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テクノロジー

色素を使った集光パネルで太陽電池が変わる 18

ストーリー by hylom
ブラジャーにも使えるかも 部門より

schiavona 曰く

MITで色素を使った太陽電池パネルが開発された。

この太陽電池パネルは、現在あるような全面半導体でなく、「ふち」だけに半導体があればよい構造だ。MIT News記事内に図解があるが、まず、第1層にある色素が太陽光を吸収して、特定波長の光を放出する。その光はちょうど光ファイバーのようにパネル内を通っていき、パネル端に到達する。したがって、パネル端の極薄い部分に集光できる形になり、「ふち」に受光できる発電半導体があれば太陽電池が完成するという具合である。

新しいパネルは半導体部分が少なくてよく、コスト面でかなり有利だろう。また、太陽光発電所においては、IBM、液体金属で冷却する太陽光発電技術を開発にあるような、集光と冷却に課題があったが、この新しいパネルを使えば、一気に解を与えてしまう構造のように思える。

研究チームでは、構造が簡単であり3年以内に実用化されると考えているそうで、かなり期待したい技術である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by akira1229 (36311) on 2008年07月15日 14時38分 (#1383611)
    半導体を使わずに色素で発電してしまえってのが色素増感型太陽電池
    • by Anonymous Coward on 2008年07月15日 17時29分 (#1383735)
      色素増感は効率が悪いんでちょっと……
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      一見いままでの太陽電池の形態そのまま使えるのはすばらしくおもえますが
      これって結局集光レンズそのもので
      変換効率や寿命が問題になる色素を使って集光するなら
      同面積ではパラボラ型に並べた鏡の方が集光率が良さそうです。掃除は大変ですが。
      高い光度でのセルがいるのはどちらも同じですし、
      新規開発分は鏡の方が圧倒的に少ないです。
      • by Anonymous Coward on 2008年07月16日 9時35分 (#1384119)
        ミラーやレンズとの大きな違いは、ミラーやレンズは太陽追跡が無いと最適位置以外では一気に感度が下がる事でしょう。
        その辺りはこの方式だと普通の固定型と同様の性格になりますので、単に固定して使えるってのは状況によっては十分な利点になります。
        親コメント
  • 寿命は? (スコア:3, 興味深い)

    by SteppingWind (2654) on 2008年07月15日 15時45分 (#1383663)

    こういった色素を使った物っていうと, 寿命が比較的短いという印象があるんですけど, 今回のはどうなんでしょ? 半導体部分は大丈夫でも, 集光パネルの寿命で数年毎に交換しないといけないとかだと, ちょっと萎えますけど.

    • Re:寿命は? (スコア:5, 参考になる)

      by harutin_99 (34900) on 2008年07月15日 16時16分 (#1383687) 日記
      リンク先たどっていくと書いてありました。

       3ヶ月で92%維持できた。このレベルだと製品にはならないけど、
       有機ELディスプレイが商品化できたからこれも大丈夫だろう。
      親コメント
  • なるほど (スコア:2, 興味深い)

    by nakatomo (8819) on 2008年07月16日 1時49分 (#1383982) 日記
    プラスチックシンチレータを使った宇宙線検出器と同じ様な仕組みに見えました。
    参考: http://www.kek.jp/newskek/2004/janfeb/scintillator.html [www.kek.jp]

    上記検出器もそうなのですが、開発のキモになるのは混ぜもの、つまり今回
    の場合ガラスに混ぜる色素の特性だと思います。例えば、化学的に安定して
    いる、長期間の暴露に耐える、安価に製造できる等といった点や、勿論光の
    変換効率も含まれると思います。
  • 太陽電池の周長が2倍(セルが2倍)になれば,色素面の面積が4倍になって発電電力も4倍と単純計算できる技術と解釈すればいいのかな.

    セル1つの最大発電電力が決まっている場合,従来の半分のコストで大型化できる.
    設置コストよりも,余計にかかるメンテナンスコストが安ければいいのだが.

    物質の屈折率を負にできる技術(金属ナノ構造体 [riken.jp])なるものがあるが,これをうまいこと活用できれば,色素のようなものではなくもっと安定した物質で同じことができるようになりのかも.
  • by Y.. (7829) on 2008年07月15日 16時51分 (#1383709) 日記
    これってできれば曲面じゃなく平面の方がいいんじゃないかな?
    そう考えると…
    • Re:部門名 (スコア:5, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2008年07月15日 17時08分 (#1383721)
      トリンプはAカップの太陽電池ブラを作ればいいってことですね。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年07月16日 12時05分 (#1384296)
    私が学生の頃(20年近く前)に海洋系の観測装置の電源として、似たような構造の太陽電池の研究を見た憶えがあります。
    そちらでは、パネルの周辺部分に光ファイバー化何かをつけてさらに集光してたようです。

    #ぐぐってみたけどそれらしい情報は見つかりませんでした。
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