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人から人へ感染する新型の豚インフルエンザ、米国CDCが確認 71

ストーリー by soara
次は馬? 部門より

vn 曰く

米国疾病予防管理センター(CDC)は24日、カリフォルニア州とテキサス州で感染者が見つかった豚インフルエンザ(A型インフルエンザ、H1N1)について、人から人への感染を確認した(NIKKEI NET記事MSN産経ニュース記事)。一方WHOは、メキシコで豚インフルエンザと疑われる症例がおよそ800例あり、約60人が死亡したことを明らかにした。

これに伴い、外務省 海外安全ホームページでも注意喚起が行われている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 朝日新聞「米とメキシコのウイルス、同一の遺伝子 豚インフル [asahi.com]」によれば、メキシコとアメリカでそれぞれ発生した豚インフルエンザについて、WHO はウィルスの遺伝子が同一であると発表した。NHK ニュース「豚インフル ヒト・ヒト感染か [nhk.or.jp]」によれば、メキシコでは感染が疑われる症例が1000人余りにのぼり、68人が死亡している。一方アメリカでは8人の感染が確認され、いずれも回復している。
  • H5N1との違い (スコア:4, 興味深い)

    by pongchang (31613) on 2009年04月25日 19時19分 (#1555214) 日記
    この数年でH5N1 [nih.go.jp]はいろいろな株がアジアを中心に散発的に発症しているがヒトでの臨床では2003年から計15か国 感染者数 421例257死亡に留まっている。かつフェーズ3でヒト=ヒト感染は家族内など元の鳥と濃厚に接触した可能性が否定できない場合も含まれ少ない。
    一方で、メキシコはこのひと月で68名まで死者が拡大している。無症状のH5N1はニワトリでは少ないが、豚H1N1 [cdc.gov]は症状を呈さず、今回の株ではないが米国の養豚現場で30-50%に抗体が検出され、感染が視診などでは明確に把握できない。
  • 人から人へ感染する新型のブタインフルエンザというのは、最早ブタインフルエンザではなくて新型インフルエンザと呼んで差し支えないような気もするが、

    区別するのは何かの理由があるのか?

    • 二類の感染症として感染拡大にいろいろな措置 [mext.go.jp]が講じうるように日本政府が法律を事前に整え「新型インフルエンザ」と定義したのは高病原性トリインフルエンザ [fc2.com]のなかのH5N1がヒト=ヒト感染しうる状態に変異した後に限定されます。
      一応、ご免豚も許して [jiji.com]モードに突入しつつありますがWHOの会議 [who.int]で高札が掲げられてからという算段です。
      英語でpandemic influenzae [who.int]というときは東大法学部とか霞ヶ関文学に彩られた矮小化はありません。
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    • ヒトからヒトへ感染している間に大きく変異していれば別のウィルスでしょうけど、
      元々ブタ間のウィルスが、ヒト間でも流行するだけというのであればヒト間で流行する「ブタインフルエンザ」なんじゃないでしょうか?

      ちなみに今回のインフルエンザウィルス(H1N1 A型)も、新型というわけではないようです。
      スペイン風邪もH1N1、Aソ連もH1N1。

      # 専門家ではないので予想です。
      --
      # yes, fly. no, fry.
      親コメント
      • いえ、「新型かどうか」はHとNの種類だけによって決まるものではありません。それまでヒトの世界に存在しなかったものが出現したのであれば「新型」になりえます。特に、今回のは種の壁を飛び越えてきてますので「新型」として扱われるでしょう。

        ここらへんはかなりややこしい話になってくるのだけど「HとNの抗原性の違いの程度」というものがあって。同じH1N1だからといって全く同じというわけではなく、小さな変異による株間の差(小変異)というのは常に生じつづけています。

        #「Ver 1.1」「Ver 1.2」「Ver 2.0」など、バージョン番号の違いでいうところのメジャー/マイナーのバージョン違いがあるようなもの、とでも例えればいいかな?

        このマイナーな部分の違いによっても感染性や病原性、毒性の強さには違いが出てきます。特に、そのヒトが同系統の株ないし類似の株に感染したことがあったかどうかで、感染時に発揮される免疫の強弱が異なり、そういった近縁の系統に感染したことのないヒトの間では特に流行しやすくなります。
        こういった小変異はインフルエンザで常に起こりつづけてますが、通常はその元になった株との類似性がそこそこあるために「去年罹った人は今年は罹りにくい」みたいな状況が生じ、流行規模は比較的小さくなります。逆に言うと「類似した株」がそれまでヒトの世界になかったものほど、大流行を起こしやすいわけです。

        ただこういった小変異については、「新型」として騒がれることはあまりありません。というのは、違いが連続的なものになるからです。たった一アミノ酸の違いでも「それまで存在しなかったウイルス」と言えないことはないけれども、通常はそれで、病原性が大きく変わってしまうというケースはかなり稀なので元の「旧型」と区別する必要がないからです。こう考えていくと、通常の小変異の積み重ねの場合「どこから新型で、どこまで旧型」という明確な線引きは難しく、よほどのケースでない限りは「新型」とは見なさず、「同じ型内部での違い」という扱いになります。

        今回のケースの場合、ブタではブタの間で独自に小変異が積み重なっていたわけで、ヒトにとっては「不連続な株の出現」に当たります。その分、ヒトの間で小変異が積み重なっていたものに比べると違いは大きくなります……いわば、比較的初期の段階で別々に(例えばWindows用とlinux用に)ブランチして、それぞれ独自のものとしてバージョンアップが続けられていったもの同士、みたいなものとでも言えばいいかな?

        ただまぁH5N1などのようにHやNが異なるものと比較すると、その差異は小さいとも言えるので、もしかしたら*そこまで*警戒する必要はないのかもしれません。ひょっとしたら、これまで流行しているヒトH1N1のいずれかとの交差性がある*かも*しれないし(ブタにはヒトインフルエンザが感染しうるので、まるっきり無関係に変異していったのではない*かも*しれない)。とりあえず現状ではタミフルが有効であるようでもあるので。ただその辺りも含めて、しばらくは今後の情報に注意しておくのに超したことはないでしょう。
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      • >スペイン風邪もH1N1、Aソ連もH1N1
        これは、大流行したときの発生源・・・と思われる場所に由来するものですね。

        HとNは、ウィルス外部の蛋白質結合突起の型を示しています。
        でもDNA本体自体に関する情報は、考慮していません。
        こうのため、H1N1でも複数の種が、存在します。

        抗体から見た場合、この種レベルの違いでも別抗原としてみえるため、同一抗体
        では、対応できません。

        このため通常は、”どこそこ”の”なになに”株・・・会社じゃあありませんよ^^;
        という形で、区別されます。

        ちなみに、インフルエンザワクチンの毎年摂取が推奨されているのは、
        夏の段階で、鳥が感染しているウィルスから、トリーヒトーヒトで感染する可能性のある
        ウィルス株を取り出したところ、地方地方でも変異率が高く、前年の抗体が、効かない
        ことが多いからだそうです。

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        • >>スペイン風邪もH1N1、Aソ連もH1N1
          >これは、大流行したときの発生源・・・と思われる場所に由来するものですね。

          これまた細かい指摘ですが、厳密に言うと「スペインかぜ」は1918〜1956に流行したH1N1の総称で、ソ連かぜ(A/ソ連)は1977年以降、現在まで流行しているH1N1の総称です。スペインかぜは、1957年にアジアかぜ(H2N2)が出現した後に一旦ヒトの世界からは消失し、そのアジアかぜも1968年に香港かぜ(H3N2)が出現すると姿を消しました。そういう風に、インフルエンザでは大変異による新型が発生すると、それまでの流行型は姿を消す、と考えられてたのが、1977年にソ連かぜ(H1N1)が出現したときには、香港かぜは姿を消すことなく、それ以降は(現在も)H1N1とH3N2の両方の同時流行が起きる、という状況なわけです。

          現在流行しているインフルエンザウイルスの株は、それぞれ最初の分離地を付けて、例えば「A/ブリスベン/59/2007」みたいに命名されているのですが、これも元を正すと言うと「ソ連かぜに由来するウイルス株」ということができます。「スペインかぜ」「ソ連かぜ」というのは、そういうちょっと特殊な名称でもあったりするのです。

          じゃあ、このスペインかぜとソ連かぜは同じH1N1ですが、別物なのかというと…おそらくは同じ系統に由来するものだと考えられてます。実は本当の意味での「スペインかぜのウイルス」というのはごく最近まで分離されてなかった…というのも当然で、スペインかぜの発生当時にはまだウイルスという概念すら広まってはおらず、当然その分離法なども確立されていなかったので、実際に分離されたのは1933年のワシントン株 (A/ワシントン/1/1933) が最初だったからです。これが「保存された最古のインフルエンザウイルス」であったのですが、それと最初のスペインかぜが同じものかどうかというのは証明できなかった。そして、その証明が近年、当時の患者の遺体から分離されたウイルスとの比較でようやく成功した、ということです。一方、ソ連かぜについては姿を消した当時の株と近いことが判ってまして…おそらくはヒトの世界ではH2N2に駆逐されたH1N1が、何らかの形で自然界に「保存」されており、それが何かのきっかけで再びヒトの世界に現れたものだと考えられてます。
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        • 地方地方でも変異率 [nih.go.jp]が高くということではワクチンの株予報が巧くいかず有効性 [webry.info]に限界があり、ヒトの季節性インフルエンザのうちB型が3月になり盛り返したことが挙げられます栃木の警察学校 [mainichi.jp]は「学級閉鎖」になりました。
          今回はさらに抗原性のはなれた豚インフルエンザですから、もう問屋に引き上げ破棄がなされていると思いますが、08-09シーズンの推奨株のワクチンの有効性は乏しいかもしれません。
          養豚現場は判りませんが中国だと養鶏にタミフル混餌疑惑もあり、今回の墨米豚インフルエンザではアマンタジンに耐性があるようです。
          タミフルは効果があるのですが、メキシコの大臣は弾ぎれを恐れてか、予防内服に待った [goo.ne.jp]を掛けているようです。
          1976年に米国で作った豚インフルエンザワクチン [yokohama.jp]はインフルエンザワクチンの宿命と言える末梢神経麻痺のギランバレー症候群という副作用を起こし易かったので、この点から今回の株でワクチンを作ったあとのフォローが重要でしょう。
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      • by Anonymous Coward

        >スペイン風邪もH1N1、Aソ連もH1N1。

        スペイン風邪のHsw1N1はH1N1の元にはなっているけど一応違うんじゃなかったっけ?

    • ありがとう。でも、俺、太ってること気にしてないから!
      そんなに気を遣われるとかえって…

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    • by Anonymous Coward

      ・新型かどうか?
      ・人から人への感染があるか?
      については「可能性がある」ということで、確認されてはいないようです。

      「人から人への感染を確認した」というのはリンク記事のどこを見ても書いてないようですが?

      • ここらへんはまだ情報が錯綜してる段階なので厄介なのですが、既にCDCが、アメリカ(カリフォルニア)のケースをヒト-ヒト感染によるものと結論づけて [cdc.gov]ます。ただし伝染力の強さについては、まだ不明とのことですが。

        SARSのときは、最初のうち中国(含む香港)の当局が発表した内容ですら間違った情報ばかりで、最初は病原体はクラミジア、次に新種のメタニューモウイルスと発表され、結局はCDCによって新種のヒトコロナウイルスだということが確定されたわけで、このように発表母体の信頼性なども考えておかないといけません。この業界ではCDCこそが世界の頂点なので、情報の信頼性については、CDCからの発表を一次ソースとして重視しておくのがよいでしょう。WHOの発表はそれに比べると、少し後手に回ることも多いのですが、他国の発生状況について総括的に把握するためには必要です。

        ヒト-ヒト感染が確定したことで、これを学術的な定義上は「(新型)ヒトインフルエンザ」と呼んでも差し支えはなくなったのですが、実際にそう呼ぶのかどうかや、いつからそう呼ぶかどうかは、WHOやCDC(あるいは厚労省)がどのタイミングで呼び方を変えるかに依存します。
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        • >WHOやCDC(あるいは厚労省)がどのタイミング
          と、言うことで4/26朝(日本時間)WHOが出した声明 [who.int]は「結論を持ち越し」でした。WEBのtitleもswine influenzaのままです。

          Concerning public health measures, in line with the Regulations the Director-General is recommending, on the advice of the Committee, that all countries intensify surveillance for unusual outbreaks of influenza-like illness and severe pneumonia.The Committee further agreed that more information is needed before a decision could be made concerning the appropriateness of the current phase 3.

          感染宣言がでると交通の遮断なども行われるのでかなり慎重です。一方でニューヨーク [jiji.co.jp]でもA型インフルエンザが学校で発生しメキシコ旅行から戻った生徒もいるので検査中だそうです。
          これが決め手になるか?SARSのときと同じで、交通の遮断は政策としては行わず、実需の減少の結果として行われるだけになるか。なにぶんGWはもう始まっていますから。

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          • ニューヨーク [washingtonpost.com]の聖フランシシス小学校の検査では豚インフルエンザで確定。数名が2週間前メキシコに旅行し、先週児童百名余りが発症。家族にも発症者が確認されている。
            一方カナダ [www.cbc.ca]のノバスコシア、King's-Edgehill Schoolの12歳から18歳のハイスクールの生徒4名も発症し、検査で確定している。
            症状はいずれも軽いが、ニューヨークでは帰国後二次3次と波及しており、メキシコで死んでいるのは成人なので、株の違いか否か評価が待たれる。
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      • 米国で見つかった感染者は豚との接触がなかったため、人-人感染と推測されています。メキシコでは1000人規模で感染しているという話から、豚-人感染のみとは考えにくいとされています。WHOの報告を見る限りでは、タミフルは効いている(リレンザは効かないけど)そうですし、メキシコ内での死亡率も5%程度に収まっているようですので、それほど最悪の事態というわけではないようです。

        帰国命令や渡航制限が出る可能性もあるので、海外旅行は止めておいた方がよいでしょうけどね。
        災害備蓄をしていない個人とか、災害時の行動を考えていなかった企業は、この週末に対応しておいた方がよいでしょう。

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  • まぁつまりアレだ。 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by faune (23406) on 2009年04月26日 11時21分 (#1555418) ホームページ 日記

    「狼は生きろ、豚は死ね」ということですね。判ります。

    # 豚ですが、IDで。

  • いや、テキトーな情報で申し訳ありません。
    SF小説で読んだんです。
    ヒトとブタは遺伝的に近いから、ブタを遺伝子改良して内臓は人間と同じ臓器移植用のブタを作ったまでは良いですが、なぜか手違いでそのブタが人間並みの知能を持って ほげほげ っていう話でした。
  • 厚生労働省の発表 [mhlw.go.jp] ページがシンプルで個人的に怖い。

    国民の皆様には、正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いします。

    先月末にも、こういった流行を想定していたと思われるようなガイドラインが制定されていたのも興味深い。ガイドライン通りであれば、空港での検疫体制強化や、コールセンター設置というのは、既にフェーズ4B(人→人)感染を想定した動きをしているのだろうか。

    情報提供・共有( リスク・コミュニケーション)に関するガイドライン
    http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-13.pdf [mhlw.go.jp]

    まさに「いったい何がはじまるんです?」という状況。こういったとき、信頼できるのはどこなんだろう。マスコミ?それともネットの一時情報? 今まさに情報リテラシーとはなんぞやが試されているのかもしれない。

    --
    とか思うんだよ、おじさんは。
    • 一番信用できるのはCDC、次はWHO、次に海外マスコミ、国内厚生省、国内マスコミって所じゃないかと思う。今朝のNEWS見てる時点で、WHOの公式発表と矛盾する事言ってるニュースもいたしね。

      国内マスコミは科学技術関連については特に信じられないからね。要点を削除して、どうでもいい事にフォーカスを当てた挙句、意味が逆転してしまうなんてよくあることだし。

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    • 検疫強化といいつつ、早速強行突破 [zakzak.co.jp]されてるわけですが。
      ソースがzakzakなので話半分にするにしても、この状況で任意検査はないだろうと。

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  • メキシコ保健相の記者会見をブルームバーグが報じたところによれば、
    25日時点で、豚インフルエンザの疑いで死亡した人が81人、感染が疑われる人が
    1324人に達した。豚インフルエンザが原因と確認された死者数は20人で変わらず。
    http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003013&sid=akbiSBd1NGi4... [bloomberg.co.jp]
  • http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009042600138 [jiji.com]
    ニュージーランドの保健相は26日、メキシコから前日帰国した学生10人が
    インフルエンザ検査で陽性だったと発表した。豚インフルエンザの確証はないが、
    その公算が大きいとしている。10人の容態は深刻ではなく、大半は回復に向かっている。
  • http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042601000573.html [47news.jp]
    イスラエル保健省の26日の発表によれば、メキシコから最近帰国した男性ひとりが
    インフルエンザの症状を示し、豚インフルエンザの疑いがあり検査中とのこと。
    イスラエル放送の報道として共同通信が報じた。
  • by Anonymous Coward on 2009年04月25日 12時06分 (#1555049)
    を感染させてやる
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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