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アマチュア無線に長波の二次分配が決定 40

ストーリー by yoosee
長い電波 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

日本アマチュア無線連盟(JARL)の速報によりますと、ジュネーブで開催中の世界無線通信会議(WRC-07)において135.7~137.8kHz、つまり長波帯が二次業務としてアマチュア無線に分配されることが決定したのだそうです。
1波長が2200m以上にもなる135kHz。1/2波長のダイポールアンテナを張ろうとすると1kmを優に超えてしまう途方もない波長ではありますが、従来使われてきた中波や短波とは異なった伝播に興味津々のアマチュア無線家もおられるのではないでしょうか。まずは日本で開放される日が楽しみです。

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  • SDRにぴったし (スコア:3, 参考になる)

    by bikeman (14466) on 2007年11月15日 12時36分 (#1250747)
    >135.7~137.8kHz

    この周波数だと192kHzのサンプリングレートを持ったサウンドカードで直接受信できますね。
    ただし、LPFが入っているとダメなので、取り外す必要はありますけど。
    40kHzの電波時計は普通のサウンドカードでも受信できますよ。

    PSoC [dion.ne.jp]も使えそう。
    また、これ [domenech.org]なんか使えば、楽に受信できる感じ。

    サウンドカードのDACが使えれば、直接信号を生成することができるし、SDR(Software Defined Radio)に興味のある人には面白いバンドだと思います。

    先日、海外からSDRでVLFを受信できないかと問い合わせメールをもらいましたが、やったことはないので困ってしまいました。今度挑戦してみようと思います。

    あれ?3アマで使えるのかな?
    • Re:SDRにぴったし (スコア:2, 参考になる)

      by beat9872 (16046) <{debian} {at} {nifty.com}> on 2007年11月15日 20時58分 (#1250954) 日記
      色々コメントが付いていますが、こう言う遊び方が今後のアマチュア無線の楽しみの一つになっていくのかな?と思います。
      アマチュア無線とコンピュータは相性が良いので、これからも新たな楽しみ方が出てくるのではないかと期待しています。

      サウンドカードがTNCになると分かった時は結構興奮しましたし、TCP/IPでの通信がアマチュア無線の電波でできた時もそりゃ興奮したものです。

      マイク握って叫んだり、電顕をたたいたりする楽しみも良いのですが、このようなちょっと進んだ技術に触れることも大きな魅力ですよね。

      これからも色々楽しませてくれることを期待しています。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      サンプリングレートは2倍以上必要じゃないの?
      • by bikeman (14466) on 2007年11月15日 15時39分 (#1250834)
        QSDからの信号はLoを中心に折り返されているので、F0-LoとF0+Loの二つの信号が含まれています。QSDからは90度の位相差を持ったIQ信号がサウンドカード経由で取り込まれます。Rockyなどのソフトで具体的にどういう操作をしているのか、ソースを見たことがないので何ともいえませんが、説明ではIQ、2つのチャンネルを合成しているので、48kHzなら24kHz X 2になるそうです。実際、48kHzのサウンドカードを使うと40kHzが受信できますよ。

        #ここは2chかと思った
        親コメント
        • Re:SDRにぴったし (スコア:2, 参考になる)

          by taka2 (14791) on 2007年11月15日 17時22分 (#1250865) ホームページ 日記
          えっと、「40kHzの信号を直接サンプリングする」のと「QSDを通して周波数変換してからサンプリングする」のと、どちらの話なんでしょうか?
          それによって話が変わってきますけど…

          実際問題として、40kHzの信号を48kHz で直接サンプリングした場合、48kHz-40kHz=8kHzの信号としてはサンプリングは可能でしょうね。
          この8kHzの信号は一般に言う「折り返し雑音」ってやつで、通常は、元から8kHzだった信号との区別ができないただの邪魔者です。
          で、サンプリングの前段で「0kHz~24kHzを通すLPF」を通して余計な信号が入らないようにするわけです。
          たとえば、入力信号を「24kHz~48kHzのBPF」を通してから入力すれば、48kHzのサウンド入力で「24kHz~48kHzを受信」することはできるでしょう。

          「サンプリング定理」というのは「入力信号をそのまま再現する」場合の上限にすぎません。それ以上の周波数の信号をサンプリングした場合、低い周波数に変換された形で入ってきます。
          例えば、135.7~137.8kHzだって、そのまま48kHzでサンプリングすれば、48×3-135.7=8.3kHz~48×3-137.8kHz=6.2kHzの信号として取り込むことはできるでしょう。
          でも、サウンド入力側の前段で、そんな信号は通さないようなLPFが入ってるでしょうねぇ…
          40kHzの信号を48kHzでサンプリングできるのは、96kHzとか192kHz対応のサウンド入力とかで、アナログ的には高域を落とすフィルタが入ってないってことじゃないですかね。

          > QSDからは90度の位相差を持ったIQ信号がサウンドカード経由で取り込まれます。

          サンプリング定理では、理論上サンプリング周波数の半分の信号までは再現できることになっていますが、ここには「位相」の情報が抜け落ちています。
          例えば、1Hzの交流信号は一秒間に2回電位が0になります。これを2Hz(一秒に二回)でサンプリングすればサンプリング定理上は再現できるはずですが、タイミングが悪い(ちょうど0になる時にサンプリングする)と、結果は「常に0」になってしまいます。信号の位相によってはサンプリングできないことになるわけです。

          このとき、問題の信号と90度位相がずれた信号を入力すれば、そっちは「プラス」「マイナス」が交互に現れる所でサンプリングする形になります。
          二つの位相両方でサンプリングしておけば、どんな位相の信号でも再現できます。

          これはサンプリングするタイミングの点で見ると、二倍の周波数でサンプリングしているのと同義です。
          ようするに、bikemanさんが使ってるSDRでは、LR2チャンネルでタイミングをずらすことで、2倍のサンプリングレートを実現してるってことですね。

          これは、「位相をずらした信号で周波数変換する」のがキモなので、「40kHzの信号をサウンド入力に直接入れて48kHzでサンプリングする」とか「135kHzの信号を192kHzでサンプリングする」のでは実現不可能な話です。
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        • by bikeman (14466) on 2007年11月15日 15時57分 (#1250842)
          最後のところを訂正。

          >実際、48kHzのサウンドカードを使うと40kHzが受信できますよ。

          これ、1/2の周波数で信号が見えているみたい。
          サウンドカードってアンダーサンプリングできるのか?
          親コメント
    • by Anonymous Coward
      サンプリング定理から勉強しなおし
    • by Anonymous Coward
      トラック・ホールド(サンプル・ホールド)回路と逐次比較A/Dの組み合わせなら意図的なアンダーサンプリング可能
      ですが,サウンドボードのΣΔ型A/Dではそれは不可能ですよ
  • by maruto! (18665) on 2007年11月15日 22時11分 (#1250992) 日記
    135kHzでモバイルしたい場合、どんなアンテナを使うべきでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2007年11月16日 0時05分 (#1251054)
    元々アマチュア無線は(業務用と同様に)長波を使っていたのですが、周波数が不足してきたため、当時は遠くまで飛ばないから実用できないとされた短波帯に追い出された(そして、そこが「使える」ことを発見してしまった)という歴史がありますね。最初期のアマチュア無線家が何kHz帯を使用していたのかはちょっとわかりませんでしたが。

    • Re:先祖がえり? (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2007年11月16日 0時28分 (#1251067)
      1910年頃に 1.5MHz 以上(波長200m以下)に追い出されたと、モールス・キーと電信の世界 [amazon.co.jp]に記載があります。
      黎明期にどの周波数を使っていたかは、分かりませんが。

      それはさておき、135kHz と云う周波数で 電力線通信 [srad.jp]の話を思い出したのですが、これより低い周波数だとこっちの雑音も気になる。
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  • by Anonymous Coward on 2007年11月15日 10時50分 (#1250678)
    長波だとどういう面白さがあるの?
    遠くまで伝わるのは短波だっけ長波だっけ?
  • by Anonymous Coward on 2007年11月15日 11時32分 (#1250698)
    帯域幅が2100Hzしかないですよねぇ…。

    # 高調波の中波帯への混信が問題かも。
    • Re:CW? (スコア:3, 興味深い)

      by marupeke (6599) on 2007年11月15日 11時56分 (#1250715) 日記

      QRSSとかDFCWとかいったコンピュータの助けを借りた特殊なCWを使うのが一般的です。

      ま、そもそもノイズとかもひどい環境のもと、21世紀に電波で大西洋を渡った、渡らない [ntlworld.com]とかやってるのがアマチュア無線の醍醐味というやつでしょうか。

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    • by gesaku (7381) on 2007年11月15日 17時26分 (#1250867)
      電話級しか持ってない私には使えません・・・・orz

      #2陸技勉強中gesaku
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      • by Anonymous Coward
        第4級になる前の免許証をお持ちですか?それは貴重だ。かく言う私は電信級、しかも電波監理局長発の時代っす。
        ところで、2陸技は専門教育を受けたことのない文系人間にも何とか取れる資格ですから、ちゃちゃっと取ってしまいましょう。ご健闘を!
    • by Anonymous Coward
      >高調波の中波帯への混信が問題かも

      ちょうどADSLでオーバーラップかけてるあたりだよね。そっちの影響はどうなることやら。
  • by Anonymous Coward on 2007年11月15日 15時16分 (#1250828)
    二次分配って何ですか?
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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