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5349 story

Intelがオーバークロック阻止技術の特許を取得 48

ストーリー by GetSet
イタチごっこになりそうな予感 部門より

dseg 曰く、 "本家より。The Inquierの記事によると、インテルがオーバークロックの阻止技術の特許を取得したという。 特許番号 US:6,535,988、取得日は本年3月18日。申請日は1999年9月29日となっている。オーバークロックの検出回路と阻害回路により、オーバークロックを検出した場合にプロセッサの性能を制限または下げるという仕組みのようだ。 ダイアグラムの一例のスクリーンショット(編者註:2003.3.26現在、画像は見えなくなっているようだ)も公開されている。
これが実際に製品に組み込まれるかどうかはともかく、オーバークロッキングが自作派の楽しみの選択肢の一つとしてポピュラーになった今、 関連マーケットはそんなに小さくないような気もするのだが...?"

(追記 2003.3.26 10:55 by GetSet) 見えなくなっている画像だが、dseg氏によるとThe Inquierの記事の最下部に掲載されている図と同じ、とのことだ。
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  • そもそも、「製造ライン効率化」と「ラインナップ確保」を両立させるために、
    中身がほとんど同一のものをデチューンして、低性能のものを「意図的に」
    作り出していることが原罪と言えるかも。

    そもそも最近のMPUは、高クロック・高消費電力・高発熱化してるんだから、

    Pentium4 プロスペック
    「たくさん電気を食い、高熱も出しますが、性能を極限まで使っています」

    Pentium4 エコノミースペック
    「プロスペックの80%の性能で消費電力を30%下げています(注)。長期間の保障も
    つけちゃいましょう」

    とかって分類できないもんですかねぇ。価格も上と下で同じくらいに。
    価格が近ければリマーク業者も手を出せなくなるし、「一般」のユーザは性能に
    さほど価値を感じてなくて、「低消費電力」の方を買うかも。
    # ってのは甘いかなぁ。

    * C1ステップのNorthwood、3.06GHzと2.26GHzあたりでの比較。

    # もう性能競争はたくさんだと思うのでAP
    • そもそも、「製造ライン効率化」と「ラインナップ確保」を両立させるために、中身がほとんど同一のものをデチューンして、低性能のものを「意図的に」作り出していることが原罪と言えるかも。

      • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 13時24分 (#286664)
        生産をはじめたばかりなどでは、そういう場合もありますが、
        意図的にクロック倍率を落としたり、キャッシュ領域をつぶしたりしてますよ。

        でなきゃオーバークロックはできないわけで・・・

        2Gで動くものを1Gとして売っていたら、それは 2G で動きます。
        今は倍率が固定されているため、ベースクロックを上げるくらいしかできないので、
        そんな大幅なオーバークロックはできませんが。
        親コメント
      • 実際は製品のばらつきだけでは在庫調整出来ないんですな。

        例えば
        Pentium4 2.8GHzの市場の要求が10個
        Pentium4 3.06GHzの市場の要求が1個
        で、たまたま
        Pentium 4 2.8GHzで動作可能なCPUが6個
        Pentium 4 3.06GHzで動作可能なCPUが5個
        出来たとしましょう。

        そうすると市
    • 「デチューン」って何ですか?
    • Pentium4 プロスペック
      「たくさん電気を食い、高熱も出しますが、性能を極限まで使っています」

      Pentium4 エコノミースペック
      「プロスペックの80%の性能で消費電力を30%下げています(注)。長期間の保障も
      つけちゃいましょう」

      PentiumIIIとそのモバイル版・低電圧版って保証の話は別にして同じ関係では?
      残念ながら、同じ価格では市場に受け入れてもらえないようですが・・・。

      実際には、(選別した結果で)低電圧で試験

      • 同一パッケージの(ほぼ)中身が同一の製品、ということなので、パッケージが違う
        PIII(FC-PGA)とモバイル版・低電圧版は別物ですね。

        > 残念ながら、同じ価格では市場に受け入れてもらえないようですが・・・。

        「まず性能ありき」で売っている、現在のマーケティング方法ではそうでしょうね。
        FC-PGAな低電圧版PIII(またはP3-M組み込みまざぼ)があったら、四六時中電気
        つけっぱなしなサーバ用途なんかに売れそうなんですが。

        (それもまたマーケティング次第)
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 12時33分 (#286626)
    MPU周辺の、所謂「チップセット」などにも言えることでしょ?
    というかむしろそちら方面のほうが重要なんじゃないでしょうか。
    カタログに記載されないような内部実装パーツなんて、完成品メーカーが好き放題に(と言うのは言い過ぎかも知れんが)クロックアップやってるでしょ。

    それで不良品が出たとき、チップメーカーが非難されたんじゃたまらんわね。
    • > それで不良品が出たとき、
      > チップメーカーが非難されたんじゃたまらんわね。

      そんな時に今まではチップメーカーが非難されてたんですか?
      チップメーカーに対する「不良」と言う非難は滅多に見かけないんですけど...。
  • これは (スコア:2, 参考になる)

    by take0m (4948) on 2003年03月26日 9時51分 (#286533) 日記
    ・Intelにとってのメリット
    低い性能のCPUを買ってオーバークロックする人がいなくなるので、高いクロックのCPUへの移行が加速する。ただしこれは全ユーザの中でわずかな人数にすぎない。

    ・Intelにとってのデメリット
    低い性能のCPUを買ってオーバークロックする人がいなくなるので、低い性能のCPUの在庫がさばけなくなる。オーバークロッカーは一人で何個も低クロックCPUを買うので、この効果は以外と大きい?
    • Re:これは (スコア:2, 参考になる)

      by wosamu (4952) on 2003年03月26日 10時14分 (#286543) 日記
      自作PC市場なんてCPU市場全体からするとごく小さいものでしょうし、そのうちのオーバークロッカーの比率なんてさらに小さいものですのであまりデメリットに関しては関係ないと思います。
      そもそも高クロックのCPUが安く手に入る現在の状況でオーバークロック自体にあまり魅力があるとは思いません。

      どっちかというとリマーク品対策やオーバークロックによる動作不良を防止する意味合いが強いのじゃないかと思うのだけどどうだろ。
      親コメント
      • Re:これは (スコア:2, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2003年03月26日 11時13分 (#286577)
         ホワイトボックス業者が、顧客に要求された仕様を偽って納品するのを防ぐのが主目的だと思うが。
         CPU IDまで偽装するって話だし。
        親コメント
        • by take0m (4948) on 2003年03月26日 11時31分 (#286594) 日記
          CPUIDを偽装できるってことは、CLOCKのMAX ALLOWEDも偽装できる可能性もあるわけですかね。
          親コメント
          • by wosamu (4952) on 2003年03月26日 12時34分 (#286628) 日記
            CPUID偽装ってどうやってるかわかんないけどBIOSレベルでやってるんならCPUそのものに組み込まれる今回の技術は回避できないように思えます。

            AC氏の言うようにホワイトボックス業者がそういう悪辣なことをやってるならIntelの狙いは仰る通りでしょうね。
            親コメント
      • by koshian (6999) on 2003年03月26日 20時55分 (#287011) ホームページ 日記
        私もまったく同じように考えてたのですが、オーバークロック阻止技術の開発をするということは、それなりに問題視しなくてはならないほどのオーバークロック市場がある、ということかもしれませんよ。

        もっとも、そうなったらそうなったでAMDに流れるだけなので、どのみちIntelに得があるとは思えませんが。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        オーバークロックして動作不良が起こった場合はユーザーの責任になるので インテルは保障する必要はありません。よって、防止する必要もありません。
        • Re:これは (スコア:2, 参考になる)

          by Stahl (7211) on 2003年03月26日 11時16分 (#286580)
          オーバクロックされたリマーク品が不具合起こせば即ちintelの信頼に傷が付きます。
          オーバクロックって別にユーザサイドでちょこちょこいじるだけじゃないですよ。
          親コメント
        • Re:これは (スコア:2, 興味深い)

          by saitoh (10803) on 2003年03月26日 17時50分 (#286866)
          とはいえ、「オーバークロックで動かなかったから返品」 などという自己責任を知らない客の苦情でPCショップが困り果てて ることも事実でしょ。
          親コメント
          • Re:これは (スコア:1, 興味深い)

            by Anonymous Coward on 2003年03月27日 1時00分 (#287171)
            >とはいえ、「オーバークロックで動かなかったから返品」などという自己責任を知らない客の苦情でPCショップが困り果ててることも事実でしょ。

            いや、まったくもってその通り。
            今、厨房と呼ばれる輩の間で流行ってるのはDVDやCDのリッピングやP2Pを用いた海賊版のダウソといった「アングラっぽいソフトをアングラに使うこと」だけど、ちょっと前はCPUのオーバークロックが全盛だったわけで(BIOS設定やWindowsレジストリの変更なんてのもあったが)

            脱力モノのクレームには「クロックダウンしたらHDのデータが壊れた。不良品だ、交換しる!」というのがあって、
            タネを明かすとPentium/200MHz(66MHz*3)を166MHz(83MHz*2)で動かしてたって話。
            当時はFSBとPCIバスのクロックは同期してたから、CPUの内部クロックはダウンしてたけどPCIバスが完全にオーバークロック状態だったわけ(ついでに言うと、FSBもな)

            PCのユーザーサポートなんかやると、オーバークロックネタを気安く特集する雑誌やライターに殺意をおぼえてしまいますぜ。

            #サポートの中の人も大変だった、ということでAC
            親コメント
    • Re:これは (スコア:2, すばらしい洞察)

      by USUStek (350) on 2003年03月26日 19時05分 (#286938)
      ・Intelにとってのデメリット(2)

      オーバークロックできなくなったので、AMDのCPUを買う人が続出でIntelのシェアが減る。

      なんてことは無いのかなぁ、と思ってみたり。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        オーバークロックで上がる処理能力なんて体感的に大したこと無いので
        そもそもIntelを買うような安定志向の人はオーバークロックなんかせずに
        定格で使うんじゃないのかな。

        K6-2とALiのチップセットで酷い目に遭ってからはずっとIntelで固めてます。
    • by deki (5563) on 2003年03月26日 10時25分 (#286550)
      メーカー品のCPUってほとんどIntelだよね?
      メーカーとしてはオーバークロックさせたくないでしょう。

      特許を取得なので、Intelのみがオーバークロックを禁止しえる。
      Intelはオーバークロック可能品と、不可能品の二種類をラインナップできるが、
      他社はオーバークロック可能品を出すしかない。
      親コメント
      • by Sakura Avalon (12557) on 2003年03月26日 13時45分 (#286680)
        >特許を取得なので、Intelのみがオーバークロックを禁止しえる。
        >Intelはオーバークロック可能品と、不可能品の二種類をラインナップできるが、
        >他社はオーバークロック可能品を出すしかない。

        ビジネス特許として同業他社を訴えまくってウハウハという図式じゃないでしょうね。
        特許の方を詳しく見ていないので詳細は分からないのですが、単純にオーバークロックをさせないための技術を普通に特許とっただけなのではないでしょうか。もちろん他社で同様の手法を真似るようならライセンス料払えと言える事と、これの回避措置を講じようとする業者やリマーク製品を出す業者に対して特許に抵触する事を理由に差し止めをかけられれるためもあると思います。(まあそんな業者は可能な限り抵触しないように作っては来るでしょうが、特許の有る無しではかなり難易度なども違うはず。)
        親コメント
        • Re:これは (スコア:1, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2003年03月26日 14時47分 (#286723)
          オーバークロック検出回路を動作不能にすることに関しては、 この特許で差し止められるものではないように思えますが。
          親コメント
      • by Anonymous Coward
        > 他社はオーバークロック可能品を出すしかない。
        1.当該特許に抵触しない方法を実装する。
        2.intelとライセンス契約を行う。

        いくらでも回避方法はありますが?
    • 低い性能のCPUの在庫がさばけなくなる。
      販売店にとっては大きなデメリットでしょうが、Intelはそれほどダメージを受けないんじゃないかと。
      オーバークロック阻止機能を搭載したCPUは在庫が出ないように調整するでしょうし。

      あ、出荷量が減るかも(爆
      販売店だって不良在庫抱えないように仕入量は調整するってば。
      --

      --
      Ath'r'onならfloatあたりに自信が持てます
      親コメント
    • by bushidoh (12670) on 2003年03月26日 12時58分 (#286649)
      > 低い性能のCPUを買ってオーバークロックする人
      > オーバークロッカーは一人で何個も低クロックCPUを買う

      貧乏人の影響力は小さい。しかも彼等は元々小数しかいない自作者の 20% [septor.net] しかいない。
      親コメント
  • オーバークロックした回数をCPU内で記憶させて、
    一定の回数を超えるとそのCPUは永遠に定格仕様で機能しなくなる技術か
    と一瞬、思った。

    要するに原付のリミッターみたいなものだろうね。
    --
    他力本願。
    • by Jadawin (2174) on 2003年03月27日 15時59分 (#287648) 日記
      世界をいくつかのリージョンに分けて、リージョンコード無しはクロック変更やり放題。
      リージョンコードつきCPUは、他のリージョンのボードで動作しないとか。

      #改造マイクロコードを焼き込んでリージョン0動作させられるとか!?
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 17時50分 (#286864)
     何やらSouthBridgeの32.768kHzを使って簡易周波数カウンタを作ってるようですが、それ以外の防御策はされているのでしょうか。
     クロック注入まで阻止してるんなら納得します。32.768kを基準クロックとしてSouthBridgeとシリアル通信してみるとか。
     それともCPUへ行く32.768kHz線は内層じゃないと駄目とかそういうデザインガイドラインでも出てくるんでしょうか。
     英語力が皆無に等しいので原文読めてませんm(;_;)m

    #IA32系使い始めてからクロックアップは阿呆らしくてする気無いです。
    #理由あってクロック(レシオ)ダウンなら何度かしてますが(苦笑
    • >#IA32系使い始めてからクロックアップは阿呆らしくてする気無いです。

      IA32=x86アーキテクチャですよね。

      ひょっとして680x0でオーバークロックしてた人でしょうか :)

      # RedZoneユーザーなのでAC
    • 基本的には上の方にも出てますがリマーク品対策でしょうから、マザーは信じていいんじゃないですかね?
      マザーまで弄る程コストかけたんじゃリマークするメリットがない。

      # そのうち対応マザーが出てくるかもしれませんが:-)

      •  オーバークロック対応マザーをIntelが許すかどうか、という点。
         以前、SiSでしたっけ。Pen4用DDR対応チップセットがIntelから駄目くらったのって。
         チップセットと違ってマザーボードメーカが勝手にやる分にはいいのかな。
         イレギュラ
  • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 13時00分 (#286651)
    そのうち、CPUの上限クロック(またはCPUパワー)も、アプリやOSの様にアクティベートで制約されるようになるんでしょうかね?

    同じコアでも、ライセンスによってパワーを制限するとか、50回以内にアクティベートしないと、CPUパワー半減とか(w
    • by rin_penguin (9144) on 2003年03月27日 1時58分 (#287200)
      > 同じコアでも、ライセンスによってパワーを制限するとか

      マルチプロセッサ搭載だけど出荷時点では1プロセッサで動作していて、
      追加料金を払うと2個目以降のプロセッサがアクティブになる、という売り
      方のサーバってありますよね。
      リプレースよりは安価にパワーアップできます、ってやつ。

      使われるかどうか分からないプロセッサを(比較的)安価で出荷するよりも、
      単一プロセッサで数段階のスペックを実現できるなら、販売側としては
      メリットありそうです。
      親コメント
    • ホストっぽいなぁ。。。
  • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 17時43分 (#286850)
    図では、アンダークロックも検出するようになってますが、
    クロックと動作電圧を下げて、発熱や消費電力を減らす遊びが
    できなくなるってことだなぁ。
    • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 19時02分 (#286931)
      アンダークロックも、オーバークロックと同じく(あるいはそれ以上に)危険で、
      プロセッサにストレスがかかっているという話を聞いたことがありますが・・・
      本当のところはどうなんでしょう?
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 20時46分 (#287002)
        低速では…

        ダイナミック回路を使っていたら、チャージが抜けて誤動作します。

        それで、Z80なんかも最低動作周波数が決まっていたと思います。

        # ここしばらく「CMOSだから0Hzまでok」なんて聞いていないな
        親コメント
      • そういう話は聞いたことないなぁ。
        そもそも安いやつってアンダークロック同然だし(^^;)
        クロックを下げたついでに電圧を下げて駄目になったというのなら十分にありそうですが。

        個人的にはオーバークロックは別にいらんのですが、
        倍率が変えられないと古いM/Bがすぐ使えなくなるので、
        そこらへんは何とかして欲しいな。

        # 今は古いM/BにMobile Athlon XPで幸せ:)
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年03月26日 23時08分 (#287083)
       あまり知られていませんが、XEONはBIOSからクロックの倍率が下げることだけはできたりします。
       ベースクロックをあげて、換わりにCPUの倍率を下げて、ちょうどいいところを見つければ(゚д゚)ウマーとかできます。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年03月27日 0時00分 (#287119)
    意図的なオーバークロックとかを検出するためじゃなくて、クリスタルの異常発振を検査工程で検出するためにほぼ同じことを5年位前から少し前までやってたことがあるんだけどなぁ。
    特許として成り立つなら、出願しておけばよかったかなぁ?
    ん~、残念(笑)
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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