大腸菌の遺伝子でコメが丈夫に 66
ストーリー by Oliver
ばっちくない 部門より
ばっちくない 部門より
Newtosh曰く、"CNNによると、Cornell大学の Ajay K. Garg が、大腸菌の遺伝子を稲の苗に組み込むと、旱魃や冷害に強い苗になるという調査結果を発表した。遺伝子注入により、稲の細胞にトレハロースが発生し乾燥や凍結に強くなるという。Garg氏によると組み込まれた遺伝子は、茎と葉にのみ留まり、コメ粒には影響はないらしい。
この新しい稲は、10日間による絶水にも耐え、通常の品種より10度以上寒さに強く、海水に対する耐性は2倍ということだ。Garg氏たちはこの品種を5世代に亘って育成してきた。今後はPublic Domainとして公開していくそうだ。次の目標は、とうもろこし・小麦・大豆だ"
待て待て。 (スコア:2, すばらしい洞察)
じゃぁ、その米粒を種にして稲を作っても同じ稲はできないんでしょうか?
1世代限りの稲?
---Over, hri.---
F1品種 (スコア:2, 興味深い)
同じ品質の作物を毎年育てるには、種苗メーカーから種子、苗を購入し続けなければいけない罠。
Re:F1品種 (スコア:1)
というか種子による繁殖は、そもそも有性生殖の結果なのだからバラエティが生じて当然というか‥‥『カエルの子はカエル』も『鳶が鷹を生む』も同じく真理ではないかと思います。むしろ、有性生殖で世代を超えて形質をを保つ方が難しそうな気がします。
#オフトピですね‥‥
Re:F1品種 (スコア:1)
> 苗を購入し続けなければいけない罠。
なんだか商用ソフトフェアのアップグレード戦略そっくり。
顧客に支出を強制するビジネスモデルって点で。
Re:F1品種 (スコア:1)
#米つながり?
Re:F1品種 (スコア:1)
燃料はロイヤルダッチ/シェルだから・・・
オランダとイギリス両方ですね。
昭和シェル [showa-shell.co.jp]のサイトによると、
両方に本社があるそうで・・・
劇しくオフトピ、スマソ。
Re:待て待て。 (スコア:1)
---Over, hri.---
トレハロース ~魔法の糖~ (スコア:1)
おかげで単価が従来の1/10まで下がり、保存性要求の高い生菓子など
一般の用途にも使われるようになっています。
参考:
トレハのご案内 [hayashibara.co.jp]
トレハロースって何? [life-web.co.jp]
別に林原の回し者じゃないけど、じもてぃなので宣伝。
普及 (スコア:1)
援助する/されるより、こっちの方がいいと考える国もありそう。
Re:普及 (スコア:1, 興味深い)
つり上げられたら? 結局、種子の研究開発は一部の先進国の
大資本が握っている。あらたな格差の構造を生み出すことに。
この業界は、モンサントのようなエゲツねー企業も多く、
安易に広めるのは非常にリスキー。俺が途上国の官僚だったら
とりあえずやめとくけどな。って Public Domainか、、、
でも、特定の農薬しか通用しない遺伝子も組み込まれてたり
してな。「種子はダダだが、農薬を買え」てなかんじ。
フリーソフトが広まったころに有料になるってのに似てるよね。
10年後の病死と、明日の餓死 (スコア:1)
「遺伝子組み換え?健康に悪い?1日1食で雑草しか食えないのよりはマシだろ。」
って感じでしょうか。
#援助だけではいつまでもやっていけない。
#将来病気にかかったり、子供に悪影響がでたりしても、明日飢え死にするよりは・・・。
Re:10年後の病死と、明日の餓死 (スコア:2, 興味深い)
遺伝子組み換え=健康に悪い、というのも短絡的すぎるんですけどねぇ。
通常の交培による品種改良も、遺伝子組み替えの一種であるんだが。
組み換えを人工的にすることによって化け物ができるのではないか?という疑念は判るけど、毒性のある成分がなければ、組み替え遺伝子を含んだ米粒を食べても人体にはなんら影響ないんだけどね。
遺伝子そのものは単なるアミノ酸として消化吸収されるだけなので、組み換え遺伝子は人体の遺伝子には何ら影響は及ぼさないのだが。ひょっとして皆さん、遺伝子組み換え作物を食べると、人体の遺伝子まで組み換えられてしまうと思いこんでません?
通常の品種で大量の化学肥料と農薬を使用して育成した物と、遺伝子組み替えで化学肥料や農薬が不要な物と、どちらが人体に影響あるかねぇ。
Re:10年後の病死と、明日の餓死 (スコア:1)
さっきのは一般の人の健康に~と言う意見に、こういう反応をするんじゃないかって書いただけですので。
#知らずに書いてると思われると悲しいので、念のため。
何言っても (スコア:1)
Re:10年後の病死と、明日の餓死 (スコア:1)
> という疑念は判るけど、毒性のある成分がなければ、組み替え遺伝子を
> 含んだ米粒を食べても人体にはなんら影響ないんだけどね。
その「毒性のある成分がなければ」てのがきちんと証明されてない、ってことが問題になるのでは?
通常の品種改良と違って、いわば人工的に突然変異を起こしてるようなもんだし、
今まで知られてなかった成分が出てきてもおかしくはないような。
その成分の安全性を検証するには、それなりに時間がかかりそうなもんだが。
> 通常の品種で大量の化学肥料と農薬を使用して育成した物と、
> 遺伝子組み替えで化学肥料や農薬が不要な物と、どちらが人体に影響あるかねぇ。
「無農薬で育てた植物には、自然由来の農薬状物質が大量に含まれる」という説もあるし、
一概に「無農薬だから安全」とは言えなかったりするのだが。
#別に遺伝子組み替え品はすべて危険、というつもりはないが。
Re:10年後の病死と、明日の餓死 (スコア:1)
もちろん、遺伝子操作による品種の成分検査は必要です。けど、通常の品種改良品でも検査は必要でしょう。
>一概に「無農薬だから安全」とは言えなかったりする
つまりは「天然成分だから安全」というのは嘘ってことですね。
そうなると、遺伝子操作品種ではない、天然の品種も安全ではないということだ。
かめばかむほど甘く…? (スコア:1)
といっても、トレハロース自体に砂糖の45%程度の甘みがある [hayashibara.co.jp]ということなので、もし米粒にトレハロースが蓄積(遺伝子の発現がなくても、他の部位から輸送されたり)するのなら、噛む前からほのかに甘い米になる?
アメリカのユメのコメ (スコア:1)
訂正 (スコア:1)
10倍以上の温度が必要
Re:訂正 (スコア:1)
#米が安くてもご飯は高そうだ…
今年の目標考え中
Re:アメリカのユメのコメ (スコア:1)
飲まず食わずで寒い海に通常の2倍潜れる、と。
ただでさえ (スコア:0)
いるのに、このうえまたチェック項目が増えるのは勘弁して
欲しい...
嫁を説得できないのでAC
Re:ただでさえ (スコア:1)
> いるのに、このうえまたチェック項目が増えるのは勘弁して
> 欲しい...
アメリカ以外では遺伝子組換え食物に対する抵抗が非常に強く、
人間の口に入るものではまず市場に出回ってないと思うのだが?
アメリカならアメリカで、作物レベルでは組換え品と非組換え品の
区別がされないから、チェックなんてできないはずだし。
Re:ただでさえ (スコア:2, 興味深い)
てあっても入っていたようなこともあると思いますねぇ。ワールド
ワイドのスタンダードは日本基準ほど律義ではないから。
# 最近は、日本もワールドワイド化してきているみたいですが(^^;。
中国野菜とかはどうなのかな。日本から種持って行っている話は聞
きますが、加工してあるもののオリジンはよくわからないですねぇ。
米穀物メジャーの中国市場狙いですでに種子レベルで入っていると
かはないのかな。
生物学科だったので、改造したい気持ちもわかるし、
グルメじゃないけど、食べたくない気持ちもわかるのねぇ。
実績ベースに、徐々に進んで行くのだとは思いますけど。
以前に比べてターゲット遺伝子の分離、クローン、組み込みの
プロセスは確率過程という感じでもないようですし。
しかし、いずれ何かバランスを崩してしまうのではないかという
危惧も大切にしたいですね。
もうちょっと種間の遺伝子交換の過程というのが明らかになれば
そういう感覚も違って来るのかも。
普及の引金は、気候変動による穀物収量の急激な減少になるかな。
あぁ、アンビバレンツ。
Re:ただでさえ (スコア:3, 興味深い)
> てあっても入っていたようなこともあると思いますねぇ。ワールド
> ワイドのスタンダードは日本基準ほど律義ではないから。
物の本によると、通常ならそんなこと気にしないでエレベーターに入れちゃうんだけど、
日本の商社が農家と契約して組換え品を作らないように頼んで、
非組換え品だけをまとめるんだそうな。
まあ、それでもたまに混じることがあるそうな。
#今、手元にその本がないんで。あとで引用するかも。
> 普及の引金は、気候変動による穀物収量の急激な減少になるかな。
いや、余程急激な気候の変化でなければ、それほど影響はないのでは?
遺伝子組み替えに頼らなくても、ある程度の期間があれば
単位面積あたりの収量を増やすことは可能なはずだし。
それよりも中国人やインド人の食生活の変化がきっかけになるのでは。
食生活が変わって肉を多く食べるようになると、必要な穀物の量が増えるんで。
#まあ、インド人の多数は牛肉食べないから、それほどインパクトはないかもだけど。
Re:ただでさえ (スコア:1)
全然オフトピなんですけど (スコア:1)
自分も元生物系なんですが、生物系からこういう世界にくる人って実は結構いたりしますか?
オフトピすません
Re:全然オフトピなんですけど (スコア:1)
化学や医薬か教員が主だった就職先だったような。
Re:全然オフトピなんですけど (スコア:1)
Team2ch 白血病解析プロジェクト [infoseek.co.jp]なんかが、この場にはなじみ深いんじゃないでしょうか。
んでもって、それとはまったく無関係に光合成関係の研究から入ってきてたりする私。
/.-JPみてると、何人かバイオインフォマティシャンの現役さんがいるぽいですよ。
このトピックの旬は、トップページから落ちる寸前、現役さんが書き込み始めてからかも。
Re:全然オフトピなんですけど (スコア:1)
生産されなかったのではないかな。農学とか化学とか教育方面の
人材というところまで広げると、結構な人数になりますね。
遺伝系はまだ、ゲルで電気泳動する時代だったので、コンピュー
タはなかったかも。
統計処理はつきものだったので、コンピュータを使う事は多いの
かもしれませんね。シミュレーションもしますし。N88-BASIC で
でデンドログラムを書くプログラムを書いたりしていましたので。
今のコンピュータ環境は、ロジックで理解するより、生態学のよ
うな理解のしかたをしたほうがわかりやすい気もしますので、そ
ういう方面の人材は来やすいかも。
Re:全然オフトピなんですけど (スコア:1)
私は理学から農学の院に行きましたが、やってる内容は大差なかったです。
(圃場試験の気合の入り具合とかは大違いでしたが(わら)
ただ、「理学的アプローチ」と、「農学的(農芸化学的)アプローチ」ってあるかな、
と思ったことはあります。
生物活性を持つ物質について、同じようにぶっかけ試験から構造活性相関を
求める場合でも、
官能基やら構造から構造活性相関を仮説立てて、それに基づいてアナログを作成・
試験して仮設を裏付ける → 理工学的(理論的・演繹的志向)
めいっぱいアナログを合成して片っ端から生物試験し、得られた結論から構造
活性相関を調べる → 農芸化学的(職人的・帰納的志向)
という感じでしょうか。
もちろん、状況や人によって違いますが、同じような条件下では、性質が分かれて
くる気がします。
「農学」や「畜産学」は「生物生産学」と改名されていたり、
「養蚕学」は、カイコを使ったタンパク質生産系とかにシフトしているみたいですね。
時流ですねぇ・・・。
# こんな時代だからこそ一次産業を大事にしたいと思う、生涯いち農学士で
# ありたいのでID
はう (スコア:1)
オチも何もなくてすいません。
でも今冷静に考えたんですが、ばいおいんふぉまちくすとかにしても、神経素子とかそういうヤツにしても、バイオ->情報、と勉強するより逆の方が楽な気がする。。。。
人体とか生物全体の構造しらんでも、特定部位にちゃんと知識あれば十分だし。
結構 (スコア:2, 参考になる)
収穫大豆に前年作付けの遺伝子組み換え作物が混入、連邦当局が検疫措置 [yahoo.co.jp]
アメリカの人 (スコア:0)
>人間の口に入るものではまず市場に出回ってないと思うのだが?
ほとんどのアメリカ人はその事実を知らないというジョークがあったような。
「外国では遺伝子組替穀物というものが問題になってるらしいねえ。
アメリカじゃそんなあやしいもの食べないから大丈夫さ、Ha Ha Ha」
Re:アメリカの人 (スコア:1)
コーンベルトが壊滅して,自国でも食べざるを得ない状況に
ならない限りは理解出来ないでしょうね。
もっとも,コーンベルトが壊滅した場合に
一番打撃を受けるのは,トウモロコシの大半を
アメリカからの輸入に頼る日本の畜産業でしょうけど。
Re:アメリカの人 (スコア:1)
(もちろん、全部が全部そうだと言ってるわけではないので揚げ足取りはご勘弁)
「比較してどっちが安いか」→GMO(遺伝子組み換え作物)を含む一般製品
「GMO(遺伝子組み換え作物)に問題はあるか」→現状の調査で問題はない。FDAも認可している
「リスクはどれだけあるか」→不明だけど、隕石が落ちてくるくらいの確率じゃないの?
→ ならば、安いほうを買わない理由は無い
んで、米国から日本に入ってきてる穀物は、一般に「non-GMO」を
特にうたっていないかぎり、遺伝子組み換え作物は混入していると考えてよいです。
Re:アメリカの人 (スコア:1)
ジョークですってば。
Re:ただでさえ (スコア:1)
キャンペーンをやってもらえば?
#農薬を問題にせず、遺伝子組替えだけを問題にするのは妙だ。
遺伝子がどこにだけ残留するって? (スコア:0)
おいおい、誰にでも分かる嘘言ってるね。
原文を読もう (スコア:3, 参考になる)
> The genes are active only in the rice plant's stem and
> leaves and do not appear in the grain, he said.
これを読むと「アクティブでない」、つまり、発現していないと言っている
だけで、米粒に大腸菌の遺伝子がないと言っている訳ではないですね。
植物のことは知りませんが、多分ノザンブロッティングかcDNAからのPCRで
確認したのでしょう。
遺伝子組み換え食物に導入した遺伝子の転写物を忌避するなら説得力あるか
もしれませんが、組み込んだ遺伝子や組み込んだこと自体を嫌う人には(大
多数の消費者ですね)無意味なエクスキューズでしょうね。
kaho
本当の原文は (スコア:1)
今週中にPNAS [pnas.org]に出るということなので、Early Edition Articles [pnas.org]を見ておけばそのうちPDFが見れるでしょう。
(アグロバクテリウム [nikkeibp.co.jp]、パーティクルガン、エレクトロポレーション [affrc.go.jp]etc.)
(抗生物質を使ったか、代替手法 [affrc.go.jp]を用いたか、抗生物質にカルス特異的プロモーター [affrc.go.jp]などを付けたか)
(米粒に出ないようなプロモーターってもう判ってるの?)
Re:本当の原文は (スコア:2, 参考になる)
手法としてはアグロバクテリウムを使った遺伝子導入で、抗生物質で選択するやり方です。抗生物質耐性遺伝子はCMVプロモーターでユビキタスに高発現させてます。研究上はオーソドックスだし問題ないやり方ですが、実際の栽培/生産のときには遺伝子組換植物反対論者の攻撃材料にされやすい方法(大概は的外れな指摘とはいえ)かもしれません。
で、この実験のポイントは導入に使う遺伝子のデザインです。彼等は2パターン用意してます。一つには薬剤選択的プロモーターとストレス応答プロモーターを付けたもの、もう一つはrbcSプロモーターと葉緑体移行シグナルペプチドを付けたものです。
前者は、通常の状態ではほとんど遺伝子を発現しないが、実験的に特定の薬剤を与えた場合や、寒冷/高塩濃度などのストレスがかかると発現が誘導されます。後者は葉緑体のある細胞でのみ発現する上に、出来たタンパクは葉緑体に移行するので他の部分に拡散しないようにしています。この後者のデザインであれば、確かに米粒での発現はかなり抑えられる(多少のリークは起こりうるかもしれないから0とは言えない)でしょう。
ただ、この遺伝子が本当に米粒でmRNAやタンパク質として発現していないか、作られたタンパクやトレハロースが米粒に輸送されてこないかについては直接検討されてはいませんでした。ただし、もちろんデータを出してないというだけで確認実験はしているというのは大いに考えられることですし、研究の上ではさほど問題視することではないと思います。
Re:本当の原文は (スコア:1)
なるほど、手法的には標準的なものを使ったのですね。
まあ、実績のあるもの、ということで合理的だと思います。
タレコミを読んだ時点ではランダムに入れて、結果米粒には発現してなかったよ、ということかとも思っていたのですが、ちゃんと目的を持ったデザインをされていたというのも納得させられました。
ただ、そうなるとy_tambeさんの期待(?笑)された、「トレハロースの味のご飯」は食べられそうにないですね。
ところで、単に私の勉強不足なのですが、薬剤耐性をマーカーとして導入した場合、植物だとフィールドで選択圧をかけないで育てていると入れた遺伝子が落ちたりはしないのでしょうか。
真核生物の場合、組み替え操作したつもりでも実際は核内にプラスミド状に存在してるだけ、ということが(私の経験上)あって、抗生物質を入れておかないと思いの外すぐに落ちてしまう、という印象があるので。
5世代継体できたから十分なのかな?
機会があったら勉強してみたいと思います。
kaho
Re:本当の原文は (スコア:1)
アグロバクテリウムによる遺伝子導入は、動物細胞でのレトロウイルスベクターを用いる方法と同様に、アグロバクテリウムに入れたプラスミドが高率で宿主のゲノムに組み込まれる、というのがポイントのようですね。あまり増殖のよくない細胞には入れにくかったり、タンパクの高発現をさせるには向かない欠点はあるかもしれませんが、ゲノムに組み込まれてしまっているので、おっしゃるような一過性の発現で終わることは少ないのだと思います。
動物細胞でも、カチオン性試薬(リン酸カルシウムやリポフェクチン)を用いた導入法、あるいはアデノウイルスベクターを用いた場合、おっしゃるとおりプラスミドが細胞内に入っただけの状態になります。この状態は一過性に高発現させるのには適していますが、このままでは子孫に伝わらない。ただし、by chanceでゲノムに組み込まれるものも現れるので、十分長期間(ゲノムに入っていないものが完全に死滅するまで)セレクションしてやる形で形質の安定したtransfectantを作成したりもしてますけど。
ただ、一つまた細かい話になりますが、一旦ゲノムに入った外来遺伝子がまた抜け落ちてしまうことはあり(トランスポゾンのように)その頻度は結構ばかにならないそうです(ポインタは示せませんが)遺伝子組換作物に対する反論材料にも使われていたと思います。
でも、ここらへんの話になると、例えば交配で作った作物の形質に安定しないものがあるとか、培養細胞を飼い続けていたら形質転換してしまうから、そうなる前に凍結保存していた元のストックから起こしなおすべき、というのと似たような話で、別に組換体に限ったことではないと思うんですが。
Re:本当の原文は (スコア:1)
>動物細胞でも、カチオン性試薬(リン酸カルシウムやリポフェクチン)を用い
>た導入法、あるいはアデノウイルスベクターを用いた場合、おっしゃるとおり
>プラスミドが細胞内に入っただけの状態になります。この状態は一過性に高発
>現させるのには適していますが、このままでは子孫に伝わらない。ただし、by
> chanceでゲノムに組み込まれるものも現れるので、十分長期間(ゲノムに
>入っていないものが完全に死滅するまで)セレクションしてやる形で形質の安
>定したtransfectantを作成したりもしてますけど。
ああ、G418一ヶ月半与え続けたからもういいだろうと思って素のMEMにしたら
せっかくのtransfectantが消えてしまった苦い思い出が。
まだ短いと思いつつも、試薬が高くて我慢できなかったんです。はい。笑
私が思ったのは、導入した遺伝子やその方法がpublic domainになっても、
結局形質がフィールドで安定しなければ一般の農家は種を買わないといけなく
なって、public domainの意味がないかな、という心配なのでした。
フィールドでの経験がほとんどない私などは、外に出しておくと近縁な雑草
といつのまにか交配したり、おっしゃったような外来遺伝子の抜け落ちがあって
あっという間にそちらの方がdominantになりはしないか、と思ったりしてしまう
のですが、こういうデータはそれこそモンサントみたいな会社でないと体系的
に集められないのかもしれませんね。
kaho
Re:遺伝子がどこにだけ残留するって? (スコア:2, おもしろおかしい)
だから (スコア:1)
Re:遺伝子がどこにだけ残留するって? (スコア:1)
Re:遺伝子がどこにだけ残留するって? (スコア:1)
#それでも嘘っぽいけど
Re:すいませーん (スコア:1)
話はそれからだ。
(´д`;)