Haikuプレアルファビルドのレビュー 27
ストーリー by soara
今 MacでHaikuやってるんだ、って言える日は近い? 部門より
今 MacでHaikuやってるんだ、って言える日は近い? 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
OSNewsのマネージングエディタであるThom Holwerda氏がBeOSの後継、Haikuをレビューしている(本家記事より)
Haikuはまだプレアルファだが大分良い感触とのことで、BeOSのユーザエクスピリエンスと「個性」を巧く再現することに成功しているとのこと。ブートも速く、フォントやベクターグラフィック、ベクターアイコンにもアンチエイリアスが効いている今っぽいGUI、メタデータをベースにしたクエリをサポートするファイルシステム(OpenBFS)、また一部から最もクリーンなプログラミングAPIとも評価されているBeAPIのサポートなどが揃っている。さらに、Haikuプロジェクトは最近ネイティブなGCC 4.3.3ツールチェーンをリリースし、FirefoxやVLCなどマルチプラットフォームアプリケーションの展開へ道が拓かれたとのこと。
しかしアルファ版リリースを実現するには解決すべき課題もまだ多くあるとのこと。Holwerda氏は特にインストールまわりで問題を感じたそうだ。インストーラは問題ないようだがパーティショナに課題があり、既存のパーティションをBFSとして初期化することは出来ても、パーティションの作成・削除・移動が出来ないとのこと。またインストーラではパーティションがブータブルにならない為、Haikuからmakebootableを実行する必要があるそうだ。
HaikuのナイトリービルドはHaiku Filesサイトからraw HDD及びVMWareイメージで入手可能となっている。
心境の変化 (スコア:3, 興味深い)
僕がBeOSを知った頃、僕の感想は「なぜ今更シングルユーザOSなの?」というものだった。
その後、BeOSが内部的にはマルチユーザOSに化けられるような準備があったことを知った。そのときは時間がないからマルチユーザを先送りにしたのかと思った。
今は、そんなことはどうでもいいと感じている。個人がPCを独占的に所有しても、少しもかまわないと感じている。
僕がBeOSを知った頃、僕の感想は「なぜマルチメディアOS? なぜ軽量化?」というものだった。
その後、マルチメディアは当然の要求になり、環境問題もあって軽量化は重要な意味を持つようになった。
今は、そんなことはどうでもいいと感じている。なんでもCPUで解決しなくてもいいし、時代によって重視されるものは変化するから。
そして、今、僕はHaikuに期待している。成功するとか失敗するとかではなく、BeOSの目指したものを再評価する砂場として。やっと僕たちはBeOSの価値を評価できるくらい、冷静になっていると思う。渦中にあるとその価値を冷静に検証することはできない。僕の心のブレをどう評価するか確かめるためにも、BeOSをもう一度触ってみたい。
Re:心境の変化 (スコア:2, すばらしい洞察)
>「なぜ今更シングルユーザOSなの?」
マルチメディアを「ながら聞き」するくらいならともかく、
マルチメディアっていうかぶっちゃけ言ってリアルタイムメディアと
がちんこ勝負しようと思ったら、
はっきりいえば複数のユーザの面倒なんて見てる余裕は無いと思う。
控えめに言っても、今作曲をしてないユーザにとって
計算機の重さ(リアルタイムタスクに優先度が振られるから、それ以外は重い)
は許せないだろうけど、
今作曲をしてるユーザにとって音楽ソフトが一番の優先度で動き他が重いのは
許せてしかるべき事柄だろう。
普通のたとえばWindowsとかは「重い」んですよ。
音楽作成ソフトを動かすのが不安になるくらいに。
重いというのは処理能力が絶対的に足りないという意味ではなく、
遅れが許せない部分に速度を重点的に配分する仕組みがまだ弱い、ってことです。
冷静(?)に考えて、
数十年前のゴミみたいなCPUの上ででもMIDI音源はリアルタイム演奏に耐えていた一方で、
パソコン(Winとか)の上で動く仮想MIDI音源はいまだに出音が一瞬遅れます。
絶対的なパワー量はどう考えてもはるか上になってるはずなのに、です。
リアルタイム性、つまり「瞬発力」優先なアーキテクチャのOSが
普通のパソコンに入っていても、
いいと思う。
数あるOSのうちの1つや2つくらいには。
#まして純正オーディオ周りが平気で数百ミリ秒も遅延するOSなんてorz…>Win
注:
マルチ「タスク」は必要です。
というのは、複数の音楽ソフトを同期演奏(&録音)させたいことは非常にしばしば有るから。
ただ、あまりにも無謀な(たとえば多数の)組み合わせを要求することは、我慢していただきたい。
その我慢の要求が割と合理的にできるのが「シングルユーザ」OSだと思う。
…Webブラウザ?もちろん終了してくださいって。それくらい我慢してください。
Re:心境の変化 (スコア:2)
http://srad.jp/article.pl?sid=09/02/10/1118227 [srad.jp]
…いや、なんかこれ張らないといけないような気がして。というかそういう目的にはLinux系を期待する向きの方が多いと思う。
あとゴミ言うな。
Re: (スコア:0)
ASIOドライバ相当がない限り対象外。
Haikuならあるか?あれば考慮する。
Re: (スコア:0)
>そういう目的にはLinux系
まあそうなんですが、「系」というのは正にそうで、たしかに「系」ですね。
リアルタイム系Linuxには、
別途用意したリアルタイムカーネル「の上に」Linuxを(つまりアプリとして)載せてる、
そしてそれと同じ立場でリアルタイムタスクも載せてる、
そしてLinux側の優先順位は最低に設定してある、
という「実はLinuxかどうかはどうでもいい」ような手法で
実現してる(奴もある)のでしたね。
いっそWinとかもそうなっちまえばいいのに、と思うことも有ります。
その手法は根本的にはOSの銘
Re: (スコア:0)
>という「実はLinuxかどうかはどうでもいい」ような手法で
>実現してる(奴もある)のでしたね。
iRMX [wikipedia.org]ってのもありますね。
私が触ったのはdosRMX-98でしたが、Windows版もあったんですね。
工場の機械制御のプログラムを動かしてました。
リアルタイム処理はRMX側で、画面表示などをDOS側で。
Re:心境の変化 (スコア:2)
まあ、お気持ちはわかります。
でもね、セキュリティのことを考えると権限の概念は必要だし、そうするとシングルユーザってどうよ?と思うわけです。
性能だけを追求するなら、OSなんて抽象レイヤーはどこまで行っても足かせでしょう。そしてどのOSも、必要な機能を提供しながら、性能は常に重要視しているわけで。
結果論としてWindowsは重い。だから軽量マルチメディアOSを、というのはわかります。でも、ネットワークにつなげるならセキュリティは必須です。BeOSは最初からネットワーク対応している。だったらマルチユーザじゃない?っておもったわけです。
Re: (スコア:0)
セキュリティのための壁が必要だ、ってのはそのとおりだと思いますが、
その壁(で区切られた単位)の名前が「ユーザ」である必要は無いんじゃないでしょうか?
ブラウザを立ち上げたときに「何か」を切り替える必要は有ると思います。
ただ、その「何か」が「ユーザ」である必要は有るんでしょうか?
たとえば、その「ユーザ」にいちいち別々のパスワードを持つ必要が有るのかどうか?とかです。
ソレがブラウザプロセスを隔離する箱であればいいのであれば、
単にその箱を起動すればいいのであって、
それがsuである必要は無いのでは。
また「ユーザ」というからには、
複数のユーザの間は基本的に対等
Re:心境の変化 (スコア:2)
たぶん、BeOSのアーキテクチャを知らずにコメントされていると思うけど。
BeOS的には、Unix風のマルチユーザ環境での使用がファイルシステム的にもプロセスモデル的にも、構想に入っている。もちろん、それが唯一の解だとは言わないよ。ただ、少なくともBeの人々はUnix風のマルチユーザ環境を構想に入れていた。そのことは知っておいてください。
その上で、Beはマルチユーザまわりの実装は先送りにした。それは「さしあたりシングルユーザOSとしてリリースした」だけで、時間に余裕があればいつでも実装する、ということだったと僕は理解しています。そうではない、性能のためにあえてマルチユーザのことは外したのだ、というお話があれば、ぜひ教えてください。興味があります。
あと、このコメントを書かれた方は、ユーザってのはパスワードで認証するものだって意識があるようだけど、それはちょっと考え違いですね。OS内部のプロセスをそれぞれ特権ユーザではない複数のユーザに分けて実行するのは普通のことだし、有効だと思います。Plan 9でも何でもできるスーパーユーザは廃止して、いくつかの性質の異なる特権ユーザを導入していますが、それは1つの特権ユーザが奪取されることによってシステム全体が乗っ取られることを防ぐためですよね?
まあ、なんにせよ、僕は今ではマルチユーザだろうがシングルユーザだろうが、デスクトップOSはどちらでもいいという気分を持っていますが、当時としてはびっくりしたという話であって、マルチユーザが唯一の解だと思って書いているわけではないんですがね。
全部季語なし (スコア:0)
最近は マシンパワーが あるからね
だからもう ハンドヘルドに 使うしか
同じ事 Palmの人も 考えた?
そういえば アミーガいったい どうなった?
Re: (スコア:0)
DTMに特化した環境ほしいなぁとは思ってるんで基本的には同意なんだけど、
だから曲作ってる人間はASIOとかつかってレイテンシ解決するんじゃないの?
MIDI使わなければ1音鳴らすのに1msかかったりもしないし、
CPUパワーが違うから音源もたったりしないし……。
「冷静(?)に考えて」以降の昔の環境との比較に違和感があります。
Re:心境の変化 (スコア:1, 興味深い)
非アレゲな人には関係ない話ですが、ASIOはGPLと相容れないライセンスだという点がちょっと「使いにくい」です。たとえば簡易な用途にはAudacityが(OSS Or NOTを含めて)良い感じなMTRソフトだと思うんですが、そんなわけでWin版は遅延が酷くて使えない…
また、それ以前の問題として、ASIOはそもそもOS(のオーディオ周り)の出来が悪すぎるので、それに成り代わるための仕組みです。つまりOSが最初から出来がよければべつにどうでもいいものでして。あるいはLinuxのように都合の悪い部分の挿げ替えが"自由に"おこなえる場合も特に気にする必要のない問題。
>MIDI使わなければ1音鳴らすのに1msかかったりもしないし、
>CPUパワーが違うから音源もたったりしないし……。
もたるでしょ。今のパソコンの仮想音源でも。リアルタイムで弾けば違いは一目瞭然。
MIDIで1msって言うけども、
実際にMIDI鍵盤をハードウェア音源とパソコン(少なくともWin)のソフト音源とに繋いで弾いてみると、
やっぱり遅れが酷いのは後者なんだよ。
つまりMIDIの遅延なんかメじゃないくらい別の理由による遅延を抱えているのが現状のパソコンソフト音源。
ちなみにリアルタイム(鍵盤)で弾かなければ、
遅延は「ほかのパートを同じくらい遅延させる」という方法で幾らでも消せるので、別の問題。
言い換えればリアルタイム撮りを考えなければどうでもいい話でもあるんだけども、リアルタイムを一切捨てないとならないとしたら(人によっては)音楽作成環境として全く許せないんでご了承。
「打てば響く」ようなPC用OSは欲しいものです。
Re: (スコア:0)
この辺ですかね
http://www.roland.co.jp/products/dtm/DV-7.html [roland.co.jp]
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2001/10/22/print/630609.html [ascii24.com]
Re:心境の変化 (スコア:1)
私がBeOS知ったのは高校の頃、図書室でPC雑誌見ていてBeBOXに筐体とPowerPCデュアルって言うのに使ってみたいと言うあこがれから。
そして秋葉原でBeOSのCD投げ売りされてるのを買って・・・その後PowerMACを買う物の使わず。
PC版が出てWin95なマシンにインストールして使ってなんかすっごいお洒落だなぁと感動。
時々動かしては色々遊んでいました。
(当時QNXも一緒に入っていたと記憶しています)
そしてHaikuになって興味有る物のWindowsばっかりになっちゃって
(Linuxマシンも数年動かしていない)
でもこういうニュースは追いかけていたりします。
オープンソースカンファレンス 2009 Tokyo/Springで見れます・触れます (スコア:3, 興味深い)
ユーザ・グループJPBE.netが2009/02/21(土)に日本電子専門学校(東京都新宿区・JR 大久保駅南口 徒歩 2 分)で行われる「オープンソースカンファレンス 2009 Tokyo/Spring」に出展して、Haikuをデモする予定です。「購入したばかりのネットブック「Aspire one」で Haiku を動かし、来場者に触れてもらいます。少しでも多くの人に Haiku のことを知ってもらい、試してもらえればと考えています。」とのことですが、興味のある方は是非どうぞ。
詳細情報:http://www.ospn.jp/osc2009-spring/
会場へのアクセス:http://www.jec.ac.jp/access/
ついでに、自分のAcer Aspire Oneで動いているHaikuのスクリーンショットをちょっとおまけ:
http://haikuzone.net/images/2009-02-12_haiku-acer-aspire-one.jpg [haikuzone.net]
Re: (スコア:0)
> JPBE.net
NetNewsのjapan.picture.binary.er……と空目した。
FirefoxのUA (スコア:2, 参考になる)
貼り付けられなかったので手打ちですが
Mozilla/5.0 (BeOS; U; Haiku BePC; en-US; rv;1.8.1.17) Gecko/20080831 BonEcho/2.0.0.17
ちゃんとBeOSと出て来ました。
無季自由律で一句 (スコア:2, おもしろおかしい)
ぷれあるふぁでも いいじゃないか
Haikuなんだから
つねを
BeBOXのI/Oに敬意を表して詠む (スコア:1)
ときをこえ
Haikuの息吹
春かすみ
メタデータをベースにしたクエリをサポートするファイルシステム (スコア:1)
Re: (スコア:0)
>それなんてWInFS?
それなんてBFS [google.co.jp]?
これはもう (スコア:1)
あ、今はOrigamiって言うんだっけ
Re: (スコア:0)
き、期待なんてしてないんだからね! (スコア:1)
だから、早く出しなさいよね!
あんたなんて嫌いなんだから!
…‥じょ、冗談よ。何よそんなにムキにならなくってもいいじゃない…
一切これすなわち空(くう)かもしんなくてイエスキリストもきっと正しい。
是非レビューセクションに入れてあげて下さい>< (スコア:0)
旬が過ぎてる (スコア:0)
もたもたしているうちにどんどん価値が下がっている気がするのは私だけでしょうか
もうBeOSがブレイクした12年前の興奮は甦らないと思う
Re: (スコア:0)
プレリリースレベルのものを箱に詰めて売って評判を落としたし。
かくいう私もBeOSのパッケージを買って騙された口です。
不安定で使い物にならなかった...。
AppleがBeではなくNeXTを買収して本当に良かったと思います。
ちなみにMac OS XのジャーナリングファイルシステムとSpotlightに
BeOSの遺伝子は組み込まれています。Beを辞めたエンジニア数名が
Mac OS Xの開発チームに入った結果ですが。