ACアダプタサイズで600Wのファンレス電源を実現する 23
ストーリー by Oliver
静音ブーム 部門より
静音ブーム 部門より
gedo 曰く、 "トランジスタ技術2002年10月号によると、テスラコンバーターという新方式の電源が登場した。
このテスラコンバーターは、テスラコ社のソロボダン・チューク博士が発明したもので、独自のトランスと制御方法によって、効率を95%まで高めて発熱を1/4に減らし、今までと同じ大きさで12倍の出力が得られる。画像を見る限り、これによりACアダプタサイズで600Wのファンレス電源が実現できそうです。
また、この技術及び150件に上る特許のライセンスを受けたイーター電機工業が製品化を行い、発売の予定になっている。しかし、これを応用したとして、これだけの電力を消費するシステムだとCPU等の冷却システムの方が大変そうだ。"
特許150件?? (スコア:2, すばらしい洞察)
リダンダント電源 (スコア:2, 興味深い)
12月号ですよね? (スコア:1)
リンク先からさらにバックナンバーを辿ってしまいました。(~_~;)
これを使って普通の内臓電源を作ることもできますよね (スコア:1)
その場合、発熱の低下(=ファンによる騒音を減らす)
などもできるようになるんでしょうか。
すると将来小型PCでもさらに高性能な部品を積むことができるようになるんでしょうか?
普通の内臓電源に使う場合のメリットは何かありますか?
一切これすなわち空(くう)かもしんなくてイエスキリストもきっと正しい。
Re:これを使って普通の内臓電源を作ることもできます (スコア:2, 参考になる)
ってそういうことじゃなくて、ノートパソコンなんかだと中に電源を内蔵できたら便利そうな気がしないでもないです。
現在のはACアダプタが邪魔くさいので。
デスクトップ型でも発熱が少なくてファンレスOKな内蔵電源が使えると設計の自由度が上がりますよね。
キューブ型PCとかも
電源ユニットから解放されて取り回しが楽になりそうです。
加えて小さくても高出力となると、あの手のケース用のユニットでも電源容量に悩まされることがなくなるとか。
常用しているのはEnermaxの450W電源なのでtuneo。
Re:これを使って普通の内臓電源を作ることもできます (スコア:1)
Re:これを使って普通の内臓電源を作ることもできます (スコア:1)
ケーブルの取り回しや消費電力がバラバラな機器への給電の安定性に問題がありそう。
実用になるならサイズは大きくても現行のACアダプタで商品化されてそうだし。
うじゃうじゃ
Re:これを使って普通の内臓電源を作ることもできます (スコア:0)
以前に自社製ノートPCを見てて同様のことを思いついたので、同僚にタレコませたのだが・・・
・バッテリーは要らないから
Re:これを使って普通の内臓電源を作ることもできます (スコア:1, 興味深い)
しかし私はそれより絶縁型で従来より低ノイズらしいという所が気になってます。大電流を喰うアナログ回路の電源に使えるかなーとか。
お約束の突っ込みを (スコア:0)
値段(イータ電子)のおはなし (スコア:1)
イータ電子の広告によれば、DC48V入力 DC5V20A(100W)出力の
製品(ETD05SC48) [eta.co.jp]の参考価格は18000円と書いてありました。
こいつは効率94.5%(従来品は81%)で、重さは200g(720g)、容積は1/5に
なっています。おべんと箱サイズが名刺箱サイズになったようなもんです。
でもDC48Vや300V入力の製品から作ってるところから見ると、交換機とかの
特殊用途で高く売れるところから開発してるんでしょうか?それともなんかの
理由でAC100/220V入力の製品の開発が遅れてる?高く売れないから?
こすみっく(ひげ)@トウキョー
テスラコンバーターって (スコア:0)
Re:テスラコンバーターって (スコア:3, 参考になる)
関係ありません。発明者が、祖国の生んだ偉大な発明家にちなんで命名したという、極めてまぎらわしい由来を持っています。
トラ技の記事は非常に興味深いものがありましたが、あっと驚くような新機軸がある訳では無く、幾つかの工夫が噛み合って、ちょっと驚くべき効率を達成した、という感じでした。
具体的にはスイッチングデバイスの追加と磁気回路の工夫でしょうか。FETのゲート容量を効果的にキャンセルしているのが目をひきました。
記事によるとDC-DC変換で95%、メーカーのページによると100VACから91%という高い変換効率が可能であるようです。
つまり、例えば300W電源で損失が30W以下になる訳です。ファンレスは可能でしょう。
省スペースパソコン用のものだと、効果はかなり劇的になると思います。ファンレスの上に相当の小型化が図れるでしょう。
Re:テスラコンバーターって (スコア:1)
発明者のチューク博士の名を冠したチューク・コンバータは すでに存在するので命名に困って祖国の偉人を 持ってきたんじゃないでしょうか。
Re:テスラコンバーターって (スコア:1)
Re:テスラコンバーターって (スコア:0)
>なんか、テスラの名前が出てくると胡散臭く感じるんだけれど、
昔、数十MHzでも水晶発振回路並みに安定な自励発振回路として「チェコ・テスラ型」とかいうのがあったような..コルピッツとかハートレーとか...もう忘れてしまったなあ。
#物忘れが恥ずかしいのでACRe:テスラコンバーターって (スコア:2, 興味深い)
もう普通に使われてるとおもてたよ。テスラコイルは。
# 磁路が開いていても空芯でも深い結合が得られるのよ。
む、コア付きトランスだとテスラコイル構成にしてもコアが飽和しちゃう&ヒス損etc.でQが下がるからコア無しか!?
だったらすげ~。
Re:テスラコンバーターって (スコア:1)
正直わかんないからID
Re:テスラコンバーターって (スコア:4, 参考になる)
電源に使うトランスと言う部品は、二つのコイルを組合せ、片方のコイルに通した交流が発生した磁界をもう片方のコイルでとらえて電力に変換し、電圧を入力と出力で変換したり入力と出力を電気的に分離する部品です。
ここで二つのコイルを磁気的に結合させて効率よくエネルギーを伝達するために通常は鉄系の素材を「コア」として使うのですが、この時にコアにも電流が流れてエネルギー損失が出ます。
そこでこの電源では、エネルギー損失を減らすのにコアの構造やコイルの位置関係を工夫しているのですが、単純にコアを使わないと結合度(Q)が悪くなって、エネルギー損失がかえって酷くなります。
このあたりがスィッチング電源屋さんの腕の見せ所で、量産品においては、エネルギー効率90%前後で各社が凌ぎを削っていたのですが、今回テスラ社の特許を使ってイータ電子が直流-直流の電圧変換で96%を達成したと言う…カスタム品ならば95%弱の物はありましたが、量産品でこの数値はすごいとしか言えません…しかも交流からの変換で90%以上をコンスタントに達成するのって、簡単には出来ないんですよね。
正直、まじで凄いかも…
Re:テスラコンバーターって (スコア:1, 参考になる)
Macのプログラマにはよく知られている(株)ニコラテスラの酒井皇治代表取締役は、テスラを人生の目標としているそうで。
Re:テスラコンバーターって (スコア:1)
テスラコイルは同一共振周波数の共振回路間の結合が深くなる現象で「超」高効率にしたトランスで、その性能は使う共振回路がどれだけ理論的な共振回路に近いか(共振回路のQ)に大きく左右される。
一方トランスに使われている芯(コア)は磁化されたり、強い磁界だと効率が悪くなったり(飽和)して特性が非線形なので、これをテスラコイルに使ってしまうと効率下がったりしないのかな~。
と思ったわけです。
で、テスラコイルは空芯でも使えるようなので、もしかしたら空芯?とか思ったのでした。
でも電力を消費するとQも下がりそうなもんだし、十分に飽和しにくいコアがあるかもしれないし、そういうデメリットを回避する方法があるかもしれないのでホントの所はどうなっているのかはわからないですが。
Re:テスラコンバーターって (スコア:1)
「テスラ」コイルでフィラデルフィア「実験」と思われ。
まあそんな「と」な話はともかくとして、当該社名はマジでニコラ・テスラにあやかってつけたとサイトに書いて [teslaco.com]あるし。
ここは (スコア:0)
件の電源、パッと見重そう…