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法廷

「金色のガッシュ!!」作者、小学館を提訴 142

ストーリー by mhatta
そもそも無くすものなのか 部門より

KAMUI 曰く

MSN産経ニュースの記事まんたんウェブの記事に依ると、週刊少年サンデーで連載されアニメ化もされた人気マンガ「金色のガッシュ!!」の作者、雷句誠氏が、発行元の小学館にカラー原画を紛失されたとして、損害賠償を求め提訴しました。

氏が「小学館との縁を切る」発言をした事がニュースになったのはしばらく前の話でしたが、今回の提訴に至る経緯も含めて、裁判所に提出した陳述書の全文をブログに掲載しています。

今回の紛失の件はある意味きっかけに過ぎず、小学館の漫画家に対する対応の悪さに長年憤懣が蓄積し、「あまりにも編集者、出版社と言う物が漫画家を馬鹿にし始めた。」と堪忍袋の緒を切ったのが訴訟に至った動機のようだ。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
    • # 小学館の対応がひどいってのはどう見ても普通の反応なので、あえて別視点で。

      漫画家は世間知らずが多いです。社会人として働いた経験があるわたしでさえも
      「他社で描くなら、今までの出版物はすべて絶版」と言われた時、
      「じゃあ、ダメなのか・・・」と一度はあきらめました。

      本当に世間知らずだよね。

      原稿がしっかり返却される必要はありますが、絶版なら他出版社からの再発行が可能になるのだから、本当に絶版にしてもらえるなら喜んで絶版にしてもらう方が正解だろうに。

      「御社では描きません。でも、今まで通り御社で出してた作品の単行本等は出し続けて、印税もしっかりちょうだいね」ってやるのはさすがにムシがいいのではないかと。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年06月09日 17時25分 (#1359681)
        >本当に世間知らずだよね。

        いやま、出版に関わる人なら知っておくべきだろう、というのは良しとしても、それって「世間知らず」か?
        むしろそれは、出版界の特殊な事情であって、「世間知らず」と責めるのはどうかと思うが。
        親コメント
      • by f7 (32753) on 2008年06月09日 20時44分 (#1359841)
        >絶版なら他出版社からの再発行が可能になる

        なりません。絶版しても版権は出版社が押さえています。
        小学館とケンカ別れした場合、原稿は戻ってきても他社から出版できないのです。

        小学館は漫画家が世間知らずであること悪用して騙す会社
        だと新條さんは、言ってるんですよ。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年06月07日 3時29分 (#1358330)
    もちろん、この話に出てくるそれぞれの人物は糞で、どうしてこんな奴の行動が仕事として
    小学館では評価されるのか許しがたいものを感じたりする訳だが、ふと気がつくとIT業界でも
    元請けから下請けの丸投げラインでは似たような光景が繰り広げられていたような。

    逆に、某富樫先生に対して寛容な集英社は、集英社だから優しい訳じゃない。
    コーチングの資質があるとか、堪忍袋の尾が長いとか編集それぞれの資質に加えて、
    その作家がもたらす金で尻尾振り具合が変わるんだよねえ。
    とは知人の漫画アシの弁。

    アシの体験ってあまり長くないのかな、アシ時代に色々見てると、
    「今回の事件」以前に「こういう体質」ってのは窺い知れていたと思うんだよね。
    自分の元アシの酒井ようへい先生のエピソードが具体的に出てるわりには、
    より年長者の先生の話に関して自分が見た具体的な話が出てこないのでそう思っただけ。
    (まあ暴露話を聞きたいと言う下衆な根性からだけど)
    • by Anonymous Coward
      "ほぼ"小学館でしか描いてない作家もいる。
      小学館で"しか"仕事してないならそれが普通と思ってるのかもしれないけど、他でもたまに描いてる以上は他の待遇を知らないわけではないので、小学館だけの問題でもないんじゃないか?
  • by hylom (27448) on 2008年06月09日 12時20分 (#1359417) ホームページ 日記
    「KAIKANフレーズ」などで有名な、漫画家の新條まゆ氏がこの件についてブログでコメントしていますが(まゆたんブログ:思うこと。 [mayutan.com])、そのコメントを見る限りでは小学館の中の人はかなりひどいなぁ、と思ってしまいます。

    もちろん、これが100%真実かどうかは分かりませんが。
    • すげぇ、リアル編集王だ。
      以前BSマンガ夜話で取り上げられた際、もう勘弁してけろ…で有名な
      小泊君のエピソードについて、パネリスト達は「実際にはこんなこと
      ないよwww」的なツッコミを入れていたけど、現実は…。
      まあ、いしかわじゅんは小学館で連載するようなタイプじゃないしなw

      親コメント
  • 交渉代理人 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by world-walker (36314) on 2008年06月09日 15時26分 (#1359575)
    雇えばいいんじゃね?
    プロ野球みたいに。
    法律とか契約とか相場とか、わかってる専門家に任せればいい。
    • by soramade (23252) on 2008年06月09日 15時38分 (#1359585)
      たしかに。
      ミュージシャンが事務所に所属しているように、漫画家もマネージメントをプロにまかせるというのはアリだと思います。

      きっと既存出版社からの反発は凄まじいだろうけど。苦笑

      あれ?でも実績のある漫画家の中には法人化してる人もいますよね。○○プロダクションみたいな感じで。
      そこに新人漫画家も所属できればいいんだな、きっと。
      親コメント
  • by akiraani (24305) on 2008年06月09日 16時33分 (#1359639) 日記
     Wikipediaの漫画原稿を守る会 [wikipedia.org]にちょっと情報がありますが、出版社が夜逃げしたついでに保管していた原稿をがめてまんだらけに売り払うという事件が過去にありました。

     似たような事例で、マンガではないですが村上春樹氏の自筆原稿を編集が無断で売り払っていたことが、当の編集が亡くなって何年も過ぎてから判明したという事件もありました。

     いずれの場合も古本屋などで原稿が売られているのが発見されて始めて発覚しています。

     今回のケースでは原稿の紛失なので事情は違いますが、管理がずさんだと誰かがこっそり売り払っていてもわからないわけで、損害賠償だけの問題ではすせたくないというのが本音なんじゃないですかね。

    #昔ならいざ知らず、今だったら取り込んでデジタル化して、物理原稿はさっさと作者に返却してしまえばよいのではないかという気もしますが……。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • >今回のケースでは原稿の紛失なので事情は違いますが

      編集者がガメて売り飛ばしたのかもしれませんよ?
      バレなきゃ紛失扱いにするしかないですけどね。

      #なんでそんな大事な物を紛失するのかと不思議でなりません。
      #あ、大事だとおもっていないから紛失するのか
      --

      ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
      親コメント
  • どこの会社,業種にも現場にはヒドい人がいますが、ある程度大きな規模の会社の場合には法務や契約担当の部署がしっかりしているので、ここまでこじれないよう大人な対応をして終わり、となることが多いですね。#経験上...ですが。
    いったい小学館の法務,契約担当(と弁護士)はいったいどうなっているのかと思っていまします。
    ですから、サンデーだけでなく小学館という会社と仕事をしないという判断をしたのは賢明ですね。
    • 小学館にどれくらい当てはまるのかは分かりませんが、出版社と作家がしっかりとした契約を結ぶという慣習が出版業界にはあまりない [cocolog-nifty.com]、という証言があります。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年06月09日 13時24分 (#1359484)
        エンタテインメント関係では発売日に間に合わないので後からさかのぼって契約が締結されるということはよくあるのですが、契約無しってのはお役所からつっこまれると思うんですが...
        いまどき「業界の商習慣だから」で済ましていいことではないと思うので、もし本当ならこういうのを契機に出版業界には仕事の仕方を改めてもらいたいものです。
        あと、お役所もそういう業界にこそびしばし監査を入れて、ルーズなところを叩いて欲しいな。
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      • by Anonymous Coward on 2008年06月09日 20時14分 (#1359814)
        このコメントだけ読むと出版社全般が契約を結ばない、ととられかねないので補足しておきます。

        書籍かつ印税支払いの場合、出版契約書は交わされている場合が多いように思えます。
        書面に残しておかないと、たとえば10年後に著作権使用料(いわゆる印税)を「誰に払うのか」「いくら払うのか」わからないという事態が起きることがある。
        あと、別媒体への展開も最初の契約で合意しておかないと、『太陽風交点』事件 [jali.or.jp]のようにもめ事の原因になるので、契約書が必要とされている気がする。

        逆に雑誌原稿の場合は、契約書を作ることはまずない(少なくとも身近で聞いたことがない)。
        週刊誌なんかだと契約書の交換前に雑誌が出てしまうことになるし、1回コッキリのことだし、契約を交わさなければならない関係者の数が膨大でその作業を考えるだけでウンザリするから、かな? (実際書籍の出版契約書でも、こちらが二度三度催促しても返送してくれない著作権者は多い)
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        • by Anonymous Coward on 2008年06月09日 23時27分 (#1359969)
          契約があるのは当然。
          問題なのはその内容が双方対等であるか、きちんと順守されているかでしょう。
          その契約内容が出版社側に一方的に有利になっている場合があるわけで。
          作家として独り立ちした時期は業界事情も良く分らずサインしてしまうこともあるでしよう。
          法学部出やビジネスマンからの転身者ならともかく普通の人なら契約書の文面の行間を読んだり裏読みするのは困難かと。
          新人作家の頃は編集の方が権力もってますから優越的地位をもとに契約強要されたら拒否できないはずです。
          新人の場合は連載に専念するために退職するなど自ら退路を絶っている場合も多く、不利を承知で契約せざるを得ないこともあるでしょう。
          メジャーデビューできるせっかくのチャンスをみすみす見逃すのと、多少の不利は忍んでチャンスにかけるのとどちらを選ぶか、なら大抵は後者だと思います。
          そのために努力してきたならなおさら。

          雑誌投稿の場合には定型の契約書式があり形式的に同意させられることが多いようです。
          写真投稿や原稿執筆でも単価が決まっていて、法的にはスーパーで買い物をするのと同じように処理されます。
          支払いさえきちんと行われればトラブルにはなりません。
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  • by Anonymous Coward on 2008年06月09日 12時28分 (#1359429)
    >堪忍袋の緒を切ったのが訴訟に至った動機のようだ。

    堪忍袋の緒は意図せず「切れる」ものであって、自発的に「切る」ものではありません。
    • by Anonymous Coward on 2008年06月09日 15時25分 (#1359574)
      スケジュールが厳しくてアシスタントを大量に使う週刊連載では、
      原稿料だけだと赤字になるというのは、サンデーに限らず一般的なことです。
      短期で打ち切られると作家に残るのは借金だけというのも珍しいことではありません。
      その代わりヒットすれば印税収入が大きい (大きなヒットが出やすいし、
      刊行ペースも速い) というハイリスク・ハイリターンな商売。

      ジャンプのように9週や19週の打ち切りをせず、打ち切りでも大抵4、5巻は
      単行本が出るサンデーは、駆け出し作家にはむしろ優しい方かもしれませんよ。

      あと、原稿料って一般的にどういう基準で決まってるのか知りませんが、
      上京してからの年数よりは、連載を持っている期間や単行本の販売実績で
      決まるもんじゃないかと思うので、初連載が1年で打ち切られてる
      若木先生が上がってないのは別に不思議じゃないのではと思いました。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年06月09日 19時22分 (#1359774)
        >その代わりヒットすれば印税収入が大きい (大きなヒットが出やすいし、
        >刊行ペースも速い) というハイリスク・ハイリターンな商売。

        リスクを全て請負である漫画家(つまり個人)に負わせて
        発注側はリスクを負わないのが当然と言わんばかりの
        現在のシステムがおかしいことくらい分かりませんかね?

        第一ヒットが出たら出版社はより多くもうけてるんですよ。
        漫画家に恩着せたり厭味言う前に適性原稿料払えよ、と言われて当然でしょう。
        親コメント
    • 久米田先生(笑)。

      # 『かってに改蔵』も好きだったけど、『さよなら絶望先生』はもっと好き。
      親コメント
  • by Tatenon (20311) on 2008年06月09日 15時35分 (#1359582) 日記
    何が一番大事なのか忘れてしまったんでしょうかね。出版業界。
    活字離れとか言われてもっと危機感持ってるもんだと思ってましたが。

    まぁ殿様商売が好きならやってればいいのではないでしょうか。
    今回のようなことが続けば、いくら漫画化が世間知らずったってどっかこっかから耳に入るでしょうし。
    売れ筋作家が流出して涙目になるのは自分たちなので。

    編集者が漫画の製作に口を挟めるのは、読者というクライアントの声を代弁できるからだと思います。
    実際にアンケートを紙面に反映させて成功した(過去形)ジャンプなんかもありましたし。
    ただそれを、『自分(達)が売れる漫画を描かせている』なんて思い出したらおかしくなるのは当たり前ではないでしょうか?
    別に漫画に限らず、音楽業界なんかでも似たような構図があったりしませんかね。

    読者は『読みたい漫画が載ってるから』サンデーを買ってるのであって、『小学館が出してるから』買ってるわけじゃないと思うのですがね。

    # 「金色のガッシュ!!」が好きな先輩がいるのだけど、がっかりしてるだろうなぁ。

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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