「Windowsは音質が悪い」の謎が解明される 106
ストーリー by hylom
希有な科学的オーディオ記事 部門より
希有な科学的オーディオ記事 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
昨今、PC をオーディオ機器として使うことも一般的になってきたが、「Windows (Media Player) は音質が悪い」という噂に関して藤本健氏のAV Watchの記事、およびサウンド関係のプログラミングに携わるエンジニアであるありぱぱP氏 の検証記事で分析が行われている。
とてもおもしろい記事なので細かい内容はぜひリンク先を読んで頂きたい。とりあえず結論だけ抜き出すと、Windows Vista以降のカーネルミキサーにはピークリミッタがかかっており、一部の再生環境を除く、ほぼ全ての音を出すアプリケーションの音質が劣化する可能性がある、とのこと。 iTunesやWindows Media Playerなど、メジャーなプレイヤーはことごとく影響を受けるため、まあ「Windowsは音が悪い」といってもいいようだ。
記事では、リミッタを回避するために -.0.2db ほど下げてマスタリングすることを提案している。これからの Windows向けの音源は、全て微妙に音量を下げることが常識になるのだろうか?
雑感 (スコア:2, 参考になる)
まとまってないです。
・「データとして表現された音が変わる」という点については、実際のデータを元にした有効な調査かと思います。逆に、この調査の対象は音がデータとして表現されている範囲、つまりDA変換手前までですね。
・可聴かという問題ですが、なんとも言えないです。音屋仕事では、原音に対してRMSで-40dBくらいのごく小さい残響や歪みを加える処理はそこそこ使いまして、それはちゃんと可聴なのですが、瞬間的に潰れるこのケースとは違いますし…。もしABXしていないのであれば、「オフになっているエフェクトをいじってイヤッッホォォォオオォオウ」現象(音屋なら一度は経験しますw)を排除できていないかなと。思い込みはびっくりするくらい聞こえる音を変えます。
・現実にはMP3などの圧縮が想定されますね。MP3圧縮して元に戻す段階でほぼ必ずピークが飛び出しますし、その幅は0.5dB以上になることもありますので、MP3配布を想定して今回のピークリミッタ回避を保証したければ1dBくらい音量を下げれば大丈夫かも。
・問題の発生条件としては「Kernel Mixerを通る音声のピークレベルが-0.2dBfs以上」。プレイヤー側で音量が下がっていたりするとか、ゲームBGMなんかだと普通アプリ側で音量変える(下げる)でしょうし、現実にはかなりのケースで条件回避できてそうな気がしないでもないです。例えば、ニコ動でしたら音量スライダーがMAX以外になっていれば、おそらく回避してるかと。。。あんま自信ないですが。
・作り手としてこだわるのはもちろん良いと思うのですが、他の環境を無視してまで対応すべきシェアと改善効果なのかは、また別に考えないといけないですね。
Re:雑感 (スコア:1)
+参考になる(音楽オンチなので)
ちょっと気になったことをつらつらと
> RMS
あれ、ストールマンそんなことしてくれるん(ボケ
>・問題の発生条件としては「Kernel Mixerを通る音声のピークレベルが-0.2dBfs以上」。プレイヤー側で音量が下がっていたりするとか、ゲームBGMなんかだと普通アプリ側で音量変える(下げる)でしょうし、現実にはかなりのケースで条件回避できてそうな気がしないでもないです。例えば、ニコ動でしたら音量スライダーがMAX以外になっていれば、おそらく回避してるかと。。。あんま自信ないですが。
DxSoundだとボリューム関係ないらしいですが、ゲームのサウンドミキシングをDxSound(カーネルミキサ)に任しているようなカルいゲームだと役にたたないかもですね...
個人的には0dBになっちゃうようなのは音楽(つーか音づくり?)としてどうなんだろ、とは思ったりしますが、やっぱ詳しくないので的はずしてるだろうな...
M-FalconSky (暑いか寒い)
WindowsXPならセーフなのか (スコア:2)
いい音をPCで聞くならWindowsXPだよね~
とか言うのが出てくるんだろうか
# まぁ本当にいい音を聞きたいならPCは使わないんだろうけど
ニホンゴムズカシイネ (スコア:1)
-0.2dB下げるってブーストすればいいの?
たかが0.2dBで騒ぐな (スコア:1)
>記事では、リミッタを回避するために -.0.2db ほど下げてマスタリングすることを提案している。
今までわずか0.2dB以下のマージンしかないマスタリングしてた方がおかしい
2dB~3dB程度のマージンは確保するのが普通だし、そうしてれば今さらガタガタ騒ぐことはない
クラシックの室内楽のCDなどは音量競争などする必要ないから、3dBどころかもっとたっぷりマージン持たせたマスタリングしてるぞ(それで音質に文句つける馬鹿はいない)
そうしないと例えば平均的な音量の大きな交響曲などのCDとかけかえた時の音量バランスがおかしくなる
(室内楽のCDにあわせたボリューム設定で交響曲のCDを聞くと音が小さすぎるし、逆に交響曲のCDでボリュームを合わせてから室内楽のCDにかけかえた時に大音量で鳴り響いておかしくなる)
映像業界でのマージンは-10dB~-20dB (スコア:2)
音声信号のレベルとして、2~3dBなんてマージンとすら呼べないと思いますよ
映像業務でのデジタル音声だと-20dBぐらいが基準ですかね。
たとえば、 [edius.jp]
といった感じ。
アナログの場合は、少しぐらいレベルオーバーしても信号再現できますが、
デジタルはちょっとでもオーバーしたらアウトなので、十分な余裕を持たせます。
-20dBなら1/10。これが実効値なので、ピークはこの√2倍、16bitで±4634 の範囲しか使わないということです。
これはあくまで基準レベルであり、絶対にこの数値を超えないというわけではなく、たまにピークがこの範囲をはみ出でも大丈夫。
(ていうか、実効値換算なので、正弦波でない波形ならピークはこれより大きくなります)
それでも、まさか何倍もオーバーして32767を超えることはないだろう、という安全値。
民生機の場合、規格が決まってないのかばらばらみたいで、
だいたい-10dB~-12dBぐらいを基準にしている機器が多いように感じます。
0dBで出したりしたら音が大きすぎ。
Re:たかが0.2dBで騒ぐな (スコア:1)
少し前にスラドでも取り上げたけど、ここ数十年で楽曲の複雑さは減ってボリュームだけが上がったとか。
ことさらエレキトリックポップ(笑)とか聞くとピークリミットに当たった曲が多いし。
さておき、病的に音にうるさい人間じゃないと0.2dbの違いなんてわからん。
いいからライブ行け。
Re: (スコア:0)
音圧競争がひどいのですよ。
Re: (スコア:0)
ストーリー本文の方、間違ってないか?
記事では -.0.2db ほど下げてマスタリングすることを提案していません。
正しくは以下の通り。
Windowsのミキサーの設定を100%ではなく99%以下に設定すべきである。
マスタリングの問題は、本質ではありませんよ。
Re:たかが0.2dBで騒ぐな (スコア:3, 参考になる)
いや、ありぱぱP氏の記事では、-0.2dBほどに下げてマスタリングを提案してますよ。
MMEで再生する場合(古いアプリ)
→99%にすればリミッタは効かなくなる
DirectSound・WSAPI共有モードで再生する場合(Windows Media Player やiTunesなど、今どきのアプリのほとんど)
→マスターボリュームをたとえ50%にしてもリミッタの影響が出る
WAPI排他モードやASIOを使う→リミッタを通らないので問題なし
99%で再生するというのはそれだけでは根本的解決にならないんです。
で、ありぱぱP氏はコンテンツを送り出す側からとして-0.2dBを提案しており、
藤本健氏の提案は「ASIOで再生するプレイヤーを使うか、MMEで再生するプレイヤーでボリュームを99%にしておく」ことを提案してます。
Re:たかが0.2dBで騒ぐな (スコア:1)
>具体的な数字でいうと、PCM値が -32768~32767まで取りうるときに、音やさんたちは
>大音量部で 32767まで使い切るような加工をしてたってこと?
静電気は電圧は極端に高くても電流は弱いので感電死するようなことがないのと同じで、
音も大きな音波でもほんの一瞬しか発生しなければ音圧などは感じられません。
なので、
(静かにしておいて突然音を鳴らすとかの効果を別とすると)
音圧が高いというのは、大きな音波がしかも高密度で発生している状態です。
普通の音声ソースの音量を単純に上げていくと
ある程度で上端がPCMでの量子化ビットの限界を超えてしまうので無理はできないのですが、
音がデカけりゃ目立てるという趣向の音楽ソースなどでは
それよりもさらに音波を高密度で発生させつつ原曲として聴き取れるように加工する
コンプレッサーなどと呼ばれる機器を使用します。
こういう機器を使うと、
「やたら大きな音波が発生し続けつつ、
曲などとして聴き取れるべき波形部分はその音波の上のさらに大音量部分に極端に狭く集中する」という
異常なソースになります。
上記のようなソースでは、無理やり上げ底されてしまった結果として
音楽再生の処理過程で少しでもボリュームを切り下げようとする処理が入ると
肝心の曲としての部分が一気に劣化し崩壊しがち、などで
大音量至上主義の人たち以外からは忌み嫌われています。
元記事で言うカーネルミキサーって何? (スコア:1)
http://blogs.msdn.com/b/windows_multimedia_jp/archive/2010/06/28/4-win... [msdn.com]
あたりをみると、Vistaで、KMixerは廃止されたって話らしい。
実験方法は納得できるし、劣化のプロセスも納得できる。
でも、犯人は本当に『カーネルミキサー』なのだろうか?
Re:元記事で言うカーネルミキサーって何? (スコア:2, 参考になる)
ミキサー部分はユーザモードにあるから「カーネルミキサー」って表現はウソになりますね。
とはいえ、ミキサーがなんと呼ばれているかは見つけられませんでしたが。
VistaからはWindows Core Audio APIsでミキサーはAudiodg.exeでユーザモード、
XPまではWDM AudioでミキサーはKmixer.sysでカーネルモードみたいです。
Re: (スコア:0)
カーネルサンダース「えっ」
Re: (スコア:0)
オーディオファンが音質を良くするために道頓堀に…
FM-TOWNSでも (スコア:1)
本当にビービー鳴るのでJ*Kは苦労したという20年前の思い出
Re:FM-TOWNSでも (スコア:1)
今さら? (スコア:1)
PCを再生に使うオーディオファイルにとっては、10年位前に散々議論し尽くしたネタですね。
今や、ASIOを使うのは既に常識、USBのクロックは信用ならん、と、DAC側でクロックを叩き直すのも、入門機でも当たり前のように対応しています。
更にはUSBバルク転送モードで音楽データを送り、オーディオインターフェース側で再生管理する、なんてものまで出てきてますね。
ちょっと前には、ASIOを使うためにDTM用の高価なオーディオインターフェースを購入する必要がありましたが、今や5万以下でそれらのインターフェースを上回るクオリティーのものが手に入るのですから、良い時代です。
Linuxを用いた音楽再生専用機の構築も当然ありまして、興味のある方はVoyageMPDを調べてみると良いでしょう。
windowsは音質が悪い (スコア:0, フレームのもと)
ということにしておいたほうが都合がいい人達もいる。
Re:windowsは音質が悪い (スコア:4, 参考になる)
数年前からPCオーディオでは通説だったことが改めて確認されたということですね。
http://www.phileweb.com/news/d-av/201009/30/26965.html [phileweb.com]
当時、音楽関係者からも聞いたので「嘘からでた真」の可能性は低そうです。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
多分、PCの電源も悪さをしてるw
Re: (スコア:0)
多分、PCの電源も悪さをしてるw
今はどうか知らないが、一昔前は実際に劣悪だったからな。
よくトラ技のISAバスの使い方の記事なんか読むと、
バスから電源取る場合の注意点とかが書いてあった。
Re:windowsは音質が悪い (スコア:1)
Re:windowsは音質が悪い (スコア:1)
OSはさすがに無理でしたが, ドライバぐらいなら自作しました.
# 一応, OS標準のドライバとして配布されてます
Re: (スコア:0)
ASIO/WASAPIを使えば元音声と同じ波形の音が出せる、と藤本氏の記事から読み取れる
これはWindowsの音質は悪くない、ということが言えるよね?
Re: (スコア:0)
何もしなけりゃ悪くなるし、回避手段をとれば悪くもならないですね。
ただ、一般的に使われてるカーネルミキサーが音質劣化させてるんだから一般的には音質が悪いと十分いえる。
WMPやiTunesみたいなメジャーな再生アプリでも劣化してるわけだし。
記事に書かれているとおり、MS的には音質より優先した物があったと。
んで、音質を悪くするのもわかってるから、回避ルートも用意してあると言うだけの話。
# Aという者にとってはAであるが、Bである者にはBでもあるなんてのは(以下略
Re: (スコア:0)
> Windowsの音質は悪くない、ということが言えるよね?
言えません。
元が悪いものを回避した結果が正常になってるんだよ?
どこをどう捻ったらWindowsの音質は悪くないと言えるのか。
Windows標準特有の音質劣化を回避させることができた。
これ以上でもこれ以下でもありません。
Re:windowsは音質が悪い (スコア:2)
せめて標準のWindows Media PlayerくらいはWASAPI使ってほしかったですね。
#Audirvanaとか使ったら確かに音は良くなったけど利便性を考えて結局iTunesに戻った
音量を下げれば解決? (スコア:0)
記事読んでみると、単純には解決しないようですね
まあ気にしなければどうということもなさそうですが
Re:音量を下げれば解決? (スコア:1)
ASIOかWASAPIの排他モード使えば解決と読めます。
(つまりWMPとか使うな、ということですけど)
検証してみたら、根が複雑な問題だったということですね。
SRCの影響 (スコア:0)
フェーダーもきちんとデザリングをやっていれば劣化はさほどでも無いんだけど、
いかなる場合でもSRCが動く設定になっていれば劣化がひどくなるよ。
いや、パソコンで聞くというのがそもそも (スコア:0)
コーデック(ソフトじゃなくてハードのほうね)にVRやらSRCやらMIXやら入っているから。
WAVにしてCDに焼いていいプレーヤで聴くか、何らかの方法でWAVサンプルをそのまま外に出して
(これが難しい)良質のDACで聴くか。
圧縮音楽聴くなら50歩1000歩だが。
Re: (スコア:0)
>圧縮音楽聴くなら50歩1000歩だが。
20 倍も違いますね。
# 「50 歩 100 歩」じゃなくて「五十歩百歩」と書きましょうよ。成語なんですから。
Re: (スコア:0)
> 20 倍も違いますね。
dBなんじゃね。
Re: (スコア:0)
13dBですね。
すでに常識でしょ (スコア:0)
すでにインターネット音楽配信黎明期からアマチュアの間でさえ0dbから-0.3dbほど下げてミックスダウン・マスタリングするのが常識になってますよ。
Re: (スコア:0)
Vista以降の話らしいけど音楽配信てそんな最近の話でしたっけ
Re: (スコア:0)
技術的要件を知らずともに常識にすがりついて生きていける人なんですよ、きっと。
# たぶん多数派
Re: (スコア:0)
せめてストーリー本文くらいは読もうな
Re:どうかな (スコア:2, すばらしい洞察)
ここまで客観的なデータ出した記事に向かって言いがかりつけているんですかね。
信頼性のあるブラインドテストを行うにはどれだけの人数が必要でどれだけの設備を整えてどれだけコストをかけなければならないかを考えたら、一つの記事に全部揃っていないと片手落ちだと非難したりオカルトと同格扱いしたりは完全に筋違いでしょう。
Re: (スコア:0)
記事で検証されているのは、波形の違いがあるかということで、
それについてはオカルト扱いもしてないし、ケチもつけていませんよ。
ものすごい人数と設備がいる高コストのブラインドテストを要求してるわけでもないです。
ランダムにどちらかで再生したものを聞き分けるというだけのごく簡単な試験すらしてない。
それどころか藤本氏の記事からは
彼自身がその音質の差を感じているのかどうかすら、はっきりしないです。
Re:どうかな (スコア:1)
オカルト扱いされてきたオーディオの話題って、測定器で測っても違いが分からないもの。
今回のは違いが目に見える形で示されているだけよっぽどマシというものでしょう。
高級なケーブルやアクセサリーと違って気軽に確認できるのだから、
人の評価なんか待っていないで自分の耳で確かめたら?
Re: (スコア:0)
この手の差異はカーネルミキサー通した時とASIOを通した時を
連続で交互に聞かせれば素人でも大体分かる
で、「どちらが良い音か?」
は個人の好みや聴力に左右されるから絶対評価なんか出来るわけ無いだろ
試しにお前が一番美味いと思うラーメン言ってみろよ
1人も反対意見が無かったらお前の言うこと信じてやるぜw
Re: (スコア:0)
んーサッポロ一番味噌ラーメンかなあ
Re:どうかな (スコア:1)
正麵は麵はいいんだが、スープがひどい。
最初から自分で作った方がましだ
Re: (スコア:0)
聞き分けられるか、と言ってるだけで
「良い音」とか「美味いラーメン」は何かなんて話は全くしてないよ。
「明らかに違う」「素人でもわかる」みたいな思い込みの断定はいくらでも見るが、
実際にブラインドで聞き分けられるかが記事で検証されてない、って言ってるの。
Re: (スコア:0)
おいおい、どっちか選択する前に電力会社を変えた方が良いんじゃないか?
Re: (スコア:0)
そもそも人間の耳が音を聞きとれているということ自体がオカルトだしな。
お前が聞いている音は幻聴でないという保証は誰がするのだ。
ブラインドテストの結果とやらも、幻視や幻聴や妄想の類いでないと誰が保証するのだ。
脳へのありとあらゆるインプットを疑うべし。
Re:素人ですが (スコア:1)
dbx使いましょう