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東大、博士課程の授業料を実質ゼロ化 52

ストーリー by mhatta
もうあと数年早ければ… 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

日経の報道によれば、 東京大学が来年度から、大学院博士課程に在籍する学生の授業料負担を実質ゼロにする方針を固めたそうだ。 在籍する約6000人のうち約3500人はすでに各種の奨学金や研究奨励金を得ており、残る約2500人のうち休学者を除いた 1700人に対して、1人当たり約58万円を支給して授業料を賄うということらしい。 博士課程在籍中の生活についてはこれでラクになるのだろう。ただ、やはり問題は修了後の進路なのでは ないかと思ったり。

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  • アメリカと日本 (スコア:5, 参考になる)

    by christina (34495) on 2007年09月30日 12時33分 (#1226419)
    知っておられる方も多いでしょうが、アメリカの理系大学院は昔から実質無料です。(少なくともトップ大学数十校は)
    Research Assistantとして名目上週20時間働き(実態は全く働いていない)、生活費と授業料をもらえる事になっているのでお金は全く掛かりません。
    これは博士課程だけでなく修士課程でも同じで、しかもアメリカは博士号の方が明らかに価値が上なのです。
    就職も博士号の方が有利で給料も高いので、そりゃアメリカの方が魅力的に見えても仕方ありませんよね。
    東大とはいえ、この程度で留学希望者を引き止められるとは思えませんが・・・
    • by rootbear (25827) on 2007年09月30日 14時00分 (#1226458)
      うーん、修士課程はそうでもありません。少なくとも工学は。
      アメリカの博士課程=日本の修士+博士課程、修士課程はどちらかというと
      仕事をしている・していた人が何か勉強したくなったときに行くところ、
      という感じで、修士過程の学生はあまり研究者とはみなされません。

      # それとも今いるところが三流だからなのか…
      親コメント
      • by christina (34495) on 2007年09月30日 14時09分 (#1226467)
        書き方がまずかったですね。
        博士課程の話だったので修士=博士課程の最初の2年間、というつもりで書きました。
        修士課程だけの方はあまり知らないので現状どうなのかはわかりません。
        少なくとも博士課程の修士時代は給料が保障されていますね。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年10月01日 3時51分 (#1226970)
          少なくとも博士課程の修士時代は給料が保障されていますね。
          御意。補足すると、博士課程に在籍する場合、修士号は希望すれば取得できるという程度のものでしかありません。
          最初の2年間が修士時代、後期の3年間が博士時代と明確に分けられているのではなく、5年+αで1つの課程という感じです。
          Pre-limというテストをパスすると、身分がPh.D studentからPh.D candidateに変わるだけです。
          もちろん、Ph.D candidateは授業を履修する必要がない(≒聴講すればいいので、GPAに影響がでない)など、多少の違いはあります。
          これらは学校や学部によって違ってきます。


          また、他の大学で修士号を取得していてもそれ自体はほとんど考慮されません。
          3年+αで博士号を取得できるなどということはなく、普通に修士号無しで入ってきた人達と同じだけ時間かかります。
          工学系では短かくなるという話も聞きますが、私は理学系に在籍しているので詳しくは知りません。


          一流の学部では、最初から修士号を最終目的(terminal master's)の人達を受け入れないことが多いです。
          もし修士学生を受け入れている学部でも、研究をするより授業の履修に重点がおかれているために、
          Research Assistantになるのは難しいので学費は自分で払う必要があります。
          大規模州立大学の場合には、Ph.D. studentの数が十分ではなく、修士学生でもTeaching Assistantになれる可能性があります。
          そうすれば、学費は免除されるし生活費も補助されます。


          大規模州立大の学部では、金銭的に5年間補助出来る以上のPh.D studentを入学させて(Teaching Assistantが必要だから)、
          最初の1-2年でふるいにかけ上位の学生以外には修士号をあげて追い出すという話も聞きます。


          博士学生に対する金銭的な保証に関してですが、5年間は保証されていると思います。
          ただし、それ以降の保証は学部によって違います。
          場所によって、学士号入学者には6年、修士号入学者には5年の保証をしているところもあります。
          Research AssistantshipとTeaching Assistantshipの2種類があり、指導教授が貧乏な場合には
          Teaching Assistantをすることが多いです。(生物学とか生物学とか生物学とか)
          それ以降は、学部によるでしょう。なかには9年間在籍した人も。
          また、学生は自分でグラントを取ってくることを期待されています。
          もしとれた際には、教授の研究から独立した研究をする事が可能になりますし、
          グラントによっては学部から以上の生活費の支給があるものもあります。
          ただし、国籍条項のあるグラントが多いですが。(NSFとか)
          親コメント
    • by Anonymous Coward

      Research Assistantとして名目上週20時間働き(実態は全く働いていない)、生活費と授業料をもらえる事になっているのでお金は全く掛かりません。
      これは博士課程だけでなく修士課程でも同じで、しかもアメリカは博士号の方が明らかに価値が上なのです。

      ふーん、アメリカのほうがいいように見えるけど、でも日本人じゃアメリカの大学に行きたがる人って少ないですよね。そんだけのメリットなんて目じゃないほどの「いいこと」があるんでしょうね、東大の博士課程には。
      • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 13時33分 (#1226445)
        >> そんだけのメリットなんて目じゃないほどの「いいこと」があるんでしょうね

        まぁ根本的に語学という障壁があるので,研究の能力があっても,入学できるかどうかは別問題だったりするわけで…という話はさておき.

        博士課程の研究の実態はケース・バイ・ケースというか,所属する大学や上の先生によって千差万別なので,一概に「日本は~」とか言えないとは思いますが,少なくとも今までの制度は「博士課程の学生」=「学費を払っているお客さん」だったわけです.なので,「基本的に先生の指導に従ってがんばれば学位が取れる」という修士課程の延長上の雰囲気がありましたし,なんとなく「博士課程に引き受けた学生に学位を取らせるのは先生の責務」みたいな文化もありました.

        先に書かれていたようなアメリカの大学の場合,博士課程に入っても1年も経たずにクビを宣告されるケース(給与が出なくなるだけでなく,日本でいう「指導教官」も失うことになるので,その時点で退学を宣告されることとほぼ同等)があります.アメリカは,学位取得も,給与をもらうのも,「それを勝ち取れるかどうかは本人次第」という自己責任のような文化になっていますから,やっぱりリスクも高いですよね.

        それと,日本の学部や修士なんかでは,アメリカの博士課程なんていう可能性を(現実的に)認識できるレベルでやっている研究室自体が少ないような気がします.だから,そういう可能性に気づくのって,すでに博士課程に入った後じゃないですかね.その結果,「学位を取ったらアメリカの大学でPDやってみたい」とか思ってる人は多いですよね.
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >その結果,「学位を取ったらアメリカの大学でPDやってみたい」とか思ってる人は多いですよね.

          海外まで選択肢に入れないと行き先が足りないんですもの
          それなら英語圏はだいぶやりやすい行き先
          • by Anonymous Coward
            >> 海外まで選択肢に入れないと行き先が足りない

            研究の業界によって,かなり違うんでしょうね…ご愁傷様です.

            うちの業界は(当然,普通に研究成果を出しているという前提での話ですが)本人が「PDで構わない」と言うのであれば,国内でも普通に食い扶持は見つかると思いますよ.ただ,それでも「できれば海外(=大抵は米国の著名な先生のところを意図している)のPDをやりたい」って言ってる人は,わりとよく見かけます.実際にアクションを起こしてる人がどの程度いるかは知りませんが.

            ただし,うちの業界もテニアの枠は相変わらず全然足りないので,いわゆる「PD地獄」は普通にあります.うちの職場も実質的にPDしか採用枠が無いような状態なので,欲しい人材がいても,PDという時点で「だったらいいです」と断られるケースが多々あるらしいです.偉い人じゃないので,あまり詳しくは知りませんが.
      • by Anonymous Coward
        > でも日本人じゃアメリカの大学に行きたがる人って少ないですよね。

        それだけの向上心と野心と素質があり、留学してでも自分の可能性を
        最大限に伸ばし、世界のトップレベルを目指したいと思っている人は
        少ないということです。
        • Re:アメリカと日本 (スコア:0, フレームのもと)

          by Anonymous Coward
          じゃ、能力に見合った待遇ということで問題ないね
        • by Anonymous Coward
          > 世界のトップレベルを目指したいと思っている人は少ないということです。

          そういう人相手に「授業料実質ゼロ化」はお金がもったいない話ですね。
    • by Anonymous Coward
      これだけ学生に対する待遇が違うのに、学生のレベルの差はさほどでもないことを考えると、アメリカ人ってやはりバ○なのかと思ったりする次第である。

      (分野トップ大のD論を読んでの感想。出来るやつは一部だけで、それも留学生か移民ぽい名前のが多いね。)
      • Re:アメリカと日本 (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年09月30日 19時23分 (#1226708)
        アメリカは移民の国です。
        「能力ある移民」こそが真のアメリカ国民です。

        2代目3代目となるにつれて、真のアメリカ国民から離れていくのです。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      > Research Assistantとして名目上週20時間働き(実態は全く働いていない)

      やっぱり「働いている」という名目は大事なのでしょうか.

      誰の目から見ても明らかな嘘(実労働がない)なんだから,
      それを正当とする制度か何かを作っておかないと,槍玉に
      挙げられたときに大量の院生が困ることになりそうな気がします.

      /*
        * 実際学校からお金もらってて,これがなくなったらちょっと困る…
        */
      • by christina (34495) on 2007年09月30日 22時18分 (#1226812)
        >>やっぱり「働いている」という名目は大事なのでしょうか.
        いえ、ある意味働いているのは事実です。
        指導教官の下であるテーマについて研究し、その研究を労働と見なしているのです。
        そしてその資金源は教授が方々から取得したグラントで賄っているので、誰の懐も痛んでいないのです。
        ですから研究テーマがある程度制限されることが無いとは言えませんが、まあそれは入る研究室の問題です。
        少なくとも"働いている"という実感は誰も持っていないため、名目上と書きました。
        親コメント
  • by yasudas (5610) on 2007年09月30日 12時35分 (#1226420) 日記
    >残る約2500人のうち休学者を除いた 1700人に対して、

    休学が800ということは、

    >在籍する約6000人

    の一割以上が休学?...博士課程ってそんなに休学率が高いのものなのかな?

    >1人当たり約58万円を支給して授業料を賄うということらしい。

    支給が始まったら復学するのも結構いるのか、どうなんでしょう。
    • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 16時03分 (#1226541)
      ・・・いやぁ、周囲を見渡すとですね・・・

      心(や体)が壊れて休学ってのが、少なからず・・・


      #中の人なので絶対AC。
      親コメント
    • by km (11453) on 2007年09月30日 15時13分 (#1226511) ホームページ
      うちの所属していた研究室の博士課程の院生はほとんど休学でした。
      つまり、3年間過ごしたのち修了できない場合は一度休学し、博士論文提出の要件を満たした際に復帰して博士論文を提出していました。

      中には休学中に某独立行政法人の研究所に引っこ抜かれてそのまま大学を辞めたという先輩もいますが…
      親コメント
    • 大多数は単なる休学留学なのではないかと…
  • さらに (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 14時44分 (#1226491)
    さらに、

    ・学割(注: 社会人入学は授業料据置き)
    ・家族割
    ・最初から授業料半額
    ・出席しなかった分の授業料繰り越し

    などが予定されています。

    (以下、極小の字で)
    ※4年以内に退学した場合は違約金として(略)
    ※授業料繰り越しの上限は(略)
    (そのあと100行程度続く)
    • Re:さらに (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年10月01日 1時29分 (#1226938)
      他大学が東大より有利なプランを出したら24時間以内に対抗プランを出す

      も、付け加えておいてください
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      某三田の大学はホントに家族割あるって聞いたことあるよ!
      授業料半額だったか、設備使用料のみだったか。
      # 適用外の田舎キャンパス出身なのでAC
      • Re:さらに (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2007年10月01日 17時30分 (#1227355)
        その三田の某大学のライバル校と目されてるW大学(地名書くとそのまんまだ:-)では教職員の師弟は学費免除です。先生のとこに遊びにいったらたまたま姪が来ていて「進学するなら一時的に養子にならないか?」と聞かれてました。

        付属校はどうだか知りませんが、某先生の息子は学部~院をずっと学費免除で過ごしてました。そのまま大学に就職しちゃったし。なんだかなぁ(自腹切ってる一般学生の立場は?)という気がします。
        # 中の人に近いのでAC
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          そうでもしないと優秀(かもしれない)な学生を確保できないんだから仕方ないよね。
          一般学生の成績優秀者には授業料免除とかないの?
          • Re:さらに (スコア:1, 参考になる)

            by Anonymous Coward on 2007年10月02日 8時47分 (#1227639)
            某W大学では成績上位3%は学費免除です。ただし、一回払ってから払い戻しというやり方。猛勉して学費免除を勝ち取り、親に内緒で払い戻しを自分の口座に入れて貯め、卒業と同時に車を買った猛者がおりました。
            親コメント
  • by rentain (30566) on 2007年09月30日 12時52分 (#1226430)
    博士課程に力を入れている大学院だと,
    各種奨学金,RA(*1)などで実質無料,それどこか若干プラスになる場合も多いのでは?

    ま,そこまでしないと人が集まらないっていう話もありますが.

    (*1 リサーチアシスタント.最近だとグローバルCOE関連とかも結構貰えたり…)
    --
    人は見た目が120%
    • by whelp (25685) on 2007年09月30日 14時45分 (#1226492)
      地方大学の博士課程在籍中ですが、RAとして月7万程度、TAとして月2万程度を頂いています。
      これに、研究室に持ち込まれる企業からのご相談のお手伝いで頂く分を加えると
      約14万/月の収入になっています。
      これだけで授業料+α(下宿代・書籍代)程度にはなります。

      アメリカの大学とは違い、RAとしての活動の成果報告を半年に1回求められます。
      審査の結果不適格と判断されると、権利剥奪になるケースもあるようなので気が抜けません。
      もっとも、RAとしての活動は研究テーマと近い内容(研究成果の製品化など)なので苦痛にはなりません。

      でもRA制度を利用している学生は大学院生の3割程度で、
      制度そのものの存在を知らない学生もいるようです。
      もしかしたら、他大学でも同じようなケースがあるかもしれませんね。

      // 私の場合、教授から「RAあるから進学しないか」と誘われて初めて制度の存在を知りました。
      親コメント
    • それはごく一部の人の話だろうけど、
      今回のは全員を救おうって話でしょ?格が違う。
  • 焼け石に水 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 12時12分 (#1226403)
    >やはり問題は修了後の進路なのではないかと思ったり。

    生活費の問題もありますね。
    奨学金と言ってもその本質は借金だし。
    • 育英会のように後で免除になる(ことが多い)システムのせいで日本の奨学金の多くはscholarshipとloanを区別するのが難しいです。
      今回の東大の措置も分かりやすいシステムにしてもらえれば人材流出の歯止めに十分な効果を出すのではないかと。
      --
      体は壊すためにあり,
      規則は破るためにある.
      親コメント
    • Re:焼け石に水 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年09月30日 13時29分 (#1226440)
      私ゃ学研の奨学金うけてた
      最初っから返済なしだったよ
      今もやってるかは知らんが
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      育英会(学生支援機構)の奨学金だと、
      結構な数の人が支払免除されていると思います。
      • by saitoh (10803) on 2007年09月30日 14時03分 (#1226459)
        学部の奨学金に対する免除は無くなってしまいましたね。 確かに免除された人は多い(僕もそうですが)けど、免除されない人も多い。割合で行くとそれほどでもないのでは?

        民間企業は×、卒業(または退学)後2年以内に所定の教育職に就いた場合に限る、など条件は厳しくなる一方。

        東大の博士課程だと、ほとんどが免除職に就けてたりするのかなぁ?

        親コメント
    • by Anonymous Coward
      そこまで誰かが面倒見なければいけないんですか?
      つーか、それくらい自分で何とかしろ。

      # 面倒見て欲しいなら、それに値する対価を出そうぜ
      # 最低限は国の枠組みで何とかしてもらってるんだから
      • by Anonymous Coward
        言っていることが矛盾してますよ。 免除が先か、対価が先か。
        • by Anonymous Coward
          対価というか担保が必要です
          東大の博士課程が担保になるかどうかですね
  • 東大だけなの? (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 14時09分 (#1226465)
    科学(自然科学、人文科学、社会科学)は技能探求(工学)と違って、努力が成果に結びつくとは限らない。修士課程、博士課程の学費ゼロ化政策はリアル天才を育むことになる筈ですよ。

    ということで賛成です。

    私学やヲタク先端大学では、高額な学費を支払い続ける従順な奴隷に対して、つい同情して甘くなる。
    • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 15時02分 (#1226505)
      問題は、そのためには誰かが金を出す必要があると言うことです。
      国が補助するにしても、ダメな学生は即切り捨てられる体制が必要だと思います。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        > 問題は、そのためには誰かが金を出す必要があると言うことです。

        財源の話には良いアイディアがあるのですが、今回はさておきます。

        > 国が補助するにしても、ダメな学生は即切り捨てられる体制が必要だと思います。

        そもそもダメかそうでないかを適切に判断出来ないんだから無理でしょう。本来は切り捨てられるべき猪が偉くなってしまうのが日本社会の実情でございます。猪博士が巨艦巨砲主義でスパコン大和や次世代ネットワーク大和を建造しております。

        基本的には日本国民1億2千万総学者化政策が正しい答えになるでしょう。大学と学問の大衆化ということも、国民の総社会知能の向上と捉えれば納得がいくのではないでしょうか。

        社会の中で「リアル天才」と「リアル知的成果」の二つが健全に守られることが重要だと思います。知的身分制度や権威の保護よりも重要なことと思います。
    • by Anonymous Coward
      > 科学(自然科学、人文科学、社会科学)は技能探求(工学)と違って、努力が成果に結びつくとは限らない。

      科学を持ち上げるのは一向にかまわないけど、どうして余所を貶めることをいうかな?工学って「努力が成果に結びつくと限る学問」なんですか?
      • by Anonymous Coward
        工学者の中にも科学的考察の素晴らしい方がたくさんいることは知っています。

        余所を貶めているのではなく、価値観の再編を唱えているのですがね。社会の構造改革を行うということは価値観の再編を促すということでしょう。学府の体系を抜本的に改革することが最重要課題でしょうよ、きっと。

        技能の探求=工学は、費やした時間や努力が成果に結びつく知的活動と捉えて良いと思う。
  • 中の人ですが (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年09月30日 21時00分 (#1226765)
    (少なくとも工学系なら)東大院の博士の就職には問題ありません。
    そのあたりは最近大学側も必死にアピールをしています。

    むしろネックになるのは自分のプータロー感ではないかと。
    大抵の研究はニッチすぎて自己満足の域を出ない、
    さらにRAと称して研究室の雑用をさせられる、
    たとえ運良く助教になっても待つのはまた雑用ばかりとくれば、
    D進はなかなか考えられません。
    Mで就職すれば年60万どころか年300万+最低数年間の身分保障はもらえるわけで、
    学費出してやるから大学に残れとはなにをか況や、といったところです。

    そういう環境にはない幸せ者orそういう特異な環境に適応できてしまう人こそが
    Dに進むのだと思っています。

    ※中の人&私感バリバリなので絶対臆病者で。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 14時05分 (#1226463)
    折角来年入学目指して頑張ってるのに、ライバルが増えちゃうじゃねーか!!!
  • by Anonymous Coward on 2007年09月30日 23時09分 (#1226848)
    「ドクター、ドクター、オーバードクター、僕らはオーバードクター」のイメージが(オイ)

  • by Anonymous Coward on 2007年10月01日 9時49分 (#1227044)
    研究室のUNIX管理に苦労した身としては
    授業料を払ってもいいから
    技術補佐員を雇ってほしかったと思います。
    学生に NIS や sendmail.cf を丸投げなんて
    まったくどうかしてる...
    • by Anonymous Coward
      同感(笑)

      ただ、直接その系統の仕事には就いていないものの、
      それで学んだ思考方法とかはバックグラウンドとして
      生きてるなあ,と感じる今日この頃。

      #問題の切分けとか、全体を見渡しての塩梅の感覚とか、
      #英語ドキュメントのとりあえず斜め読みとか(笑)
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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