ある Anonymous Coward 曰く、

日立製作所はテレビの国内自社生産から今年度内にも完全撤退する方針を固めたそうだ (asahi.com の記事、NHK ニュースの記事より) 。

日立は既に薄型テレビ向けのパネル生産からは撤退していたが、岐阜県美濃加茂市の自社工場で「Wooo」ブランドの国内向けテレビを組み立てていた。今後は海外 (台湾) メーカーへの生産委託に全て切り替える。テレビ市場では、韓国メーカーなどとの厳しい価格競争で収益が悪化していることや、地上テレビ放送の完全デジタル化に伴う買い替え需要の落ち込みで販売台数の大幅な減少が予想されているため、生産体制を見直すのが主な理由。

日立グループでテレビを製造している工場は現在、この1か所だけで、今回の撤退により、日立は昭和 31 年から続けているテレビの自社生産から撤退することになるそうだ。また海外ではテレビ生産をやめており、これでテレビの生産そのものからも完全撤退となる。ただし、今後も、ブランドは維持し、日立ブランドでのテレビの販売や新製品の研究開発については続けていく方針だそうだ。なお、工場自体は今後、液晶プロジェクターなど、他の製品の生産を増やすことで、雇用は維持する方針だそうだ。