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手塚治虫の全作品をフルカラー化 37

ストーリー by mhatta
何度でも蘇る 部門より

sillywalk 曰く

朝日新聞の記事によれば、手塚プロダクションが、故・手塚治虫の全マンガ作品をフルカラー化する作業を進めている。すで作業を終えた一部作品は、9月から携帯サイト「まんがの虫DX」で配信中とのこと。
手塚の作品は約700タイトル、計15万ページ前後におよび、今年5月から中国・北京にある手塚プロのスタジオで月間約1000ページをデジタル化、カラー化しているそうだ。今後さらに月間2000~3000ページにスピードアップしたうえで、5年程度で作業を終える予定。カラー化した作品は今後、電子出版や、海外市場でのコミック販売強化などに生かすそうです。

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  • 著作者の意思は?? (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 11時47分 (#1226393)
    これって、他人の著作物に加工する作業でしょ。しかも、著作者本人は既に亡くなっている。
    資料は残っているとしても、本人の意思など確認しようもない今、こういうことをやるのは権利継承者の行き過ぎだと思うが、どうよ。
    • Re:著作者の意思は?? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年09月30日 12時19分 (#1226411)
      もの凄い愚行だと思う、モノクロで設計された画面のB/Wバランスを
      無茶苦茶にして本人じゃないカラー設計で彩色するとか、手塚氏に対する
      侮辱にも等しい。

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    • でも、作品に手を入れないと、手塚プロって多分不要なんだろうと思う。残りの保護起源が40年だか60年だかってのを考えると、ここらへんで2次創作の著作権を手に入れると、その分に関しては、保護延長できるし、コピー品が出回っても大手をふって「発表から○○年」を主張できる。

      つまり、最も商業的に賢い戦略は書店に出回っているオリジナルを全て引き上げて、代替品を供給することなんだよね…。いずれにせよ、カラー化は著作権継承者の正当な行為だから、咎めるにはあたらない。どんなに下手な人が色を塗っても、消費者は選択肢が増えること自体に文句を言うべきではなく、その批判は商品に向けられるべきだろう。
      • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 15時17分 (#1226516)
        >書店に出回っているオリジナルを全て引き上げて、代替品を供給することなんだよね…。

        >選択肢が増えること自体に文句を言うべきではなく

        あのー矛盾してませんか?
        彼らが「最も商業的に賢い戦略」を採ったならば、選択肢は無くなります(本屋にゃカラー版しかない)。

        矛盾というか、彼らが最も賢いわけではない戦略を選んでくれることを「祈る」という作戦なのでしょうか?だったら了解しますが、実現してくれるかどうか…

        ただ、「ディズニーじゃあるまいし」そこまでガメツイことをしないのが日本であり手塚である、と思いたいという点は私も一票入れます。
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    • 元の原稿が消えてなくなるわけではないからな。
      これを機にモノクロ版の配信や出版、いや閲覧や鑑賞すら禁止するというなら考え物だが。

      むしろこのようなトライを積極的に行ってほしいし、
      外部からの挑戦も受け入れてほしい。
      それこそが権利を受け継いだ者の使命だとは考えられないか?
      • こういうとき、著作権(著作財産権)は保護されるけど著作者人格権は無視されがちなのはバランスを欠いてるなぁと思う。

        > むしろこのようなトライを積極的に行ってほしいし、
        > 外部からの挑戦も受け入れてほしい。
        外部からの挑戦を受け入れるためにも、著作権を持ってなくても改変版を公表できるようにするというのなら歓迎だけどね。
      • 閲覧や鑑賞の禁止は、さすがに国民の知る権利を侵害(苦笑)することになるんで無理でしょう。

        いっぽうで、モノクロ版の配信や出版の禁止は、「権利者」の一言で実現可能です。
        元の原稿だって、権利者が見せてくれなければソレマデであり、(見せてくれるまでは)この世に無いも同然です。
        問題だし、問題だとすべきは、ここんとこでしょう。

        特に手塚作品ともなると、
        日本の(モノクロでの)長編?漫画の礎だし、
        それどころか世界に影響を与えた巨人の作品群。
        要は日本の宝であり、それどころか世界の宝なのよ、あの原稿は。
        もはや「商業作品である」ってのは作品の一面でしかない。

        それを、直系とはいえ「たかが」一企業に自由にされるってのは、
        心苦しいものがあります。

        とりあえず原稿を抱えた彼らの社屋が火事になったらアウトですぜ。
        (他の場所でも火事のリスクはあるが、それはまた別の話)
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 11時37分 (#1226387)
    >今年5月から中国・北京にある手塚プロのスタジオで月間約1000ページをデジタル化、カラー化しているそうだ。

    速攻で流出しそうと思ったのは私だけではないと思う。
  • by maruA2 (12520) on 2007年09月30日 11時36分 (#1226385)
    勝手に色つけちゃっていいの?
    • by grobda (4894) on 2007年10月01日 14時17分 (#1227278)
      もちろん、カラースタジオ騒動 [hatena.ne.jp]のように、勝手に色付けちゃうと怒られますが、今回は正当な著作権継承者がやってることなのでなんともはや…。
      #こちらはそもそも著作者に無断でやってるのでアウトなのですが、塗られた結果も著作者が見て納得いかない出来のものが多いようです。

      公開時にはちゃんと、原作はモノクロです、色は勝手につけましたってわかるようにしてもらいたいですね。
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    • by Anonymous Coward
      あとで色無しのオリジナル版を出せばいいんじゃないでしょうか?
      ガンダム映画版のDVDの音声みたいに。
    • by Anonymous Coward
      >すで作業を終えた一部作品は、

      現地でどんどん証拠隠滅作業が進んでいるのかと読めてしまう
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 11時37分 (#1226386)
    月間2000ページのペースで消化して行って、5年かかるのか。化け物ですね、手塚先生。

    ところで、手塚治虫のカラー漫画では時々意表をつく配色がなされていることがあるのだが、
    最初からモノクロだった作品などの配色は誰が決めるのかな。無難な線に落ち着いてしまうのだろうか。

    にしても"「ブラック・ジャック」なら1話分を税込み315円"は高くないですか?
    故人の業績に寄生して食いつなぐ輩は、なくならないものですな。
    • Re:やっぱすげぇ (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年09月30日 13時37分 (#1226447)
      > 最初からモノクロだった作品などの配色は誰が決めるのかな。

      朝日新聞の記事だと、
      > 5月から中国・北京にある手塚プロのスタジオで、
      > 手塚さんのアシスタント経験者2人が監修役となり、
      > 復元した執筆当時のカラーチャートを元に、
      > 現地スタッフ約20人を指導して、
      > 作品をデジタル化しながら色を付けている。
      だそうです。
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  • by RB104 (4896) on 2007年09月30日 20時54分 (#1226762) 日記
    単行本化されてないブラックジャックのアレやコレも見れるわけですね。わくわく

    #んなことはないだろーけど
  • 子や孫のために著作権保護期間を延長したい [itmedia.co.jp]と考える松本零士先生は、今回のようなケース(つまり正当な著作権継承者によって作品が改変される事態)をどうお考えでしょうかね。

    ぜひご感想をお伺いしたいところです。
    • 「白黒で描いて良かった!」

      喜ぶとおもう。作品を愛しているから護りたいなどという事ではなく、
      子孫にメシのタネを残す事が彼の主張の目的なのだから。

      そんな理由で著作権保護期間の延長を主張する人達には、
      あなたの子や孫は、まともに働いて食い扶持を稼げない人間なのか?
      と問いたい。

      #ミーム論的にはナンセンスだなー。
      #古代進が松本零士を糾弾している光景が目に浮かんだw
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 15時36分 (#1226525)
    たしかバッハの無伴奏バイオリンなどの作品に、
    メンデルスゾーンあたりがピアノ伴奏をつけた、というものが有るのでしたね。

    うーん。あんまり冴えたアイデアじゃないな。

    時代が求めるスタイルという意味では、
    カラー印刷の性能があがったから色塗って出版したいだろうし、
    伴奏としての伴奏の構築技術が向上したロマン派時代では伴奏つけたいだろうし、
    実際視聴者もそういうのに慣れてきてるからそのほうが食べやすい
    ってのは判るんだが、

    一方で、オリジナルと比べると、かえって「しょぼく」なりがちなんだよね。

    むしろメディアが豪勢なぶん尚更酷く見える。そしてオリジナルが名作だと特に落差が酷い。一言でいえば「蛇足」。

    そういうパロディ(?)が存在すること自体が悪いという気はありません。

    ただ、そういうパロディは逆にいえば、常にオリジナルと比較され酷評に晒される義務というか準備が必要だろうと思います。

    そういう意味で、色塗り版や伴奏版が「公式」と見なされるとか、まして権利者がオリジナルを引っ込めたり、などといったことに(もし)なれば、芸術の観点から言えば「許されない」ことです。比較されなくなるから。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 16時57分 (#1226602)
    作者本人以外がいじった作品に興味は持てないなぁ。
    気持ち悪いとか感じません?

    ゲームの移植時の改変なんかでも、オリジナルスタッフ自らが行ったものと移植メーカーが独自に行ったものでは雲泥の差があるし。
    • Re:正直 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by nim (10479) on 2007年10月01日 7時44分 (#1226994)
      >作者本人以外がいじった作品に興味は持てないなぁ。
      >気持ち悪いとか感じません?

      まあ、そのレベルによりますね。浦沢直樹のPLUTOや、ムソルグスキー(ラヴェル編曲)の展覧会の絵なんかは、
      十分新しい価値を付加できていると思いますよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      以前放送された「ブラックジャック」に至っては、途中から見るのも思い出すのも嫌なくらい脚色されていた。
      オリジナルのままが一番だと思う。
      SNOOPY は、作者が遺言で続編を第三者が書くことも、今までの著作に手を入れることも禁止していたはず。
      息子、しっかりしろよ!親父の築いた城を石垣もろとも崩すなよ!
      • by Anonymous Coward
        映画「白痴」で赤になって大変だとか。

        # 「ぼはなん」の復刻きぼー(ぼそ)
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 17時17分 (#1226619)
    神罰 [amazon.co.jp]

    手塚るみ子がその実力を認めてるぞ。
    だからこそのオビの冗談だ。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 18時32分 (#1226682)
    色彩の暴力ですね!
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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