする。それくらいのメッセージを出し
          ていいのではないか。昔できていたことが何故今できないのか。我々は塾に行
          かずにやってきた。大学も誰でも入れるようになっている。難しくない。塾の
          商業政策に乗っているのではないか。

          (葛西委員)
          しかし、日本の数学のレベルは学校ではなくて、塾によって維持されている、
          という面もある。

          (野依委員)
          それは学校がやるべきこと。もちろん学校は再生させなければならないが、
          その代わりに塾をやめさせる。そして、遊びだけではなく、文化・文芸を勉強
          する。

          (事務局)
          公教育が再生されれば、自然と塾は競争力を失っていく。再生されれば結果
          的になくなる。再生が先にある。


          まさに「漏まいら釣られすぎ」ですね。
          親コメント
    • Re:本末転倒 (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年12月24日 22時00分 (#1081567)
      気持ちは分かる気もするけど、議論としてはむちゃくちゃ。
      「みんな平等に」が高じて「みんなができた」事になってる陰でできてない子が量産されてる。
      できる子は飛び級でもなんでもさせてどんどん上へ上げればいいし
      一方でできない子は基礎を身につけるまで反復させる。
      そんな多様性を公教育が持たないことが問題でしょう。
      始めに理念だけで現実性のない平等教育、それによって出来た歪みの修正手段としての塾の否定。
      最初の過ちを二つめの過ちで正すことは出来ないと思う。
      親コメント
      • Re:本末転倒 (スコア:2, 興味深い)

        by kokeko (31517) on 2006年12月25日 5時30分 (#1081774) 日記
        学校を小学校から全部単位制にしてしまえばいいと思うんすけどね。
        知恵遅れでもないのに、中学になっても九九がわからない子と
        受験のために高校の範囲まで勉強してる子を同じクラスで
        育てるというのがそもそも無理があるし。

        塾自体は別にあってもいいと思うけどな。江戸時代の感覚でいけば
        学校自体が塾みたいなもんだし。
        --
        #ACは価値ある発言してください
        親コメント
    • 会議は踊る (スコア:3, すばらしい洞察)

      by unchikun (14429) on 2006年12月24日 22時50分 (#1081606)
      どっかのテレビでやっていたが、指導要領で「電子」という言葉の使用が
      制限されているため、小学生に電流のことを教えるのに難儀しているのだ
      とか。
      学校で勉強しないんじゃなくて、教育できない事態になっている現実もあ
      るんじゃないかな。(ま、それは文科省の政策の結果なんだけどね。)

      それを「電子」という言葉を使って、簡単に説明し、児童にも理解し易い
      塾の存在のなんとありがたい事か!!

      それに、進学塾ってのは不足している学力を補填するためにあるのだから、
      「できない子が行く」塾そのものでしょう。(笑)
      野依センセの考える「できない子が行く」塾ってのは、ぶっちゃけ学童保育
      みたいなものになりそう。

      学力の底上げを行って国力を付けるって発想もわからんでもないけど、実際
      のところ世帯収入によって教育(塾、教材)に投資できる額が決まる時代に、
      なんとのんきな会議なのだろうか?

      一億総中流の世界に戻すか、伸ばせる子をどんどん伸ばして、出る杭を打た
      ない代わりに格差を作る社会を押し進めるか、「教育」という狭い観点で
      論じるレベルじゃないという共通認識みたいなものは感じられるが、時間
      は待ってはくれないんだよ。
      親コメント
    • 内申重視 (スコア:3, すばらしい洞察)

      by harrity (11612) on 2006年12月25日 1時05分 (#1081706)

      受験で入試点数重視→内申点重視にシフトしてきた頃から、学校って「勉強する場所」から「評価を受ける場所」になってきたんじゃないですかね。

      学校でデキるように見せるために、塾で勉強する、と。

      年がばれそうだけどID

      親コメント
  • by NOBAX (21937) on 2006年12月24日 22時22分 (#1081584)
    教育再生会議の決定事項じゃあるまいし、
    委員が自身の見識を披瀝したことに対し、
    いちいち反応する必要はないと思うんですがね。
    朝日は意図的に書いてるんだろうけど。
    元記事では他の委員は賛成していないようだし、
    事務局は学校がしっかり教えれば、塾は自ずと不要になると、
    常識的な答弁をしてますよ。
  • 日本国憲法第23条 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年12月24日 23時23分 (#1081637)
    学問の自由は、これを保障する。
  • どこの三流紙だよ (スコア:3, すばらしい洞察)

    by fiercewinds (22740) on 2006年12月24日 23時27分 (#1081639) 日記
    議事要旨を見ると、「放課後子供プラン」というのが元にあって、そのプランを実行するための時間確保のために「塾禁止」といった(過激な)手段の検討も必要、つうことじゃないか。

    朝日の記事は「塾禁止」にだけフォーカスした揚げ足取りですな。ホント
  • 野依さんの意見の本意がどこにあるか分かりませんが、少なくとも「授業ではここまでしか教えられないけど、
    受験には出るなあ。でも教えてる時間もないしなあ。どうせ塾でやるだろうからいいか」という意識が
    特に中学校の教員側にあるのは確かで、高校入試に要求されるレベルと授業の格差と言うのはかなりのものがあると
    私は感じています。私のいるのは地方都市ですが、人口数千人の集落にも塾があり、高校入試向けの授業をしています。

    塾があるおかげでそういう不整合が目だなくなっているのは確かで、じゃあいいじゃんっていうのではなく、
    学校自体で完結させるという努力は必要でしょう。本来、どんな学校でも学校で与えられた教材をがんばって勉強すれば
    入学できるというのが筋だと思います。

    野依さんがこういう意図で発言したと言っているわけではありません。ただ、塾の存在で学校制度のゆがみが
    見えにくくなっているのも確かで、そのせいで不利益をこうむっている「塾にいけない生徒」の存在は
    見逃すべきではないと私は思います。

    かなり中の人だけどID
  • by namatias (4000) on 2006年12月25日 0時44分 (#1081693) 日記
    とりあえず,学校現場の理解をしてから議論よろ. NikkeiBPNet「今、学校で何が起きているのか」 [nikkeibp.co.jp]
  • 野依氏は灘高校出身 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年12月25日 8時12分 (#1081791)
    野依氏は灘高校出身 [wikipedia.org]です。すなわち,日本で最高品質の私立学校教育を受けて育った人です。
    加えて,ノーベル化学賞を受賞するだけの世界最高峰の頭脳を持った人です。
    世界最高峰の頭脳を持った人が,日本最高品質の学校教育を受ければ,そりゃあ塾なんか通わなくても易々と学問を理解できたでしょうし,たかが大学入試ごときに苦労することもなかったでしょう。

    そんな人および環境を基準にして,「我々は塾に行かずにやってきた」なんて言われても,何の説得力もありません。
    この人は日本の学校教育および大学入試の実情というものを全く理解されていないようです。
  • 塾行ってません (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年12月24日 21時51分 (#1081561)
     そろばんとか水泳とかは行ったけど、学習塾は行ってないです。
    なんで、学校終わってからも勉強せなあかんのですか?

    #でも、河合塾の模試だけは受けていたのでac
  • by Anonymous Coward on 2006年12月24日 21時54分 (#1081562)
    塾を前提とした公教育が行われているという指摘だと思いますが、敢えて塾を禁止する必要はないような気がしますね。
  • 責任転嫁 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by keychan (32360) on 2006年12月24日 22時01分 (#1081569)
    学校で勉強していない理由を塾に行っているからとしている事。
    学校が塾と同等程度の習熟と環境を提供するなら塾は不要になる。

    ゆとり教育で授業日数減らしておいてしかも教育課程を全て終わらせずに次の年次に送っていると言うのにそれでもまだ学校に、文部省に、PTAに罪がないといいますか。
    教師は休みが減り親の文句に更に神経をすり減らし、親は子供を放置し自分の事だけをし、子供は授業内容を理解せぬまま育ち安易に非行に走る。

    それでなぜ塾が悪いと言いますか。
    • Re:責任転嫁 (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年12月24日 22時13分 (#1081579)
      学習指導要項以上の学習を与えてほしい。
      なぜそれを禁止しているのでしょうか?
      少なくとも、あんな薄っぺらな教科書じゃなくて、
      高価な参考書程度の物を提供してほしいものです。
      きちんと、好奇心などを向上させる教育を
      お願いしたい。
      親コメント
      • Re:責任転嫁 (スコア:2, 興味深い)

        by crayfish (9255) on 2006年12月24日 23時31分 (#1081643)
        >学習指導要項以上の学習を与えてほしい。
        >なぜそれを禁止しているのでしょうか?

        今は禁止していないでしょう? 発展的な内容を扱っても良いことになっています。
        ただし、それを行うための授業時数は確保されていないんですけれどね。

        総合的な学習の時間をやめたらいいと思いますよ。
        その分を教科教育に回す。
        親コメント
  • by AnomalousCoward (32957) on 2006年12月24日 22時08分 (#1081575) 日記
    仮に現状の公教育制度のままで日能研などの私塾の運営を法律で禁止したとすると、
    家庭教師を雇うことができるごく一部の裕福な家庭の子弟だけが
    受験競争などで有利になるという結果になると思います。
    仮に指導に対する金銭の授受を禁止できたとしても「裕福」、が「コネを持つ」、
    になるだけで大きな非効率と矛盾が生まれることに代わりは無いと思います。

    家庭が私塾を利用する必要のない教育制度を構築する、や
    経済的豊かさによって受けられる教育に格差がでないようにする、
    などは有効な目標だと思いますが、私塾への需要がここまで高くなった
    現状をきちんとモデル化し検討する前に、まず私塾を禁止ありきで議論が進められることを危惧します。

    以下が教育再生会議の有識者一覧ですが教育経済学の専門家が居ないのが残念に思います。
    http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/kousei.html [kantei.go.jp]

    #僕は成熟した市場の力を積極的に取り込むべきだと思うんだの
    --
    ごめんなさい。
    • by Cmd.STRAKER (33040) on 2006年12月24日 22時45分 (#1081602)
      確かに、家庭教師の雇える家は有利になるでしょうね。でも、ほんの一握りでしょう。
      現状でもある程度以上の収入があって、塾や予備校に通う事が出来ないと、大学もろくな所へいけない状況にあると思います。
      今の教育なり試験は、必要な知識を身に付ける為では無く、試験をくぐり抜ける道具と成り下がっています。
      私は、私塾の需要が伸びた大きな原因は、親の責任放棄(丸投げ)とそれによる教育現場の負荷オーバー+レベルダウンの負の連鎖があると考えます。
      そんな中で私塾を禁止と言うのは、一つの方便として皆の認識を大きく揺さぶる良い方法だと思います。

      成熟した市場の力を借りるのも良いですが、彼らは基本的に利潤追求の指向を持ちます。
      ですから、経済的豊かさによる教育格差是正については、表面的にはどうであろうと離反する結果になる。
      特に義務教育とは利潤では無く、教える側の使命感の上で成り立つべきものです。
      教育・医療・警察は、国を足下から支える重要な基盤です。国自らの手で汗まみれ泥まみれになってきちっと整備せずして、日本の明日は無いと考えます。
      第一に国立大学や研究機関を特殊法人化した時点で、国としての責任放棄ですから、これ以上市場の力なんて言い出したら、教育に何にも残らないでしょう?
      親コメント
      • by nim (10479) on 2006年12月25日 11時35分 (#1081892)
        結論に対して言うと、感情としては理解できなくはないですが、理念に頼った経営(国家経営だって、学校経営だって経営です)は非常に均質で脆いものですから、私はコンサルタントとしては、常に「理念に頼ってはいけない」と言い続けています。「理念」とは、それを維持するためのシステムがあり、その結果として保たれるものなのです。

        つまり、理念が個人の損得に優先するべきだというのは日本が先の戦争(応仁の乱ではありません。念のため)で学ぶできであった悪い幻想です。個人の損得感情を利用して理念を維持するための巧妙な仕組みこそが必要なのです。
        例えば、教育は国を足下から支える重要な基盤(本当にそうです)ですから、教育にかけるコストはどんどん増やしていくのも手です。教師の平均年収を1,000万を超える水準に設定すれば、使命感を持った優秀な人材が集まってくるでしょう。市場と戦っては勝てません。塾を禁止するよりも、徹底的に金をかけて、公教育の水準を上げることで塾を不要なものにするほうが現実的だと思います。

        それから、こちらに関しては、

        >現状でもある程度以上の収入があって、塾や予備校に通う事が出来ないと、大学もろくな所へいけない状況にあると思います。

        そんなことはないと思います。私は塾に全然通わずに、公教育だけで旧帝大まで行っていますが、周囲にもそういう人は少なくないです。経済状況によってハンディキャップがあるのは当然のことですが、過去に比べても、さほど親の収入による格差が広がっているとは実感できません。こちらはデータがないとわかりませんが。
        親コメント
  • 「民間の小規模教育機関の禁止」と表現すると、恐くない?

    何かを「禁止」すると、悪いものを一掃できるような気がするけれども、実のところ、良いものも悪いものも同様に一掃してしまうので、後になってから弊害に気付くことが多いのよね。(たいてい手遅れとなり、失われた n 年とか言われる話となる)

    ルールを決めるというのは費用もあまりかからない(ように見えてしまう)ので、偉い人はドンドコ決めたがるんだけれども、もう少し自分たちは「オオナタ」を持っているという自覚をもって、慎重に考えてもらいたいもんです。
  • その言い分だと… (スコア:2, おもしろおかしい)

    >「できない子が行くのは良いが、普通以上の子供は塾禁止すべき。公教育を再生させる代わりに塾禁止とする」

    つまり、この塾 [mskj.or.jp]に行く人は指導者としては、できない人って事ですか?

    #確かにろくでもない指導者が増えてるような気がする
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • by marudiana (31904) on 2006年12月25日 0時20分 (#1081678)
    分科会の討議内容が 『子供の「心の成長」のために』 なのか。

    日本を滅ぼす教育論議 [amazon.co.jp]によると、外国人には日本人が「教育教」の信者にみえるらしい。
    「教育教」の信者の特徴。
    1 教育が理屈抜きで「好き」
    2 教育の目的を「心」や「人格」に置く
    3 教育について「平等」を求める

    同書に出てくる外国人への日本人の教育への考え方の説明。
    「日本では、教育というもの自体がひとつの『宗教』であって、
    日本人はイデオロギーの差異に関係なく、全員が『教育教』の信者なのです。」
  • by Anonymous Coward on 2006年12月25日 2時45分 (#1081743)
    自分のクラスは33名のクラスですが、なんと3人以外みんな塾に行っているというスーパーありえないとこです。
    いや、地方だからなのかもしれないですけどね。
    少なくとも、
    ・頭が悪い→塾に行く必要性アリ
    ・頭がいい→塾に行く必要性ナシ もしくは知的好奇心を満たすために学校だけでは足りないので塾へ行く
    とか、そういう思考で塾に行っているのではなく、みんな自分に危機感を感じたり、自分ってのを塾に置くことで、勉強する環境に強制的に(って言葉は適切ではないと思うけど)入れさせる、みたいな感覚で行ってる人が大抵です。
    一口に塾って言いますけど、個人が開いている塾、地方のそれなりの小規模なネットワーク持ってる塾、全国展開している所謂予備校といわれる塾、それぞれによって顔があります。
    これをひとまとめに「塾」と言っていいのでしょうかね。それぞれの特性があるのに、ひっくるめて言ったらそれで終わりなのでは?
    というか正直、教育問題の主役となるべきなのは教育を受ける「子ども」であるべきなのに、どうしてその子どもたちに教育のあり方とかを大人は説かないのでしょう。
    いや確かにあなた方大人は子どもを経験されているとは思いますが、あなた方お偉いさん方の時代と今とでは相当違いますよ?
    GPSで常に監視体制におかれている子どももいれば、それを逆手にとってうまーく親を騙している子どももいる。
    そういう中で、大人だけで子どもに対する教育を話し合って、一体何が生まれるというのでしょうか。
    いじめ、自殺、そういう負の問題の時にばかりアンケートなりカウンセリングをして、それに対して常に行われている教育に関してはほとんどアンケートやら生徒からの意見を聞くことやらはほとんどなし。
    お偉いさん方の素晴らしい時代と推測から生まれてくる教育指導要領にはもうこりごりです。


    #いや、うちの高校でも履修問題ありましたから。
    #なにせ校長が思いっきり隠してましたから。3度目の正直ってやつでばれました。
    #担当の先生に泣かれて謝られましたが、謝ったからってレポート10枚とか補習とかその他諸々なくなるわけじゃないので。
    #というわけでやっぱり受験生でこんな時間まで起きちゃってるのでAC
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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