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テクノロジー

飛行船の復活 61

ストーリー by mhatta
かっこええのう 部門より

pinbou 曰く、

本家/.の記事より。ヒンデンブルク号事故以降、航空輸送の手段としては完全に飛行機にとって代わられた飛行船だが、技術革新に燃料高も相まって、最近では復活の兆しが見えてきたらしい。Popular Mechanicsの記事では現在開発が進行中の新型飛行船の4つの設計案を示している。その一つ、Aeroscraft ML866は米DARPAの資金援助を受けて開発が進められており、民間利用と軍事利用の両方を見据えてヘリコプタと飛行船の良いところ取りを目論んでいるそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • ML866の下のほうの写真、色合いからして"Thunderbirds are go!"って感じが……。

    # 本家でも、同じようなこと言ってる方 [slashdot.org]がいました(^^;)
  • 名前だけど (スコア:2, 興味深い)

    by Takosan (2656) on 2008年01月11日 15時18分 (#1279051) ホームページ
    飛行船もAirShipも間違い。船ってのは界面に浮くもの。
    こいつみたいな、360度同じものの中を浮力で上下するのは潜水艦と同族。
    よって、「潜空艦」が正しい名前。英語にするとSubAir?

    コレほんと?

    ところでヘリウムガスの浮力は「0℃1気圧で22.4lあたり24g」であってますか?
    --
    **たこさん**・・・
    • Re:名前だけど (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年01月11日 15時41分 (#1279069)
      >船ってのは界面に浮くもの。

      つ 風船
      親コメント
    • by yasuchiyo (11756) on 2008年01月11日 22時25分 (#1279338) 日記
      「潜」ってのは、ひそむ=見えないところにかくれるという意味があるので
      潜空って言葉自体が矛盾しています。

      # 空に潜るというなら、こいつ [exblog.jp]のイメージでしょうか。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      > 船ってのは界面に浮くもの。

      じゃあ、宇宙船, space shipも間違い?

      • by Anonymous Coward
        当然潜宙艦、もしくは次元潜航艇です
        • by Anonymous Coward
          航宙艦はセーフ?
          • by Anonymous Coward on 2008年01月11日 19時14分 (#1279226)
            >>当然潜宙艦、もしくは次元潜航艇です
            >航宙艦はセーフ?

            中国の漢の時代の哲学書『准南子』には、
            「往古来今謂之宙、天地四方上下謂之宇」
              “天地四方上下これを宇といい、往古来今これを宙という”
            という一節がありこれが「宇宙」の語源となっています。

            しかるに「航宙」や「潜宙」ではタイムトラベルする艦船になってしまいます。
            航宇艦と呼ぶのが正しかろうと思われます。
            親コメント
    • by Anonymous Coward
      ダウト
      それどころか、艦ってのは軍属を示す言葉。
      よって、民間のお船を「艦」とは呼ばない。

      コレほんと?
      • by Anonymous Coward on 2008年01月11日 16時52分 (#1279127)
        >よって、民間のお船を「艦」とは呼ばない。

        日本語ではね。
        でも、軍属でも「船」は存在する。
        ただ、英語では、軍艦も商船もShip。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
  • by Anonymous Coward on 2008年01月11日 19時01分 (#1279215)
    機体の大きさ(表面積)の割に総重量が軽い。
    これは「風の影響を受けやすい」ことを意味します。
    そのほかにも気温や気圧の変化、日照などの影響を受けますが、船体規模が拡大すればするほど影響を受けやすくなります。
    ヒンデンブルグだと合計で約21万立方メートルの容量がある気嚢を持ち、その中に水素ガスを満載していたのですが、気温や気圧の変化による浮力ガスの体積の変動を安全確実にコントロールする必要があります。
    機体が上昇すれば気圧がさがり気嚢が膨張するので浮力ガスを放出する。
    高度を下げると気圧が下がるがガスの放出で浮力が低下しているので予備バラストを投下して船体重量を調節する。
    船体重量と浮力ガス容量のバランスから上昇限度が決まって来るが最大でも2000メートルあたりが限界と言われます。
    (高層観測用の気球などは膨張率を勘案して地上ではだぶだふの気嚢で放球します。)
    この上昇限界が悪天候を飛行機のように高高度で飛び抜けられない飛行船の弱点です。
    つまり天候が悪化すれば風や気圧の影響を受けやすい飛行船はひたすら逃げ回るしかない。
    リゾートのクルーズ便ならともかく定時性が要求される一般旅客や貨物の運送には向いていません。
    戦前でさえも大型硬式飛行船は悪天候に弱く輸送規模に比べ人件費がかかることからレシプロ双発輸送機に敗れました。
    ヒンデンブルグ号の時代と異なり気象観測技術やガス取扱技術は大きく進歩しましたが飛行船の飛行原理にかかわる本質的な部分はあまり変わっていません。
    夢はありますが現実的ではなさそうに思えます。
    • by SteppingWind (2654) on 2008年01月11日 20時58分 (#1279287)

      機体が上昇すれば気圧がさがり気嚢が膨張するので浮力ガスを放出する。
      高度を下げると気圧が下がるがガスの放出で浮力が低下しているので予備バラストを投下して船体重量を調節する。

      これについては, 現在では解決の糸口がついています. スーパープレッシャー気球 [isas.jaxa.jp]というのがそれで, 現在の主目的は1ヶ月以上の連続運用を行う科学観測気球(金星で使うという案 [isas.jaxa.jp]もある)向けですが, 原理的には飛行船の気嚢でも同じですから, かなり耐候性は向上すると思われます.

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      あうう、夢も希望も無い事を...
      仰る事は何十年も前から認識されていていますが
      それでも、空にぷかぷか浮かぶ夢からはなれられない人たちが居るのですよ。

      故A.バトラーム.チャンドラーの1ファンより
  • by interkj (23877) on 2008年01月11日 23時37分 (#1279374)
    ずいぶん前に同じもの見たなーと思ったら、Engadget Japan 2006/2/17の記事 [engadget.com]か。

    リンクはこっち↓にはった方がよかったんじゃ?
    Aeroscraft ML866 公式サイト [aerosml.com]
  • Ultima Ratio (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年01月11日 14時52分 (#1279035)
    って胴体に書いてある飛行船が3機東京に来るのはいつですか?
  • by Tsukuba2000 (32811) on 2008年01月11日 17時05分 (#1279136)
    速度を明示して紹介している中で最速のSkycat-20でも
    97mph ≒ 156km/hですから結構遅いですね。
    しかもこれは巡航速度でなく最高速だそうで。

    国内在来線最速の北越急行が最高160km/h、新幹線が最高270-300km/h、
    ボーイング767は800km/hほどで巡航するはずですから、
    長距離交通としては高速性が致命的に悪いです。

    国内に限定しなければ(速度無制限の高速道路のある国ならば)大衆車だって
    もっと早く目的地に着けるわけですから・・

    もっとも、静かで揺れも少ないでしょうから優雅な旅には向いてるでしょうね。
    寝台列車と同じように「移動を楽しむ」ための乗り物というのも高齢化社会を考えると
    案外需要があるものかもしれません。
    • by insel (35475) on 2008年01月11日 17時40分 (#1279162)
      あれ、でも想像よりは速い。

      それと航空機はともかく、自動車や鉄道はそれぞれの線形がボトルネックでしょう。
      単純に速度だけ比較するのはかわいそうかと。
      機動性の面ではヘリコプターに近く滞空性能はそれよりも優れていると考えれば、
      山間部や離島など交通の不便な地域に投入するメリットは見つけられそうな気がします。
      特に医療等緊急用途では。
      悪天候にはどのぐらい対応できるんでしょうね。

      ……RPGや携SAMは飛んでこないことが前提ですとも、もちろん。
      親コメント
    • by T.Sawamoto (4142) on 2008年01月11日 17時52分 (#1279171)
      ML866のほうはAeroscraft Official Site [aeroscraft.com]にスペックが掲載されています。
      それによると、

      スピードレンジ  0-222 km/h
      運用高度     0-3,657 m
      最大距離     5,000 km
      全長       64 m
      全幅       36 m
      全高       17 m
      キャビンエリア  500 m^2
      とのことです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      浮力を得るためのエネルギーが要らないわけで、滑走路なども必要ありませんから
      その分コストの安い乗り物としてある程度需要が見込める・・・のではないかなと思いました。
      • Re:遅い (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2008年01月11日 17時40分 (#1279163)
        浮力用のヘリウムガスがあまり安くないし、
        飛行機とちがって係留中に風でどこかに飛んでいかないようにするのに人手と手間がかかるので
        ランニングコストは実は飛行機とそれほど変らないらしいですよ。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      手段と目的がごっちゃになっている気がします。
      早く目的地に到達するのが目的ではなく、
      海の向こうに大量の荷物を低いコストで運ぶのが目的ですので
      まぁ速いに越した事は無いですが、速度は問題では無いです。
  • 西川 [biglobe.ne.jp]さんが自己のHP航空の現代でビジネス機のトレードショーで見てきたエアロスクラフトについて言及していて、『航空ファン』2007年12月号にも寄稿が掲載されている。
    「沢山のノズルを円形に並べ、そこから下向きに圧縮空気を噴出する。」ので水面や沼地にもホバークラフトのように降りる事が出来ない訳ではないというのが売りの一つだけど。ホバークラフトをぶら下げるのは重量上不利じゃないのとも思う。
    微妙に空気より重いので飛行船とちがって、降りる事が出来る。飛行船はロープや専用のアーム [kansai.com]のついたクレーンで引き下ろしてもらう必要があるので微妙に重くするのがもう一つの肝。
    • 多分, 低高度(10m以下ぐらい)では地面効果を利用して浮上し, その状態で数10km/h以上に加速して船体(ML866だと上下非対称)で浮力を生じさせ, 巡航高度・速度に移行するってシナリオなんじゃないでしょうか.

      地面効果機に比べても0距離で離陸できることと, 速度がのった状態なら高度が比較的自由に取れるので, 速度が比較的遅くても最短コースが取れるってのが利点でしょうか.

      親コメント
  • by q(_A_)p (34274) on 2008年01月12日 5時58分 (#1279469)
    飛行船で違法電波の探知実験
    http://www3.nhk.or.jp/news/2008/01/12/k20080111000138.html [nhk.or.jp]

    本当に実用化できるかわかりませんが期待します。
  • by Anonymous Coward on 2008年01月11日 15時10分 (#1279046)
    「Aeroscraft ML866」のほう、胴の半分近くがペイロードっぽく見えるけど…
    • by pz00 (10663) on 2008年01月11日 15時18分 (#1279052)
      「ペイロード」が「ぺネロープ」に見えた。orz
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        じゃこの飛行船の名前はサンダーバード2号(違)
        でも形的には似ているような
    • by Anonymous Coward
      今ある飛行船の風船を、重量そのままで負圧に耐えられるくらい丈夫にできたとして、ヘリウムや水素入れるのではなく「真空」にしたら、どれくらい浮力が向上できるのだろう。
      飛行船って巨大な風船に小さなゴンドラがくっついてるイメージしかないので、そのゴンドラを少しくらい大きくできてもなぁ。
      • by Anonymous Coward
        空気の平均分子量:29弱
        Heの分子量:4
        水素の分子量:2
        真空:0

        ほとんど変わらんよ。
        • Re:浮くの? (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2008年01月12日 8時36分 (#1279487)
          なぜかひとつだけ元素記号だったので、思わずローマ字読みにしてしまったのは内緒だ。

          の分子量:4
          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年01月11日 16時48分 (#1279124)
    どう考えても輸送は航空機のほうが経済的ですね。飛行船は失速がないので
    航空機運用できないところへの補給用途がありそうですけど、あんだけ
    ガタイがでっかいとRPG-7一発で落ちますな。それ以前にヘリウムがいくらするんだと。

    普通に考えると無人の成層圏-中間圏プラットホーム、それもAWACSと司令部、ステルス機を
    レーザー通信か何かでピンポイントで繋ぐって特殊な用途しか思いつかないです。
    制空圏内ならまず落とされる心配はないし、衛星とやり取りすると
    kuバンドあたりの電波を使うのですが、パッシブレーダーには確実にばれますので
    なるべく物理的に傍受されにくく、確実にデータリンクを維持するニーズは
    でかいです。衛星同士と違って飛行船は足が遅くてでかいので、レーザーで
    やり取りするのはそんなに難しくないと思いますね。

    パッシブフェーズドアレイレーダーで見るとF-22のRCSは缶ジュース程度なので
    いきなり電波出すと作戦行動を特定されかねませんから

    相手から見ると制空圏の外側にでっかい飛行船がいることはわかりますが、
    落とそうにも落とせず、どこに部隊がいて、何を交信してるのか
    まったくわかんないわけでして、これほど怖いことはないかと。
    • by Anonymous Coward on 2008年01月11日 16時52分 (#1279126)
      ヘリウムが高いなら水素を使えばいいじゃない。
      親コメント
    • by asuha (22346) on 2008年01月11日 17時18分 (#1279145) 日記
      米軍では実際に飛行船にレーダー積んで国境監視に利用してますね。

      TARS [designation-systems.net]

      麻薬の密輸を取り締まるため、メキシコとの国境沿いにいくつか配備されてるそうです。

      --
      眠気と戦う活字中毒者
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        つまり「低コストで長時間上空に留まれる」ことがメリットでFA?
        災害発生時の照明&指令本部なんか作れたら便利かもな。
        • by Anonymous Coward
          いいこと考えたよ。燃料を山ほど積んで浮かべてといて空中給油機にするの。
          大量の燃料を安上がりに上空まで持っていければ、他の飛行機も最低限の燃料で離陸して上空で補給を受けることで経済性も大幅アップ!
          • by Anonymous Coward
            気化すると空気よりも軽くなる燃料だったら飛行船の浮力にも使えてお得ですね。
            つまり水素を燃料にすればいいんだ!

            #あれ?
          • by Anonymous Coward
            飛行船から給油中飛行機は速度差があるので失速速度ギリギリか、
            ホバリングする機能が必要ですね。
            従ってトータルの経済性で見るとダメダメでしょ
        • by Anonymous Coward
          無人偵察機による奥地までのピンポイントな偵察のほかに、
          無人気球(飛行船?)による通信中継や監視を行う研究がありますね。

          人間の搬送手段としては、よほど特殊な状況でないと、ペイしないでしょう。
    • 日本はヘリウムの全量をアメリカからの輸入に頼っていて、去年はその生産メーカーで
      定期修理とトラブルが相次いで、かなり供給がタイトになっていると業界紙で読んだような。
      まあそこら辺はGCに使うような高純度ヘリウムの話だと思うのですが。。。
      やっすい低純度ヘリウムって無いのかな?

      #誰か木星に行って取ってきて下さい。
      親コメント
    • 第二次大戦中、大西洋での船団護衛(対潜哨戒)で良好な戦績を出してますけど?

      >どう考えても輸送は航空機のほうが経済的
       航空機が担当するのは、戦術輸送といわれる中短距離の輸送のみ。 集積所までの輸送は、船舶とトラックです。

       現代の戦争は、支援部隊の厚みが半端じゃないので、補給物資を運ぶ手段は多ければ多いほどよいのです。
       燃費の良い高速輸送手段として、大型飛行船は十分に魅力があります。
        実際、湾岸戦争では、戦車1両に対して20~30台の後方支援車両が付いてました。
       この大所帯を養うため、米軍御自慢の高速輸送船(燃費無視の高速貨物船)の群れが米国とペルシャ湾を何度も往復してます。

      >ガタイがでっかいとRPG-7一発で落ちますな。
       第一次大戦の頃と違って不燃性かつ防弾性の材料には不自由しないので簡単には落とせないでしょう。

       破れるのは当たった周辺のみ。 穴の空いた袋を補修するか交換すれば修理完了。
      # 落ちるときも「ゆっくりと不時着」するので乗員の生存率も高いでしょう。
      --
      notice : I ignore an anonymous contribution.
      親コメント
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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