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Crusoe後継の概要をTransmetaが発表 57

ストーリー by Oliver
次こそ当ててください 部門より

ワクワクする技術いっぱいながらも、パフォーマンスがおもったほど上がらずにコケた感じがするCrusoeの後継となるCPU TM8000 をTransmetaが発表した。コードネームはアストロ。PC Watch掲載の記事インタビュー前編(後編)が詳しいが、コアを完全に作りなおして、並列度をあげてパフォーマンスアップすると同時に消費電力の更なるダウンを狙っている。技術的にはSIMD命令のサポートやメモリコントローラの統合、バスへのx86-64と同じHyperTransportの採用や内部命令へ翻訳したコードをハードディスクにキャッシュする機能が面白そうな感じだ。実際の製品が出てくるまでは、まだしばらくかかるとのことだが、初CPUだったCrusoeの経験を生かして今度は成功して欲しい。

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  • 2つほど (スコア:2, 参考になる)

    by megalith (4791) on 2003年03月12日 12時57分 (#276898)
    SIMD命令のサポート

    ハードウェアでのサポートでないかな。SIMD命令(MMXだけど)自体はTM58000でもCMSでサポートしてました。

    x86-64と同じHyperTransportの採用

    x86-64は命令セット(+α)であって、HyperTransportとは関係ないと思います。
  • by NotEnough (9948) on 2003年03月12日 13時18分 (#276924)
    サポートというと語弊があるかもしれませんが、TM5800系のPCでは
    PCハードベンダーがCMSをファーム書き換えなどでのサポートを
    してないように思うのですが、これは...

    技術的にできない
    ライセンス的に無理
    販促的にやらない
    CMS書き換えは費用対効果が薄い

    どうなんでしょうか?
    TM8000系CMSはどうでしょうね。
    「CMSを改良していく」と言われても、既存資産に影響しないのでは
    消費者レベルではあまりありがたみがないというか。
    もちろん、CPUベンダーからみると、費用効果はあるのでしょうけど。
    --
    Just a whisper. I hear it in my ghost.
    • by megalith (4791) on 2003年03月12日 13時29分 (#276938)
      CMSの書き換えのサポートがないことはないです。

      初代LOOX T5/53W使ってますが、BIOS書き換えでCMSがアップデートされたようです。

      手元に本体がないので確認できませんが、1.1 -> 1.2だったと思います。
      親コメント
    • by NotEnough (9948) on 2003年03月12日 13時27分 (#276933)
      >現在Hewlett PackardのWebサイトから、同社のTabletPC用
      >CMSのアップグレードとしてダウンロードできる。
      >以前あなたに話した、CMSのアップグレードをダウンロードすることで、
      >PCを買った後も性能を上げるというフィーチャが、今提供され始めたわけだ。

      って書いてありましたね。
      寡聞にして今まで、こういったことを知らなかったのですが
      HP以外もやってくれますかね。
      --
      Just a whisper. I hear it in my ghost.
      親コメント
      • by rin_penguin (9144) on 2003年03月12日 13時35分 (#276945)
        > HP以外もやってくれますかね。

        CMSアップデートでパフォーマンスアップ、というのはユーザから
        してみると素晴らしいことなのですが、PCメーカとしてはどうなん
        でしょうね。
        PCの世代交代のサイクルが長くなってしまうので、あまりうまみは
        ないのかなぁ、とも思うのです。
        親コメント
    • すでにいくつかの例があげられているのでわかると思いますが、技術的には可能です。
      ただ、ベンダーがあまりやりたがらないのはCMS部分の書き込みに失敗した場合、x86CPUとしての機能そのものを失ってしまうからです。

      Intel/AMD CPUの場合、ROM Chipが壊れてない限りはたいていのMBでリカバリする手順が用意できますが、CMS部分が壊れたらそうはいきません。

      今時のMBに搭載されているようなDual BIOS構成か、二段式のCMSを搭載し、二段目が壊れたら一段目からBIOSリカバリだけでも行える構造にならない限り難しいと思います。
      取り外してROMライタで書くって訳にもいかないですしね。
      --
      # rm -rf ./.
      親コメント
    • by 505 (12538) on 2003年03月12日 19時02分 (#277192)
      トランスメタは、なんでx86向けだけにしか使わないんだろ…
      もちろん会社規模がそれほど大きくないときに、他アーキテクチャなんかやってられない…ってのもあるかもしれませんが…
      どっか「うちにやらせてくれ!」ってところは無いのかな…
      またはCPUエミュレーションじゃなく、CMSをダイレクトに使うOSやらアプリやら…

      とにかく、トランスメタには「CMSを“開放”して欲しい」と思うのは私だけ?
      (↑ムリを承知で言ってます…)

      親コメント
      • どういうことよ、それ。
        親コメント
      • by Y.. (7829) on 2003年03月13日 2時55分 (#277539) 日記
        CMSをダイレクトに使ったJavaVMとか出てくれたら結構おもしろそうなだけに残念ですよねぇ

        …なんで出さないんだろ
        親コメント
      • > またはCPUエミュレーションじゃなく、CMSをダイレクトに使うOSやらアプリやら…

        ここでいうCMSってのはTM5800やらTM8000のオリジナル命令セットの積りですよね。
        CMSアーキテクチャはx86をエミュレーションしているから良いのであって、オリジナル命令セットを直に使うと命令セットの互換性がないから大変ですよ。
        # 実際TM5800とTM8000では全く別
        • by 505 (12538) on 2003年03月12日 20時28分 (#277256)
          ># 実際TM5800とTM8000では全く別物のようですし
          VLIWの語長が倍になりましたからね。実際のネイティブなコードはまったく別ものでしょう。

          命令の互換性の問題は、初期のRISCにもありましたね。高速化のためにハードウェアを変更しても、コンパイラがそれを吸収してソフトを動かす…つまり、
          ・RISCの場合は極端な話、Cコンパイラで互換性を確保してCのソースコードを動かす…
          ・トランスメタの場合は、CMSで互換性を確保してx86のコードを動かす…

          しかし現状のRISCは結局、時間の経過とともにソフトウェア資産を捨てられなくなり、例えばパイプラインの構成が変更になっても互換性を確保するような回路を実装したりなど、本来のRISCの精神とは反するように肥大化してきているわけですが…

          なので、CMSの公開がトランスメタとしてはもちろん、ユーザーにとってもある意味、危険なことであるのはわかってはいるのですが、それでも私は、トランスメタのCPUを、ネイティブに操ってみたいと思うわけですよ。

          親コメント
  • 失敗だったんですか?! (LOOX T93Bユーザの心の声) LOOX使っていて別に不具合無いですが... むしろ, ホータブルDVDプレーヤとか, インターネットラジオでバリバリに使用していますけど...
    --
    ★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
    • 『ポータブル』やったね... 今日な~んかOAKの調子が良くない...
      --
      ★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
      親コメント
    • >失敗だったんですか?!

      同社の業績 [nikkeibp.co.jp]を見る限りではとても成功したとはいえないでしょう。少なくとも会社としては。
      親コメント
      • by Henrich (121) on 2003年03月13日 1時26分 (#277495)
        そうでしょうね。<少なくとも会社としては

        製品展開として、ビジネスとしては失敗といえるでしょう。
        元々狙い目だったはずのブレードサーバ市場はIntelに阻まれてますし、
        市場自体の拡大もさほどではありませんでしたし。

        製品自体も思ったほどの差異を打ち出せず、むしろパフォーマンス不足を
        指摘されることが多々だったように記憶しています。

        ま、それと実際に自分が使って満足するかは別ですが :-)
        気に入って使ってるならそれでいいのでわ?
        親コメント
    • CASIO CASSIOPEIA FIVA206VLゆーざーですが、期待してますよ>casioさん…。
      …できれば燃料電池搭載も(^^;;
    • 店頭でWindowsのレスポンスをPentiumIIIノートと比べてみれば
      もっさりした動作のCrusoeは買う気にならない。
      CMSアップデートによる性能向上も
      実際に提供しているメーカーは少なく、絵に描いた餅。

      まあ、先駆者は一時期は注目を集めるけど
      結局は後から来た巨人(intel)に負けるという
      お決まりのパターンだね。
  • by ogre (9069) on 2003年03月12日 19時39分 (#277221) 日記
    Transmeta副会長兼CTO兼マーケティング担当副社長のDavid R. Ditzel
    ってFLINTSTONES [google.com]のFred Flintstones [google.com]に似てる

    スーツよりもネルシャツとオーバーオールのほうが
    ノートパソコンよりもチェーンソーのほうが似合いそうだ

    #既出ネタぽ
  • by Anonymous Coward on 2003年03月12日 13時03分 (#276905)
    悪あがきやめて、ノートパソコンの分野は捨ててPDAとか組込方面に絞ったほうがいいと思う。

    コード変換やっている以上、速度では855PM+Pentium Mに絶対にかなわないし、チップセットレベルで省電力化図ってきてるからバッテリ持続時間だって目先の違いにしかならないでしょう。
    • > コード変換やっている以上、速度では855PM+Pentium Mに絶対にかなわないし

      これは本当かな? やり方は違うけどコード変換自体はIntelのCPUでも
      PentiumPro以降やっているわけだし、この方式だから速度がでないと
      は言えないでしょう。
      Crusoeではスループットはともかくレスポンスは悪かったようですが。
    • 組み込み分野の方が危険だと思うけど。
      ARM軍団を筆頭にたくさんのアーキテクチャがすでに存在し、利益率の低い分野だからシェアが取れないと、即死。
      • 定期的な性能向上が至上命題となって大変とはいえ、
        たくさん捌けて高利益率を取れるのはやはりPCコンパチの分野でしょうね。
        速度的にも結構いけてるようなので、また旋風を巻き起こしてほしいものです。

        今回のCrusoeはx86アーキテクチャに特化した設計で、
        これまでCMSで仮想処理していた部分の多くがハードウェアに
        実装されているので、かなり速いみたいですよ。

        このへん
        [impress.co.jp]で
        開発途上でありながら「モバイルPentium4-M/1.8GHzよりも圧倒的に速い」って
        噂が流れてました。

        低消費電力ってのは、ノートへの応用だけでなく、ブレードサーバなどの、
        密集してマシンを動かす用途でも放熱の問題と絡んで重要な要素になるので、
        きちんと実用レベルでのスピードを確保できるなら、
        思ったよりも用途は開けると思います。

        # 気になるチップのお値段は、120ドル程度らしいですね。
        # P4ベースのCeleronとはもろに競合するだろうなぁ…。
        親コメント
    • >コード変換やっている以上、速度では855PM+Pentium Mに絶対にかなわないし、

      根拠が分からない。
      自分のTM5800(もっと前のモデル持ってる?)の性能で憶測してるんでしょうか?
      確かに悔しいのは分かりますけどねぇ・・・

      Pentium Mより命令幅が大きいことと、CMSはキャッシュされる
      ということ、そのキャッシュ
  • by Anonymous Coward on 2003年03月12日 14時31分 (#276988)
    きっと ジャコビニ流星パイプラインとか
    スカイラブ分岐予測とか
    3段ドロップキャッシュとか
    そういうナイスな機構が盛り込まれるという…
    • Re:アストロだけに (スコア:2, おもしろおかしい)

      by ryu-2 (9699) on 2003年03月12日 14時58分 (#277008)
      起動が異様に遅いと思ったら、CPUクーラーの取り付け爪で
      コアの配線をブチブチ切って、起動したとたんにCPUがはじけ飛んで
      ユーザの頚動脈を切る…まではしないよな。

      # 『あらしのエース』の『病魔球』が好きだったのでACにしない。

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    • シボレーのアレを思い浮かべてしまう…(--;
  • by Anonymous Coward on 2003年03月12日 17時13分 (#277106)
    なんか、新しいVAIO UのCeleronが、露骨に潰しにかかっているように見えるんですけど…
    • ここに紹介が [impress.co.jp]あります。なるほど面白い、というかサブノート/ミニノート好きな人にはこういう製品(BaniasコアのCeleron)は望まれるところでしょう。ただし性能はTM5800<これ<TM8000かな。
      • by NotEnough (9948) on 2003年03月12日 19時38分 (#277220)
        Tualatin-512K ULVとTualatin-256K ULVの関係をBaniasでも維持
        すると考えれば、ありえない事は無いのかも...とは思えますね。

        貧乏性の私としては、貴重なMicro-DIMMがCMSに食われていたのが
        無くなったのが嬉しかったりして。
        24MB/256MBは結構気になる人多いんじゃないのかな。

        キーボードが通常の配列になった事の方が嬉しいですが。
        #USキーボード切望!!
        --
        Just a whisper. I hear it in my ghost.
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      • sony…そんなにCrusoeが嫌だったのか…。
    • 5800の後継をtransmetaが中断したから、メーカーは痺れを切らしたようにしか見えない。
      librettoなんて、”現行”機種が出てからもうすぐ一年だからね。
      • PC Watchの特集 [impress.co.jp]だと、
        Baniasは600Mhzで、TM5800-867MHzの倍近いパフォーマンスとのことですね。
        TM8000がこの差を埋められるのか、そして突き放せるか、見物です。

        #トランスメタじゃないVaio Uはどうも、Uじゃない、という気がするので。
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        • by Pooh (4850) on 2003年03月13日 2時17分 (#277521)
          sandra [mycom.co.jp]だと整数演算ではほぼ同じで、FPUとかSIMDでしょう。
          office productivityでやっと4割近く上回っているぐらいですが、ATIのビデオチップのコアもメモリー量も違うようですし、実際の素はもっと接近しているかも。
          親コメント
        • 使うソフトにもよるでしょうが、同クロックのPIIIと2倍は違わない感じだったので、
          Baniasでも600MHzではそこまで高性能かどうか。
          熱設計の面でも、高クロックのBaniasの採用は難しいでしょうし。

          ちなみに、(今までの)Vaio Uが遅いと言われているのは、
          かなりの部分、ハードディスクのせいのように思えます。
          シークの速い1.8型HDDを出して欲しいところです。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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