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テクノロジー

3Dプリンタで製作された航空機 19

ストーリー by hylom
さすがに自動操縦装置は印刷じゃないよね? 部門より

danceman 曰く、

サウサンプトン大学の技術者チームが、3Dプリンタを使用して無人航空機の機体全体を製作することに成功したとのこと。世界初となる(本家/.サウサンプトン大学の広報webサイト) 。

SULSA(サウサンプトン大学レーザー焼結型航空機)と名付けられたこの無人航空機は、金属または樹脂粉末をレーザーで焼き固めた層を何層にも積層して形状する積層造型機、EOS EOSINT P730を使用して製作された。また留め金は一切使用されておらず、機械装置はすべてスナップフィット技術で結合されているという。翼長2メートルのこの航空機は電気を動力源としており、時速100マイルで飛行したが飛行時の騒音がなかったという。また、チームの一員でもあるMatt Bennett教授が開発した自動操縦装置も備えられていたとのこと。

通常ならば費用がかかってしまうような複雑な形状や構造も、このレーザー焼結技術を使用することで遠慮なく設計に盛り込むことが可能となる他、製作に何ヶ月もかかるような複合体なども数日あれば仕上がってしまう。また、機体の形状や規模に関わる設計の大きな変更にも、一切のコストをかけずに対応することができるという。

この技術が、今後の航空機の製作に革命をもたらすことになるのかもしれない。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by chocopa (14067) on 2011年08月03日 11時39分 (#1996931)

    金属と樹脂との事ですが、締結金具を使ってないことからステルス性を求めた物なのでしょうか?
    電波を吸収させるためにフェライト(鉄系)吹き付けたりするそうですので。

    機体をそのように作る事でRCS(レーダー反射断面積)が小さくなりそうですね。

    • 静音ですし、敵に捕獲されても、(多分パスワード等がないと)操作できない、
      当分は、簡単には真似て作ることが出来ないなど、市街地やジャングルでの
      無人ミッション機に最適ですね。
      親コメント
      • by chocopa (14067) on 2011年08月03日 12時17分 (#1996954)

        ステルスとは別の方向ですが。

        最近は拳銃なども燒結金属を多用するそうです。

        ゴリゴリと削りだしをするのはコストがかかるそうで、
        銃身は流石に無理ですけどフレームやその他の部品を焼結金属で作るメーカーが増えています。

        3Dプリンターのレーザー焼結はそれとはまた色々と別かと思いますが、
        一般的な意味での燒結金属はそこまで出来るようなので金属構造物となるのでしょうか?

        銀粘土でシルバーアクセとか作ると少し縮みますよね?

        親コメント
        • by shkval (7954) on 2011年08月03日 14時04分 (#1997047)

          焼結合金をフレームに使うモノは無かったように思います。重くなりますしね。

          最近は殆どがプレス製のレールや構造を鋳込んだポリマーのフレームで、焼結は有っても小物パーツどまりかと。
          レバーとかはプレス製またはプレスを組み合わせたモノが多いような。

          最近はどうかは知りませんが、1911クローンだとキンバーが良く使っていて有名でした。
          安いこともあって公用でも採用例が有りましたが、数年前にあちらのフォーラムを覗いた感じですと
          「安かろう悪かろう」でした。パーツが折れる、割れる、寸法精度が悪く射撃中に脱落する。
          当然トリガーフィールが良くないので加工して調整しようにも、硬度が高いのは表面だけなのでチューニングが事実上不可能。
          諦めてウィルソン(高品質・高価なブランド、当然削り出し)のパーツ買って交換するしかない、とか散々な評価でした。
          古い話ですがベネリのハンマー折れとかも焼結だったような。

          もちろん高品質な焼結部品も有るのでしょうが、銃関係だとコスト優先で採用される事が多く
          (削り出しの代替ですから当然です)それが評判を下げていた気がします。

          親コメント
        • by Anonymous Coward
          懐かしのトムキャット、F-14 の可変翼を支えるメインフレームも焼結だったような
  • 部門名 (スコア:2, 興味深い)

    by yu-maru (34876) on 2011年08月03日 12時12分 (#1996951) 日記
    >さすがに自動操縦装置は印刷じゃないよね?

    半導体や基盤は印刷物と言えるし、モーターも印刷巻線で出来る。
    ステーやカムや歯車の類はもちろん印刷可能。
    全部は無理でも8割位は印刷物で構成することはできそう。
  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 11時45分 (#1996935)
    1.使える樹脂が限られてる(多分これもナイロン11だと思う)
    2.ガラス繊維、ガーボンファイバー等繊維での補強が原理上無理
    3.紫外線レーザーが短寿命で高価(使ってたときは寿命1000時間で交換に1000万円でしたが、一桁下がるほどは安くなってないでしょう)
    ていうことで、便利そうで意外と使い道が限られる装置でした。
    それでも一般的な紫外線効果樹脂使うものよりは応用範囲は広いですが
    • by Anonymous Coward
      経年変化とか衝撃により破損した時の修復性とかどうなんでしょうか。

      ひんまがったものを延ばして矯正できないから、作り直しなのかな。
    • by Anonymous Coward
      >>3.紫外線レーザーが短寿命で高価(使ってたときは寿命1000時間で交換に1000万円でしたが、一桁下がるほどは安くなってないでしょう)
      一桁下がるほどでよければ1円さがれば
      10000000が9999999になるので1桁さがりますよ・・・?
  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 11時58分 (#1996941)

    3Dプリンタ自体は既存のモノ。なので、「3Dプリンタで作成可能な素材を使って航空機を作成するための構造を開発した」というのがポイントでしょう。粉体成形タイプの3Dプリンタは、金属粉体を使うことで製品の強度を上げられますが、既存の航空機の構造をトレースしただけじゃ、重すぎて飛べなかったり強度が不足したりするでしょうから、材料の特性に合わせた構造や接合方法が必要になると思います。

    レベルとしては「ボーイング787がCFRP(当然、従来の金属とは異なる製造法や構造が求められる)を多用して軽量化に成功した」と同じ類の話なので、「革命」ってのは大げさすぎな気がします。

  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 11時58分 (#1996940)

    ころころトレンドや規制が変わる空力付加物を作るのに、いちいち高額な金型を作らずに済みますね。
    継続利用はちょっと怖いけど、1レース程度に見込めばやりようは有るよね。

    • by Anonymous Coward

      その手の分野では元々金型なんて作っていないのでは?

  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 12時52分 (#1996979)
    宇宙戦艦ヤマトでシームレス戦闘機が出てきましたが、
    あれが実現可能になったということでしょうか。

    http://figure.fc-store.jp/detail_1483.html [fc-store.jp]
  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 13時22分 (#1997002)
    作戦毎の専用機体をいくらでも作れますね。
  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 16時56分 (#1997181)

    尾翼の後ろにプロペラっぽいものが見えます。
    機体評価の為に推進式になってるかも知れませんが、プロペラって
    けっこう音がしませんか?

    音がしないプロペラならそれはそれで凄い。

    • by Anonymous Coward

      プロペラより静かな推進方式ってのも難しいもので。
      ターボジェットは論外としても、100mile/h ならダクテッドファンにするほどとも思えません。

      #この飛行機の騒音が少ないってのは、単に飛行速度が低い&電気推進ってだけだと思いますけど

  • by Anonymous Coward on 2011年08月03日 17時46分 (#1997214)
    シームレス戦闘機を作る技術を開発しておいた
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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