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5255 story

ウェブサイトが銀行貸付の担保に 9

ストーリー by Oliver
立派な資産です 部門より

yh 曰く、 "日刊工業新聞の記事によると、日本政策投資銀行が、ウェブサイトの商標権やドメイン名の所有権などの権利を担保に、ITベンチャーへの融資を行ったという。インターネットコンサルティング会社ペンシルの所有・運営する「髪ナビ!」がそれで、ウェブサイトが担保となる初めてのケースとなった。(ニュース・リリース)"

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  • by nobuhiro (5244) on 2003年03月15日 14時05分 (#279353) ホームページ
    プロジェクトファイナンス(事業自体への投資)の必要性が言われて久しいのですが、なかなか実績がついて行かないのが現状と聞きます。曰く「日本の銀行は事業評価ができないから担保融資しか出来ないのだ」と。

    そういう枠組の中で、プロジェクトファイナンスを実施する回避策として、ウェブサイトという無体物を担保とする(見なす)技を考えたのかなぁ、なんて想像してます。

    面白いアイディアと思うけど、今後一般に展開するのか、不良債権化したとき担保評価がどうなるのか、などと吉凶どちらに転ぶのか野次馬として楽しみです。(^_^;)

    --
    • by von_yosukeyan (3718) on 2003年03月15日 17時37分 (#279482) ホームページ 日記
      日本政策投資銀行(DBJ)というのは、タレコミ文のDBJのドメインを見ればわかるように(www.dbj.go.jp [dbj.go.jp])、政府系金融機関(特銀)の一つで元々は旧特銀系の日本興業銀行(IBJ、現みずほBK・みずほCB)の流れを汲む日本開発銀行(開銀)が母体行になっています。

      DBJは、日本政策投資銀行法によって民業との競合が(建前上)禁止され、民間銀行を補完する長期資金供給を任務とする政府全額出資の特殊銀行(特殊法人の金融機関)で、どちらかというと投資銀行に近い戦前の興銀のような存在(IBJは金融債による資金調達、DBJは財投債による資金調達という違いはある)です。

      実際のところ、DBJが手がけた案件には結構担保主義ではなくキャッシュフローに注目したプロジェクト・ファイナンスの案件が多く、ストラクチャードや事業再生など邦銀があまり手がけないような事業を扱っていたりします。

      #事業再生といえばDBJはダイエーとかASCII向けの協調融資(シンジケートローン)を手がけてたよーな

      gramさんもご指摘されている [srad.jp]ように、一見この案件はドメインやサイトへの知的財産担保融資のような感じに見えますが、ドメインやサイトを担保に取ったところで流動性はないだろうし、これだけで担保価値を査定するのは非常に難しく思います。おそらく、nobuhiroさんの仰る通り担保は押さえてるけど本質的にはプロジェクト・ファイナンスではないかと
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  • こういうものの資産価値ってどんなものなのかしら。
    借金のカタにとられたらどうなるのか、実例を見てみたいっす。

    # つうわけで、ペンシルさんお願いです、コケて下さい(おぃ
    • by Anonymous Coward on 2003年03月15日 14時19分 (#279366)
      こういうものの資産価値ってどんなものなのかしら。

      商標やドメイン名そのものに価値がある場合と、本来は価値の無い造語やマイナーな単語だけど、それを使って事業を続けることで商標やドメイン名に価値が生まれたという場合があると思います。

      例えば3800万ドルの価値を持つドメインとは? [zdnet.co.jp]みたいに、そのドメイン名そのものに価値がある場合があります。(この記事はITバブル期のものですが)

      一方でslashdot [srad.jp]などはslashdotという事業を継続してきたからこそ、「slashdot」という名称に価値があるわけです。事業としてのslashdotがなければ、「slashdot」という名称にはそれほどの価値はありません(面白い名前という意味での価値は多少あるとは思いますよ)。

      前者の場合は商標やドメイン名だけを担保として押えておけば問題ありませんが、後者の場合は商標やドメイン名ではなく運営のための方法に価値があるわけで、事業を継続できなくなれば途端に商標やドメイン名の価値は下がってしまいます。たぶん、髪ナビ! [kaminavi.com]は後者の方でしょう。

      銀行はそれをわかっていて、運営のための方法に価値を見出して融資したいけど、方法に融資はできないので、形式的に商標やドメイン名に融資したのでしょうか。それとも本当に商標やドメイン名に価値があると思って融資したのでしょうか。

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  • by gram (10641) on 2003年03月15日 14時10分 (#279357)
    これは「知的財産権担保融資」と呼ばれる、特許権や著作権などの知的所有権を担保とする融資形態の一種ですね。
    主に知的所有権以外に十分な担保を持っていないけれども将来性のあるベンチャー企業等に対する融資に適用されます。

    しかし、ITバブル華やかし頃や、あるいはGoogleぐらいの知的財産があるならともかく、個人的には今回の件、少し見ただけでは正直言って「そんなに価値あるんかな?」とも思います。


    もしかしたら、ものすごいサブマリン特許を持っているとか、マネーの虎ばりに熱いプレゼンをしたとか(笑)。

    今回の融資が使われる「広告効果測定システム」の説明を見ると、よくあるCRMのようなので、せいぜい数千万から1億とかその程度くらいかな。
    • by G7 (3009) on 2003年03月16日 11時14分 (#279995)
      >ものすごいサブマリン特許を持っているとか

      もし本当にそうだとすると、知的自由を愛するスラド民の一人として(?)俺は、
      該当webページを見たいとは全く思わない(思わなくなる)でしょうね。

      最近ほうぼうのメディアでも、日本の国全体、あるいは企業ごと、に、
      もっと知的財産権をガッポガッポと確保しておいたほうがいいぞ!というような
      論調が叫ばれていますが、そういうのを何度聞いても暗い気分にしかならない人は
      少なくともスラドには多いんじゃないのかな?

      荒野を目指す [itojun.org]ほどの度胸は無いとしても、ほんの少しくらいはそっち方向を指向したいものです。人として。
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  • なんとなく (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2003年03月15日 14時16分 (#279365)
    無意味な関連付けだが、昔の「地上げ」を思い出す。

    となると、そのうち、ウェブサイトが投機投資の対象に
    なるんだろうか。ウェブサイトに一定の資産価値が
    認められ、運営の成り立たなくなった大手ウェブサイトの
    市場への流出をきっかけにウェブサイトの取引が
    一般的になったあと、いつしか年々ウェブサイトの価格が
    上昇するという神話が出来上がり、第二のバブルが・・・
    「あなたのウェブサイトを買い取ります」という
    スパムメールが蔓延し、銀行はさかんに価値のある
    ウェブサイトを購入しましょうと喧伝。オークションでの
    ドメイン名やウェブサイトの転売は法的に規制され、
    その売買には税金がかけて税収もがっぽり・・・と
    思われたところでバブル崩壊。夢は夢のままに終わり、
    懲りずに借金してまでウェブサイトを購入した企業が
    次々と業績を悪化させ、年金や退職金をつぎ込んだ人々が
    路頭に迷い、またも銀行だけが生き残って公的資金の
    注入をうけるのであった。

    #テキトーなのでAC
    • by Anonymous Coward on 2003年03月15日 15時20分 (#279394)
      おもしろおかしい。

      まぁ、言葉の通りドメインと土地はダブって見えるよね。
      誰も所有してないところへ先回りして線引いて権利を主張したり、
      買占めてみたり、更には価値が上がった頃に転売してみたり。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        証券化ってばそんなもの?

        韓国じゃ映画作るのもミニ株らしいですし。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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