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教育

米ヴァージニア州、物理学の教科書をオープンソース・モデルで作成 49

ストーリー by hylom
成果物のクオリティはいかに 部門より

pinbou 曰く、

本家/.の記事より。

米ヴァージニア州政府が州の公教育で使われる物理学の教科書をオープンソース的な手法で作成することを決め、広く貢献を求めている(Request for Collaboration文書(PDF))。

これはウェブ上でのコラボレーションで教科書を作成する非営利組織のCK-12と共同で行う試みで、成果物はCreative Commons Attribution Share-Alikeライセンスの下で公開するそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 物理のかぎしっぽ [plala.or.jp]とかも、似たような感じですよね。30人以上の人が執筆しているとか。

    #分からない事があったとき、お世話になってますです
  • 日本の教科書も全部オンラインで公開すればいいのにね。
    あと、放送大学も全部オンデマンドで見たい。

    こういうのは直接的な営利よりも、公開することによる長期的な利益のほうが大きいだろうに。
    • by narunaru (30931) <{mikahosi} {at} {abox9.so-net.ne.jp}> on 2008年09月12日 19時24分 (#1420068)
      そりゃ無理じゃないか?

      日本の教科書は国がある最低限載せること、載せないことを決めたら、あとは複数の営利企業がそれぞれに勝手に作成するものだからね。検定はあるけど、検閲しているわけじゃないし、検定おちても参考書として販売するにはOKだし。国が一括買い上げなんてしたら競争原理が働かなくなって、マイナスも大きいと思う。

      #ただでさえ、天下りの温床になってそうなのに、
      #一括買い上げなんてしたらますますひどくなるじゃないか。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        ビデオカードみたいに
        リファレンスモデルって作れないかな
        意見が分かれる部分はともかく
        共通認識は多いだろうし
      • by Anonymous Coward
        日本の教科書会社は教科書を赤字でつくっていて、教科書ガイドで儲けているときいたことがあるが?
    • by LSD (18955) on 2008年09月12日 21時53分 (#1420130)
      大学の授業に関しては公開の動きがあります。
      これはMITのオープンコースウエア(OCW)の取り組みに
      ならって行われています。

      ただし、教科書に関しては、ネットでの利用は(著作権法的には特例の)
      教育目的の利用(引用)を逸脱するものとして権利関係の処理の問題が
      あるようです。

      http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/13/news080.html [itmedia.co.jp]
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      誰かが買い取って公開すればいいと思います。
      基本的には受益者負担ということで、
      国が税金を使って買い取るというのが、
      ありえる線ではないでしょうか。
    • by Anonymous Coward
      国民が利口になったら支配者が困るじゃないか
    • by Anonymous Coward
      > 公開することによる長期的な利益のほうが大きいだろうに。

      どんな利益があると? おかしな人たちがネットで騒ぎ立てるデメリットが大きくなるだけだと思うけど。
      これがMIAU脳か。
      • by kcg (26566) on 2008年09月13日 1時08分 (#1420190) ホームページ 日記
        日本国民の学習する機会が増えて日本人全体の知識度合いが高まれば国益になるという話です。
        質の高い体系立った学習資料は共有財産として国内外に広く発信することは有益だとは思いませんか。
        外国人が日本をしるのにもよい資料となるでしょうし、学校にいけなかった人、大人になってから復習したい人、今の子供たちがどんな資料で学んでいるかなど、用途はいくらでもあります。
        内容について議論を呼ぶのもデメリットだけではないでしょう。
        教科書に誰もが何時でも何処でもアクセスできる状況の利益は想像に易いでしょう。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          教科書や放送大学を国営にするのはどうかなぁ~
          特に教科書は問題があると思う。
        • by Anonymous Coward
          さっぱりようわからん。
          なんで教科書をネットで公開すると「日本国民の学習する機会が増え」るの?

          大学とかの講義ビデオやレジュメなんかなら、
          本来享受するために必要なそれなりのコストが緩和されるので
          実際に勉強したい人への助けになると思うけど、
          「教科書」レベルの元々入手閾値の低いものを更にコスト下げたところで、
          状況が変わるとは思えんけど。
          わざわざそんなものをネットで見て勉強しようと思う人だったら、
          今でも図書館や本屋で済ませてるだろーし、その手間を惜しむような連中は
          ネットで公開されたってわざわざ見にいったりせんだろ。

          持ち歩きたいて移動時間に勉強したい
          • Re: (スコア:0, フレームのもと)

            うっかりACに返信をしてしまいました。
            ACには返信しないつもりだったのですが、してしまったものは仕方ないのでこれにも返信しますが、もとのACと同じ方ですか?

            自分が必要としていないものに対するニーズは想像しにくいものですね。

            >わざわざ国外に(翻訳までして?)発信したいほどのものって記憶に無いんですが、
            あなたが「したい」と思わないレベルでも、発信して「ほしい」と思う人はいます。それも想像力の問題です。
            途上国の学習資料作成のよい参考にもなるでしょう。言語は違えどそのまま利用可能な部分も多いでしょう。

            >具体的にどこの出版社のどの教科のものを指してま
          • by Anonymous Coward
            大学の教科書はどこにでもあるわけじゃないよ。むしろ大学の近辺と大型の書店にしかない。

            ・地方には大型の書店や図書館はほとんどない。
            ・地方の大学は学部が偏っている。よって、書店の内容も偏っている。

            街に住んでても、たとえば、一ヶ月のおこずかいが1000円の子供に大学の教科書が買えるかどうかを考えてみれば、機会損失は結構な質・量になると思うよ。
    • by Anonymous Coward
      もし放送大学をオンデマンドにするなら、もう少し高品質にしないと。現時点では睡眠薬。NHKスペシャルはぜひオンデマンドで見たい。

      コストをかけても30年は色あせないような映像教材を作れば、長く使えると思う。単に教授に喋らせて、それを録画してはい映像教材というのは手抜きが過ぎる。

      そもそも、内容は専門家が推敲する必要はあるけど、喋りはナレーターとかアナウンサー、声優を使うべきかと。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月13日 10時41分 (#1420280)
    伝統的なレビュー手順を、
    オープンソース・コミュニティでやっているような、
    ちょっとフットワークが軽めの手段に置き換えてみようか、
    みたいな雰囲気に読み取れます。>flexbook
    それなりの人が、それなりのレビューをする本質は変わらない。

    「オープンソース的手法」を取り入れる以上、
    現在のオープンソース・コミュニティで起きている「もめ事」は、
    ある程度似た具合に発生するよね。
    別のコメントにあった「単位の好み」対「国際標準」だったり。
    多数派の波を頑張ってかきわけて、少数派が突いた新事実であったり。

    ある程度のトラブルは、もちろん織り込み済み。
    挑戦したら面白そうなモデルですから、
    「実験」としては良いと思います。

    斜め読みしただけだから、
    作成期間の目標はわからなかった。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月12日 16時52分 (#1419983)
    歴史なんか意見が分かれるところが多いけど、物理なら大丈夫なんだろうか。
    • by prankster (12979) on 2008年09月12日 17時20分 (#1420003)
      たとえば人間原理 [wikipedia.org]とか。
      親コメント
    • 度量衡や単位系で対立しませんかね。

      「ミクロン」つったら「ミクロン・インチ」のことに決まってるだろが!とか。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年09月12日 18時01分 (#1420028)
        しません。

        自分の周りにも「アメリカ人はメートル法をまったく知らない」と思い込んでいるらしい人まで見かけますが
        アメリカですら理科の授業ではSI単位系を使いますし、陸上競技や水泳の距離はメートル表記です。
        それらがどれくらいの大きさなのかを実感するためにはヤードポンド法に換算して考えることはあるかもしれませんが、
        それは日本人にとってゴルフ等でのヤード数を慣れないうちは実感しにくいからメートルに換算してみても
        慣れてしまえばヤードのままの方が換算の手間がなくてよいのと同程度のことに過ぎません。

        それにどうせ物理学で出てくる単位なんて量的に実感できるもののほうが少ないんですから、
        元がメートル法っぽかろうがヤードポンド法っぽかろうがまったく関係ないでしょうね。
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      • by Anonymous Coward
        フロッピーディスクもハードディスクも直径をインチで表記します。

        ガス配管はたいてい1/4インチを使います。6mmを使うと紛らわしいからやめろと言います。

        FTIR用の標準サンプルの厚さがミル表記でした。(1000分の1インチのこと)
        •  電子回路基板などもインチ基準ですね。
           たとえば伝統的なTTL ICは基本ピン間2.54mmピッチ、chipの幅が100milあるいは200mil。
           最近のフラットパッケージの中にはmm単位で作成されているものが増えていますが。

          # だもんだから、会社で扱っているとある部品の次世代版が2mmピッチのピンを使用すると聞いたときにはアホかと吐き捨てた。
          --
          ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
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    • ヴァージニア州はそれほどキリスト教右派の影響は強くないはずですが、これがID論者の多い州だったらと思うと…
      • by Anonymous Coward on 2008年09月12日 17時43分 (#1420022)
        ACが禁止になるのですね。
        親コメント
      • 物理であっても, 浮力の所で文句を言ってきそうな予感.

        ほら, 超ジョニー・デップ似の人が海の上を歩いたとかの話があったでしょ.

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          >物理であっても, 浮力の所で文句を言ってきそうな予感.

          それは「奇跡」であって、物理法則に反していようと物理法則で解明できなくても、
          再現性を問う必要は無い落としどころがあるので文句は出ないと思われます。
          「新約」のジョニーデップ主演部分には、原理主義ってあまり見られないですよね。
          ライフスペースの定説じゃあるまいし、人は生き返るものと教えていません(笑)

          「旧約」含めて血統的な問題になると、それが進化論にまで口出ししてくる事があるけど、
          基本は遺産相続時の家系図解釈とかウリナラ起源論みたいなもので歴史学に近い。
          まあ、日本とは教育システムが違うから、そういう「物語を科学と混同する」授業も
          存在を肯定される理由があるので、そういう科目には生徒のスルー力が試されてると思うしかない。
      • by Anonymous Coward
        保健体育ならもっといい!
    • by Anonymous Coward
      ××粒子の発見者は誰か?とかでもめたりして。
      • by Anonymous Coward
        もめるなら、
        冥王星を惑星とするか?
        じゃないですかね
    • by Anonymous Coward
      あらゆる教科書が歴史とは切り離せないハズですがね。

      #「-1」(つまり負の数)が三次方程式を扱うようになるまで
      #無視されていたという歴史を知ってひっくり返りました。
    • by Anonymous Coward
      意見が分かれるポイントでは、wikipedia同様、すべてを併記する方式を採用せざるを得ないでしょう。
      こうこうこういう根拠でナントカ大虐殺があった、とする人もいる一方、なんたらかんたらな根拠でナントカ大虐殺はなかった、とする人もいる、みたいな。
      情報量が過剰になる事でポイントを掴み難くなるので、教科書には不向きな方式ですが。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月12日 17時35分 (#1420014)
    (T/O)
  • by Anonymous Coward on 2008年09月12日 18時21分 (#1420032)
    科学が実証と反駁でなりたっているのは全員理解してくれると思うけど
    反駁に重要な意見は、結構少数派が見つけ出していることも多いですよね。
    物理の教科書でも、多数派が幅を利かせるようになると悪影響は多くても
    良い点はほとんど無いんじゃないかな。
    教科書だから分かりきっていることを書くので、問題ないと言われるかも
    しれないけど、完全に分かりきっていることなどは少ないもので。
    将来、熱力学の第2法則がひっくり返ることはなくても、細かい反例で進歩
    したときに“そういえば教科書を読むとこの点はまだ矛盾があったのだな”と
    気付けるように書いてあるってすごく大事だと思うのですが。

    著作としての教科書と、wikipediaとしての教科書二つあってもいいかも。
    • > wikipediaとしての教科書二つあってもいいかも。

      wikibooksというのもあるんですけどね...
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        wikibooksの量子力学なんて目も当てられない、、、、
      • by Anonymous Coward
        教科書はWikibooksみたいな方式だと発展しづらいと思われる。
        Wikipediaと違ってページごとに解説項目が終わるはずも無く、コンテンツを体系的に形成しなくてはいけない。
        (無論Wikipediaもアニメのシリーズなどは多少体系的に形成されているが、比較にならない。)
    • by Anonymous Coward
      > 著作としての教科書と、wikipediaとしての教科書二つあってもいいかも。

      少し視点が異なりますが、著者が多数になる分平均的な(面白みが薄れた)本になる危険性はありますね。
       
    • by Anonymous Coward
      元ネタにも記載は無いけれども、恐らく高校・大学レベルの教科書だと考えます。
      このレベルであれば、記述内容について意見が割れることはまず無いと思いますよ。

      より理解しやすく、体系的な知識として学べるように記述を工夫したり、
      面白くてためになる演習問題を広く集めたりするには、
      このような手法でやってみる価値は大いにあると思います。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月16日 17時42分 (#1421288)
    このシステムで。
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