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ソニーとJR東日本、非接触ICカード技術の特許侵害で提訴される 126

ストーリー by yoosee
地雷なのか不注意なのか 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

日経の報道によれば、神奈川大学の松下昭名誉教授らが、ソニーとJR東日本を相手に、 非接触ICカード技術に関する特許権を侵害されたとして、20億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していたことが分かったらしい。
特許電子図書館で松下氏の名前で検索するとかなりの数の特許が引っかかるのだが、日経には2004年と書かれているので、「特許公開2004−159291」あたりが関連しているのではないかと思われる。 情報通信方式がFelicaのASKとは異なるような気がするのだが、非接触伝送の特許をこれだけ持っているとどこか引っかかるのかもしれない。

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  • 「松下特許」 (スコア:5, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年09月14日 10時21分 (#1219125)
    ググったらこんな記事がありました。

    第21回「なぜ出ない?日本の個人発明家(1)――画期的な『松下特許』の審査のあり方を追跡」(2003/07/25) [nikkei.co.jp]

    この特許に続いて生まれたのが、接続しなくても電子信号を送受信する非接触型伝送装置の発明で、通称「松下特許」と言われているものだ。

    松下博士は、1985年から次々と関連技術を発明し、合計10本の特許出願を特許庁に出した。ほぼ1年後に、この特許案件10本をまとめて1本化し、アメリカ特許商標庁に出願した。アメリカでは89年6月に特許として認められ、登録された。

    日本特許庁に出願した案件は、(中略)しかし残り8件は、拒絶されたために一部は審判に持ち込んで拒絶査定取消しを求めたり、さらに分割して特許出願するなど、特許庁との根競べの様相を呈してきた。 (中略)

    出願当時、画期的な技術としてアメリカでも認められた技術が、特許権利があと2年で切れる時期になって、ようやく特許庁で認められたのである。しかもアメリカで認められた技術と同じ案件3本が、いまなお審査中なのである。

    もしかしてRFID技術発明者として超有名な方なのでは?

    • Re:「松下特許」 (スコア:5, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年09月14日 10時52分 (#1219144)
      もうちょっと調べたら続きの記事が一昨日出ていました。

      第96回「非接触ICカードは誰が発明したのか(上)――『スイカ』の特許侵害で、ソニーとJR東日本を訴えた松下昭 神奈川大学名誉教授」(2007/09/12) [nikkei.co.jp]

      松下博士は当時、大手電気設備会社から依頼を受けて製缶工場の大量生産ラインで使う非接触型のデータ伝送装置を発明して実用化に成功、生産設備のメンテナンスを飛躍的に向上させて生産効率を上げることに貢献した。

      この技術をもとに非接触ICカードの基本特許になる発明を確立し、1985年4月15日以降、次々と関連特許10本を出願(中略)

      非接触伝送装置の特許は、ICカードが読み取り機に接近すると、読み取り機から電波を受け取る。同時に、その電波から電力とデータ情報を受け取ったICカードが電波を出し、読み取り機側から送り出してくる電力出力を制御し、データ情報を変調信号に変換して、相手側装置に送信する制御手段を備えた非接触伝送装置である。(中略)

      ソニーは88年からフェリカ技術の開発を開始し、この技術を94年から外国に輸出して実用化しており、国内では2001年から交通機関などで事業を行っている。

      だんだん思い出してきたのですが、2003年にRFIDが脚光を浴びたとき、特許の問題を抱えていて業界の誰もが恐れているという話を耳にしたような。そういえばこれのことだったかな。

      親コメント
    • Re:「松下特許」 (スコア:3, 参考になる)

      by Maxie (28799) on 2007年09月14日 23時40分 (#1219499)
      "Patent Full-Text and Full-Page Image Databases"で検索してみましたが、多分、USP4,837,556のことかな(特許3415125の図面とも似ていますし)。

      内容読まずに、ぱっと見の感じですが、
      19クーレム(請求項)ありますが、独立項は最初の1項だけ、
      発明の中核たる部分は1独立項にしかなりえない、つまり、1発明分のインパクトしかないように見えます。

      USの出願は日本出願10件分を1件にまとめることで従属項も含めて、(発明者の思っている)技術的な価値相応の権利範囲をとることに成功したけど、

      逆に、10件の日本出願は、1件1件で見ると、拒絶に絶えられない程度の内容しかなかった...

      とどのつまり、出願戦略のミスというふうに感じます。
      (そもそも出願は知的財産とかいう言葉の生まれる前ですから、そんなことなど考えていなくて、たまたまUSに出願するとき、多項制ということでまとめたら、よい結果になったのかもしれませんが)

      引用されていた記事を読みましたが、この事例で審査のあり方を語るなら、国内のクレームとUSPのクレームを比較して特許としての権利価値を見ないと駄目だとうと...実は、USP4,837,556の現出願は9件なので、このUSPでビンゴなら、この記事を書いた方、USPすら読んでないのでは...

      #お前はどうだ? といわれれば、眠いし明日は子供の運動会で朝早いので読む気が起きないです (/_+)
      親コメント
  • ソニーとJA東日本 (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月14日 8時41分 (#1219074)
    農協もでっかくなったもんだなあ
  • Sonyはともかく (スコア:4, すばらしい洞察)

    by lamvision (16580) on 2007年09月14日 10時08分 (#1219118)
    JRの方はFeliCaを使ってるだけのような気がするのですが・・・
  • by shoji12 (14093) on 2007年09月14日 9時51分 (#1219110)
    恐らくカードの発行枚数だろう。
    特許が成立して訴状を出すまで仮に1億枚としたら、一枚あたり20円の損害賠償額となる。
    これから発行される枚数を想像すると、今後の特許使用料は莫大な金額になる。
    ソニーのことだから関係する特許は一件の漏れもなく調査し侵害しないよう手を打っているとは思うが、買いかぶりすぎだろうか。
    過去の特許を読んで解釈するのは恐らくまだ人間だろうから、抜けが出てくるのが当たり前だが、大当たりしたのだろうか。
  • by imaic (31975) on 2007年09月14日 9時58分 (#1219112) 日記
    一社一社訴える手間と、賠償額が大きくなると印紙代も凄いことになるから
    とりあえず大手を訴えたのかな?
  • by Anonymous Coward on 2007年09月14日 10時09分 (#1219119)
    ICカードへの搭載

    1997年9月に香港で「オクトパス」として初めて採用された。その後、2001年11月に日本「Suica」、2002年4月にシンガポール「EZ-link」などで採用されている。
    Wikipedia の Felica の項目を見る限り 2004 年よりは以前に開発・運用されてる公知の技術ということにはならないのだろうか?それとも 2004 年以後のバージョンアップで引っかかったとかなのかな?
  • by Anonymous Coward on 2007年09月14日 12時13分 (#1219175)
  • by classic-blue (15284) on 2007年09月14日 14時54分 (#1219242)
    技術に疎いんですが、モバイルsuicaとかも対象になるならば、端末発売しているキャリア提訴可能なんですかね?

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