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法廷

Blizzard社 vs BOTプログラム開発者の裁判、BOTプログラムの著作権侵害認められる 37

ストーリー by hylom
日没に向けて滑降中 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

人気オンラインゲーム「World of Warcraft」(WoW)を開発・運営している米Blizzard Entertainment社が、同ゲームのBOTプログラムWoW Gliderの開発者Michael Donellyに対して起こしている裁判(本家過去記事)の略式判決で、著作権侵害と不法行為的干渉においてBlizzard社の訴えが認められた。(/.本家

IT系の法律情報サイトvirtuallyblind.comに詳細が記されているが、それぞれの論拠となったのは次の二点である。まず、GliderがゲームをRAMにロードしているのが違法コピーとみなされ、すなわち著作権を侵害しているという点。そして、Gliderの販売はBlizzard社とその顧客との間に結ばれている契約を侵害しているというのがもう一点である。

WoWだけでなく、リネージュIIやFFXIなど、MMORPGにBOTによるチート行為は付き物であるが、この判決が他MMORPGに与える影響に注目したい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Lafiell (6631) on 2008年07月17日 20時49分 (#1385370)
    本家のこちらのコメント [slashdot.org]が、大変参考になりました。
    翻訳するほどの知識が無いのでリンクだけ。

    ところでbot(s)って「ウマバエの幼虫」という意味もあるのですね。
    元々はroBot->Botで、つまり自動操縦プログラムという事だったと思いますが、
    "They are bots"と言うことでウジ虫の嫌らしさもネイティブには感じられるとしたら、
    適切な呼び名かも。

    #でもあんまりbotsらしいプレイヤーをゲーム内で見たことがありません。
    #田舎鯖だから?
  • by kcg (26566) on 2008年07月17日 17時45分 (#1385268) ホームページ 日記
    実際にメモリにロードしているルーチンはOSのシステムファンクションの類であって我々では無い。
    とか、実行の最初のトリガは利用者なのでそれも我々では無い。
    そんな戦いをしたのだろうか…。

    んーアプリケーションの挙動が罪になるというとWinnyの金子氏の罪と似ていますかね。
    ウイルスの類のように破壊行為をするコードでなくても、ハッキングツール系が引っかかる感じでしょうか。

    これはどういう範囲で著作権侵害となるのか、とても気になりますね。
    • by skapontan (35455) on 2008年07月17日 18時43分 (#1385297) 日記
      単純に、ゲームプログラムを読み込んで「動的に解析して」処理結果をいじるから違法なんじゃないの?
      #個人的には、BOT撲滅に理屈はいらない。
      親コメント
      • Re:なんだろう (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2008年07月17日 20時07分 (#1385331)
        > #個人的には、BOT撲滅に理屈はいらない。

        テロリストの理屈ですね。
        どんなに憎かろうが、あくまでも法に則って戦うのが正しい法治国家の国民でしょうに。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          果たして稼働させたbot数に見合うライセンスを持っているのかと言うところですかね
          違法ユーザなら滅ぼされても仕方がない
      • by greentea (17971) on 2008年07月19日 10時08分 (#1386497) 日記
        矛先がbotのみなら、私も全然構わないです。
        ただ、botで無茶な判決が下されたとして、
        その判例が別のソフトにも適用される可能性もありますよ。
        --
        1を聞いて0を知れ!
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年07月17日 17時06分 (#1385255)
    「RAMにロードしたら違法コピー」を誰か解説してくれ。
    # 軽く本家を眺めたら、sandboxの中でゲームを走らせるみたいね
    • by Anonymous Coward
      VirturlBlindの引用文の中に
      「ライセンスに規定された範囲を超えて、RAMに呼び出してはならない」
      というのはありました。
      どうやら、「正規の利用目的でRAMに引き出すのはコピーにあたるのか」という議論が
      著作権関連の騒動のなかであり、上記の形に落ち着いたような感じです。誤読しているかもしれないけど

      # そこまで究極的になると「画面やスピーカから空間に放出された光子や音波は?」とかなってくるんだろうけど、
      # 一度両極端の極論もシミュレートするのがこういったものの議論ですよね。比べて日本のダビング10とかは...
      • by Anonymous Coward on 2008年07月17日 18時34分 (#1385293)
        >「ライセンスに規定された範囲を超えて、RAMに呼び出してはならない」
        WoWはプレイした事ないけど、大抵のMMORPGには一台のPCで同時に複数の
        クライアントを起動できない制限があるので、今回のプログラム(?)が
        その制限を回避して、複数のキャラクターを連携して動かすような機能を
        持ってたんじゃないかと予想。
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年07月18日 1時32分 (#1385537)
          FFXIの内輪向けチートツール作っていますのでその経験から。
          ゲームプロセスの外からそのゲームが抱えているメモリをいじくる場合は、一旦下記のAPIで
          自分の管理下にコピーしてから書き込みしなければいけませんから恐らくはそれでしょうね。
          BOTの類もこのAPI無しには作れませんし。

          ReadProcessMemory()
          WriteProcessMemory()

          この理論でいうと同じAPIを使っているアンチウイルスソフトも似たような事になるわけですが
          どうなんでしょうね。
          親コメント
          • by Stealth (5277) on 2008年07月18日 9時01分 (#1385639)

            ゲームプロセスの外からそのゲームが抱えているメモリをいじくる場合は

            極端な話をしてしまえば、クライアントのふりを完璧にできる BOT プログラムであればそんな必要はないので、Read/WriteProcessMemory() は別に必須ではないですよ。

            また、ソフトウェア的にユーザ操作をエミュレートするマクロ入力タイプ (ロケットマウスなんかは定番ですが、Web アクセステストツールなんかも似たような事してますね) もありますし、中にはクライアントの画像を解析してメッセージを送るタイプの BOT なんかもあります。

            この手の「正規クライアントに入り込まない」タイプの BOT の場合も、やはり Read/WriteProcessMemory() を使える必要はないですね。

            もちろん、チート対策ツールなんかはこの手の状況を想定して作られていますが、ハードウェア的に「HID デバイスから信号を送る」形でコマンドを流すようなタイプの BOT が出てきたらかなり状況は変わる可能性はありますね。

            # フィルタドライバを突っ込めばできてしまうよね、コレ。

            親コメント
            • by Anonymous Coward
              BOT開発の成果?としてクライアントをハックする情報が入手可能になると、
              ネトゲの別の楽しみ方が生まれますね。

              どうUIを改良すれば難しい操作を直感的に行えるか、とか、
              NPC(PC)を倒すためのAIをどのように組むべきか、とか、
              マップ情報からどのように経路設定すべきか、とか、
              複数クライアントをどのように協調動作させるか、とか。。。

              こっそりと楽しんでます。
              • by Anonymous Coward
                ネトゲがまったく違う別の何かに変貌する瞬間だよね。
                技術屋やっててよかったと思う趣味的遊び。

                #ネトゲのために直交表組んだのも今では懐かしい思い出だ
        • by Anonymous Coward
          こんな感じか [gamespark.jp] と思ったら逆か
    • by Anonymous Coward
      私もよく把握してないんだけど…

      プログラムAには利用規約αがある。
      プロブラムBは利用規約αに反してプログラムAを実行する。

      で、今回の場合はプログラムAがゲームのクライアントで、利用規約αがゲームの規約、
      プログラムBはBOTだったと。

      これでBOTがOKだったりすると、GPLが(めんどくさい処理をかませば)LGPLと同等になっちゃうなぁ
      (プログラムAがGPLアプリ、利用規約αがGPL、プログラムBが非GPLアプリ)
  • by Anonymous Coward on 2008年07月17日 17時44分 (#1385266)

    Gliderの販売はBlizzard社とその顧客との間に結ばれている契約を侵害している

    ベンダーとユーザーの間の契約(規約によって結ばれる)は有効で、それは侵害してはならないというのは当たり前とはいえ明確化されたのが注目に値しますね。おそらくRMTも同じ理屈でダメということになるでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2008年07月17日 17時55分 (#1385276)
    素直に威力業務妨害じゃだめなんだろうか、
    向こうの法律にはそういうものが無いのだろうか。

    契約違反なら、そのままだし
    契約に明文化されてなくても、例えば食堂に悪臭の
    するものを持ち込むなとか、一々契約しなくても
    営業妨害を訴えることはできると思うのだが、

    それでは、弁護士の儲けにならないから?
    • by Anonymous Coward on 2008年07月17日 18時05分 (#1385283)

      素直に威力業務妨害じゃだめなんだろうか

      それはボットの実行者ではなく、ボットの開発者に対する訴訟だからでしょう。そう考えると著作権で争うには一理あると思います。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        日本じゃ、威力業務妨害幇助だな
  • by Anonymous Coward on 2008年07月17日 18時53分 (#1385299)
    BOTプログラムの著作権侵害というのは、
    リバースエンジニアリング等で解析した
    ロジックを使っている事じゃないの?

    RAMに読み込んだから違法コピー???
    この国は私的コピーも不可って事ですかね?
    • by Anonymous Coward
      プログラムを侵害するために用意されたエミュレータ内のメモリにロードして
      動的にワークエリアやプログラムを改変しながらBOTするんだよ。

      ふつうに侵害じゃないか。
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人生unstable -- あるハッカー

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