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4791 story

カーボンコピーじゃなかったクローン猫Cc: 184

ストーリー by Oliver
器と中身 部門より

Futaro 曰く、 "最近人間のクローンが話題になっていますが、はたして生物学的情報が一緒だからといって、本当に「同じ人」ができるのでしょうか?このCNN.co.jpの記事によりますと、生物学的遺伝情報が全く同じ2匹の猫がすでに大きくなっていて、これが全く違う性質に育った、ということです。よく考えなくてもわかりますけれど、育つ環境とか、受ける刺激が違えば、たとえ遺伝情報が全く同じでも違うように育ちますよね。だから、自分のクローンを作ったとしても、自分とおなじになるとは限らないのは理の当然です。ということはクローンって、要するになんだったの?結局分子生物学の研究だけの問題、ということなのかも知れませんね。ということで/.Jのみなさまどうお考えでしょう?"

Cc:の誕生から一年、予想通りだがペットをクローンしようと思ってた人々の期待を裏切る結果がでた。個として生きた証を残せ!

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 周知の事実なのでは? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by tsyk (10158) on 2003年01月23日 8時25分 (#241515) 日記
    一卵性双生児のことを考えれば当然の結果じゃないかと思うのだが、やはり実際に確かめる必要があるほどに、間違った認識(淡い期待?)が蔓延しているだろうか。

    クローンを望む人々って、同じ性質を持つコピーが欲しいというよりも、自分の遺伝情報を後世に伝えたい思う潜在意識(本能?)のほうが強いのでないかな。
    • by H_Hucke (8626) on 2003年01月23日 9時36分 (#241550)
      >一卵性双生児のことを考えれば当然の結果じゃないかと思うのだが、やはり実際に確かめる必要があるほどに、間違った認識(淡い期待?)が蔓延しているだろうか。

      これがヒトの話であればそうかもしれませんが、Cc はあくまでネコです。ネコ(やその他の様々な哺乳類)の性質がどのように遺伝的要因に支配され、また、どこまで環境依存なのか?同じ哺乳類とはいえ、それをヒトと同一視していいか?その問題が研究する意味の全く無いような答えが自明なものとは思いません。

      もちろん、専門家の間ではすでに研究しつくされ、周知の事実なのかもしれませんが‥‥

      # いえ、私も当然の結果だとは思うんですが、一応、つっこんで見ました。
      親コメント
      • by tsyk (10158) on 2003年01月23日 11時34分 (#241644) 日記
        >これがヒトの話であればそうかもしれませんが、Cc はあくまでネコです。

        うむ、そうですね。クローン技術に期待する理由は、対象がヒトか家畜かペットかで全然違うのでしょう。この研究に資金を提供した会社は、死んだペットの再生を望む飼主にとっての「望ましい結果(=外見や仕草がソックリ)」を得ることが目的のようですから、これからは研究対象は

        『同じ遺伝情報を持つ大量のクローン猫を多様な環境条件下で育成して、それが性格形成に及ぼす影響を分析し、飼主の望むような性格を人工的に再現する手法の開発』

        なのかもしれません。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年01月23日 10時29分 (#241586)
      クローンを望む人々って、同じ性質を持つコピーが欲しいというよりも、自分の遺 伝情報を後世に伝えたい思う潜在意識(本能?)のほうが強いのでないかな。
      新たな不妊治療の方法としてだと思います。

      「自分の遺伝情報を後世に伝えたいと思う潜在意識(本能?)」 ということはよく言われますが、そんなものが本当にあるのでしょうか?

      子孫を残す本能はあると思いますが、遺伝子を残すというのは、 科学がその本能(子孫を残す)をあとづけで解説したものにすぎないと思っています。

      というか、好きな人との間の子供より、自分ひとりの子供のほうがいいって 多数の人が思ってるの?

      親コメント
    • by airhead (13423) on 2003年01月23日 10時34分 (#241588) ホームページ 日記
      クローンを望む人々って、同じ性質を持つコピーが欲しいというよりも、自分の遺伝情報を後世に伝えたい思う潜在意識(本能?)のほうが強いのでないかな。

      そういう潜在意識/本能があったとしても、「自分の遺伝情報の(半分ではなく)丸まる全部を伝えたい」ではないはずだと思う。なんだか遺伝子とかクローンという概念を知っているがゆえの説のような気がする。

      で、クローンを望む人そのような説を唱えているなら、それってもっともらしい理由付けが欲しいだけでないの、と思ってしまうんだよね。あ、tsyk氏がそうだといっているわけではないですよ。念のため。

      親コメント
  • by kamuy (1690) on 2003年01月23日 8時26分 (#241516) ホームページ 日記
    クローンなんて、要は出生(発生?)時期が異なる人工的な一卵性双生児(双子、では済まなくなるのでしょうけど)ってだけでしょう。
    部門名にもあるけど、結局は中身の占める比重がデカいってだけのコト。そして、中身というモノは、器からの影響も受けると云うコト。

    例えば、老いさらばえた個体から脳だけを取り出して、拒否反応の出ない新鮮な器に移し替えたとしたら、そりゃー、気分的なモノも若返ってしまうとか、永遠の命を手に入れたかのように傲り高ぶってしまうとか、そんな感じで、性格的なモノも変容するでしょう。

    それでも、結局は脳自体の老化ってモノがありますので、永遠の命なんて得られるはずもなく。
    となれば、脳から「意識」とか「記憶」とか「記憶」とか呼ばれる類のモノを移し替える技術が必要となる訳で、それはクローニングとはまた別の問題。

    死んだペットの代替が欲しい、という希望を叶えようと言うならば、最低でも脳移植くらいはしないとねぇ…
    それでも、見た目が全く同じになるなんてコトはないので、結局は別物にしかならんのですが。

    もし本気でやるとしたら、受精してから間もない段階でスペア用の胚をコピーしてコレを保存し、リセットをかけようという時点で好みの段階まで器を人工(強制?)発育させて、ソレに元人格を移植するとか、そんな手順を踏むことになるのかな?
    ま、それでも、結局見た目という点では別のモノになってしまうのですけどね(笑)

    #バイオメトリクス系の認証とか、全部無効になるハズ。
    #例え、間違いなく本人であったとしても。
    --
    -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
    • 元記事を読むと、後天的に学習したと思われる要素だけじゃなくて(そういうのは期待していないはず)、毛の色とか、もって生まれた性格とかまで違うと書かれています。素人なので詳しいことはわかりませんが、せっかくクローン猫でも、見た目は同じ種の普通の猫みたいです。

      ペットが死んでから、あらためて血縁のあるペットが欲しくなった可能性もありますね、兄弟がわりでしょうか。それならば気持ち的には理解できますが、それなら何もクローンじゃなくてもいい訳で、何を期待しているのか今ひとつわからないですね。他のコメントの方も同じだと思いますが。

      ところで、何で毛の色まで違っちゃうのかわからないんですが、どなたか推測でもわかる方います?
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      • by Anonymous Coward on 2003年01月23日 10時13分 (#241573)
        猫の毛色発生遺伝子は、X染色体に1色含まれ、Y染色体には含まれません。
        三毛猫がメスばかりなのは、そのせいだそうです。
        まれにいるオスの三毛猫は、XXYの染色体を持つ異常な固体で、生殖能力は持ちません。

        でもって、X染色体による毛色は、必ずしも発生はしません。(でないとメスは全部三毛猫になってしまう)
        レインボーとCCが毛色の違う猫になったとしても不思議はないわけです。
        親コメント
      • よく、「遺伝子は生物の設計図である」と言われますが、
        これは大きな誤解を招く表現です。実際には「料理のレシピ」
        と言う方が適切です。

        設計図とそれを元に作られた建築物の間には、この扉は設計図の
        ここ、ここの柱はこの部分、と言ったように明確な一対一の対応
        関係があります。

        対して、ケーキのレシピでは「小麦粉100gをふるいにかける。
        」の様に記述されますが、このレシピの一字一句と、完成する
        ケーキの間に一対一の対応関係などはありません。

        遺伝情報は料理のレシピのような逐次手順の記述に近く、
        一対一対応のある設計図ではありません。

        焼き上がったケーキのスポンジのふくらみ加減や、生地に混ぜた
        ドライフルーツの配置が異なるように、猫の毛皮の色も異なって
        くるわけです。
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        • すばらしい洞察。なるほどです。
          昔は「設計図」と言われても納得していたのですが、最近の研究の成果とかなんとかをテレビ・雑誌・ネットなどから見聞きしていくうちに、なんとなく違和感を感じるようになっておりました。

          そうか、なるほど、レシピと考えればいい感じですね。
          これからはこちらの例えを使うようにします。

          #他に「もっと良い例えがある」とかありましたら提示願うです。>ALL
          #イヤ、「>ALL」って(笑)
          --
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          •  「レシピ」の例え、この場合にはイメージし易くてより良い気がします。

             しかし、設計図でもそんなに問題は無いとも思う。
             家の設計図の例が出てましたが、家の設計図にはそれほど細かな指定はありません。
             内装も普通別に指示しますし、取りつけるドアは市販品ですが、寸法だけ指定されてて、製品は別途選んで取りつけたりしますし。

             遺伝子が設計図で、母体(子宮内)が、大工さんと内装屋さんって感じに理解してます。

            #母親が薬物やってたりすると、手抜き工事される訳で…。
             
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        • しかも書かれたレシピは細切れにされてるので、読んだだけでは手順が判らない、と。
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      • 推測するまでもなく、厳然たる事実として、遺伝子情報が全く同じであったとしても、見た目の個体差というモノは必ず出るものです。
        たしか、毛の色・模様などの外観的形態(?)というモノは、遺伝情報だけでなく、発生の段階で受ける外界からの各種の揺らぎ・刺激、その他諸々の条件で形成され、故に、全く同一の個体というモノはあり得ない、というのが一般的な考え方です。

        他でも例示されてるかもしれませんが、指紋・掌紋や虹彩・網膜パターン、各部血管のパターンや体毛(生える位置・部位、毛の流れ方向、つむじの位置や巻き方向)などなど、胎内(子宮というシステム内、と言うべきかな?)で大きくなっていく時の外的要因やらの影響を受けまくります。
        ケモノの毛の色・模様などは、この段階で形成されていきますので、遺伝情報が同じであっても、見た目は異なって当たり前です。
        特に、犬猫の類の古くからかけ合わされまくっている種などで、同じ兄弟でもその模様や色などがバラバラになるのは、「元々取ることが可能な形態というモノが、もの凄く多彩なパターンとしてストックされている。で、母体内で他の兄弟と直接的に接触刺激を受け合いまくりまくっているので、色々なパターンが発現する。」ってコトなのでしょう。
        (素人考えなのではずれてるかも?)

        んー、良い例か分かりませんが、家畜の類って、優良個体をかけ合わせて出来た受精卵を幾つかの胚に分けて借り腹に戻し、新たなる優良個体をコピー製造しているはずです。
        で、このときに、ホルスタイン種とかの模様を持つ種の場合、コピーして出来た個体の模様は、てんでバラバラになっていたと思います。
        (みんな同じ模様だったらどうしよー(爆))
        …ひょっとしたら、管理された人工子宮から直接出産(生産?)するような場合には、模様も同じになるかもしれませんけど…
        --
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      • とりあえず大量にクローン猫作って、どのような柄になるのかの調査して欲しい気もする。

        1年しないで結果出るなら、100個体ぐらい作れるだろうし。。。
        まぁ道義的に問題があるからやってないんだろうけど。

        毛の色ですけど、魚とかのモヨウって化学物質の濃度分布か何かで決まるんでしたっけ?色だけ違ったのか模様も違ったのか写真が見たい気がする~
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      • >見た目は同じ種の普通の猫みたいです。

        実際は奇形も多いんですが、それらは公表していないだけです。
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  • とうぜん (スコア:2, 興味深い)

    by nak (5484) on 2003年01月23日 8時48分 (#241523) ホームページ 日記
    #「当然」とか「普通」とか「誰でも」とかの表現は、一歩間違えると色々クレームの元なので難しいですな。

     義務教育を受けており、一卵性と二卵生の双子の違いが判る人なら、何も意外でもないのは散々既出な訳ですが、今実際にクローンペットが欲しいと言う人も、それくらいは判ってると思うんです。

     マスコミは何でも印象的に報道しますから、個々の声が聞こえてきませんが、想像するに、「以前飼っていたペットの面影だけでも垣間見えれば…」とかって希望はあると思うんですが。
     まったく同じにならなくても、面影くらいは十分似る部分があるとおもうので、それくらい理解して利用しようってのなら有りでしょうか?

    #個人的には、そんな女々しい事、したくないですが。
  • 毛の色 (スコア:2, 興味深い)

    by NotEnough (9948) on 2003年01月23日 9時27分 (#241542)
    ちょっと気になったのですが、記事中の...

    >ネコのレインボーは、白地に茶色や金のブチの模様があり
    >もう1匹のネコ「Cc」は、白地に灰色の縞模様がある。

    ですが、猫の毛の色って遺伝形質ではないなのですか?
    遺伝異常でも起きない限り、三毛猫のオスがいないとか言われてる
    ので、遺伝形質だと思っていたのですが。
    --
    Just a whisper. I hear it in my ghost.
    • by tsyk (10158) on 2003年01月23日 10時01分 (#241564) 日記
      誕生当時の毎日新聞の記事 [mainichi.co.jp]には、
      ドナーとは毛色が少し違うが、毛色は遺伝子だけでなく、胎内環境に左右されるためだという。
      との記述がありますね。
      親コメント
    • Re:毛の色 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2003年01月23日 10時07分 (#241571)
      http://srad.jp/comments.pl?sid=70001&cid=241553
      >ところで、何で毛の色まで違っちゃうのかわからないんですが、どなたか推測でもわかる方います?

      とまとめてここに書いておく。
      このあたりは研究段階と思われますが、遺伝子はあくまでも形質の元要素にすぎません。

      遺伝子は数学における漸化式のような物と考えるのが妥当だと思われます。

      つまり初期値としてあたえる数値により結果数値はかわります。

      遺伝子は時々エラーをおこします。
      Aの回答がBの初期入力、Bの回答がCの初期入力となる場合、Bあたりでエラーが起こるとその後の回答が変化します。

      そのため毛の色はあきらかに変化するはずです。
      親コメント
      • Re:毛の色 (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2003年01月23日 10時42分 (#241594)
        >遺伝子は時々エラーをおこします。
        >Aの回答がBの初期入力、Bの回答がCの初期入力となる場合、Bあたりでエラーが起こるとその後の回答が変化します。

        この文章自体は正しいでしょうけど、遺伝子が変化するような勘違いを起こしそうで、ちょっと紛らわしい書き方ですね。
        Aという遺伝子が作らせるたんぱく質 a(「回答」というのはこのたんぱく質のこと)の量や発現時期は、環境に左右される場合があり(栄養失調とか、)それだけで、同じ遺伝子なのに違う個体ということがあり得ます。
        さらに、Bという遺伝子が、A遺伝子のの作る aたんぱく質の量によってスイッチが入る物である場合や、aの量によって Bの作るたんぱく質 bの量が変わる物だと、さらに変わってくるでしょう。
        それらは、いわゆる「遺伝子のエラー」とは関係ないです。(この部分は、投稿者は勘違いしていると思いますよ、普通、遺伝子のエラーというと、遺伝子のコピー時の間違いのことで、それは今回のクローンの議論とはまた別の話)

        それと
        >遺伝子は数学における漸化式のような物と考えるのが妥当だと思われます。
        これはだいぶ違うと思うぞ。

        親コメント
  • by gg_pic (10157) on 2003年01月23日 10時34分 (#241589)
    私の姉は一卵性双生児の双子です。幼稚園からなんと大学まで同じ所へ通うことになりました。しかし、趣味は二人ともまったく離れています。また、趣味が違うために小学校高学年から体格も違ってきました。

    同じ時期に生まれ、ほぼ同じ環境で育ってもこれだけの差が出るんです。ましてや生まれる時期や環境が大きく違うクローンで同じような人物が出来る方がおかしい。

    しかし、電話での声では二人を区別することが出来なかったり(母は出来るようですが)、いきなり同じ発言をコンマ数秒の狂いもなく発言したりと不思議な要素でいっぱいです。
    • by newcomer (13464) on 2003年01月23日 12時57分 (#241727) 日記
      >同じ時期に生まれ、ほぼ同じ環境で育ってもこれだけの差が出るんです。ましてや生まれる時期や環境が大きく違うクローンで同じような人物が出来る方がおかしい。

      このように言い切ることは出来ないと思う。

      常に一緒にいた場合、
      一見、二人は同じ環境にいるようにみえるが、
      お互いに「双子のきょうだい」という別々の環境をもっている。
      そのため、二人の間に役割分担のようなものが出来、
      完全にそっくりにはならない。

      成人するまで別々に育った双子のきょうだいが、
      共通の趣味や癖を持っていたりと言う興味深い事例もある。
      親コメント
  • いつも思うんだが… (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Fortune (6210) on 2003年01月23日 11時53分 (#241663) 日記
    この手 [asahi.com]物って、なくならないんでしょうかね…。
    いくら風刺とは言え、今回の実験結果を見ても分かる通りCC:は無理だってのにねぇ。

    こういうのがあるから、誤解がなくならないように思うんだけど、どうでしょう?
  • by rltm (630) on 2003年01月23日 8時59分 (#241527)
    >予想通りだがペットをクローンしようと思ってた人々の期待を裏切る結果がでた。

    飼い主にとっては「クローンであること」が重要なだけかも。
  • by tomatsu (2545) on 2003年01月23日 9時01分 (#241529)
    ラエリアンの件では、遠山文部科学大臣は「クローンは人間の尊厳に関わる問題で、絶対に許せない」と言っているんですよね。

    なぜ「絶対に許せない」とまで言い切れるのか、理解に苦しみます。

    尊厳に関わる事が全くないとは言い切れないし、技術的に未だ安心出来るモノではない事は分かりますが。
    • Re:絶対に許せない? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by T.Sawamoto (4142) on 2003年01月23日 9時31分 (#241546)
      そうですね。
      あまり強い拒否反応は、逆の意味で恐いような気がします。

      ただ、そもそも「遺伝子が同一」ということにこだわる方が、はたして生まれてきた子供を一人の人間として見ることができるのか、少々疑問ではありますね。

      先日公表された、亡くなられたご子息のクローンという件などは、特にそう感じざるを得ません。
      子供にとっては、遺伝子提供者は単に双子の兄でしかないと思うのですが、親御さんが二人を同一視したりしないか心配です。
      そういう意味では、人間の個としての尊厳に関る問題だと言えなくもないかも…。

      とにかく、クローンとして生まれてくる子供たちが、様々な思惑によって酷い扱いを受けたりしないよう、願うばかりです。
      親コメント
    • by simon (1336) on 2003年01月23日 13時03分 (#241738)
      >ラエリアンの件では、遠山文部科学大臣は「クローンは人間の尊厳に関わる問題で、絶対に許せない」と言ってい
      >るんですよね。

      >なぜ「絶対に許せない」とまで言い切れるのか、理解に苦しみます。

      なんだかキリスト教的世界観に引きずられすぎのような気がします。
      「生命の創造は架空の存在の独占事業であり、人為的な生命創造は
      無条件に禁止すべきである」という西欧文明がもつ奇妙なドクトリン(*)は
      科学という人類を幸福に導く手段に重い足かせを掛ける事になってしまうのでは
      ないかな。

      *:別のいい方でいうと
      「人は神が作り給うた。その領域に人が踏み込むのはまかりならぬ」

      日本人は宗教的に寛容という美点を持っているのだから(進化論を顔を真っ赤にして
      否定したり、妊娠中絶医を暗殺したりするような馬鹿がいないのはいいことだ)、
      生命科学の美味しいところは頂いておけばいいんじゃないかなあ?
      親コメント
    • 尊厳云々は別としても、(一般の人の)クローンに関する認識の大部分が間違っている現状では、
      「絶対に許せない」ことだとは思います。
      間違った認識を持たれたままに生まれても、生まれてくるクローンが不憫だ。
      --
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      親コメント
  • by maty (3877) on 2003年01月23日 9時12分 (#241534)
    どこかの宗教やさんが
    「魂は1つしか存在しない、そのことをこれで証明された」
    っていい始めたりしそう。
    それ以前に魂の証明をしてってのは
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