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医療

カーボンナノチューブでガン細胞をピンポイント攻撃 16

ストーリー by hayakawa
すばらすぃ! 部門より

hide.jikyll 曰く

スタンフォード大学の研究チームが、カーボンナノチューブを使って抗ガン剤を注入する技術を開発したそうです。

ポリエチレングリコールでコーティングしたカーボンナノチューブを用いることで、ガン細胞のみに薬剤を注入することが可能になり、健康な細胞を損壊せずに従来よりより少ない薬剤でより大きな効果が得られるとのこと。まだマウス実験が済んだ段階ですが、早く実用化してもらいたいものです。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年08月20日 17時27分 (#1406684)
    ポリエチレングリコール(PEG)をくっつけることは、排除されずに血流に乗って循環している時間を増加させる、という効果があるようです。
    で、ガン細胞のみに薬剤を注入することが可能になるのは、PEGのおかげではなくて、薬剤とPEGとカーボンナノチューブ(SWNT)の複合体の大きさをちょうどよくなるように作ったから、な様です。
    ちょうどよい大きさ、というのは、血管の壁には孔があって、物質はそこから組織へ入り込むのですが、健康な組織よりも腫瘍組織の血管ほうがその孔の大きさが大きくなっているので、健康な組織の孔は通り過ぎるけど、腫瘍組織の孔には入り込むような大きさ、ということです。

    まとめると、血管の穴の大きさの違いに注目して、健康な組織には入り込めないが腫瘍組織には入り込める大きさになるようにSWNTを調整し、薬剤-PEG-SWNT複合体を作った。その際、PEGをくっつけることでSWNTの血流内停滞時間を増加させ、低濃度でも高効率で腫瘍組織に入り込めるようにした。という感じ。

    以上ニュースリリースから読み取っただけで確かかどうかは知らない。

    ある大きさのカーボンナノチューブが腫瘍を引き起こすとかいう報告もあった記憶がありますが、この大きさのカーボンナノチューブはどうなのでしょうね。
    それから薬剤の種類(今回はパクリタキセルというやつらしいですが)を変えたらカーボンナノチューブの大きさももう一度調製しないといけないのでしょうかね。ひとつの大きさでいろんな薬剤に対応できればすごそうですけど。

    #いいかげん「カーボンなの」で文節区切るのやめてくれ。
  • 「せんせい…こちら、100個終わりました。」
    「あ…あぁ、ご苦労さん。こっちも150個、細胞に薬を射ち終わったよ。」
    「でも、まだ全体の0.1%しか終わっていません。
     もう3時間もやってるのに… (T.T)。
     これならばっさり切ったほうが余程…」
    「言うな。手術は最後の手段だ。俺達は忍者ブタklkasjfai…」
    「先生っ!! そのまま続けるとJASRACの方から何か来る危険性があります。」
    「あ、あぁ、すまない。
     とは言え、注射針の先を癌細胞にむけてくれる技術の開発を
        完了してからにして欲しかったな。
     この技術を『実用化』と言うのは…」
    --
    fjの教祖様
    • それ単純計算しても125日かかるよ!!!

      1日8時間で計算したら1年以上かかるよ!!!

      その間にがん細胞増えるよ!!!!!!
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年08月20日 22時20分 (#1406867)
      実際身内が癌になってみて初めて気づく、
      「当事者だとこの手のジョークが何故か全然笑えない」
      という事実…orz

      #ましてやこっちからジョーク言う元気なぞ無い。

      たのむからそれ早く実用化してくれ。

      >まだ全体の0.1%しか終わっていません。

      いやほんと(従来工法で)こんな感じ。
      全然へらねーよorz
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        同じく。
        ピンポイントで出来るなら、副作用もかなり抑えられるだろうに。
        (上にあるように、奏功率2割程度なら焼いたほうがいいよもう)
        もう副作用で弱ってるンだか、腫瘍のせいなのか、なんだかわからんよ。
      • by Anonymous Coward
         私も数日前、父親が膵臓癌だと宣告されました。
         こんなに真剣にslashdotのストーリーを読んだのは初めてです。

         たまたま読んでいた『最後の授業』には「膵臓癌にかかると50%が1年以内に、96%が5年以内に死亡」とあります。
         なんでも良いので少しでも早く、新しい効果的な治療法ができればと切に思います。
    • by Anonymous Coward
      先生!がん細胞が増えるスピードの方が速いです、どうしましょう!!!
  • by Anonymous Coward on 2008年08月20日 16時36分 (#1406655)
    がん細胞に固定できれば電磁波で加熱することで破壊できる [nifty.com]ので効がん剤は必要なのかな?
    再発とか予後を考慮して使うのかもしれんがよく分からん。

    使ったとしても微量で済むよ、ってのはメリットかもね。
    • 到達さえすれば、よく効くタイプの抗ガン剤であるなら、焼却タイプよりも回りを確実/低負担で対処できるのかもしれませんね。

      # 焼却タイプでも正常細胞をある程度壊すでしょうし、漏れも気になる所です。
      # 薬なら、その場での散布により、ある程度柔軟に対応してくれるかもしれません。

      個人的にはこのコート済みCNTが人体へ悪影響を及ぼすのかどうかに興味があります。

      破片がアスベストみたく肺気腫/肺ガンの要因になる...みたいな話しもありましたし。
      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年08月20日 18時17分 (#1406722)
        >よく効くタイプの抗ガン剤であるなら

        効くかどうか分からないリスクがあるなら、焼いてしまったほうがいいんじゃないかなあ。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年08月20日 20時23分 (#1406803)
    CNTで癌治療して、CNTがもとで癌になる。

    そうか、CNTでその癌も治せばいいのか!

    冗談はおいといて。

    マジな話をすると、石綿状の長いCNTは癌(中皮腫)を誘発する可能性があるそうですが、
    ある程度短いものやグシャっと丸まっているものは、誘発する確率が低いそうです。(MWCNTの場合)
    マクロファージが対処できる範囲のものなら大丈夫、みたいな話みただけれど。
    (この辺は聞きかじりなので、フォローよろしく)
    • by Anonymous Coward
      先生!
      どうせCNTでガンになるんだから、手当たり次第にそこらの細胞に抗がん剤を注入すればいいのですね?
      • by Anonymous Coward
        …それやるんだったらCNT使わないで直接抗がん剤を静脈注射したほうが速くね?
    • by Anonymous Coward
      だから、当たっても大丈夫なようにコーティングしてるんでしょ。
    • by Anonymous Coward
      そういえば、ラジウム鉱泉の玉川温泉なんかが癌に効く、とか言ってるけど、そういうのってどうなんでしょうねえ?放射線が却って発ガンを促すことはないのか?
      • by Anonymous Coward
        ラジウムから発生するのはα線なので、皮膚の深くまで透過することはない。
        皮膚に異常が発生したとしても、数週間で剥がれ落ちてしまう。

        ラジウム鉱泉などがうたっているのは、放射線治療とは異なり一種の免疫療法。
        免疫を刺激することで癌が小さくなったりなくなったりするとか。

        放射線治療では癌化するような線量を超えない範囲で、癌細胞を殺傷させる。

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