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FSFがCiscoをGPL違反で訴える 168

ストーリー by GetSet

kyousum 曰く、

/.本家の記事より。12月11日、FSF(フリーソフトウェア財団)はCiscoがGCC、binutils、GNU C Library等の著作権を侵害しているとして、Ciscoを訴えた
FSFは、Ciscoがこれらのソフトのライセンスである「GPL」や「LGPL」の条件に違反する行為を、5年以上繰り返していると主張している。

FSFのストールマン氏は「Ciscoとは2003年から話し合いをしており、初期の段階ではだいぶ改善が見られた。しかし、結局ライセンス侵害を防止する努力をしておらず、現在でもライセンス遵守のプランがない」と述べ、ピーター・ブラウン氏は「FSFは(多くの)フリーソフトウェア作家から、ソフトの著作権を預けられている。これまで、15年以上ライセンスのエンフォースメントに携わってきたが、訴訟に訴えなければいけなかったのは初めてだ」と説明している。

FSFのサイトには訴訟に至る経緯が載せられている。最初はLinksys WRT54Gというルータの購入者がソースコードの一部しか得られていないことが問題となった。これについてはFSFとCiscoと話し合いを持つことで解決に向かいつつあったところ、他の製品でもライセンス違反が次々と発見されて話し合いの対象に含まれることになり、5年間まるでモグラたたきをやっているような有様だったという。現在でもCisco社のWebサイトで提供されるソースコードは不十分で、顧客がソースコードを請求しても得られないことも度々あるという。

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  • by Henrich (121) on 2008年12月13日 15時41分 (#1472700)
    …良くある話だし、FSF だから云々というコメントはどーなんだろう。

    GPL がそういう(ソース公開を前提にした)ライセンスであることは衆目承知だし、
    それでビジネスやるんだったら分かってないと余計いかんだろうに。

    #ホウムブはどこだ
  • 日本語ニュース (スコア:3, 参考になる)

    by kyousum (11338) on 2008年12月13日 12時31分 (#1472638) 日記

    IT Mediaでも報じられて [itmedia.co.jp]いますね。タレコミに訳出していない情報もあるので、参考までに。

    --
    # For man might be free./人は自由になれるかもしれないから。
  • by Anonymous Coward on 2008年12月13日 12時48分 (#1472648)
    Linksysはわりとソース出しています。
    http://www.linksys.com/gpl [linksys.com]
    ところで、CiscoのLinux使用製品のNexusやCUCM関連のソースはどこにあるのかな?
    ・Nexus(LinuxベースのNX-OSを使ったL2/L3スイッチ)
    http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/nexus7000/prodlit/vdc_... [cisco.com]
    http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/sw/nex... [cisco.com]
    ・CUCM(RHEL4ベースのIP電話呼制御サーバ)
    http://cco-rtp-1.cisco.com/web/AP/partners/assets/docs/02_CUCM_and_CUP... [cisco.com]
    なお、一方でASRとAXPはLinksysと同じサーバにGPL関連のソースを置いていたみたいです。
    ・ASR(LinuxベースのIOS XEを使ったルータ)
    http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/asr1000/configuration/guide/ch... [cisco.com]
    ・AXP(CiscoISRルータに突っ込むLinuxボード)
    http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/axp/prodlit/axp_ds.html [cisco.com]
  • どこまで? (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年12月13日 10時31分 (#1472579)
    GCC?binutils?glibc?
    使用許諾読めって話でしょうけど、どこまでがソースコードが必要で、
    どこまでがBSDライクなコピーの表示のみでOKで、
    どこまでが表示も不要なのかが怖いです。

    これらのツールを利用して作成したアプリケーションって
    例外付きのGPLで、ソースコードの開示は不要だと思っていたのですが。

    newlibとかもコピーが込み入ってるしなあ。
    素人がオープンソースと付き合うのは難しい。
    • Re:どこまで? (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年12月13日 10時42分 (#1472587)
      素人には確かに難しい。
      でも、Ciscoは素人じゃない。
      だから大問題になってる。

      親コメント
      • Re:どこまで? (スコア:3, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2008年12月13日 11時24分 (#1472602)
        >素人には確かに難しい。
        >でも、Ciscoは素人じゃない。

        確かに。すばらしい洞察というか、よく知られた事実というか。
        そう考えると、むしろCiscoはド素人って言いたんじゃないんでしょうかね。
        無理に付き合う必要なんか無いはずで、GPLがラブコールしてる訳じゃない。
        実際、素人だったELECOMさんは、Linuxとの決別宣言さえなさっていますね。

        GPLが難しいのは、GPLのソースを使いながらGPLからは逃れたいが、それを
        使ったことを隠してうまくやりたいと考え場合が主であって、シンプルに
        GPLソースを使うならすべて開示というルールに従えば難しくない。
        それが出来ないなら前述のように使わなければいいだけ。

        互換性のためにやむなく使う、コア技術自体がGPLに依存していないのなら、
        容易に切り離し可能なはずだけど、Ciscoの場合は互換以上のコアに含んで
        しまったため企業機密的な事情が絡んで身動きが…ってオチよね。

        ここまでの成り行きを、簡単な例えでまとめるとこう。

        結婚を迫る不倫相手にいつまでも「妻とは別れる」と言い続けて、
        不適切な関係を清算することなく続けた男が5年を経て訴えられた。
        本妻?一流ソフトウェア企業が守るべき倫理、かな。
        親コメント
    • Re:どこまで? (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2008年12月13日 11時29分 (#1472604)
      訴状(http://www.fsf.org/licensing/complaint-2008-12-11.pdf)を読むと
      > since at least May 12, 2006, Defendant has distributed
      > to the public copies of Plaintiff’s GCC and Binutils programs in object code form
      と書いてあるので、gccでコンパイルしたことではなくて
      gccそのものを配布したことが問題のようです。「ツールを使って」ではなくてツールそのものだったのですね。
      他にもwget, gdb, readline, partedあたりが問題にされています。
      これは「うっかり入ってしまった」レベルでは全然無いですね。

      対象となる機器は
      > EFG120, EFG250, NAS200, SPA400, WAG300N, WAP4400N,
      > WMA11B, WRV54G, WRV200, and WVC54GC.
      などで、ファームウェアと同梱で配布されたことが問題視されているそうです。

      > どこまでがBSDライクなコピーの表示のみでOKで、
      > どこまでが表示も不要なのかが怖いです。
      使用だけならGPLは関係ないですし、glibcはリンクの例外事項が付いてますので、表示は不要なはずですが。
      識者の方、ミス・勘違いがあれば訂正をお願いします。
      親コメント
      • by saitoh (10803) on 2008年12月13日 23時01分 (#1472861)
        昔の富士通のルータでCコンパイラが乗ってる奴がありました。 設定エディタでインターフェース構成を変えると、ごりごりとカーネルを再コンパイルしてリブートするという・・・ (制御ボードがPFUのワンボードΣ仕様UNIXマシンだったので)。

        ciscoのマシンにgccが乗ってるってのも、同様な事情???

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年12月13日 13時56分 (#1472670)
    コアルータの CRS-1 には、Emacs とか perl が
    のってるけど、そのソースは公開されてるんかなぁ。

    CRS-1 自体は QNX で動いてるんだけどさ。
  • Ciscoの製品(多数)でGPL違反があったということはH3Cなんかも引っかかってるんだろうか。
    そういや、あの件は、なんかグダグダになって終わったような。。
  • 訴訟でFSFが得るもの (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年12月13日 17時00分 (#1472718)
    この訴訟で侵害された状態の解消を求めるのでしょうが、それだけなのでしょうか? 損害賠償とかそう言うのは無し?
    例えば懲罰的賠償で玄箱ならぬFSF好みのCisバcoを作ってもらうとか…
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