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交通

近年注目を浴びつつある「電気飛行機」、ただし実用化にはまだ遠い 28

ストーリー by hylom
まずはハイブリッドからだろうか 部門より

cheez 曰く、

電気自動車が珍しいものでは無くなった今、次に期待されるのは電気飛行機といったところだろうが、実用化にはまだまだ時間がかかるそうだ(Txchnologist本家/.)。

エアバスの親会社であるEADS(European Aeronautic Defense and Space Company)はこの1年、バッテリー駆動の超軽量航空機を既に飛ばしているそうで、最近開催されたパリ航空ショーでは直列ハイブリッドのモーターグライダーを発表したり、全電気方式の50シート旅客機の構想を打ち出したとのこと。

また、昨年秋にはボーイング社がNASAの出資を受け、737型級のハイブリッドタービン推進システムを搭載した商用航空機の開発詳細を発表している。

このような「超グリーンな」航空機の開発は始まっていても、実用化まではかなりの時間を要すると専門家らは予想しているとのこと。電気航空機を可能にするためには幾つもの技術革新が実現されなければならないといい、特に動力装置のバッテリー駆動化にはバッテリーの電力容量を現在の4倍にする必要があるという。

実現と実用化の間には大きな開きがあるものだと思うが、本格的な商用電気飛行機がお目見えするのは何年先になるだろうか。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by SNT (23129) on 2011年07月29日 17時59分 (#1994539)
    ナノワイヤ電極の二次電池がもうちょいで出てくるから、そうすれば容量は10倍程度になるはず。
  • by Anonymous Coward on 2011年07月29日 17時20分 (#1994516)
    どうせ飛行機に一回乗ればフクシマをはるかに上回る被曝をするってみんな必死に言ってるし。
  • 蓄電するからイカン (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2011年07月29日 17時21分 (#1994517)

    架線を張って飛べば良いんだよ。
    今ならそういう微妙な制御、出来ないかな?

  • by hogemaniax (34064) on 2011年07月30日 11時36分 (#1994869)

    田宮模型に作ってもらえばいいんでね?

  • by Anonymous Coward on 2011年07月29日 17時28分 (#1994519)

    もしくは電気自動車で凧上げしてもいいかと。
    グライダーだったら積載するバッテリもエンジンも小さくて済むし。

    電気にするメリットってあるのかわからんが・・・
    静かなんだったら案外良いのかもしれん。

    • >電気にするメリットってあるのかわからんが・・・

      メリットとデメリットがいろいろあるとか.

      メリット

      • 燃費の向上:原理的には超小型機(1-2人乗りなど)で燃費が格段に良くなると言われている(ただし電池容量が大幅に増えない限り無理)
        もうちょっと大きいものに関してはいろいろ議論があり,本当に燃費が向上するかは謎.
      • メンテナンスコストの低減:通常のジェット機では燃費向上のためタービンブレードが非常に高温(かなり融点・軟化点ぎりぎり)の状態で利用されており,しばしば内部にクラックが入り破断,エンジンの損壊をもたらす.この予防のため,定期的に全ブレードをX線検査にかける必要があるが,電気式ならこういった問題はない.また,エンジン部分が非常に単純な構造になるため,そういう面からもメンテナンスコストの低減が見込まれる.
      • 騒音の低減:現在,離着陸時などの騒音が問題になっている空港が多いが,電気式の場合燃焼に伴う騒音が無いので低騒音化が可能だと言われている.でもプロペラ回すぶんの騒音は出るんで,実際のところはどうかなあ…….
      • 排ガスの低減:地上付近で結構な量のNOxなどをぶちまけているが,これが無くなるという利点がある.またNOx類は通常の旅客機の巡航高度ではオゾンを生成するが,このような中層域のオゾンはかなり温暖化に寄与するため最近叩かれている(超音速機のような高層を飛ぶ場合は逆にNOxが直接オゾン層を破壊する).航空機が直接出す二酸化炭素などはそんなに多くないので(人間の排出してるものの1-2%ぐらい?)そちらはわりとどうでも良い.
      • 燃料の選択肢の増加:現状,航空機燃料はその供給を化石燃料のみに依存しており,原油価格の高騰やら,何らかの原因で原油が手に入りにくくなると一気に立ちゆかなくなる.このため,かなり前から燃料の選択肢を増やそうという動きがあり,水素燃焼式であるとか燃料電池であるとかアルコールであるとか,様々な研究が行われている.その一環として,電池(燃料電池も含む)を利用した航空機の研究が行われている.

      でもってデメリット

      • エネルギー密度が低い:なんだかんだ言って炭化水素は偉大.同じ容積に詰め込もうと思うと,電池や水素ではなかなか太刀打ちできない.
      • 出力密度が低い:要はパワーが出ない.大きなものを持ち上げるのは難しいし,速度も上げにくい.
      • 燃費が不明:現状では,電力(もしくは燃料電池式なら水素等)を作る部分まで含めて考えると無駄が多い.改善しようという動きもあるが,先行きは不透明.

      まずはメンテナンスが楽になって取り扱いも簡単になる個人用の小型機(しかもそんなにパワーやスピードも要らない)から始めて,いけそうなら中型機に持って行って,というような感じだそうです.
      大型機はまあ無理っぽいと思いますが.

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年07月29日 17時49分 (#1994534)
    航空機メーカーがバイオ燃料で飛ぶ試験をしてるとかよく見かけるが。運賃がどれくらいになるのか予想もつきませんけど
  • by Anonymous Coward on 2011年07月29日 18時04分 (#1994541)

    http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110728-OYT1T00409.htm [yomiuri.co.jp]
    今でさえ危険なのに「バッテリーの電力容量を現在の4倍に」なんてしたら……

  • by Anonymous Coward on 2011年07月29日 18時05分 (#1994542)
    プロペラの静音化はもう限界なんでしょうか?
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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