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書籍

ソニーと松下が国内電子書籍端末ビジネスから撤退 62

ストーリー by hylom
コンセプトは悪くないと思うのですが 部門より

akiraani 曰く

ITmediaの報道によると、松下とソニーが、専用端末を使った電子書籍から事実上撤退するとのこと。

 ソニーが発売した電子書籍専用端末LIBRIeは昨年5月に生産が中止されており、松下が発売していたΣBookは2005年10月に、国産電子ブックリーダー最後の砦だったワーズギアも今年3月をもって生産を終了している。さらに、ワーズギア、ΣBookおよびPC向けの電子書籍を販売していた最強☆読書生活(PC向け)が9月いっぱいで閉鎖、LIBRIeとPC向けにコンテンツを提供していたTimebook Townも来年2月に閉鎖となるようだ。なお、どちらのサービスも、携帯電話向けのコンテンツ配信は継続して行われる。

 一方、LIBRIeの米国版であるSonyReaderはそれなりに売れているようで昨年10月に新型が投入され、同じく昨年11月に発売されたAmazonのKindleもCEOが生産が追いつかず謝罪をするほど好調な売れ行きを見せている。

(つづく...)

 この差はどこから来るのかというと、ITmediaの記事にもあるがコンテンツがまったくと言っていいほどそろわないのがネックだったようだ。最強☆読書生活(PC向け)に関して言えば、タイトル数だけはそれなりにあるものの、書籍ではとっくの昔に完結しているシリーズものが途中までしか配信されていないケースも目立ち、かといってオリジナルのコンテンツを充実させる気配もない。書籍→携帯向けコンテンツ→PC向けコンテンツという順番で流れてくるお下がりのそのまたお下がりのコンテンツが主力商品という状況で専用端末が売れるはずもない。

 著作権保護機能ばかりが充実して肝心のコンテンツがそろわず苦戦する様は音楽配信事業にも共通するものがあるが、海外勢力の蹂躙すら待つことなく自滅というのは期待していた1ファンの立場からしてみれば残念を通り越して笑すらこみ上げてきます。

 それにしても、ワーズギアも2400台程度しか売れていなかったとは。道理で他に持ってる人をまったく見かけないわけだ……。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 手順が逆 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年07月02日 18時21分 (#1375118)
    そりゃコンテンツを揃えずにハードを出したら失敗しますがな。
    ちなみにコンテンツが揃っている所にハードを出したのが iPod。(音楽CDは普及済)
    更にコンテンツの入手性を良くした(iTunes Store)というプラスのフィードバックをした結果が今。

    少なくともPCでコンテンツを利用できる環境を整えて、コンテンツが揃ったところで
    携帯ハードを出すという手順を踏まないとこの手のハードは売れませんね。

    #それと他に潰しの効かない融通の無さも致命的だったね。
    #自前のテキストすら簡単に読めないんじゃあ‥。
  • by yohata (11299) on 2008年07月03日 15時08分 (#1375763)
    日本の電子ブックが売れない理由は
    ・減価償却のとっくに終わったよーなカビの生えた古コンテンツ
    ・コンテンツが全てレンタル型だから

    この2点だと思いますが。
    特に問題なのは、後者であるように感じます。
    買ってきてすぐに読むよーなヒトなら、60日あれば十分かもしれませんが。世の中そんな人ばかりじゃないでしょう。
    コンテンツ業界おなじみの「同じものへ何度も金を払わせる」商法なんでしょうが。最後までコレを妥協する気は無かったみたいですね。

    しかしなんだ。
    著作権屋が絡んだ商品って、全てが悪意悪意で動いていますが。
    何をやってりゃココまで拗くれた人間性だけの業界が出来上がるんでしょうね。
    • by genzin (23225) on 2008年07月03日 19時22分 (#1375976) 日記
      もう一つ、著作権保護方式が乱立しているのと絡むのですが、死滅したBBeBや
      現行使われているドットブック、XMDF、KeyingPDFなども、はたしていつまで
      使えるのか。
      またPCで読む以外に、将来に携帯端末が普及したとして(するかどうかは別)
      またぞろコンテンツを買いなおさないと読めないだろう。と思うのでは買い揃え
      るのを躊躇してしまい、結局本が売れないというループに陥ってるのでしょう。

      業界はLDとDVDのような事例があったから大丈夫と考えるのかもしれませんが、
      消費者は、またあんな事になったら嫌だ。と過去を学習していますからね。
      親コメント
    • 悪意ってよりも
      印刷しないと困る人が多くて
      物理的なモノが配達されないと困る人が多くて
      とにかくなんでもかんでも電子書籍が流行ると困る人が多いから
      流行らなかったんだと思いますよ。
      親コメント
    • 結局は読みたいコンテンツが安く読めるというのが重要なので、月額固定でレンタルという方法あると思います。
      それで図書館見たく読み放題。

      自分的にはネット接続を充実させて、教育用というか教材としてレンタルが良いんじゃないかと思いますけど。
      親コメント
      • 貧乏暇無し (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2008年07月03日 21時26分 (#1376053)
        >月額固定でレンタルという方法あると思います。
        >それで図書館見たく読み放題。

        自由な時間が増えれば好きなだけ読めるということで良い方式ですが、
        サービス残業etcで時間のない人に取っては高くつきませんか?

        自動車が売れないのも、海外旅行離れが進むのも、電子書籍が失敗したのも、
        きっと「若者のせい」にされるんでしょうね。
        親コメント
        • >自由な時間が増えれば好きなだけ読めるということで良い方式ですが、
          >サービス残業etcで時間のない人に取っては高くつきませんか?
          確かに。
          個人的には、スキルアップやキャリアアップのための読書なら業務時間でやっても良いと思うのですが、そうはいきませねんからね。

          自分は個人事業だけど、仕事を請けているあいだはやっぱし時間がありません。
          親コメント
    • by Anonymous Coward
      同意。

      そしてリーダー側は、何万も払って自分で作ったコンテンツも読めない(発売時)とか、PDFを読むには別料金とか、店頭には置いてないとか、売る気があるか疑われるようなことばかりやってりゃ、売れる方がおかしいと思わざるを得ないね。

      ついでに、電子ペーパー搭載しながらパターンが自由にできない携帯(W61H)なんて惜しいこともやめて欲しい。

      電子ペーパー、電池とCPUだけ搭載して、SDカードからBMPだけ表示できる安い端末でも需要ありそうなのに、DRMなんて手出してだめだめにしちゃうメーカー。もうちょっと消費者のことを考えて物を作って欲しい。

      いっそ、EEE PCとかの軽量PCの外側に電子ペーパー搭載して、リーダーにしてくれないかな・・・

  • やっぱり (スコア:5, おもしろおかしい)

    by SteppingWind (2654) on 2008年07月03日 15時26分 (#1375781)

    'Σ'というのが決定要因ですね.

  • by akiraani (24305) on 2008年07月03日 20時21分 (#1376014) 日記
    ΣBookとワーズギアを使ってみて、これはいかんだろうと思ったポイントを列挙してみるテスト。

    • そもそも売っていないΣBook
       ΣBookは発売直後は家電販売店などには卸さず、直販と書店販売のみだった。書店販売でも店頭在庫は一切なく、商品は取り寄せだった。また、歩留まりが極端に悪く、最初の一ヶ月の生産台数は数百台だったとか……。
       なお、後に東芝から発売されたOEM版は電気店で購入可能だったが、売れなかったようで2005年8月ごろには大手家電店で75%引きで投売りされていた。

    • 過剰な著作権保護機能
       購入したコンテンツだろうが、自作コンテンツだろうが、データはすべてムーブ。なので、SDカードが壊れたらデータを復旧する手段はない。同じ内容の自作データを複数のΣBookで参照したければ、その数だけコンテンツを作成しておく必要があった。

    • 松下純正SDカードリーダーが必須
       ΣBookでは著作権保護機能に対応したSDカードリーダーが必要で、対応機種は事実上松下純正のものだけだった。対応カードリーダーがなければΣBookBuilderを使って自作したデータすら転送できない。また、SDカードも使用できないものがけっこうあった。

    • 使えないドキュメントビューア実行権
       PDFやofficeドキュメント等をΣBookで表示するためのプリンタドライバがリリースされたが、SDカード一枚ごとに実行権が必要で、お一つ7875円という法外な価格がつけられていたため、とても使い物にならなかった。ちなみに、使ってみたレポートはこちら [nifty.com]。後に1480円に値下げされていたようだが、程度の問題ではない。なお、ほぼ同じ内容のLIBRIe版であるPrinter for LIBRIeは無料で提供されている。

    • eBookJapanの離反
       初期のコンテンツ提供の主戦力だったeBookJapanがビューアをバージョンアップしたときに、ΣBookへのファイルコンバート機能を削除。その際、eBookJapanからのリリースにはΣBookに関する情報は一切なく、存在そのものがなかったことにされたとしか思えない状況だった。そして、その内容についてΣBookJp側も詳しい情報を把握しておらず、こんなリリース [sigmabook.jp]が出る。

    • サイトの使い勝手が悪い
       書籍タイトルへの直接リンクが張れない、一覧性が悪い、レーベル情報もないなど、ポータルサイトの使い勝手が極端に悪かった。

    • 新刊がない
       ΣBook時代はもちろん、ワーズギア発売後、角川書店を中心に若者向けコンテンツに注力するといいながら実質的なラインナップが携帯向けコンテンツのお下がりだったため、絶望的なまでに新刊が存在しなかった。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • 補足

      製品アンケートを完全無視

      発売前に、試作品を試用して価格や使い勝手についてレビューをしてもらう一般公募があったが、当選した人のblog等を見る限り、試作品をそのまま出荷した模様。
      #まさか、レポートの結果がワーズギアになったなんてことは無いよな。
      親コメント
  • 敵は業界 (スコア:2, 参考になる)

    by poundcake (11852) on 2008年07月03日 16時31分 (#1375844) 日記
    ハードウェアの改善もさることながら、コンテンツの供給サービスが悪いことはパソコン・PDA向けの電子書籍でも同じ。新刊がない・古いのも網羅されてない・高い、という3点が問題です。
    パソコン通信の時代から存在したパピレスを、ときどき利用しますが、いまやPC画面で文章を読むことには慣れているし、専用ソフトも洗練されていてインフラとしては問題ありません。

    国民が文句を言わないから、こういうサービスの悪さが改善されないのだと思います。生温かい業界 [mf-davinci.com]という指摘もしているアレゲ作家の森先生あたりが、何かやってくれないかと他力本願しています(同人時代の実績もあるし)。
    • by Anonymous Coward
      そもそも文句を言いたくなるほど魅力的な製品やサービスだったのかというととても疑問です。
      提供側が本気で商売しようと思ったら、最低限のフォーマットの統一くらいはやってほしいし、販売チャネルの整備もするべきでしょう。

      どこに行けば何の作品が買えるかもわかりづらく、買う場所が違えばビューアも違うような状態では、ジャンルとして消費者から見捨てられてもしょうがないでしょう。

      嫌われたり、文句を言われるレベルにすら到達せず、ほとんどの人が関心をもってないってのが現状だと思いますよ。
      • by poundcake (11852) on 2008年07月03日 23時04分 (#1376117) 日記
        そう、私も電子ブックなど買うのは海外にいるときだけです。さらに、日本人だって文句を言うべきだ、という含みもありませんでした。単なる現状認識で、すいません。

        一般的な話として日本の市民は、あまり文句をいわないから、最初から省庁や業界になめられているとは思います。録画できないテレビ放送にB-CASカードのコスト負担、山場でのCM、JASRACによる音楽文化への干渉などにも、よく我慢します。

        そんな慣行の前には、書物は文化だという正論も、ソニーと松下の力も大したことなかったと。経産省も考えてはいるようですが、まず紙媒体ではバカ高くなり流通の関与が少ない、教科書・専門書から何とか。
        親コメント
  • そりゃコンテンツもないのに売れませんよね。
    CDは元々デジタルデータだから取り込みも難しくないけど、手持ちの本はそうも行かない。じゃあせめて出版社が手持ちのデータを大放出するぐらいでないと。
    出版元はもう全部デジタルデータで扱ってる筈だから原理的にはコンテンツへの転用はさほど難しくない、となると後はもうソニーやパナソニックがいかにして抱き込むかにかかっていたわけで。せめて大手一社と密に連携して、全発行物の電子化を取り付けるとか。

    まあNewtonが挫折しPalmがシュリンクした後で、今頃になって花開いたPDA/スマートフォンのように、何年かしてから再び返り咲くこともあるのかも知れません。差し当たってはコンテンツの準備とともに印刷並みの高解像度化・低電力化、および徹底したインターフェイスの改良は必須でしょうけどね。まずは書籍並みに扱えるようになってから。
    • by Anonymous Coward on 2008年07月03日 16時42分 (#1375854)
      > 出版元はもう全部デジタルデータで扱ってる筈だから原理的にはコンテンツへの転用はさほど難しくない

      組版を考えなければね。
      現状、印刷の元データを最小のコストで電子化するにはPDF化するしかない。ΣBookがPDFを扱えたと仮定しても、解像度が180dpi [panasonic.co.jp]じゃキツいでしょ。(イメージデータはピクセルあたり16階調あるみたいだから180dpiでもOKなのかもしれないが)

      では、ΣBook用に再組版するとして、そのコストが回収できるかというと、まず無理。

      あとは、皆さん御指摘のように、「コンテンツがない」→「端末が売れない」→「コンテンツが増えない」の悪循環。ケータイみたいに端末をタダ同然でバラまくか、コンテンツのコンバート費用を端末メーカーが補填するかして、この連鎖を切らない限り専用電子ブック端末は流行らない。

      立ち上げ時に大手のコンテンツをチョロチョロ出しており、たぶんあれは端末メーカーがコスト全負担で作ったんだろうが(確証なし)、ショボ過ぎ。

      Amazonのなか見検索にしても、Googleのブック検索にしても、電子化のコストは全部AmazonなりGoogleなりがもって、彼らが実物をスキャン→OCRでデータ化してるんだから(出版社がPDFをもっているときはPDFをもらう)、ΣBookもそれぐらいの営業努力をすればよかったのに。

      P.S. 下の方のコメントで取次の陰謀説を披露されている方がいますが、いまだかつて書籍の電子化で取次から文句を言われたことはありませんし、そんなウワサも聞いたことがありません。電子ブックが主流になっても、中間業者の需要がなくなるわけではない(パピレスを見よ)ので、そこへ取次が乗り込めばいいだけの話。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年07月03日 19時25分 (#1375978)
        テキストデータの部分すら有効活用されていない場合がありますよ。 昨年出版された新書なんですが、携帯で読もうと思って購入してみたら誤字だらけ。その傾向からOCRで読み取ったものだと推測されるのですが、酷いものでした。
        親コメント
    • Re:まず環境を整えて (スコア:4, すばらしい洞察)

      by user2ch (31474) on 2008年07月03日 16時55分 (#1375871)
      せめて無線LAN内蔵で青空文庫に接続して、タイトル一覧がずらっと表示されて
      そこから選んだものを落してくる機能でも付いてれば良かったのに。

      「馬鹿高い電子書籍売って儲けよう」なんて考えでいるから、結局機械自体サッパリ売れない。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年07月03日 15時16分 (#1375773)
      出版社に対して大きな影響力をもっている取次ぎ業者が電子出版を
      簡単には許さないのでしょう。

      取次ぎ業者は、出版社から本を受け取り、本屋に配達することで利益を
      得ているので、電子出版が本格的に広まれば売り上げが激減します。

      業界トップと2位で、7割のシェアを寡占しているので、大手とはいえ
      1つの出版社よりも力が強いのは当たり前ですね。

      製造元より卸業者(運送会社)のほうが力が強いなんて、変な業界ですね。

      親コメント
      • Re:まず環境を整えて (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2008年07月03日 16時14分 (#1375831)
        製造より小売・流通が強いのはどこでも同じじゃないですか?
        つい最近のニュースでも・・・

        ヤマダ電機に排除命令 納入側に16万人派遣強要
        http://www.asahi.com/national/update/0630/TKY200806300324.html [asahi.com]
        親コメント
      • Re:まず環境を整えて (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2008年07月03日 17時52分 (#1375921)
        つまり再販制度をなんとかしろと.
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        >製造元より卸業者(運送会社)のほうが力が強いなんて、変な業界ですね。

        どの業界でもだいたいそんな感じじゃないの?

      • by Anonymous Coward
        >卸業者(運送会社)

        途中まで良かったのにこの一節で台無し
        もう少し卸の業務内容は知ったほうがいいし説得力も上がるよ
      • by Anonymous Coward
        「そうは問屋が卸さない」という言葉聞いたことありませんか?
  • 日本なら (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年07月03日 16時02分 (#1375816)
    無理して専用ハードを作るより、携帯やゲーム機(DS/PSP)向けにコンテンツ配信で済むし。

  • 高精細で,PDFファイルが読めるだけでよかったのに.
    PDFじゃなくても,もしUSBでPCに接続したらプリンタとして認識されて,
    印刷したものが全てこのデバイスに入るというようなものなら,
    飛びついて買っていた,と思う.

    ただそれだとビジネスモデルとしては,本当にハードウェア売り切り
    ということになってしまうだろうから,難しかったんですかね.
    --
    屍体メモ [windy.cx]
    • by genzin (23225) on 2008年07月03日 16時22分 (#1375839) 日記
      発売後1年くらいで無償公開された、Printer for LIBRIe というユーティリティがまさにそれですね。
      これのおかげで、LIBRIeはずっと私の読書端末として活躍しておりました。

      親コメント
      • >発売後1年くらいで無償公開された、Printer for LIBRIe というユーティリティがまさにそれですね。
        >これのおかげで、LIBRIeはずっと私の読書端末として活躍しておりました。

         いいなー。

         私はΣBookを持っています
        #ただし、中古品を5千円ぐらいで入手

         自前のデータを読めるようにするΣBookBuilderは、わざわざ使いものにならないようにしてあるのでは?と邪推するぐらいに使いづらいです。どれぐらい使いづらいかというと、手持ちの自動両面印刷レーザプリンタにて物理的に印刷する方が時間的にも手間的にも10倍は手っ取り早いぐらい。
         テキストデータ以外は、無圧縮のBMP画像に変換する必要があるし、そのまま無圧縮で記録されるようでデータが馬鹿でかくなるし…。

         そのおかげで、ΣBookはずっと私の本棚で埃をかぶっています。

         ΣBookのハードウェア自体は、そんなに悪いのじゃないのになー。(値段はともかく)
         768x1024x2面見開きの画面を持つ電池を気にしなくてもいいハードウェアは、なかなか良い物です。表示のコントラストがいまいち良くないとか画面の書き換えにやや時間がかかるとかの欠点はありますが、許容範囲です。
        (画面の書き換え時間は温度で大幅に変化し、今の季節なら0.5秒ぐらい? でも、冬場で部屋が冷えているとはっきりわかるほど遅くなります。)
        親コメント
        • ΣBookユーザーの方のお話は初めてで、参考になります。
          Builderのひどさは聞いてます、データ作るのが大変なだけでなく、SDカードも権利データ入りでないとだめでお高いとか、
          転送して読み終わった後戻さないと、元データが使えなくなるとか色々。

          >(画面の書き換え時間は温度で大幅に変化し、今の季節なら0.5秒ぐらい? でも、冬場で部屋が冷えているとはっきりわかるほど遅くなります。)
          へーそれは使った人しか知らない事ですねぇ。LIBRIeは「うんしょ」ってくらいの時間がかかり、1秒強~2秒弱かかる感じです。文庫本を読む場合には問題になりませんが、マンガは無理でした。
          LIBRIeを選んだ理由は、展示機で比較してはっきり分かるくらい画面が見やすかったのと、重さ(大きさ)ですね。
          見開きのサイズを電車の中で使うには、ちょっと大きすぎました。

          #実は、読書端末として活躍していたのが過去形なのは、つい先日ペーパー部を割っちゃって使用不能になったためでした。
          #もう代替え品の入手は絶望的なので、今は試しに VGA表示のPDAを使ってます。バックライト液晶だと、昼間使えない&
          #目が疲れるのが難点ですね。動作はさくさく(切り替え0.1-0.2秒くらい?)なのはいいですが。
          親コメント
      • by Anonymous Coward
        できるようになってたんだ?
        中古品さがすかな。
  • 専用端末なんていらないです。

    物理的な本なんて、いますぐ、なくなってください。まったく困りません。
    • by Anonymous Coward
      凄い釣り針だなオイw
    • by Anonymous Coward
      いや。やっぱり本はまだいるよ。
      とりあえず、縦書じゃないと小説の雰囲気でないとかいうのもある。
      まあそれはとりあえずよしとするとしても、寝っころびながら読みたい時に、ノートパソコンじゃ重いし。壊れそうだし。
      とりあえず軽くてベットから落としても壊れないくらいの端末が欲しい。それなら専用端末でも十分許せる(そんなん無理か。。。)

      # 普段海外に住んでいるので、ああいう端末あると便利かなーと思って日本に帰るたびに買うか買うまいか迷っていたのですが、やっぱり買わなくて正解でしたねぇ。。。代わりといってはなんですが、こないだはmylo買って帰りました。

  • 小さい市場だってのに (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年07月03日 18時11分 (#1375935)
    規格がバラバラでリソースが散逸してちゃあ、成功するもんも成功しないだろう。

  • みんな表示が紙より劣る点については割り切って気にしないのかな?
    けっこうコンテンツ関係に不満を述べる意見が多いですね。

    私は、ちょうど今年もやってまいりました東京国際ブックフェアhttp://www.reedexpo.co.jp/tibf/ [reedexpo.co.jp]にて触ったときに

    ・ぺらぺらめくる感じで操作できない遅さ
    ・前のページの残像が残る表示の汚さ

    という点に強い不満を感じましたよ。
    「電子ブック」を名乗るなら、紙の方が便利な部分についてはデメリットの落差を少なくして欲しい。
    まぁ、秋葉原に行くときには神保町から歩いていくような人間なので特殊な意見かもしれませんが。
    デジタル化のメリットは充分あるので、またがんばって欲しいな。
  • by nog (7146) on 2008年07月04日 0時52分 (#1376179) 日記

    音楽を聴く環境は、店舗でCDを購入→iTunesでリッピング→iPodという流れが成り立っている。
    本や雑誌ではDRMが無いけど、リッピングに手間がかかる。じゃあ、リッピングを楽にする機材とセットで売り出せば、第2のiPod足り得たのだろうか?って、ちょっと思いました。スナップスキャンとかさ。
    音楽と比べると、小説はコンテンツの消化に非常に時間がかかるし、雑誌であれば賞味危険が早いと言ったデメリットもあるけど、世の中のコンテンツ産業ってデバイスが売れてから花開くって感じだよね?テープやビデオデッキとかさ。そっからCDやDVDに消費者の価値観を変えながら誘導していったんだと思うんだけど、電子端末ビジネスって、超オールドメディアからいきなりiTunes Storeに行こうとしたのが間違いだったのかもしれませんね。
    まあ、あとからなら何だって言えるんですが。

    個人的には気がついたらiTunes Storeでびくびくしながら音楽購入してたりするんですが、リアルでは周りで買っているっていうのをまず聞いた事ありません。いつの間にかShinichi Osawaの新曲が出ていてCD買うか迷ったけどiTunes Storeで買ったみたいな経験を、S・J・ローザン(冬そして夜を最近購入)やジェイムズ・P・ホーガン(黎明の星 上下巻)、そして何よりもドン・ウィンズロウ(ストリートキッズシリーズの番外編がまだ未訳でしたよね?)で経験したいです。その前に格安でヤンマガあたりをスナップスキャンかネットで購入できるようにすればねぇ。

  • by Anonymous Coward on 2008年07月03日 15時20分 (#1375777)
    >著作権保護機能ばかりが充実して肝心のコンテンツがそろわず苦戦する様は音楽配信事業にも共通する

    これは嘘かと。CDは売れなくなったけど、DL販売は好調。

    ま、それはともかく、活字は売れないんじゃ? 携帯小説(笑)もそろそろブーム終了で消えるだろうし。マンガ使うなら市場は大きいかもと思った。

    • by Anonymous Coward on 2008年07月04日 0時07分 (#1376154)
      携帯端末じゃなくて、PC上で読ませるヤツの話なんですけど。

      最近の漫画喫茶ってほとんどの席がPC付きだったりするじゃないですか。
      ならいっそのこと、書籍の漫画を揃えるより、
      電子書籍の漫画をPC上で読ませるみたいなシステムにすればいいのになと前から思ってました。
      漫画喫茶側が月額いくらかの料金を出版社に支払って、読み放題にしてもらうんです。

      漫画喫茶側から見れば、いちいち漫画をそろえたり本棚を整理するコストを省けますし
      なにより本棚を置くスペースを客席に転用出来るメリットがあります。
      出版社側は本来著作権収入が入らなかった市場から収入を得ることが出来るようになります。
      利用者からすると、入ってみたら目当ての本がナイヨ!というリスクが減ります。
      親コメント
    • > マンガ使うなら市場は大きいかもと思った。

      週刊/月刊マンガ誌が読めればなお良かったかな。
      常にジャンプ/マガジン/サンデー等々を持ち歩けるのなら退屈せずに済みそう…
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年07月03日 15時22分 (#1375779)
    ΣBookが売れなかったのはきっとカラーじゃないからだ
    だからカラーのWords Gear

    そこじゃないんだよ
    他に使い道が無い専用ハードなのにコンテンツが殆ど無いところなんだよ
    せめてコンテンツが汎用的ならまだしもいつ潰れるかわからない、
    と言うよりすぐにでも潰れそうなサービス専用なんだから手が出るわけが無い
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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