Li Luxing 曰く、 "日経B2Oによると、東京大学と東京工業大学の学生がそれぞれ重さ1キロ、サイズ10センチ角の衛星を作ったとの事。これを6月にロシアから独ロ合弁企業製ロケットで打ち上げる。安価で手軽な実用小型衛星を作る技術の実証が目的。制作費200万円との事だが、この金額ならば個人でも作れないことは無い金額。衛星打ち上げの費用が気になるけれども、それすらも個人の手が届くのならば一生に一度は打ち上げてみたいもの。/.ならば、どんなアレゲな衛星を打ち上げたいですか?"
デブリと言われかねないのでは... (スコア:2, 参考になる)
Re:デブリと言われかねないのでは... (スコア:2, すばらしい洞察)
この大きさで本当に一定の軌道(高度?)の維持が
できるものなんでしょうか?
# もちろんこういう問題は解決しているから実際に
# 打ち上げできるんでしょうが,どうやって解決しているのか
# 興味があります.
スペースデブリ化したら 10cm 角というとかなりな
破壊力を持っていることになるので,国際宇宙ステーションとか
他の衛星にぶつかったら相当な被害がでるはずです.
あるいは,質量が他の衛星とかなり違うので,高度が違い
ぶつかる恐れがないんでしょうかね?
他のコメントを読むと姿勢制御はできるようなので,
常に地球に近づくような速度で軌道を周回させ,
下向きに(地球方向に)ガスかなんか噴出すれば簡単に
軌道(高度)を維持できたりするんでしょうかね.
# なんて妄想してみる.
それでも,軌道の周回のバランスが崩れて,楕円軌道に
周回するようになって,デブリ化なんてことになりそう
で心配なんですが...
# 長文,駄文失礼..
Re:デブリと言われかねないのでは... (スコア:2, 参考になる)
衛星の軌道 (高度) は角速度のみをパラメタとする関数になり質量は関係しません.
Re:デブリと言われかねないのでは... (スコア:1, 参考になる)
軌道の高さや速度と、物体の質量はなんの関係もありません。
軽い衛星の方が先に高度が下がるとか、逆に遠心力で上に
飛ばされるとか、そんなことはありません。
根本を誤解してるので、全ての発言が頓珍漢になってますよ…。
ちなみに、低軌道の人工衛星の場合、希薄ですが地球の上層大気
があるので、空気抵抗で徐々に高度が落ちます。
放置しておくと、いずれ大気圏に突入して燃え尽きます。
円軌道の衛星も、放置しておくと月や太陽の影響で軌道が楕円に
なったりします。その場合、高度の低い点が大気上層に位置して
いる場合、やはりいずれ燃え尽きます。
デブリは怖いですが、真に恐ろしいのはレーダーで捕捉できない
小さな、たとえば爆破ボルトの破片などです。
地球より遙かに広い空間がある宇宙で、10cm角の衛星が別の衛星
に衝突する確率は無視してもいいぐらいだと思いますよ。
なんせ、ボルトや塗料の破片とは数が全然違うから。
軽くない? (スコア:2)
衛星って軽いんですね。
[udon]
Re:軽くない? (スコア:2, 参考になる)
ここまで小さいとさすがに削りようがないのでしょうけれど。
Re:軽くない? (スコア:1, 参考になる)
もっと軽い場合があるので。
#っていうか、空間があるんだから当たり前。
Re:軽くない? (スコア:1)
貧乏性なんで…
Re:軽くない? (スコア:1)
人工衛星を旅客輸送用の機械と比較するのは正しいのかな?
> #っていうか、空間があるんだから当たり前。
実装密度?をキツキツに詰めちゃって、あんまり空間ないのをイメージしてました。
[udon]
匿名Proxy鯖 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:匿名Proxy鯖 (スコア:2, 参考になる)
ということなので
Re:匿名Proxy鯖 (スコア:1)
宇宙法の中でも、例えば宇宙条約における宇宙空間の軍事利用の禁止、宇宙空間に発射された物体の所有権、宇宙空間に対する主権の否定などの原則は国際慣習法として条約に加盟していない国にも国際慣習法として成立しているというのが一般的な見解です
定かではありませんが、おそらく宇宙条約7条の規定も国際連合総会決議1962号 [nasda.go.jp]で同様の内容が採択されていることから、国際慣習法として宇宙条約非加盟国にも適用されると思います
Re:匿名Web鯖 (スコア:0)
#何処かの国の法律で撃ち落とされたら御仕舞いか・・・。
#匿名推奨意見故AC
あれが僕の星 (スコア:1)
10年位前、「あの星は僕のためにある」というキャッチコピーで
ジャンアレジがカーナビのCMをしていたのが印象にあるので。
夜空を見上げ、瞬く星を見上げながら言って見たい。
…実用性もなければ、そもそも10cmで見えるのか謎だけどID
計算してみよう (スコア:3, 興味深い)
最低レベルの衛星軌道として200キロの高度にあると仮定します。
6等星の明るさは照度で言うと10^-8ルクスですから、200キロ先にあることを考慮すると40万カンデラの光源が必要となります。
これは40万Wの電球に相当します。うーん、これは10cm衛星に搭載するのはむりっぽい。
じゃあ望遠鏡を使うことにしましょう。
現代の大型望遠鏡は24等星まで見えるという話ですからおおざっぱにいってえーと0.7*10^-15ルクスぐらいかな。これだと3*10^-5カンデラでいいことになります。
つまり空の下限をかすめて飛ぶ衛星の光を最大級の望遠鏡で観察したければ0.3ミリワットのLEDがあればいいことになりますね。
なんとかおうちで観察したい場合に備えて家庭用の望遠鏡を利用する場合も考えましょう。スネ夫のうちにあるような大き目のやつなら11等星ぐらいまで見えるんじゃないでしょうか。
この場合5W電球相当の明るさでなんとかなるみたいです。
しかしそんな自前の光源より太陽光の本体反射のほうが明るかったりするんじゃないかと思われます。下手に光源積むより反射を増やす工夫にまわしたほうがいいかも。
Re:計算してみよう (スコア:2, 興味深い)
現在でも観察出来るのかどうか判りませんが、イリジウム衛星の観察 [urban.ne.jp]なんてのもありますから、わりと簡単に、肉眼で見える人工衛星は作れそう。
Re:計算してみよう (スコア:0)
Re:計算してみよう (スコア:1)
ちなみに、NORADでは10cm四方程度の物体から追跡するそうです。CubeSatも軌道に乗れば、TwoLineフォーマット軌道データをNORADから入手できるでしょう。
Re:あれが僕の星 (スコア:1, おもしろおかしい)
かけたることも無しと思えば
by 藤原道長
李 露星
そういやドラえもんに小さい衛星出てきたような記憶が (スコア:1)
(´д`;)
これか。 (スコア:1)
たしかに賽(XI)だなあ。
Re:これか。 (スコア:1, 参考になる)
日大の人工衛星 [nihon-u.ac.jp]
ここはパーツのスペックまで具体的に書いてあって面白い。
不安 (スコア:1, 興味深い)
PCBのエッジコネクタの接触不良で打ち上げ後すぐに使えなくなる。
PCB上のジャンパ線が他のパーツのエッジに触れて、打ち上げ直後に切れる。
外気温の激しい差でエッジコネクタ部分の膨張・伸縮で接触が悪くなりあえなくダウン。
使っているトリマーなどの部品の不良でこれも死ぬ。
半導体のごくごく一部に安物を使ったため低温で動作せず死ぬ。
ふつうエッジコネクタ使うときはそれなりのPCBにそれなりの導体を使って、その上にそれなりのメッキをして、さらにPCB単体でのエージングして、PCBのエッジ処理やPCBはずれないような機械的処置もきちんとしておこうね。もちろん、ハンダもそれなりのものを使う必要があるよ。
以上、やってるとは思うが、老婆心でね。
Re:これか。 (スコア:0)
Re:これか。 (スコア:0)
打ち上げ花火衛星 (スコア:1)
200万円だったらスポンサーがつくと思う
真空だと難しい?
爆発物は積めないか..
or流れ星衛星
毎日24時(JST)に流れ星を流す
軌道制御がたいへん?
流れ星は良さそう (スコア:1)
って怒られる?
逆に… (スコア:0)
成功者に賞金出したら…隣の国が出てくるかな?
どう考えても (スコア:1)
せいぜい宇宙空間における各種パーツの耐久性テストぐらい?
10cm角ぢゃたいした中継器も電源も乗らないだろうし、手段が目的になってしまっているような気がするのですが。
識者のかた、解説お願いします。
あ、散骨に使っても良いなら自分のために予約します。
〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
Re:どう考えても (スコア:2, 参考になる)
ぱっと見簡単に実現できているような技術でも、実際に使用する環境に適した解を見つけ出すためには様々な経験の蓄積を必要とします。その為に衛星を作るメーカがいる訳ですけど、発注側にも技術力が無いと非現実的な注文を出したりあきらかなミスを見逃して泣きを見たりしますから。
Re:どう考えても (スコア:1)
>小型衛星開発を行う国際的な教育目的のプロジェクト
とありますしね。
小型軽量で安いという事で、宇宙への敷居を低くすることができる。
これだけ安ければ思わぬ利用法も見つかるかも知れません。
打ち上げ費 600万円 (スコア:1)
# 数学は科学の女王にして奴隷
タイトルはちゃんとつけてほしいなぁ。 (スコア:1)
「重さ1キロ、10センチ角のお値段お手頃の『人工』衛星」
ですよね。
ついでに言うとお手ごろなのは打ち上げ費用であって、制作費用についてはサイズとはあまり関係無しにピンキリでは?
つーかむしろ、このサイズに収まる実用衛星作ろうと思ったらどれだけかかることやら。
まあ、「実用」もピンキリだけどさ。
27MHzの電波に乗せて (スコア:1)
金さんの国の衛星 [worldtimes.co.jp]のように歌でも流しますか。
♪お~れはジャイアン!ガキ大将ぅ
Re:27MHzの電波に乗せて (スコア:2, おもしろおかしい)
四六時中、
「ゆんゆんゆんゆんゆんゆんゆんゆんゆんゆん・・・」
と電波を発信している衛星はどうでしょう。
電波を受けたら受信側は「よんよん」を返しましょう。そうすればリンクが確立され、「やんやん」を送受信できる状態になります・・・とか。
#まさに宇宙からやってくる電波。
ROBO-ONE宇宙大会 (スコア:1)
姿勢制御の燃料が尽きるまでにゴール
大気圏突入我慢大会
人型ロボット格闘競技会
。。。
直径10cmのオニール型コロニーで植物育て大会
姿勢制御 (スコア:0)
通信機能を持ち、カメラで地上の映像を撮るらしいので打上げっぱなしではなく、
動かす必要があると思いますが、まさか全方向にカメラがついてたりして。
NECではハンダ付けの神様とまで言われた人が衛星の回路のハンダ付けをしてる
らしいですが、学生のハンダ付けは大丈夫でしょうか。
打上げ時のGで壊れなければいいのですが。
Re:姿勢制御 (スコア:3, 参考になる)
長い棒とかケーブルをのばすと、潮汐力により地球の方向を
向いて安定する。
小型衛星にはよく使われる方法みたいですよ。
前回のH2Aでのピギーバックのうち、豪州の衛星と千葉工大の
衛星がコレでした。
姿勢制御といっても、向きを変えるとかできませんが、
用途次第では問題ないかと。
#つーか、そもそも衛星の姿勢制御にはほとんど燃料は使わない。
#軌道制御(位置制御)とかには使うけど…。
Re:姿勢制御 (スコア:2, 参考になる)
このへん [sstl.co.uk]をごらんください。
そういえばここでも10kg以下の「ナノサテライト」というのが
ありますが、1kg程度だとさしずめ「ピコサテライト」かな。
#pとnは3桁違うけど、それは目をつぶってください(^^;
Re:姿勢制御 (スコア:2, 参考になる)
Re:姿勢制御 (スコア:2, おもしろおかしい)
神様も大変でしょう。
Re:姿勢制御 (スコア:1)
1.太陽電池パネルを太陽に向けること
2.通信を行う対象に対してアンテナを向けること
が主な目的です。
小型衛星の場合はたいてい姿勢制御用のアポジキックモータ(スラスタ)は持てないことが多いので、姿勢制御はまったくしないで衛星を球形に近い形にしたりして、どこからでも太陽があたるようにしたり、無指向性のアンテナを使用したりします。
または磁気トルカと言う装置で衛星をスピンさせて姿勢を保つ様にします。
この磁気トルカとは簡単に説明すると、地球の磁気を使ってそれと反発するように電磁磁石をON/OFFすることにより衛星自体を回転させることができる装置です。
この装置により地球に対して、衛星の向きをある程度制御できるようになりますが、この装置はある程度、地上局側で計算を行ってON/OFF制御しないとならないので、少々装置が複雑になりますが。
Re:姿勢制御 (スコア:1)
アポジは衛星軌道に乗せるなど、ある程度の推力があるもので、姿勢を変たりする小出力のものはスラスタでした。
Re:姿勢制御 (スコア:2, 参考になる)
高度を取るためには、アポジで推力を足してやるのが最も効率がいいため
高軌道や静止軌道に上げる衛星は、アポジで噴射を行います。
このとき噴射するモータを、アポジモータと言います。
推力の差ではなくて、用途の差が名前に現れています。
Re:姿勢制御 (スコア:1)
衛星設計に関しては、こちら [biglobe.ne.jp]も参照してみてください。これも古くなっちゃいましたが……
半田づけに関しては、神様の技なんてDIP時代の代物だし、別にクリームハンダでいいじゃん、と思っています。規格はクリアできないけど、問題がおこる理由が思い当たりません。
多分学生さんも、宇宙用ハンダ付けの技能講習(希望すれば受けられる)済ませているのでは無いでしょうか。
ついでに言えば、BGAパッケージ品も使ってみたいのですが、ハンダ部位の目視観察が必須の規格ではもう……うがぁ!
個人で作れたとしても・・・ (スコア:0)
打ち上げ費と有効性 (スコア:3, 参考になる)
RockotはかつてのNATOコードで言う所のSS-19 ICBMの転用機です。能力はミニマム構成で低軌道に1.4トン、この投入能力を6分割して使えるのがウリで、激安です。
打ち上げ費用は確か1基二億円ほど、6分の1パレットにどれだけ積め込むのか判りませんが、初期予定のDneprでは18から20機詰め込む予定だったので、同じパレット構成なら、1機打ち上げるのに200万円ほどの費用が掛かる、という事になります。
このサイズの衛星の問題点は、電力が取れないこと。純粋に太陽電池のサイズの問題ですが、Cubesatは姿勢制御無しなので更に発生電力が厳しく、またアンテナも無指向のものを使わざるを得ないために利得が落ちます。
実用には向きませんが、学生が作るには最適でしょう。開発能力に関して言えば、中須賀研にはその能力はあると思います。
利点を挙げれば、とにかく安さ。これだけ安いと、地上試験の代替として極めて魅力的です。耐放射線性試験なんて、あっという間に数百万円飛んでいきますから。
Subesatはアマチュア無線衛星の周波数を使っているのも美味しいです。衛星開発に際して、限りある資源である周波数帯域の確保は年々難しくなっていますが、学生開発の衛星などに、アマチュア無線衛星の予約周波数帯域が有効利用されることを期待しています。
Re:個人で作れたとしても・・・ (スコア:1)
個人でバシバシ上げるようになったら、そんな風にならないですかね。
今どうなってるか知らないけど。
Re:個人で作れたとしても・・・ (スコア:1)
電波を出すなら、電波利用料 [soumu.go.jp]の納付をお忘れなく。(たぶん500円)
打ち上げた衛星って固定資産として原価償却してくのかなあ?
--
vv_vv
用途はなんも思いつかんので (スコア:0)
埋めとくと水害盗難などの心配があるけど、軌道上ならなんも無いだろうし。
#回収も大変だけど。
大きさ的にルービックキューブそのまんまとか。
サーバ置けば、どこの法律にも引っかからないとか。