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2817 story

アリの巣がヨーロッパを横断 31

ストーリー by yourCat
地下大帝国 部門より

mabu曰く、 "CNN.co.jpの記事によると、イタリア北西部リビエラ地方からスペイン北西部まで、全長約5,700キロに渡る巨大なアルゼンチンアリのコロニーが発見されたそうです。このコロニーはいくつかの巣の集合体で、何十億匹ものアリがお互いに協力して形成しているとか。
ローザンヌ大学のロラン・ケラー氏は、「違う巣のアリが協力しあうことで、近くにいる他種のアリの90%以上を排除し、こういった巨大コロニーを形成できたのだろう」と述べているそうです。"

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  • 日本でも (スコア:2, 参考になる)

    by cameria (2771) on 2002年04月18日 11時27分 (#83648)
    北海道の数km海岸に住んでいるアリが一つのスーパーコロニーという例もあります。

    また、台湾あたりから日本の都会に入ってきたビルに巣食うモノモリウムとかいうアリはビル一つが1つのコロニ-という例もあります。

    モノモリウムは、引き出しの中とかちょっとした隙間に巣を作り、パソコンの中にも平気で巣を作ってショートさせたり悪さばかりするため、このアリに入り込まれた場合、ビル全体を消毒するはめになります。

    同じコロニーかどうかは、ヒトの親子判定でも用いられるマイクロサテライトDNAフィンガープリント法を使ったのでしょう。この方法は、地下茎で繋がっているタケがどこまで同じ個体なのかなどにも用いられています。ただし、元の全米科学アカデミー会報に掲載された論文を参照していないので、あくまで推測です。
    --
    Cameria
  • 連想 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by unsignedint (7810) on 2002年04月18日 12時41分 (#83674) ホームページ 日記
    これを読んでGnutellaを連想してしまったのは私だけでしょうか(笑)

    蟻の世界でもP2P……
  • by cameria (2771) on 2002年04月18日 15時40分 (#83742)
    このアルゼンチンアリは小さくてひ弱な感じがしますが,競争力は抜群のようです.知人の情報では、ここ数年で,広島県,兵庫県に定着が確認されているそうです.国外からの移入種であるのが不気味です.長い目でみれば国内土着種とのおりあいが徐々につくのでしょうが,都市近郊の生態系の攪乱など、短期的にはひどいことがおこるかもしれません.

     
    --
    Cameria
    • by kai (5115) on 2002年04月18日 22時04分 (#83885) ホームページ
      長い目でみれば国内土着種とのおりあいが徐々につくのでしょうが,都市近郊の生態系の攪乱など、短期的にはひどいことがおこるかもしれません.

      アルゼンチンアリは昆虫相の破壊者として悪名高いですね。温帯では最強のアリじゃないでしょうか。日本に本格的に入ってきてるんですか?

      なんでも緯度36度くらいまでは侵略してくると言うことで、東京くらいまでは占領されるかもしれませんな。

      親コメント
  • by sham (4555) on 2002年04月18日 10時05分 (#83608)
    ですか?
    シム・アースでない事を祈る。
  • 元記事 [cnn.com]を読んだのですが、一つの巣が3,600mileに渡っている訳ではないようですね。 日本語の記事の方は「巣くつ」と微妙な表現になってましたが、あくまでこのコロニー(英語では"supercolony"という表現でした)は「互いに協調し合う数百万の巣からなる」と書かれています。

    最初、「どーやって全部つながっていることを確認したのだろう」と思ったのですが。

    しかし隣同士はともかく、本当に3,600mileの両端の蟻同士にも仲間意識があるのか。 だとしたら確かに凄い。

    • by kubota (64) on 2002年04月18日 10時34分 (#83622) ホームページ 日記
      しかし隣同士はともかく、本当に3,600mileの両端の蟻同士にも仲間意識があるのか 。だとしたら確かに凄い。

      人間でもすごいことですね。

      親コメント
      • 人間なら遠隔通信の手段はいろいろありますが、アリとなると
        直接会うか伝言(?)かフェロモンしかないわけで。
        親コメント
        • by kubota (64) on 2002年04月18日 11時20分 (#83643) ホームページ 日記

          モトネタの CNN の記事によると、

          また、この巨大コロニーを発見した後、スペイン南部のカタルーニャ地方で、規模は少し小さいものの巨大なコロニーを発見したという。これら二つのコロニーのアリ同士を一緒にすると、どちらかが死ぬまでケンカしつづけたが、同じコロニー内で違う巣同士のアリは、まったく敵意を示さなかったことが証明されたという。
          とのことですので、なにか判別する手段があるんでしょうね。

          その判別する手段のことを「仲間意識」という名前で呼ぶのが適切かどうかは、別問題だと思いますが。

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          • by rainforest (4616) on 2002年04月18日 13時28分 (#83687) 日記
            高度な社会性をもつ膜翅目の昆虫は、
            体表の炭化水素で巣の仲間を見分けている
            のでは無かったかと思います。

            予想ですが、他の巣のアリと協力し合っている
            と言うよりは、遺伝的に非常に近いため、
            自分の巣の(同じ女王から生まれた)個体と
            他の巣の個体の区別がついていないのでは
            ないかと思います。

            原因としては、この地方に移入されたときの個体数
            (つまり祖先の数)が少なくて、近親交配を繰り返しながら
            コロニーを拡大していったのではないかと。

            当然、違った遺伝的背景をもったコロニーの
            個体は排除しようとするでしょうね。
            親コメント
            • > 体表の炭化水素

              が,他の方も挙げられているフェロモンのことですね.

              > 原因としては、この地方に移入されたときの個体数
              > (つまり祖先の数)が少なくて、近親交配を繰り返しながら
              > コロニーを拡大していったのではないかと。

              ええと,この蟻については知りませんが,蟻は一般的に近親交配「のみ」
              によって交配するのだと思いますのでこの表現はどうかと。

              私としてはこのコロニーに一体何匹の女王蟻がいるのだろうかと興味が
              惹かれます。
              --
              kaho
              親コメント
    • 一匹一匹が複数の

       「家族」→
       「仲間」→
       「知り合い」→
       ...

      に区別されずに所属(?)してるようなイメージで、
      連続した関係なんでしょうかね?

      一匹一匹が単一の集団に属している感覚じゃあないんでしょうね。
      ちょこっとヨーロッパ連合?(EU?) に似てますね。

      #厳密に検討してるわけじゃないので、
      #あんまり突っ込まないでくださいね。m(__)m
      --
      -- LightSpeed-J
      親コメント
      • 人間の持つ「仲間意識」は、かなり高度な情報処理によって初めて可能になるものだと思っています。個体判別や物理的なマーキングによって形成される集団を超えて、「国家」「階級」「民族」などの抽象的な集団を想定し、それに帰属意識を持つことができる、というのは大きな脳を持つ動物だけが可能な思考パターンなんじゃないかと思います。

        たとえば... 人間を構成する細胞ひとつひとつは、人間に対する帰属意識を持っているはずがないですが (だって細胞には脳がないんだもん、意識も持たない)、でも個々の細胞は遺伝子の命じるままに動作することで、結果的に、ひとりの人間という集団をうまく機能させます。アリの場合も、帰属意識ということに限って言えば、それに近いんじゃないかと思います。

        親コメント
        • 細かい事ですが

          >でも個々の細胞は遺伝子の命じるままに動作することで、結果的に、ひとりの人間という集団をうまく機能させます。

          遺伝子(DNA)というものは遺伝情報の集合体ですから、遺伝子自体が命じる事はありません。
          あくまでデーターベースであるという位置づけの方がとらえやすいのではないでしょうか。
          実際は細胞内外の環境変化に応じて
          • dodongaです。

            >遺伝子(DNA)というものは遺伝情報の集合体ですから、遺伝子自体が命じる事はありま せん。
            >あくまでデーターベースであるという位置づけの方がとらえやすいのではないでしょうか。

                このあたりの話は、利己的遺伝子・新たなドグマの提案で揺らいでいるかと思いますが…。

                ただ、「こう解釈すれば納得できるが、どうしてなのかは説明できない。でもこう解釈すれば納得できるんだな、これが。」レベルの話なので、主流派にはなり得ていないようです。が、それを言ったら「セントラルドグマ」もそうでしょう。

                主流派でも、現状はあくまで「教義」であって理論ではないと思いますが。

            >IT分野でもデーターベースだけでシステム構築しないと思うのですが

                あげあし鳥ではないです(^^;。
                そういうシステム組んだことあります。小規模のシステムでしたが、
                「業務に使用するのに、ユーザインターフェースを特定のアプリケーションにとらわれたくない。が、データベースだけはしっかりとした物にしたい。」
            という、先方の担当者の弁でデータベースの設計のみでシステム構築しました。
            #というか、当たり前のことです。が、ユーザインターフェースまで、システムの外に置いた人には初めて会いました。

                えぇ組みましたとも。データベースのみで。それほど大きくないシステムでしたけども、テーブル設計だけで半年かけて。先方が納得してくれるまで。

                稼動当初は全社員SQLのみでアクセスしていました(MS-Accessでアクセスできる物を組んで一緒に納品したのですが、担当者の意向で使用は禁止したみたいです。)。でも今では、ユーザー(部署)がめいめいに、アクセス用アプリを作成して使用しています。
            #逆に考えると全システムのメンテナンスは大変だろうな…(^^;。

                テーブルの追加とか等で、問い合わせは来ますが、SQLの使い方等々マニュアルを完備しておいた・それほど大きな会社ではなく、社員の勉強意欲が高かった の、おかげで十二分に稼動しています。

                稼動当初は、小さな物でしたが、現在の稼動しているシステムはそれは立派なものになっています。こつこつと拡張していったのが幸いしているのでしょう。
            #って、しています。最初に欲を出さない・拡張まで考えた担当者だったからでしょう。こちらやるべきことを最初に提示して・こちらが嫌がる事を最初から排除した担当者の功績です。KISSの原則と開発3段階を(知ってか知らずか)最初からしてくれたからです。

                なんで、こんなことを長々と書いたかといいますと、人間(に限らず)の遺伝子もXXXXXXXXX年以上も小さいところからこつこつと(データベースの)積み重ねていった結果ではないかな…、っと思ったからでした。

            #決して、継承の継承の…の結果のリファクタリングのリファクタリングの…した結果を継承して継承して…の結果のリファクタリングのリファクタリングの…………ではないと思いたい。>神様
            --
            閑話休題
            親コメント
          • まったくそのとおりです。というか、 こういう分野で、擬人法を用いた表現 (「命じる」) を用いるのは、 誤解を生みやすいので不適切でした。 (実際、DNA にはほんとうに意思というものが存在する、 というふうに考えている人がいっぱいいるようですし。 ほんとうは、DNA には脳がないので意思なんてあるはずがないと思っているのですが。)

            それとまったく同様に考えると、「命じる」役割を DNA から他の何かに訂正すれば話は済む、というものではないですね。DNA を適切な時期に発現させるナントカタンパク質があったとして、そのナントカタンパク質はではどうやって動くのか、と、無限に遡ることができますから。

            親コメント
    • >日本語の記事の方は「巣くつ」と微妙な表現になってましたが、

      脳内で「すくつ」って読んでた自分って(イヤァァァ
      • おふとぴ引っ張ってスミマセンが。

        >すくつ
        「巣窟」では間違えなくても「巣くつ」なら間違える人は多そう。
        「巣くつ」が熟語だと瞬時に判断できないし、「くつ」が音読みだと判断しづらいから重箱読みを避けるために「巣=す」と読んじゃう。
        熟語の片割れだけ仮名表記するのは止めてもらいたいなあ。
        • >熟語の片割れだけ仮名表記するのは止めてもらいたいなあ。

          招へい
          破たん
          ほう起
          さい配
          きん差
          先ぽう
          とか。

          あと、中国の地名人名や動植物名をカタカナで表記するのもやめてほしいです。
          どんどんおふとぴになってすみません。
  • by SteppingWind (2654) on 2002年04月18日 15時25分 (#83732)

    海岸に近いところをイタリアからスペインまで繋げるとしたら, 川や幅の広い道路なんかはどうやって横断したんだろう? 特にマルセイユ近郊みたいな大都会で連続したコロニーを維持するのは極めて困難な様に思えるのですが.

    • by cameria (2771) on 2002年04月18日 16時03分 (#83751)
      アルゼンチンアリは街路樹の植え込みの間とか、芝生とか、道路と側溝の隙間とか、ちょっとした場所に巣を作ることができます。都市の存在はあまり問題が無いように思えます。

      川はどうやって渡ったのか? このアリは、同じ巣の中に卵を生める女王蟻が複数存在し、翅(はね)を持った女王蟻も常に生まれています。空を飛べば大河もあまり障壁にはならないのでしょう。

      このアリは出芽して分裂するようにコロニーを拡大させていき、コロニーが分断されても、体表ワックスの化学成分の違いで、元の住人は仲間と認知できるようです。結果的に数千kmにわたるスーパーコロニーが形成されていったのでしょう。

      私はアリの専門家ではないので、この程度のコメントしかできません。
      --
      Cameria
      親コメント
  • by stosh (4158) on 2002年04月18日 23時07分 (#83907) 日記
    個人的には、cnn.co.jpの記事の一番最後の、
    >長い目でみれば、これら巨大コロニーは自己破壊に向かうだろうと
    >話している。働きアリの助け合うという利他的行動は、自分たちの
    >持つ遺伝子を広げることにはならないため、減少するためだという
    という部分が一番気になりました。

    童話とかの世界だと勤勉なアリは成功者なんですが...
    助け合うのではなく、あくまでも自分本意で働かないと冬は越せないと
    いうことでしょうか?
    • by Anonymous Coward
      シェアをすべて掌握したら派閥争いが勃発という予想なのでしょうが、
      人間のような理由では動かない可能性のほうが高いような。
      うまく言えないのですが、何かそら寒いものを感じます。
      なんて言うか他業種に進出する可
  • by Anonymous Coward on 2002年04月18日 10時04分 (#83607)
    どーやってみっけたの?
  • by Anonymous Coward on 2002年04月18日 18時40分 (#83821)
    http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/092694199v1
typodupeerror

普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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