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14604 story

インディカーのエタノール燃料に2000万円の酒税 112

ストーリー by yosuke
Hondaは気付いていなかったの? 部門より

naocha 曰く、

読売新聞の記事によれば、4/19〜21にツインリンクもてぎで開催されるIRLインディカー・シリーズの第3戦において、今季から導入されるエタノール燃料が、「酒税法」の適用を受けることがわかった。インディ500を含むIRLインディカー・シリーズは、従来は火災の際に水消火が出来るメタノールを燃料にしてきたが、環境問題に配慮し植物が原料で再生可能なエタノールに2006年から段階的に切り替えた。
エタノールの卸売価格は1ℓ約230円。100%近いエタノールにかかる酒税は1ℓ当たり約1000円。大会でマシン20台が使用するエタノールは約2万ℓで酒税負担は約2000万円になるという。
環境に優しい石油代替燃料として有力なエタノールですが、ここにきて思わぬ落とし穴があった形です。時代に沿う法改正が早急に求められるのではないでしょうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 逆もある (スコア:4, 興味深い)

    by takken (32716) on 2007年02月10日 12時01分 (#1107604)
    この場合は燃料が酒あつかいされる例ですが、酒が燃料扱いされることもあるようですね。
    確か70度超えると危険物になって、機内に持ち込めないとか聞いたことがあります。
  • by nq (16642) on 2007年02月10日 13時56分 (#1107707) 日記
    逆説的ですが、穀物起源のエタノールは、決して環境負荷の低い燃料ではなさそうです。
    生態系の破壊要因としては、化石燃料や原子力より悪質である可能性が高いです。ちょっと検索 [google.com]してみましょう。
    • by TarZ (28055) on 2007年02月10日 15時46分 (#1107774) 日記
      環境負荷もそうですが、人間の食い物を燃料にするという発想が、個人的にはちょっとダメです。
      ばあちゃんにバチあたりと叱られそう。

      # トウモロコシ由来エタノールを推進しようとしているブッシュ君は発想を改めてほしい。
      # アメリカは穀物に強いので、戦略的な意味合いもあるのでしょうけどね。

      せめて、人間が消化できないセルロース由来にならないものですかねえ。…ということで、
      堺市で稼動を開始した廃木材からエタノール生産するプラント [bio-ethanol.co.jp]にはちょっと注目中。
      (しかし、廃木材だけでは燃料需要はとても賄えまい)
      親コメント
      • by nq (16642) on 2007年02月10日 16時15分 (#1107785) 日記
        廃木材をそのまま燃やしたほうが、効率はよいはず。PETボトルの再生工場では、結局、回収したPETボトルの大部分は再生過程の燃料となっているそうですが、木材からアルコールを取り出すのも、それに似たことになりませんか?
        未来から来た De Lorean に搭載された "Mr. Fusion" のように、ゴミをそのまま燃料にするエンジンを開発してほしい。
        最近、Mr. Fusion のまがいもの [gizmodo.jp]は開発されたようですが。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年02月10日 16時39分 (#1107796)
        エタノール用トウモロコシは人間は食えません
        コーン油にすると食える程度
        親コメント
        • >エタノール用トウモロコシは人間は食えません
          それでも、飼料にはできるのでは?

          わざわざ燃料用に適した品種を植えているのなら、
          食糧用に転嫁するもよし、土地を休ませる為に利用するもよし。
          同じ耕地でフル回転させるのが「効率的」なやり方ですが、
          長期的視点では「土が疲れて」収穫は減っていきます。
          それを現代では、化学肥料を大量投入して「ドーピング」して凌いでいる訳です。

          化学肥料の濫用、無理のある耕作が続いて
          アメリカではかなり前から表土流出が問題になっています。
          上記の理由でミクロな生態系が破壊された表土が
          雨で流れ出し、耕作に適さない土がむき出しになってしまうのです。
          かつての「肥沃な土地」がサツマイモくらいしか作れないような「痩せ衰えた土地」
          となり、再び耕作地として使えるようになるまでには、長い時間が必要となります。

          元々屑として捨てられていた分を利用しているとしたら、
          素晴らしいんですがね。
          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年02月10日 18時50分 (#1107848)
        「余った燃料は後でスタッフが美味しくいただきました」
        とかテロップを出しとけば無問題になるらしい
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年02月10日 15時32分 (#1107769)
      私も、食糧生産と競合するバイオエタノールは支持できませんねぇ。
      また、農地自体が環境負荷であることを忘れてはなりませんね。

      本来ならば廃棄物から作れればいいのですが、廃棄物をエタノールにするのは難しいのですよ。
      というのも、廃棄物にはデンプンやグルコース以外にもタンパク質や脂質、セルロースなどが含まれるのですが、
      エタノール生産菌はタンパク質や脂質をエタノールに出来ないのです。

      なお、セルロースからはエタノールを生産する菌がいるのですが、
      あまり効率が良いとは言えず、実用化には到っていません。

      ということで、現状エタノールはデンプンから作らざるを得ず、
      デンプンは人間や家畜にとって主食である事から
      少なくとも向こう十年くらいは食糧生産と競合し続ける事になるでしょうし、
      農地という形で環境に負荷を与え続けるでしょう。
      親コメント
    • なんでまたエタノールを大合唱で布教する必要があるのかしらないけど。

      普通の凡人が考えれば、エタノールだろうとイソ・オクタンだろうと・・・

      「燃焼すれば二酸化炭素と水に成る」だから、どれも一緒じゃないの?

      って、気がする。

      --
      大槻昌弥(♀) http://www.ne.jp/asahi/pursuits/ootsuki/
      親コメント
  • 法案提案 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年02月10日 12時32分 (#1107632)
    揮発油税と酒税を統合して、燃料税とするのだ。
    人間は機械だから、名称についてはこれでOKだ。
    • by shojin (28072) on 2007年02月10日 16時22分 (#1107788) 日記
      お酒を飲むことを『ガソリンを入れる』と言うのでそれでも良い気がする。
      でも、なんかリアルガソリンと紛らわしいな。

      /* 余談
        * 柳澤氏が機械好きだったら『産む機械発言』も親密の情だと思ったんだけどなぁ。
        * 技士はお酒を飲むことを「ガソリンを入れる」と言ったり、「潤滑油をさす」と言ったりして
        * 自分を機械に例えるけれど、それは機械を愛するがゆえの比喩だと思うので。
        * 残念ながら、厚生労働省ホームページで掲載してある経歴からは柳澤氏と機械の関係を
        * 推し測ることは出来なかった。
        */
      親コメント
      • * 柳澤氏が機械好きだったら『産む機械発言』も親密の情だと思ったんだけどなぁ。
        * 技士はお酒を飲むことを「ガソリンを入れる」と言ったり、「潤滑油をさす」と言ったりして
        * 自分を機械に例えるけれど、それは機械を愛するがゆえの比喩だと思うので。

        一度怒らせた女性に後からそんなことを言っても、何というか、聞く耳持ちませんよ。
        話せば話すほど「言訳」「理屈っぽい」「変わった人(悪い意味)」とか言われるだけ。

        産む機械発言(した人)については、問題の本質が分かってないのでは?とは思いますが。

        上で挙げた女性のサンプリング範囲が狭すぎる気もする、臆病ながら ID
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年02月10日 11時54分 (#1107598)
    少しベンゼンを混ぜるとか。芳香族はオクタン価は高いけどすすが出やすいのでまずいかな?
    • by Anonymous Coward on 2007年02月10日 11時57分 (#1107600)
      元記事にある通り、2%程度のガソリンが添加されているようです。ただ、「90%以上のエタノールを含む」ものに税金が掛かるため、それでは足りないようです。そして、それ以上の混ぜ物をするとエンジンが動作しないとのこと。
      親コメント
      • 工業用アルコールのように、メタノールを混ぜるのはダメなんですかね?
        元々メタノールを使ってたぐらいなんだから、メタノールとの混合なら「エンジンが動作しない」なんてことはないと思うのですが…
        親コメント
    • by 9g (26115) on 2007年02月10日 12時23分 (#1107624)
      味醂じゃなくて料理酒(=酒+食塩)ですな。

      あと、工業用のエタノールが99.5%なのもメタノールを混ぜて酒税を免れてたと思うんですが、
      そうすると元記事の「90%以上のエタノールを含むものに税金が掛かる」というのは・・?
      親コメント
      • >工業用のエタノールが99.5%なのもメタノールを混ぜて酒税を免れてたと思うんですが

        違いますよ.

        まず,エタノール純度99.5%(以上)ってのは精製によっても除けない不純物がどうしても
        存在するための表記です.たとえば試薬で無水エタノールを買っても99.5%です.

        続いて添加物ですが,酒税法の適用外とするために添加剤を加えて非飲用のエタノールに
        する場合がありますが,この際の呼称は変性アルコールです.
        また添加物ですが,万一の誤飲の備えて最近では毒性の低い(けれども味や香りが悪い)
        添加物を使うことが多いようです.

        工業用アルコールは,工業用に使用するアルコールの分類です.酒類用のアルコールが
        財務省の管轄なのに対し,経済産業省の管轄になる点が違います.同じ品物でも,事業に
        使うならば工業用アルコール,酒等の原料に使うならば酒類原料用アルコールになる
        わけです.単に使用目的による管轄省庁の違いだけです.

        工業用アルコールにも変性アルコールはあったような気もします.で,工業用アルコール
        は事業所が「決して飲用には使わない」(食品添加物や殺菌剤,研究開発等の使用は可.
        要は酒類としての使用はしない)という確約の下,酒税が免除される「一般アルコール」
        (工業用アルコールの大部分)と,工業用だけれども酒税も払う「特定アルコール」
        (間違って飲んでも酒税が含まれているので問題なし)に分かれます.
        特定アルコールには利点が無いように思えるかもしれませんが,一般アルコール使用に
        伴う面倒な手続き(書類の提出とか記帳とか)がいらないんで手間はかからないため,
        少量の使用ならこれもありです.ただ酒税で価格が数倍に膨れ上がるので,多量に使う
        事業所では手続きをして一般アルコールを使用します.

        多分アルコールを管理しているNEDOに資料があるはず.
        親コメント
        • 工業用アルコールにも変性アルコールはあったような気もします.で,工業用アルコール
          は事業所が「決して飲用には使わない」(食品添加物や殺菌剤,研究開発等の使用は可.
          要は酒類としての使用はしない)という確約の下,酒税が免除される「一般アルコール」
          (工業用アルコールの大部分)と,工業用だけれども酒税も払う「特定アルコール」
          (間違って飲んでも酒税が含まれているので問題なし)に分かれます.
          ・・・つまり、今回の件についても「決して飲用には使わない」ような手続きをキチンと踏めば2000万円は免除されるってことですよね?
          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年02月10日 12時42分 (#1107647)
        工業用や、事業者単位で用途・使用量などを届け出ると酒税を免除されます。

        手続きが面倒なときは
        ・少量だったら酒税込みの高いアルコールを買う
        ・用途に応じて混ざりもの(メタノールだったり、プロパノールだったり)で代替
        親コメント
  • by Sakura Avalon (12557) on 2007年02月10日 13時04分 (#1107666)
    ガソリンはその値段の半分以上を占めるガソリン税を始めいくつもの税金が重ねてかけられて最終価格になってるわけですが、エタノールにも酒税がかけられたとしてそれはガソリンのそれより高くつくのでしょうか?(1リットルあたりの単価というより、○km走るのにかかる値段ですか。)
    実際のところ現状はまだ代替燃料車が普及しておらず法整備などもできてないとはいえ、普及してくると今度は「燃料アルコール税」とかがかけられてしまうような気がしています。利用者側としては無い方が望ましいのですが、貴重な財源を見逃すとも思えませんし。

    #おそらくガソリンより高くついてるとは思いますが、たとえ安かったとしてもさらに酒税をプラスされちゃたまらんというのはよく分かります。
  • by pongchang (31613) on 2007年02月10日 18時06分 (#1107826) 日記
    「特別な用途には、酒税相当額を加算した…」(pdf [meti.go.jp] p4)って、やっぱり頭固そう。しかも、酒税のほかにアルコール関税23.8%が掛かかる模様(前出pdf p18)。
    • by pongchang (31613) on 2007年02月10日 21時29分 (#1107885) 日記
      自動車レースには走る実験室としての性格もある。輸送用燃料にバイオマスを用い地球温暖化防止のために600万キロリットルのバイオエタノールを指示した政策を考えれば、今回の試みも「アルコール事業法 [e-gov.go.jp]第二十七条  許可使用者でなければ、アルコールを使用してはならない。ただし、第十七条ただし書の規定により経済産業大臣の承認を受けて輸入したアルコールを試験、研究又は分析のために使用するときは、この限りでない。」に含められてしかるべきではないか、アルコールと自動車を所管する経産省、バイオマスを推進する農水省や環境省が今回の試みを輸送用燃料の「試験研究」と捉え、普及の方策として用いればよいのではないか。
      親コメント
  • お酒は酒税って言うのがあるけど医療用や工業用はどうなっているなかな。
    って、ふと気になったのでググってみたら、こんなのがありました。

    Dispatch/アルコール系消毒薬について [yoshida-pharm.com]より、
    ...日本においてアルコール系消毒薬の
    ....(中略)...
    の価格には、酒税に相当する価格が政府により加算され....


    Y's Text/ V-2-1-3.中水準消毒薬-アルコール系-イソプロパノール添加エタノール [yoshida-pharm.com] より、
    ...イソプロパノールを添加することだけで酒税相当額の免除を受け...


    エタノール - Wikipedia [wikipedia.org]より、
    飲用(酒類)及び医薬品以外のエタノール(いわゆる工業用アルコール)はほとんどが変性アルコールと呼ばれるもので、これにはエタノールにかなりの量~少量のメタノールやIPA等の物質が混入されている。こうすることによって、酒税の対象からはずし価格を下...


    へぇ、そうなんだぁ。

    #(オフトピック&&余計なもの)だけどID

    --
    大槻昌弥(♀) http://www.ne.jp/asahi/pursuits/ootsuki/
typodupeerror

Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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