IT パスポート試験、最年長合格者は 82 歳 31
ストーリー by reo
老いてますます盛ん 部門より
老いてますます盛ん 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
IPA は 5 月 26 日、今年 4 月に行われた平成 21 年度春期情報処理技術者試験 (IT パスポート試験、基本情報技術者試験、初級システムアドミニストレータ試験) の結果を発表した (IPA のプレスリリース、マイコミジャーナルの記事より) 。
このなかで、IT パスポート試験は幅広い層から応募があったそうで、最年少の合格者は 13 歳、最年長はなんと 82 歳だったそうだ。合格率は 72.9 % ということで比較的簡単な試験ではあったものの、82 歳で IT パスポート試験を受けようと思うのもすごいと思う。
資格(ってもこれは認定試験ですが)の意義 (スコア:3, 興味深い)
資格があるからといって仕事が...はよく言われることで、事実だし、資格資格と大騒ぎするのも
なんだかなぁ...と思ってました。
が、最近は、資格を取る過程で発生する調べ物や学習は、たとえ試験に落ちても有益だよな、
という観点から「資格取得を推奨するのも組織のレベルによっては悪くないな」と思うようになりました。
低レベルな話ですが、全く勉強しないでお客さんに迷惑を掛けるなら、資格手当だなんだで釣ってでも
学ぶ機会を強制しなければ...と。
いや、技術知識が15年くらい前から停止している人たちがこぞって「資格は無意味だ」と言うのを見てて思ったことです。
「ウェッブの情報?ブログの情報?バカ言うな、そんなもの参考になるか!」(あえて「ウェッブ」と書きましょう)
「技術雑誌?そんなもの読んでる暇があったら現場に出ろ!」
「新しいOS?うちにはそんなもの関係無いんだよ!客が要るっていうまでは黙ってろ」
そういうことを言っちゃう人たちに、一度抜き打ちでITパスポートあたりの試験を受けてもらいたい。
Re: (スコア:0)
> 「技術雑誌?そんなもの読んでる暇があったら現場に出ろ!」
ある面では、それは正しいと思う。
それらの情報入手手段が有効なのは、あくまでも、より適切な手段がない場合のみです。
4千円も出せば買える本に、系統立てて、わかりやすく書かれているのに、
それを読まずに、わざわざググって、素人のブログを参考にするのは不適切だと思います。
なんでもインターネットで済ませるという癖が付くと、
基本的なことなのにWebにないってどういうこと? なんていう考え方になってしまいます。
--
以前、本屋に行ってもググっても見つけられなかったことが、
自分のパソコンにインストールされているオンラインマニュアルに一番わかりやすく書かれていて
それで目が覚めました。
統計情報が公開されています。 (スコア:2, 参考になる)
試験を実施した IPAから,統計情報が公開されています。
http://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/_index_toukei.html [ipa.go.jp]
これによると,ITパスポート受験者の最年少は 11歳です。最年長は,75歳以上でひとくくりなのでここの資料からは不明です。
なお,基本情報には 10歳以下の受験者と初級シスアドには10歳以下の応募者(未受験)もいます。
そして,基本情報と初級シスアドの最年少合格者は12歳でした。
#なんか,年齢別一覧表はミスがある気がする……
Re:統計情報が公開されています。 (スコア:2, 参考になる)
ITパスポートを中心にまとめた資料も公開されています。
http://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20090526_ipax2009.pdf [ipa.go.jp]
こちらの資料の6ページ目によると、応募の最低年齢は11歳、最高年齢は83歳だそうです。はたして83歳は受験したんでしょうかね?
また、24ページ目には最年少合格者13歳(女性、中学生)とあり、最年長合格者82歳(男性)とあります。そしてなんと満点は2名で40歳と44歳、いずれも男性だそうです。
個人的には社会人の合格率が82%程度なのが非常に残念な結果です。さらに勤務先がベンダ企業よりもユーザ企業の方が合格率がおおむね高いというのもがっかりです。
資格の設定レベルを考えるともっと合格してもいいように思います。出題に問題があるのか、受験した人に問題があるのか、実情と出題にずれがあったのかわかりませんが、その辺の原因は探ってもらいまとめて欲しいものです。
幅広い年代の応募があったとか、応募が多いから試験の意義があるとか書いてあることに非常に違和感を思えます。
職業としてのプログラマ
Re: (スコア:0)
> さらに勤務先がベンダ企業よりもユーザ企業の方が合格率がおおむね高いというのもがっかりです。
ベンダ企業で技術に絡む仕事をしてる人は、今更ITパスポートなんて受けないんじゃないかな
という事で推測すると、ベンダ企業で受けている人は技術職以外の人
一方のユーザ企業で受けた人は多少なりとも技術に絡む人
と考えると、逆転現象も不思議じゃないと思います
勝った!! (スコア:2)
つまり (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:つまり (スコア:1, 興味深い)
シスアド(最初のやつ)に落ちたウチのシャチョー(営業出身)……
「やっぱりボクには無理だね
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
タダの資格ゲッター (スコア:1, 参考になる)
老若男女を問わず、ただの資格ゲッターはたくさんいます。
# 資格ゲッター = 資格取得そのものに喜びを感じる人
# 資格取得によるスキルアップなどが目的ではない
Re: (スコア:0)
Re:タダの資格ゲッター (スコア:2, すばらしい洞察)
とはいえ,「パソコンのことが分かります」って人が本当に理解しているレベルかを知るのにはよいかも。
たとえば求人票で「パソコンの操作ができる人」でなく,「ITパスポート試験合格者」って書けば一種のフィルタになるんじゃないかな。
#法的に成立する書き方かは知らないけど。無責任でごめん。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
コンピュータおじいちゃん (スコア:1, 興味深い)
まさに老人Zの世界が現実になりそうですが、元陸軍登戸研究所員とか、特攻崩れで自衛業の元戦闘機乗りとか
第1次郵貯オンラインの設計を担当して今はMMORPGに出没してるいずれも80代のじいさんたちを普通に見るので
昔ほどの驚きはないですね。
最後の方はまさにMMO癈人で、「直接グローバルIPを振ってくれるLANがある病院を探したらここだった」
でしたし。
部門名に関連して (スコア:1)
67歳の美少女ゲームメーカー社長に話を聞いた [ascii.jp]
こっちもすごいね。
82 (スコア:0, オフトピック)
>82歳でITパスポート試験を受けようと思う
いや、合格したんでしょ。83歳以上の方が不合格だが、試験を受けたかもしれないじゃん
一人ぐらいは… (スコア:0)
それはそれで意外な気もする。
Re:一人ぐらいは… (スコア:1)
でも、少なくともあと数年後には出るかと。
Re:一人ぐらいは… (スコア:1)
自分の周囲を観察すると、PCの一般家庭レベルへの普及の勢いは2000年前後がピークだった気がします。
今は、PCを持とうとする意思のある家庭には、ほぼ行き渡ったのではないですかね。
一方で、携帯電話の高機能化と通信料金定額制の普及の勢いは一向に衰えず、
特にPCを日常的に使わない層は、様々な事柄を携帯電話だけで完結させたがる傾向にあります。
着うたなんかがいい例ですよね。
今後育つ世代は、PCなんか興味ないよ、だって携帯でなんでもできるじゃん、という世代かもしれません。
Re:一人ぐらいは… (スコア:1)
一応、生年月日欄の年の所には「20」のマークもあったんですけどねー
# あとは「19」。さすがに「18」は無かったw
Re: (スコア:0)
かっこわるい (スコア:0)
ITパスポートカードがひどい
鳥のように海を飛んだときに見える風景なんて
諸説紛々 (スコア:0)
コンピューターおばあちゃんの子供が介護のためにとったとか
資格の値打ちはもうゼロよ! (スコア:0)
従来からのいわゆる高度資格ですら全く価値の認められないものだったのに、更にFランク同然の資格を作るえらい人は一体何がしたいんでしょうか?
資格=手に職=不況に強い、みたいなイメージ戦略で情弱を情報処理業におびきよせたいの?
#泥の中に沈められたくないのでAC
Re: (スコア:0)
簡単な推論
次回も応募だけお願いね! (スコア:1)
ついでに言うなら
応募者数-受験者数=次回も応募だけしてくれそうなお得意様数
そもそも受からない(受けてない)から、次回も申し込む。
まぁでも7,000人くらいだと、5,100円の受験料x7,000で約3,500万円。
多いのか少ないのかは知らんけど。
いくらなんでも簡単すぎでは? (スコア:0)
初級シスアド比でもずいぶん簡単になってしまったんですね・・・。
受ける価値あるのかなぁ・・・。
正直、「IT化された社会において働くすべての方に必要な基本的能力を証明」できる気がしませんが・・・。
IPAの中での位置づけが、初級シスアドのときとは明らかに違うんでしょうね。
初級シスアドの後継試験として世間ではとらえられているようですが。
Re:いくらなんでも簡単すぎでは? (スコア:1)
初級シスアドの後継はITパスポート(レベル1)と基本情報(レベル2)に振り分けられたと言うことになっていますから、比較すると「簡単」になっていないといけないことになります。(下記資料の7ページ)
参考:「情報処理技術者試験 新試験制度の手引」(2007年12月25日公開)
http://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20071225_shinseido_4.pdf [ipa.go.jp]
そもそもIPAの設定ではITSSのレベル1なんてかなり程度の低いものです。試験区分で言うとITパスポート<基本情報<応用情報と続く第一歩ですから。情報処理のプロフェッショナルのための資格と言うよりも、ある種の踏み絵として扱えばいいのではないでしょうか?IPAは「裾野を広げる」なんて言ってますが、逆に「ふるいにかける」効果の方が高いと思います。何の勉強もしてない人が過去問等を見て「自分には関係ない」または「興味わかない/必要ない」と感じた人は情報処理技術者とは無縁な人材なんだと思います。
なので興味を持った人などが受けてみて合格できれば「この先に何かがあるかも」と思ってもいいんじゃないでしょうか?そういう意味では基本情報よりも簡単なので「裾野が広がっている」というのは当たっているのかもしれません。もちろん合否をとわず、試験のために勉強して得た知識は本当に基本的なことでしょうから、普段の社会人としての生活にも役立つものであってほしいです。
職業としてのプログラマ
「資格」という曖昧な呼び方、やめませんか (スコア:0)
免許・・・何かをするのに、資格を持っていることが求められる
肩書き・・・資格を持っていると、「○○士」などを名乗ることが許される
技術認定・・・一定の技術水準があることを認めるだけ
など、幅がありすぎます。
ひとえに「資格」と言ってしまうと、そのあたりが曖昧だと思うんです。
情報処理技術者試験については、いっそ、免許にしたほうがいいと思います。
どうせ技術認定でも利権だと叩かれるんですから、免許にしたって大して変りません。
免許があったからといって仕事に就けるわけではないですが、
免許が無ければ客に出すコードを書いてはいけない、
免許が無ければコードレビューをしてはいけない、
ってことになれば、少しは底上げになるんではないかと。