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テクノロジー

鶏の脂肪から作られたバイオディーゼル燃料 76

ストーリー by hylom
ついに動物も燃料に 部門より

eggy 曰く、

米国の食肉企業Tyson FoodsはSyntroleumと提携し、鶏肉の脂肪及び残った食品油からバイオディーゼル燃料を生産することを発表した。年間7500万ガロンの生産量を誇る、ルイジアナの第一号プラント工場が完成し、11月8より試行運転を開始したとのこと(本家/.)。

本家でも疑問になっているのだが、このガソリンで車を走らせた場合に排気ガスはチキンスープやチキンナゲットのような香りがするのだろうか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by manmos (29892) on 2010年11月09日 14時16分 (#1855697) 日記

    この油で走る車で競技をすると、どんなレースもチキンレースになってしまって、何となく情けない。

  • 食べればいいのに (スコア:3, すばらしい洞察)

    by kitakitsune (25416) on 2010年11月09日 19時38分 (#1855910) 日記

    鶏肉の脂肪、つまり大体は鶏皮+ぼんじりなんだろうけども、どちらもその食材としての価値は今さら言及するまでもないし、
    脂単体だってコクと香りがあって中華に少しずつ使うと美味しいのだけどなあ。食べられるものをただ燃やすだけとかむしろもったいない。

    鶏肉=バサバサの皮なし胸肉=ちょうヘルシー! で、食べづらいし脂の多いモモや手羽はスイカと一緒に定食にするもんだとか
    今でも思ってるんだろうかルイジアナの奴ら。

    • by 90 (35300) on 2010年11月09日 20時28分 (#1855939) 日記

      鶏から肉をとりつくした後の骨や内臓を破砕して、そこから脂を取るんじゃないでしょうか。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年11月10日 10時53分 (#1856136)

      実際のところ、今の養鶏では、卵用の鶏が卵を産まなくなった後は、美味しくなくて売れないので食用にはまわされず、
      全部廃棄処分されてます。そういった部分をただ廃棄するよりはこの形で回収したほうがいいんじゃないでしょうか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年11月10日 13時08分 (#1856221)
        廃鶏を比内地鶏に偽装して長期間販売されていた事件がありました。
        廃鶏は肉質が硬いと言われていますがその点が地鶏と非常に似ています。
        なので偽装せずそのまま食品としても売れそうな気はするんですけどね。
        油をとるよりは経済的に成り立ちそうですし。
        まあ実は地鶏が廃鶏と同じくらい不味かったり、偽装してた会社の商品開発力がすごかったりするって事なのかもしれませんが。
        やっぱり消費者が地鶏と思い込んで食べる点が大事なんですかね。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      中東への政治的な牽制という某国の思惑から始まった技術開発で採算に乗るものではないんじゃなかろうか
      鶏油が高騰する程活発に生産するなんてことはないと思われ
    • by Anonymous Coward
      そういった苦情を受け、鶏由来の燃料の製造は中止された
      その後政府機関が新素材による合成燃料の開発に成功
      資源枯渇から高騰を続けるガソリンの代替として爆発的に普及した

      しかしひょんなことから私は見てしまった
      合成燃料の原料は、人間だったのだ!!
  • Bio Diesel (スコア:3, 参考になる)

    by tetsuya (11853) on 2010年11月09日 19時40分 (#1855912) 日記

    このガソリンで車を走らせた場合

    ガソリンとディーゼル燃料は全く違う物です:-)

    というのはおいといて、米国のバイオディーゼルは大豆由来の物が主流ですが動物系脂肪や日本でもやっているような廃植物油など既に様々な物が実用化されているようです。 今回本家で話題になったのは、Tyson [tyson.com]という米国ではもの凄くポピュラーな食品メーカーが生産に乗り出したからだと思われます。

    バイオディーゼルそのものは、FAME(脂肪酸メチルエステル)として欧州(EN14214) [wikipedia.org]/日本(JIS K 2390)) [jsa.or.jp]/米国(ASTM D7371) [astm.org]で規格化されていて、酸化安定性などの一定の基準を守ればどのような原料から生成しても燃料に混ぜて販売することが認められています。

  • by asap (6830) on 2010年11月09日 22時48分 (#1855999)
    うーん、超昔は、鶏油でてんぷらとかやってたみたいですが、
    においが特有で、親戚内では、語り草です。
    他の方が指摘されているように、臭いでしょうね。
    あと、固まりやすいですよね、添加物で何とかなるかもしれませんが。
    暑い地域用かなあ。

    p.s.
     にわとりの経済寿命はだいたい産み出してから1年ぐらいなので、
    そこそこ、資源はあるかもしれません。通常はケージ飼ですが、運動不足で油がギトギト
    状態ですし。
    • by saitoh (10803) on 2010年11月10日 9時34分 (#1856110)
      他の油と混ぜて使うんじゃないですかね。 天ぷら油から作ったBDFもそのままでは氷点下の環境に対応できない(かたまる)ので、軽油をまぜたりしてます。 たしか、うちのスクールバスはBDF20%軽油80%(うろおぼえなので間違ってたらごめん)。
      親コメント
  • by saitoh (10803) on 2010年11月09日 20時16分 (#1855930)
    天ぷら油から作ったBDFで走るバスは天ぷら臭をまきちらしています。だから地元では「天ぷらバス」とよばれたりする。なので、鶏油から作ったBDFも排ガスが鶏のにおいがするのではないかと思います。
  • by hafu (31167) on 2010年11月10日 14時21分 (#1856302) 日記
    昔、学校にいた教授で自動車会社の研究所に勤めていた人がいたのですが、「車からカップルの生成を促す香りを撒けば楽しい事になるに違いない」と考えて under the table でガソリンにいろんなモノを添加して研究したが上手くいかなかった……、という話をその教授がしていたのを思い出しました。

        直接バラ撒けば済む所を「香りも選べるガソリン」というコンセプトは無意味に興味深かった (笑)。

        いろんなバイオディーゼルが出回れば、そんな未来もあるのかも?
  • by s02222 (20350) on 2010年11月09日 19時41分 (#1855914)
    よもや、燃料の記事を見て、空腹に苦しめられることになろうとは。
  • バイオディーゼルというと、廃食用油から作るのがメジャーで、商業的に行っている
    会社 [sakura.ne.jp]もあるみたいですね。
    で、ランドローバー・ディフェンダーを輸入している会社 [cleveland.co.jp]では
    ディフェンダーはバイオ・ディーゼルでも動くと言ってますね。
    いろいろ調べてみると、軽油よりもエンジンには良さそうなことを言ってる人もいますね。
    けど、一般的なバイオ・ディーゼルって植物由来だな。動物由来だと、なんかにおいが
    きつい気がする・・・。
    ディーゼルエンジンの場合、こういったバイオ燃料の他に、珪藻類から作られる燃料
    でも動くみたい(http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20100910/244912/)。
    バイオ燃料が普及してくれば、ハイブリットよりもトータルで見て『エコ』という
    ことも可能だと思うのだけど。

    国産車でもっとも走っているクリーン・ディーゼルってエクストレイル20GTだけど
    これのルノー製ディーゼルはバイオ燃料は使えるのかな。
  • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 20時04分 (#1855920)

    バイオ燃料で排油や油脂を使うやつは、大概精製後にグリセリンができると思うのだが
    こいつの使い道ってどうなってるんだろう?あんまり聞いたことがない。

    # 尻に入れ(r

    • by saitoh (10803) on 2010年11月09日 20時13分 (#1855927)
      しらべてみました「廃食油10 重量にメタノール2 重量の 反応で、BDFが10 重量製造され、同時にグリセリンが2 重量副生する。このグリセリン は純度が低く、工業用グリセリンの品質まで純度を高めるにはコストがかかるため、バイ オガス生成用原料や堆肥製造用の原料に混合して処理している一部のものを除き、大部分 が産業廃棄物として処分されている。」だそうです。

      ちなみに、純度が低いというのは一つには触媒の強酸が混じってるので、人体に使用してはまずそう。

      BDF推進派のひとは、BDFプラントからの廃棄物とかスケーラビリティのあたりの問題は話題にしません。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 22時56分 (#1856003)
        まず、触媒は強酸ではなく水酸化カリウムや水酸化ナトリウムなどです。また、純度が低いのは原料の純度が低いためです。
        グリセリンも天然グリセリンは昔から油脂とメタノールのエステル交換により製造されています。基本的にはBDFの製造方法と同じです。
        こういった天然グリセリンは医薬品や食品、化粧品等に使われるため、色や匂いにもうるさく、原料の油脂(おもにヤシ油らしい)の品質もそれなりに高い品質でなければ、脱臭や脱色にコストがかかってしまうそうです。
        また、石油を原料とする合成グリセリンもあり、それぞれ沢山の用途があり量産されていて、価格競争もあります。
        あと、その際に副生するFAMEも品質が高いため、燃料ではなく各種合成原料として用いられます。

        ようするに、加熱され酸化物や分解物、重合物にまみれ品質も一定しない粗悪な油脂だからこそBDF原料にされているわけです。

        #が、こういったさほど品質の悪くない原料でロットも大きければグリセリンとしての用途もあるのかも。
        #それより、動物性油脂は曇点が高くBDFにむかないと思ってたけどどうなんだろう。
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        • by tetsuya (11853) on 2010年11月09日 23時52分 (#1856020) 日記

          #それより、動物性油脂は曇点が高くBDFにむかないと思ってたけどどうなんだろう。

          米国では大豆由来のFAMEが主流なので、動物系100%で利用することはなくそれらと混合して使うのだと思われます。あと、今回のプラントが南部のルイジアナ [goo.gl]に建設されたというのもポイントですね。おそらくルイジアナ中心の暖かい地域での消費を前提にしていると思われます。
          アメリカの場合、いろんな原料を使うベンチャー企業が各地で出来ている様ですが、大体何を使うにしても規模の面で全米に供給できるようなプラントはまだ存在していないと思います。地産地消的に、各地域にプラントがあってそこで消費されるというイメージですね。

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        • どこかで硫酸を使うはず・・・とうろ覚えだったのですが、触媒ではなかったようですね。ただし使うのは使うらしい。 wikipediaでは「具体的には、油脂にメタノールと触媒を加えてエステル交換反応を起こし、これに酸を加えて中和させたうえで、」以下略。あとこんなページ [saitama-u.ac.jp]。
          密造軽油のように、硫酸ピッチが廃棄物として出たりはしないのか気になったんですが、特にそういう記述は見つからず。
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    • by TarZ (28055) on 2010年11月09日 20時25分 (#1855937) 日記

      バイオディーゼル製造で出るグリセリンは不純物が多く、どう利用するかはまだ色々と研究中のようですね。Wikipedia: Biodiesel#Production [wikipedia.org]

      1トンのバイオディーゼル製造で100kgのグリセリンが出るようで、まあそれなりの量で無視できない。

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    • にはなるのかな。
      なんか、そのうちテロリスト対策で厳重に規制・管理の対象になりそうな。
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      • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 23時16分 (#1856008)

        グリセリンはニトログリセリンの原料ではあるけれど、爆薬の原料としては特に重要性の高い物ではない。
        ニトロ化すれば爆薬にはなるわけで、ニトロセルロースは脱脂綿をニトロ化して脱水してつくる。
        原料としては硝酸や硫酸といった酸が不可欠で、これらを大量に調達したりすると公安が身の回りを守ってくれるようになる。と思う。
        脱脂綿を大量に調達したりグリセリンを大量に調達したりしても多分、守ってはくれない。

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  • そのうち反バイオ同盟からシルバがやってきたりして。

    --
    らじゃったのだ
  • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 19時36分 (#1855906)
    日本国内でも、天ぷら油から云々というケースがありますが、
    こちらの場合、得も言えぬ香りがするそうです。
  • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 19時42分 (#1855915)
    石油っていわば地球の貯蓄資産で
    それを切り崩してたわけじゃない。

    そして現代はコーンやチキンも使ってる。
    食費を削って交通費に充ててるわけだ。

    まさにゴールは絶望そのもののチキンレースだよね。
    (廃油だけならまだましなのかなぁ)
  • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 20時37分 (#1855947)

    鳥燃料が普及した後に生まれた若者・子供にとって、
    鶏肉は「燃料臭い肉」と認識され、ゲテモノ食材扱いされるのだろうか。

    北朝鮮には「ハマグリのガソリン焼き」なる料理があるらしいが。

    • 炭火のだと、結構受けているのでは?

      幼時に食べ慣れていたら、問題なく受け入れられる様になるだろうね。
      その世代がある程度続けばね。
      味覚/嗅覚って、結構、幼少時の経験によってなんとかなっちゃうらしいからね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 20時55分 (#1855951)
    もっとたくさんとれる鯨油に移行するんですね
    • by Anonymous Coward

      油をとったら残りの肉、骨、髭は海上投棄ですよね。

  • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 21時07分 (#1855957)
    これはつまり人間の脂肪からも作れると言う事ですね。
    そうすると将来的には・・・
  • by Anonymous Coward on 2010年11月09日 22時30分 (#1855993)

    エネルギー源はバイオでエコロジー
    障害物を避けながら走るインテリジェンス
    居眠り運転しても道草を食うだけのセーフティー

  • by Anonymous Coward on 2010年11月10日 0時36分 (#1856033)
    チキンジョージ博士はいつできますか?
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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