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35692 story
法廷

江崎浩東大教授らがP2Pの普及のため立法措置を提言 88

ストーリー by hylom
いまさら感もありますが 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

Internet Watchの記事ITmediaの記事によると、NPO法人「ブロードバンド・アソシエーション」のP2P関連問題研究会が「P2P基本提言」を発表したそうだ。

提言は、P2Pは今後のインターネット社会にとって不可欠な技術であり、社会インフラとして積極的に取り入れられるべきとしたうえで、P2Pへの移行が世界的潮流であるにもかかわらず日本が世界に立ち後れているのは、著作権侵害裁判などで日本のP2Pの開発が萎縮しているためだとし、立法を含めた諸制度の改善を行うべきとしたそうだ。

また、江崎教授は「P2Pがネガティブなイメージでとらえられることが多い」と指摘したうえで、「著作権の侵害はP2Pによってもたらされたわけではない」、「情報漏えいをもたらすウイルスはP2P技術に由来するわけではない」、「現在、商用で用いられているP2Pネットワークでは解決済み」とした(提言の要旨スライド)。

具体的には、著作権問題は、DRMを利用して著作権者の承諾を得たものだけ流通させることで解決できるとし、情報漏洩問題は、P2Pプログラムに情報漏洩の恐れが判明したら速やかに修正・再配布する環境を作ればよいとしたそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 情報漏洩 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by ttm (8278) on 2008年09月24日 11時17分 (#1425079)

    情報漏洩問題は、P2Pプログラムに情報漏洩の恐れが判明したら速やかに修正・再配布する環境を作ればよいとしたそうだ。
    情報漏洩の場合、少なくとも当該P2Pネットワーク上の全ノードから削除されたことを確認できるものでないと、「よい」とは言えないと思う。
    • Re:情報漏洩 (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2008年09月24日 12時04分 (#1425110)
      P2P以外での情報漏洩を参考に考えてみたらいいよ。
      本質的には漏洩した時点で「取り返しがつかない」事に気付けるはず。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        > 本質的には漏洩した時点で「取り返しがつかない」事に気付けるはず。

        それは誰だってわかってますってば。「『取り返しがつかない』事に気付く」段階で思考停止するのと、多くの人間の間で合意できるであろう妥協点を見出す努力をするかってのはP2Pに限らず未知のものに対する恐怖や不信感を和らげると思うんですが。

        例えば人を殺せば、後で何をやっても生き返らないのは自明ですが、だからといってその後の立ち振る舞い(自首 or 逃亡)で遺族感情が違ってくるでしょう。レベルは違うが「取り返しがつかない。はい、オワリ。残念でした。」で閉じていい問題じゃない。
    • Re:情報漏洩 (スコア:2, 興味深い)

      by Tatenon (20311) on 2008年09月24日 13時03分 (#1425160) 日記
      P2Pのファイル共有ソフトでダウンロードした漏洩情報をUSBメモリにコピーした後PCからは削除した。
      P2Pのファイル共有ソフトの機能で全てのノード上に漏洩情報が存在しないことを確認した。

      さて問題です。
      USBメモリに入ってるのは何でしょう?

      # 正直P2Pファイル共有ソフトからアクセスできるような場所に漏洩情報がある時点でOUTだと
      # 口をすっぱくして言い続けてもなかなかわかってもらえない現状が一番問題だとは思う。
      親コメント
      • Re:情報漏洩 (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2008年09月24日 13時57分 (#1425188)
        それでも、
        「世界の誰かが持っているかもしれない」のと、
        「いつでも誰でもダウンロード可能な状況が続いている」のとでは、
        だいぶ違うと思います。
        親コメント
        • by Tatenon (20311) on 2008年09月24日 18時10分 (#1425324) 日記
          >「世界の誰かが持っているかもしれない」のと、
          >「いつでも誰でもダウンロード可能な状況が続いている」のとでは、
          >だいぶ違うと思います。

          その思考はとても危険だと思いますよ。
          そのUSBメモリにコピーされた情報が、なんらかの方法で二次的に拡散しても、
          それを管理するのはほぼ不可能に近いといえますから。

          貴方のおっしゃる状況は、『全ての人が漏洩情報の後始末に積極的かつ好意的に対応してくれた場合』にのみ成立するものだと思います。
          普通は
          『世界のどこかで今現在も拡散中かもしれない』or『いつでも誰でもダウンロード可能な状況が続いている』
          ではないでしょうか。

          # まぁ部外者が一人でも漏洩情報握ってれば漏洩の事実そのものは動かないのだから、どっちにしても『- 終 了 -』には違いない。
          親コメント
    • >少なくとも当該P2Pネットワーク上の全ノードから削除されたことを確認

      それはつまり当該情報を持っているノードがないことを証明しなければ
      ならないので,不可能ではないかと.それにP2P型のサービスではなく
      通常のウェブサイトでもすべてのウェブサイトがある情報を持っていない
      ことを確認するのは不可能だし.
      --
      屍体メモ [windy.cx]
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        単なる思いつきなんだけど、「ないこと」を証明するのではなく、該当するファイルが存在することが判明したらそれをノード上から削除or再配布禁止する仕組みなら作れるんじゃない?

        悪意を持った人がファイルを変更して再配布する可能性はあるけど、人の悪意まで防ぐのは難しいんでこの辺で手を打つことは可能じゃないかな?

  • by NAT33 (17123) on 2008年09月24日 11時23分 (#1425083)
    「DRMを利用して著作権者の承諾を得たものだけ流通させることで解決できるとし、情報漏洩問題は、P2Pプログラムに情報漏洩の恐れが判明したら速やかに修正・再配布する環境を作ればよい」

    既に使われているP2Pソフトはどうすんだよ?と思うんだけどな。つーかさ、一個人が組むアプリはそんな対策は無意味だろ。
    • by Anonymous Coward on 2008年09月24日 12時14分 (#1425116)
      「P2P」という言葉がなにを意味するか、ということじゃないの?

      P2Pという技術は、かならずしも、ファイル交換だけを意味する
      ものではないですし、ましてや、現在普及している特定の実装系
      だけを意味するものでもありません。

      しかし、いま現にP2Pのいくつかの実装系を使っている人にとっては、
      P2Pとはそれらの実装系のことであり、それを擁護してくれるという
      期待の目で見てしまいがちです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      インフラを想定している点で一個人が組むアプリは対象外なのでは?
      ・・・あれ?
      つまり、記事に記載される様な機能を実装しないソフトは許されない?

      コントロール出来る P2P は OK だけれども、コントロール不可能な P2P を排除しようとしている訳ですかね。

  • by Anonymous Coward on 2008年09月24日 12時58分 (#1425152)
    Winnyが話題になり、各所で「P2P禁止」の措置がとられだしたころ、
    「P2Pはファイル共有だけじゃない」「もっと豊かな可能性があり、
    研究の余地があるのに、それが閉ざされてしまう」という批判が
    聞かれました。

    今回の提言は、まさしく、そういうことじゃないのでしょうか。

    それなのに、いまや、ファイル共有を使いたいという声ばかり。
    「ファイル共有だけじゃない」とあれだけ言っていた人たちは、
    どこに行ったのでしょうか。

    それとも、「ファイル共有だけじゃない」というのは単なる言い訳で、
    本音としては、当時から、ファイル共有にしか興味がなかったのでしょうか。
    • ファイル共有と、コンテンツ配信サービスは分けて考えないといかん
      と思うのですが。今回のはコンテンツ配信を念頭にしていると読めますが。

      あとP2Pで成功している分野なら、少なくとも音声・TV電話サービスとしての
      Skype は大成功の部類でしょう。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年09月24日 16時57分 (#1425287)

      それなのに、いまや、ファイル共有を使いたいという声ばかり。
      「ファイル共有だけじゃない」とあれだけ言っていた人たちは、
      どこに行ったのでしょうか。
      「人は自分が見たいと思うものしか見たがらない/カエサル」ですね、わかります。

      「P2Pはファイル共有だけじゃない」「もっと豊かな可能性があり、
      研究の余地があるのに、それが閉ざされてしまう」という批判が聞かれました。
      ここらで聞きかじった知識 [itmedia.co.jp]で無く言ってるのならば、
      そうした批判を言っていた人が誰で、どんな立場で、どの場で言ったのか、
      今はどうなのか調べれば解るのではないでしょうか。
      例えば「壇という弁護士が法廷で」そのように発言していましたし、
      「村井純という大学教授が法廷で」そのような趣旨で発言していました。
      どちらも「ファイル共有にしか興味が無い」立場になったわけじゃありません。

      あとのAC、名無し、発言の信頼や帰属が低い書き込みを考慮する意味は無いと思うのですが
      それまでも議論にカウントするなら「P2Pはファイル共有だけじゃない」と言った場合に、
      Winnyに批判的=アンチ金子という立場だって [srad.jp] 相当あった [srad.jp]という事も知ってるはずです。
      こういう人は元より、ある目的に特化したファイル交換ツールとしてのP2Pに興味が無い。
      ファイル共有ではないP2Pは、法を侵害する恐れが低いのだから弁護する必要が無い。
      むしろ積極的に発言して巻き込まれるより、嵐の過ぎ去るのを待つといったスタンスをとるものじゃないでしょうか?
      ネット上で声が大きい発言だけ追って「ファイル共有にしか興味が無い」と結論するのは妥当だと思いませんね。
      「ファイル共有にしか興味がない人しかいない」と思い込みたいから、架空の人物像に頼りすぎてはいませんかね?

      北岡弘章氏のコラム [nikkeibp.co.jp]より、平成19年度著作権法改正の動向、Winny著作権法違反幇助事件の判決であるとか、
      栗原潔氏のブログ [itmedia.co.jp]より検索エンジンの著作権問題についてのFAQ等を御覧になれば解るように、
      著作権保護と技術的利便性の折り合いをつけようとする議論が活発化しています。
      P2Pだけ別格に扱うより、この際ある程度の明文化を訴えるのに適した時期ですから、
      このような提言が出てくるのは自然な流れだと思います。

      >今回の提言は、まさしく、そういうことじゃないのでしょうか。

      そういう事ですが、だからといって他が「ファイル共有にしか興味がない」という結論にはなりません。
      親コメント
    •  はい、P2Pはファイル共有だけではありません。
       たとえば米国では株価情報やら証券取引情報の配信などにP2Pを使用しています。
       さらに言うと米軍では17年前からP2Pをデータ配信に使用しています。(古典的代表例がAEGISシステム、今では三軍でさまざまな用途に使用中。)
       欧州では航空管制システムなどにも採用が決定されました。
       /.Jerやら2チャンネラーやら叩かれることの多い韓国ですら海軍が艦内データ配信用にP2Pシステムを導入したそうです。

       私が知らないところでは、さらにいろいろな用途に使われているでしょう。P2Pは単なるファイル共有にしか使えないものではない証拠です。

       ああ、国内でもファイル交換以外のデータ配信システムに使われている例が一応ありますよ。

      # って言うか、その関係で水・木・金と出張してたんだよなぁ。
      ## 日記にも書いているのでID
      --
      ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      コラコラ
      前提が間違ってる

      >「P2Pはファイル共有だけじゃない」「もっと豊かな可能性があり、
      >研究の余地があるのに、それが閉ざされてしまう」という批判が
      >聞かれました。

      以前から「P2Pは『違法』ファイル共有だけじゃない」という批判があって

      >それなのに、いまや、ファイル共有を使いたいという声ばかり。

      いまや「『合法』ファイル共有を使いたい」という声があるのだからどこにも矛盾はないでしょう
      データのひとかたまりを「ファイル』という言葉で表現すればネットワークでやり取りされる情報は全てファイルと言えますし
      むしろ批判者のレベルの方がずっと同じなのがこの問題の根深さかも
  • > 情報漏洩の恐れが判明したら速やかに修正・再配布する環境を作ればよい
    これを義務としてしまうと個人での開発は難しくなりますね。将来にわたってメンテできるという保証はありませんし。
    あと、必ずしも修正できるとは限らない問題点もありますし。(端的に言えば「Winnyで漏洩したファイルを他人が閲覧できないようにすることが修正だけで可能か」という話です。修正してもその修正を適用してもらえなければ修正に意味はなく、脆弱性や情報漏洩は続きます。)

    > DRMを利用して著作権者の承諾を得たものだけ流通させることで解決できる
    著作権者の承認をえてかけられたDRMかどうやって判断するのでしょう。
    というかテキストファイルにDRMはかけられませんし・・・。
    --
    神社でC#.NET
    • >これを義務としてしまうと個人での開発は難しくなりますね。

      難しくするのが目的とも思えなくもなかったりして。一応、規制にはなるだろうけど、それでも開発する奴はするだろうし、途中で放ってしまう奴もなくなりはしないだろうね(^^;

      そもそも、法律でなんとかしようというのが間違いのような気がする。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      俺はコンテンツの無断複製,情報漏洩は何よりもP2Pの開発者と利用者に固有の問題が大きいと思う。
      何も考えずに2chで「ちょっと待ちな~」してWinnyをバラまいた金子神はその典型だ。(Winny利用者もしかり)
      修正・再配布だとかDRMだとかで問題解決出来ると考えてるなんて馬鹿じゃないか。
      人が変わらなければ何も変わるはずがない。
      • by Anonymous Coward
        教育システムに組み込みますか。
        気が長い話です。

        こういった問題は、基本的に技術やルールでカバーするのが筋では?
        # 個人的には技術で・・・。
        # そっちの方が見てて楽しいですし。

        • >こういった問題は、基本的に技術やルールでカバーするのが筋では?

          通信するデータだけならまだしも、現在主流の使われ方(そしてP2Sアプリで問題を起こす人が問題を起こす原因)になっているファイル交換の場合、
          P2Pアプリ外で使うファイルについてP2Pアプリから制御する事は出来ませんし、全ての形式のファイルにDRAMをかける事など出来ません。
          さらに、DRAMなどの対抗手段を解除してからP2Pネットワーク上に放流する人もいるのですから、いたちごっこですよ。

          技術やルールだけでなんとかできるなら、現在のような違法ファイル交換手段としてのP2Pネットワークはすでに存在せず、
          健全なものになっていたはずです。
          違法ファイル交換を防止しようとする技術があっても、取り締まろうとするルールがあっても、
          利用者にそれを守ろうという意識が無ければ、防止技術を回避されたりルールを無視されたりして、それらは無力化し、
          取り締まる側がルールを厳格に運用しなければ、有名無実化するか乱用されるかのどちらかの結果となるでしょう。

          そして、現状の利用者および取り締まる側(権利者や警察や政府)の良識に期待する事は出来ないというのは、現状が示すとおりです。
          利用者も権利者も己の権利を拡大解釈して相手の権利を無視し、警察は自らが違法行為に走り、政府は政治家たちの利権争いの場となっています。
          (もちろん全てがそうではないですが、問題視されるほどに割合が多く、しかもそういった存在がその集合の中から排除されないのが現状です)

          気の長い話でも、まず社会全体へ良識を広めなければ、社会が平穏なままに違法行為を減らす事は出来ないでしょう。
          既に人の親になっている世代に良識がない人が増えてきている現状では、非常に大変なことですけどね。
          --

          ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
          親コメント
          • 理想はそうなのですが。
            それを待っていては日本は技術で乗り遅れてしまうよ、というのが背景にあるのでは?
            # 本当にそれだけか、別の意図もあるのかは置いておいて

            > 技術やルールだけでなんとかできるなら、現在のような違法ファイル交換手段としてのP2Pネットワークはすでに存在せず、
            > 健全なものになっていたはずです。
            今、出来ていないから、新しい技術やルールが必要とされているんじゃないですか?
            追いついていない状況があるから、知恵を出し合って何とか出来ないかと悩んでいるのが現状だと思います。
            この時点で解決を放り投げるのは問題かと。

            > 取り締まる側(権利者や警察や政府)の良識
            この方々に良識を求める事自体が問題では?
            あくまで法に則って取り締まって頂きたいです。
            # 法が、現状に追いつけていないという意味ですかね?

            色々な所で破綻やら矛盾やらを抱えているのは判ります。
            ただ、その辺を全て飲み込んで競争できる立場を保つ必要がある事も状況としてある、と。

            新しい道具の使い方に対して倫理感が醸成される前に道具の発展が先行しすぎなんですよね。
            面倒な世界になっちゃったもんです。

            後、どんなに教育が行き渡っても、完全にそれでカバーできる様な世界は実現不可能です。
            絶対に抜け道を探す人はいます。
            理想論も不可欠ですが、性悪説に乗っ取ったカバーも結局は必要になると思います。(当たり前?

            親コメント
  • by saitoh (10803) on 2008年09月24日 11時34分 (#1425091)
    合法的なデータ交換は今のところP2Pでなくてサーバクライアントでだいたい足りてるんじゃないの? 「日本のP2Pの立ち遅れ」(それが事実かどうかも怪しいが)は、単に不要なものは普及しないから、というだけではないかなぁ。

    アドホックネットワークとか、「P2P」という用語を使わないが実質P2P通信の研究は日本でも十分盛んなのでは?

    • by Canadian (31348) on 2008年09月24日 12時37分 (#1425138)
      P2Pの定義によるのでしょうが,「誰でもサーバを建てられる」のは本質的にP2Pであることを意味すると思われます。 言い換えれば,P2Pを禁止したときの未来は「サーバ設置も免許制」かもしれません。
      そういう意味で,不要な規制はできるだけ減らして欲しい,という方向であるように読めました。

      立法措置が何を意味するか,ですが,法律の廃止は「○×法を廃止する法律」,改正は「△□法を改正する法律」の立法措置によるので,そういう方向の立法措置を望めばよいのかもしれません。

      アドホックネットワークについては,対戦ゲームなんかではニンテンドーDSやPSPではわりとありふれてますし(例:モンハンポータブル), 他にもIP電話の多くがSIPでセッションを張ってしまえば実際にはP2Pで通信する実装になっていると思いますので, P2P技術そのものを法律で禁止するのは実際にはかなり難しいように思えますが。
      #P2Pのトピックなのに, P2P=ファイル共有と思っている人が多いのは残念です。例として考えるなら Skype の方がより適切かと。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年09月24日 13時00分 (#1425153)

        P2Pのトピックなのに, P2P=ファイル共有と思っている人が多いのは残念です。
        技術者でないユーザ側には既にP2P=Winnyみたいなやつという定義で広まってしまっていますし、影響力の強いぶっこぬき系の本/サイトではこの定義で使っていることが多いです。
        「ホームページ」と同様、もうどうしようもありません。
        親コメント
    • ソフトウェアのアップデートやインストーラのダウンロードにBitTorrent使ってますけど、結構便利ですが…
      配布サイトが非常に混んでいたり、(Debian インストーラのSNAPSHOTやBETAのISOイメージ配布サイトのように)現物のミラーが(ほとんど?)ない上に遠かったりして非常にダウンロードが遅い物を扱うことがあるので、そういう物を引っ張ってくるときは負荷分散の有り難味を感じますよ。
      P2P配布が普及すれば、この手のもののミラーサイトがバックボーンの増強に追われる頻度も減るのでは…

      結局、DRMを外した物とかWarezとかのブートレグな物も流通してますが、そういうのはそういう所にあるtorrentファイル(ファイルの名前・大きさ・ハッシュとtrackerと呼ばれる初期にどことP2Pすればいいかと言う指示を出すサイトのアドレスなどがかかれたファイル)を
      拾ってなおかつtrackerに接続するか別のノードから接続先を指示されないとDL出来ない仕組みになってる(多分、このあたりが普及した割には合法用途との棲み分けが出来てる理由か?)ので、日本で報道されてるほど負の側面ばかりでもないですよ。
      そもそも、nyとかShareで本当に危ない物が撒かれるときって2ちゃんねるのダウンロード板やアングラ系の所にファイル名とHASHがかかれていて、それを基にしてダウンロードしてるのでは…所謂「キンタマ」で殺られた場合ってその手の板で偽情報を掴まされたかキーワード検索でトロイ拾ってしまったのをセキュリティのダメなマシンで起動させた場合で、そういう機械ってアンチウイルスが古かったりとか問題抱えてるわけで、そういうマシンは下手なウェブサイト見ただけでもトロイやボットブチ込まれるのでは…マシン本体の脆弱性に依存する部分が大きいような。
      ということで、P2Pも使いようじゃないですか?
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      IP電話の様に必要と思われれば普通に普及してますしね。
  • by waffle (34526) on 2008年09月24日 12時07分 (#1425112)
    >P2Pへの移行が世界的潮流であるにもかかわらず日本が世界に立ち後れているのは、著作権侵害裁判などで日本のP2Pの開発が萎縮しているため

    著作権侵害に対処したP2Pは作れるのに、誰もそれを作らない。
    その理由が「著作権侵害裁判」にあるってのは、おかしい。著作権侵害が起きないのなら、気にするはずがない。
    単に、著作権侵害をしないP2Pに魅力が無いから、誰も作らないだけじゃないの?
    • by Anonymous Coward
      ムチャクチャな論理で罪に問われたから萎縮したんですよ。
      P2P技術の成功例というとSkypeとかだと思いますが、
      こういうものを開発出来ない(リスクがあるので手を出さない)というのは、
      かなりのマイナスと思われます。

      というか、「P2P=ファイル共有=著作権侵害」という誤った認識が一番の問題。
      正しい情報を伝えるのがマスコミの役割なので、反省してもらいたい。
      (しないだろうけど)
      • by waffle (34526) on 2008年09月24日 13時36分 (#1425180)
        >ムチャクチャな論理で罪に問われた

        P2Pの開発で罪に問われたのは、Winnyくらいしか思いつかないけど。
        あれはそれほどムチャではなかったし、あれのせいでP2P技術を使うのは止めようって人はいないだろう。
        ちゃんとP2Pについて理解してる人なら特に。

        >「P2P=ファイル共有=著作権侵害」という誤った認識

        それは、無知な一般ユーザーの問題であって、ソフトウェア開発者はそんな認識してないでしょ。
        P2Pを利用したソフトが出てこないのは、開発者の問題であって、一般ユーザーの問題ではないよ。
        一般の人はP2Pかどうかなんて気にしてないし、実際SkypeがP2Pだって知らないユーザーのほうが多い。

        日本でSkypeのようなP2P技術の利用が進まないのは、著作権侵害とは別の問題だと思うなぁ。

        でも、著作権侵害がどうこうでP2Pが滞ってるというのなら、ソフトウェア開発者も案外P2Pについて誤解してる人が多いって事なのかも知れない。
        親コメント
        • Re:ずれてる (スコア:1, 参考になる)

          by Anonymous Coward on 2008年09月24日 15時58分 (#1425263)
          > P2Pの開発で罪に問われたのは、Winnyくらいしか思いつかないけど。
          > あれはそれほどムチャではなかったし、あれのせいでP2P技術を使うのは止めようって人はいないだろう。

          ファイルローグって例があるよ。
          著作権侵害コンテンツを削除する機能があったのに、権利者団体側から
          訴えられて、CD売り上げ減の責任を転嫁されて莫大なお金をむしり取られた。
          CD売り上げ減の原因とされたファイルローグが消滅したら、CDの売り上げが
          元に戻ったという話も聞いたことがない。
          だからCD売り上げ減の原因ではなかったのはほぼ確実。

          その後、会社はどうなったのか聞かないが、消滅しちゃったのかな。
          親コメント
  • 漏洩情報除去ソフトを多くの人が自主的に入れる状況へ持って行くのが良いと思います。
    自分が流出漏洩させてしまったときに困る人は漏洩情報除去ソフトを入れましょうという感じで。
    自分が権利を持つファイルであることを証明して管理者に削除要請をすることで全インストールユーザーのローカルディスクから検出したファイルを除去や進入防止をするわけです。

    インストールしないユーザーは社会的な非難の的となれば良いでしょう。
    • 容易には個人を特定できない状況で社会的な非難とは。
      まあネタなんでしょうが。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年09月25日 0時02分 (#1425527)
      「除去ソフトを入れています。うちに届いた場合即座に消されますので悪用できないし、悪用する意志がないことは自ら除去ソフトを入れたことが証明です。入っていない場合は疑われても文句を言えません。」
      ってやつですか。

      これを普及させる条件としては
      1. 超軽量(最近のアンチウィルスはまともになってきましたがまだまだ。肥大化するであろうパターンファイルはどうするか)
      2. プラットフォームを問わない(P2P対応NASや経路上のネットワーク機器でも無理なく動く必要がある。ニッチOSで使えないようなことがあってはならない。)
      3. 無料(普及の絶対条件、金がないと使えないでは義務化できない)
      4. 最新のパターンを無料で常に提供できるよう政府による財政的+人的バックアップ
      5. ウィルスで言う亜種に相当する改変→再放流にも対応する(実行ファイルより改変は容易で、多重圧縮・ファイル形式変更などをされるので。人力は意外と侮れない)
      6. 誤爆しない(類似したものであっても無関係ファイル/パケットには絶対手を出さない)
      7. 当局による「P2P共有を使っていて、かつ除去ソフトを入れてなかったら悪意があるとして疑う」という意思表示(立法でも、捜査の方針でもよい。ただし児童ポルノ単純所持で懸念されたように、改竄的手法で一方的に送りつけて社会的抹殺を図れないよう留意する必要あり)
      ...穴をなくすのも大変ですし、現実的でないかもしれません。
      親コメント
  • by akiraani (24305) on 2008年09月24日 14時09分 (#1425192) 日記
     P2P技術と法の絡みで一番問題になるのは、やはり公衆送信の問題ですかね。

     例えば、ファイルをダウンロードする行為は「複製」ですが、P2P技術を使ったソフトウェアで同じ操作を行うと「複製」のほかに「公衆送信」になります。
     私的複製などの例外条項があるの複製権とは違い、公衆送信に関しては実用面からの調整が十分に行われていないまま立法化されている感があります。実際問題として、個人データをその個人に転送するサービスでも、実装方法によって公衆送信侵害とされた事例(参考 [itmedia.co.jp])もあったりしますし、現状に合わせた調整が必要でしょう。
     まあ、P2Pに限った話ではないですが。

    #あと、Winny裁判の件は起訴内容が著作権侵害幇助、多少著作権法を改正したところで状況改善にはあまりつながらないような。
    #このへんはイメージの問題でマスコミ報道に影響されているところが強いように思います。
    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
  • by 127.0.0.1 (33105) on 2008年09月24日 15時55分 (#1425259) 日記
    すごく簡単な話だ。
    P2P技術を使っているとかわざわざ言わずにソフトウェアをリリースするか、
    P2Pという用語を別の新しい用語で言いかえればよい。
    • P2P(ピア・ツー・ピア)型のアプリケーションというとすぐに違法なコンテンツの交換などという誤ったイメージが付きまとってしまって,一向に改善の兆しが見えないので,私は人に説明するときにはオーバーレイネットワークということにしています.だからなんだ,って自分でも思うんですけど,印象が大事な場面もありますからねぇ.
      --
      屍体メモ [windy.cx]
      親コメント
  • 今不可欠ではないのに、今後不可欠になることについて説明してほしいなあ。
  • by Anonymous Coward on 2008年09月24日 12時19分 (#1425123)
    正直、P2Pファイル共有なんて要らん。
    そんなものの普及をはかる必要はない。

    他の分野でのP2Pならそこそこ普及してると他のコメントにもあるし、それのてこ入れなら賛成だけど、この江崎とかいう人たちはそう言ってるようには見えないしなぁ。
    • by Anonymous Coward
      禿同。

      「P2P=ファイル共有」ってのが既成事件による偏見な事に多くの人が気がついていないのが現状なのに、
      「P2P=ファイル共有=技術的対処をすれば大丈夫」って声高に反論しているのがダメ。

      まず「P2P≠ファイル共有」って啓蒙しなくちゃいけないのにそれをしていないで偏見を助長する反論を行っている時点で頭悪すぎ。

      # かといってファイル共有以上のP2Pキラーアプリを思いつかないヘタリなのでAC
  • by Anonymous Coward on 2008年09月24日 12時26分 (#1425130)
    P2Pはファイル拡散には最適だと思いますが、
    中継するPCが多ければ多いほど無駄な電力が使われることはないですか?

    サーバー間でのP2Pまでならファイル分散に適していて
    クライアントまでもP2Pに参加すると結構な無駄になる気がするのですが・・・
  • by Anonymous Coward on 2008年09月24日 12時29分 (#1425132)
    大学はおおむねどこも、ファイル共有系のソフトは原則使用禁止で、
    ポートが閉じられているとか、警告が出てネットワーク遮断措置
    といった感じなんだけどね。
    東大はそのへんが大らかなんだろうか。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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