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5817 story

オープンソース政策討論会@RIETIのお知らせ 199

ストーリー by Oliver
国を動かすチャンス 部門より

imoimo 曰く、 "大論争となったオープンソースの定義/関連政策問題ですが、RIETIで企画していた政策担当者との討論会の開催概要が固まりましたので、関連資料と共に案内を掲載しました。これまでのところ、ruby開発者のまつもとゆきひろさん、Debian GNU/Linuxプロジェクトの八田真行さんや、オモイカネの大熊さんといった論争当事者の他、経済産業省からは福田秀敬商務情報政策局参事官、久米孝情報処理振興課長補佐、村上敬亮情報経済課長補佐の出席が決まっています。参加申し込みは準備の都合で6/4あたりからを予定していますが、参加希望者が多数になりお断りしなければならない可能性があります。そのため、ストリーミング形式で後日、ビデオ配信を行います。
また、当日の討論に備えての論点のあぶり出し・論点整理などは、このストーリーを使ってほしいと思います。既に、この問題についてはストーリーが複数立っていますし(オープンソースの定義42件)この討論会でも「42件」という数字をことさら取り扱うつもりはありません。(もちろん、オープンソースの定義をしっかり確認することは必要だと考えています)
そこで、ここでは「オープンソース政策に対する評価」「望ましい政策アイデア」「そもそも政府が(オープンソースについて)何かする必要があるのか」等々、政策担当者にぶつけてみたいご意見や問題提起をお寄せください。(モデレーションの高かったものについて、当日の論点として提示したいと思います)
なお、このテーマに関してはukaiさんのwikiにもあるので、そちらへの書き込みもぜひ。"

このストーリはテーマ自体についてみんながお互いに議論するのではなく、討論会にむけ、質問と扱ってほしいテーマを集める為の場として活用して欲しい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • オープンソースとは何か、「日本発の」オープンソース・ソフトウェアは何件か、などといったテーマには反対したいと思います。そんな初歩的な議論に時間を取ってほしくありません。

    「オープンソース政策についての討論会」なら、オープンソース・コミュニティに対してどのような政策的支援が必要かを議論してほしいです。例えば、SorceForge [osdn.jp]のような場は本来なら私企業より公的機関が提供するのが適切なんじゃないでしょうか。

    もじら組 [mozilla.gr.jp]のメンバーとしては、クライアント環境のオープンソース・ソフトウェアについてもぜひ議論していただきたいところです。クライアント環境として誰もがWindowsを使っている状況では、いくらサーバーにLinuxやFreeBSDが導入されてもオープンソース・ソフトウェアの普及が実感されず、したがって「オープンソース政策」への支持も広がらないと思います。福田秀敬氏のコラム [rieti.go.jp]では「クライアントには時間が必要」とされていますが、必要なのは時間ではなくてヒト、モノ、カネです(笑)。

    • >どのような政策的支援が必要かを議論してほしいです。
      同感です。ただ、日本の政府の政策の評価をする手段は必要ですよね。「日本発」というのは、その文脈からでてきたんだと思いますが、そうだとしたら政策評価を手法を話し合うのは間違いじゃないと思います。

      >必要なのは時間ではなくてヒト、モノ、カネです
      残念ながら、それだけではありません。政策、教育、一般へのコンセンサスの取得がもっと大事です。金がどれだけあっても住民のうち数人が反対すればこれを尊重しなければなりません。私は都市計画に携わっていますが、緑化であるとか電線の地中化であるとかいったことに反対する人々が予想以上に多いことにいつも驚かされています。

      勘違いしてはいけないのは、政府は日本の産業などを振興するなど国民のために政治・行政するのであって、フリーソフトウェアやオープンソースを擁護することが第一の目的ではないことです。両者(政府・国民とコミュニティー)双方が満足できる議論が出ることを期待します。
      親コメント
      • by nkz (4739) on 2003年06月03日 10時59分 (#328629)
        勘違いしてはいけないのは、政府は日本の産業などを振興するなど国民のために政治・行政するのであって、フリーソフトウェアやオープンソースを擁護することが第一の目的ではないことです。

        しかし、往々にして、特定の企業を優遇することで「国民のために政治・行政する」と言ってきたんですよ、今までのお役所は。

        開発・公開の場を政府が提供する、というような案も出ていてなるほどとは思いますが、それを運営するためということで天下り先的団体が作られたりとか、「こんなソフトの開発に税金を使っていいのか」と言う人や言われるソフトが出てきたりして、誰がどう判断するのかとか、ろくなことにならない気がします。

        「積極的に何かしなくていいから、邪魔するな」というのが一番だったりして。案外難しいもんですよ。邪魔をしないというのは。

        親コメント
    • by ribbon (11750) on 2003年06月03日 8時11分 (#328522) 日記
      > オープンソース・コミュニティに対してどのような政策的支援が必要かを議論してほしいです。
      これには賛同。実際にもの作りしている現場では、本業の合間などのわずかな時間にコードを書いていくようなことをしているわけですから。
      オープンソースといえども、だれかが作らなければ、メンテナンスしなければならない。自由なソフトウェアなのでどう使おうと自由だけれど、作る人が疲れてしまったら、次は出てきませんから。

      「明日のために」どうしたらいいか、を議論したいですね。
      親コメント
    • > 必要なのは時間ではなくてヒト、モノ、カネです(笑)。
      そうですね。

      それと、「実際に使ってくれる」ということも必要ですね。
      ミュンヘン市 [srad.jp]のような事例があれば、
      企業での導入も進む → 開発リソースが集まる → より進歩する
      という循環が起きるのじゃないかと思います。

      # なまじっか即物的なリソースだけ出させようとすると歪むかも。
      # 役人さんや政治家が、野の草を育てようとするのはいいけど、
      # よく「盆栽」にしようとして枯らすから。
      親コメント
    • > オープンソースとは何か(略)
      > 反対したい

      でもまだ経済産業省の方々は「オープンソース」の本来の定義が
      わかっていない(避けている)ような気がするので、ここは本来
      の定義を叩き込むのもよいのかと思いました。
      親コメント
      • by lunatic_sparc (15416) on 2003年06月03日 10時23分 (#328605)
        > でもまだ経済産業省の方々は「オープンソース」の本来の定義が
        > わかっていない(避けている)ような気がするので、ここは本来
        > の定義を叩き込むのもよいのかと思いました。

        「役所」相手にはこういう場所での議論はあまり効果はありません。
        「その担当者相手」には少しは効き目はあるかもしれませんが。
        こういう場所での議論は、その場では出てくる人もちゃんと聞いてくれていても
        その人が役所に帰ってなにかを伝えたり広めたりする役にはあまり立ちません。

        効果を上げるには多くの『団体』が「抗議文」や「質問文」を送りつける方が効果的。
        もちろん、名の通った団体であればその方が良いですが、2-3名の団体でも構いません。

        /.-j なんかに集う「まっとうな理解をしている沢山の人」よりも
        「数枚のいい加減なペーパーが多大な影響を与えてしまっている」というのが現状なんです。
        「役所に対してはペーパーで」が大原則でしょう。

        #cf. 例のチビくろサンボなんかがいい例ですよね。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年06月03日 14時27分 (#328767)
      「オープンソースの定義」だけを議論するのは意味がないかもしれませんが、なぜオープンソースを支援するのか、ということを考える上で、避けて通れないことです。

      それに、支援する対象が何か、ということが分からないと、なにを支援していいのか分からないですし。極端な話、もし「オープンソースを自称するものをオープンソースと定義する」とすれば、支援や予算がもらえるとなったとたん「自称オープンソース」だらけになってしまうでしょうし。

      親コメント
  • by entaille (15816) on 2003年06月03日 9時23分 (#328555) 日記
    「俺たちの世界の価値観を政策担当者も理解しろ」的なノリだけで
    提案するのは出来るだけ止めにしようぜ。(間違っているとは思わないですが)

    この討論会は、本質的には、諮問であるのかもしれないですが、
    だからと言って、提案する我々の側に最低限の政策理解と政治・政策的配慮、
    及び、提案行為の社会的責任への意識が欠けていた場合には、
    この討論会の価値自体が低下してしまうと思います。

    ゆえに、私が、/.J住民に対して提案するのは以下です。
    (批判や他の提案等もありましたら是非お願いします)

    商務情報政策局情報政策ユニット [meti.go.jp]の立場と役割を正しく理解する。

    ■これまでに推進されてきた情報政策の網羅的把握と理解 ( [meti.go.jp])

    ■彼らの職権の限界や、政治的背景、総務省とのかねあい等にも配慮する。

    ■例えば、MS等の特定企業をIT業界から排除させるような、我々の道義的には正しくても
    法的に不可な極端な提案をして行政側を困らせたりしない。
    そんなことすると、逆に、MSにこの討論会を攻撃する機会を与えるだけだと思いますし。
  • 法律面の整備 (スコア:5, 参考になる)

    by moreau (10365) on 2003年06月03日 9時40分 (#328567) ホームページ 日記
    現在、GPLを始めとする多くのこの手のライセンスがアメリカで提案され、場合によってはアメリカの法制度に依存した形になっており、そのままだと日本の既存の法律とコンフリクトする場合があることが指摘されたりしています。
    参照:【Internet Week 2002レポート】オープンソースの法解釈と政府のオープンソース化 [mycom.co.jp]中の「日本の法律とGPLとの微妙な関係」など。なお、Creative Commonsでははっきりと米国法に依存する旨が説かれており、それと各国固有の法制度とのすりあわせ?をする国際的コモンズ [117.ne.jp]というプロジェクトが進められているようです。
    日本国内で裁判になったばあいなどに、今あるGPLだけで本当に勝訴できるのか、(国も含めた)開発者やユーザの自由、権利を守ることができるのか、GPL違反があった場合に具体的にどんな補償や罰則があり得るのか(あり得ないのか)といった疑問点については、判例もなく、現在のところ明確な答えがないというのが現状ではないでしょうか(私の無知であればすいません)。

    「政策」というからには、開発者のためにお金をつぎ込むというだけでなく(もちろんそれもありがたいんですけど)、法律の解釈や、GPL等が有効に機能するような新たな法律の整備など、個人レベルではできないような部分でがんばってもらいたいという気持ちが強いです。具体的には、例えば、この手のことを研究してくれるような研究助成金とかを用意すればいいんじゃないでしょうか。
    • by saitoh (10803) on 2003年06月03日 11時35分 (#328654)
      日本の法律に照らして有効なGPL(と同等なもの)を作れないか と以前某団体で検討したのですが、、、。
      • ものすごくお金がかかる。
      • 頼んだ弁護士がどの学説を採っているかによって違うものが出来てしまう
      ということがわかって断念しました。
      政府や関連機関がいろいろな分野で 「○○に係る標準契約書式及び同取扱要領につ いて」という文書を作って出していますが、OSSに 関しても制定してくれないかなぁ。
      親コメント
      • 差し支えない範囲でもっと具体的なことを書いていただければ,部外者にも参考になるし,政府だって動きやすいと思うのですが。
        政府が規則を定めるときにも同じようなヒアリングをするだろうし,逆にしないとしたらそれはそれで不都合だし。
        (このストーリーでは議論は二次的なものだということだけど,情報提供は歓迎なんじゃないの?)

        ものすごくお金がかかる。

        (どれくらいの期間で)いくらぐらい?

        頼んだ弁護士がどの学説を採っているかによって違うものが出来てしまう

        そのバリエーションは何種類ぐらいでてきそうか,さらに,どういう学説を採っている人がどんなものを出してきそうか,というところまでわかればありがたいかも。

        親コメント
    • Re:法律面の整備 (スコア:2, 参考になる)

      by ukai (23) on 2003年06月04日 16時33分 (#329520) ホームページ

      既に一部では助成されているらしいですよ。

      SOFTICセミナー「オープンソースソフトウェアの動向と法的問題」 [softic.or.jp]とかもやるそうです。

      親コメント
  • ネタ提供 (スコア:3, 興味深い)

    by ahiguti (10103) on 2003年06月03日 7時36分 (#328510)
    「GPLが幅広く行き渡るようでは影響が懸念される」理由は? もし
    著作権によって開発費を回収するビジネスモデルからサービス提供
    という形に変化するのであれば、まさにGPLがそういうもののために
    あるのではないのか。

    日本発のオープンソースを増やす必要がある理由は? 日本人が
    ソースへの影響力を持つことによって得るものは何? 国際競争力
    を強化するため?そもそも何を競争するのか? 基盤的な技術を
    特定の企業等に握られる(独禁法に触れるかグレーゾーンにある
    ような)ことを避けるためのオープンソース採用なら、それによって
    逆に「影響力」を行使してどうするというのか。MSの真似をしたい
    ですか?

    政策としてオープンソースに関してなにをするべきか・するべきで
    ないか。参照: Lessig対Raymondの一連の議論 [prospect.org]。

    本来一時的に複製権等の独占を認めることによって著作物の公開を
    促す、という目的で作られたはずの著作権が、ミッキーマウスを延命
    するために期間延長されることの是非(笑)。独禁法と著作権法の
    バランスはどう取るべきか?

    オープンソース、あるいはフリーソフトウェアを奨励するような
    政策がWTOの協定に反するなら、どうするべき? 日本はWTOの
    いいなりになるだけ? もしそうならWTOの協定は誰が決めるのか?
    日本ははたして主権国家か(笑)。
  • by Anonymous Coward on 2003年06月03日 9時14分 (#328551)

    1. サーバを立てて、ソフトウェアのコードを公開する。その際、適用されるライセンスと著作権保有者のリストを明示する。
    2. コード公開から一定期間(半年程度)、特許・著作権侵害などの異議申し立てを受け付ける。
    3. 期間内に異議申し立てが無かった場合、指定されたライセンス下における当該コードの利用を(日本国内で)保護する。

    というような仕組みはいかがですか?


    目的は、告訴の心配なく自由に使えるコードを確認し、その普及をはかる事。つまりフリーソフトにお上のお墨付きを与えるわけです。政府からみると情報産業分野の commons を拡充させることで国益になるし、民間からみると訴訟リスクを国に肩代わりさせることができて両得ではないかと。もちろん、ライセンスの種類などいろいろと議論が必要だし、これがバザール型の開発に役立つかどうかは疑問ですが。
    # バージョン管理が大変?

  • by t-wata (10969) on 2003年06月03日 12時34分 (#328697) 日記
    目的が明言されていないので、勝手に推測すると、

    日本ではソフトウェアは輸入に頼っており、輸出が殆ど無い

    という問題を解消したいのではないかと考えます。
    このために、RMSも指摘 [nikkeibp.co.jp]している、
     子供が成長して、13歳や15歳になって、コンピュータがどうやって動くのかに興味を持った時も、
    (ソースコードが非公開で専有的な)プロプライエタリ・ソフトでは学べない。全部秘密になっている。
    自由なソフトなら学ぶことができ、良いプログラマになる。日本にはたくさんのプログラマがいるが、
    凄腕のプログラマは少ない。これは、プログラミングを学ぶことがただの仕事になっているからだ。

    という点を解消する、即ち、日本人の凄腕プログラマを育成するような基盤として、
    オープンソースに注目しているのではないでしょうか?
    あくまで想像なので、全然違う目的だったりするのかもしれませんが、ゼネコン化し、
    国際的な競争力を持たない日本のIT業界を、将来背負って立つ有望な人材を育てる為の
    環境と、その人材を生かすための環境作りまで考えもらいたいですね。
  • 提案 (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2003年06月03日 9時31分 (#328559)
    私が政府(経済産業省含む)に期待する政策は

    ・GPLをはじめ各種ライセンスを法的な保証を強化するような著作権法/
    特許法の改正

    ・会社内エンジニアが勤務時間中にでも積極的にオープンソース開発
    やコミュニティに参加できるようにする優遇策
    (オープンソースに参加しているエンジニアが多い会社に対し奨励、
    または税金控除、または公共事業への優先的な入札を認める等)

    ・いわゆるIT関連教育の充実
    (インターンシップ制度のさらなる拡充、定期的(月1~2度程度)
    に現場の技術者等が来校し直接学生に指導する制度の確立)

    ・・・ぐらいでしょうか、とりあえず。
  • by Anonymous Coward on 2003年06月03日 10時15分 (#328595)
    国策としてなんらかの行動をするのであれば、
    国益が無ければいけません。
    (しかも国民にわかりやすくないと支持が得られないかもしれません)

    国家がオープンソースにかかわることの国益はなんでしょうか。
    • プロプライエタリソフトよりもOSSが適しているような分野で ソフトウェア/サービスの調達を行う場合でも、「なんだか不安」 とか言う理由で、OSSでの提案が門前払い的に排除されたり しているのが現状ではないでしょうか?  国家がオープンソースを普通の商用ソフトと横並びで比較して 購入してよいものだとお墨付きをくれたら(オープンソースの ほうが優れているというお墨付きをくれとは言えないでしょう)、 同じスタートラインでOSSとプロプライエタリソフトウェアが 競争できます。 で、社会全体として コストダウンが実現される。
      という理屈はどうでしょう?
      親コメント
  • 現在問題になっている点の一つとして、「国立大学独立行政法人化 [ac-net.org]」の問題が挙げられます。現在この法案は参議院で審議中ですが、もしこの法案がこのまま通ってしまうと、国立大学内でオープンソースソフトウェア/フリーソフトウェアの開発にかかわっている方々の立場が非常に危うくなってしまうという危惧が寄せられています。オープンソースソフトウェアを生み出す大きな土壌である「国立大学」が、政府の政策でこのように(ソフト開発的に)崩壊を余儀なくされるのは、オープンソース運動を推進するREITIとしても不本意ではないのでしょうか?

    文部省管轄なので口ははさみにくいかもしれませんが、もし法案が成立した場合でも、オープンソースソフトウェア/フリーソフトウェアの開発/サポートを評価するような環境作りを、政府内に働きかけていただければと思います。

    参考: ruby-listに流れた問題提起のメール [nagaokaut.ac.jp]
  • by Anonymous Coward on 2003年06月03日 10時33分 (#328615)
    たとえば、ある国のソフトウェア産業をのばしてって、国に税金が
    がっぽがっぽ流れ込んでくるようにしたいとする。この場合、
    「プロプライエタリ」な側の企業を国家が支援して有能なエンジニア
    をどんどん増やしてくって方向はあると思う。

    国がオープンソースな開発方法を支援していく是非ってなんだろう。
    一部の「プロプライエタリ」な企業の提供するようなソフトは、本来
    インフラのようにみんなが簡単につかえるべきだと考えるからか?
    オープンソースなソフトが「プロプライエタリ」な企業のシェアを
    うばってしまったら、それは短期的には国に入ってくる税金がへって
    しまうということを意味するかもしれない。

    それともこういうケースは起こり得ず、もしくは目をつぶって、
    グローバルに視てプロプライエタリな企業、つまり中心部が辺縁から
    富を吸い取っている悪循環をなんとかしたいというかなりでっかい
    視点に立っているのか? ヤルニ、国家官僚!

    オープンソースを唱えていれば、将来、ナノテクノロジーみたいに
    国にお金がじゃんじゃん流れ込んでくると思っているのならそれは
    見当違いだと思うのだが?

    役人さんたちは、消費者が低コストで基本的なソフトウェアを使える
    ような、実感できる豊かさこそ本当の国力なのだと考えてるのかな?
    ちょっと聞いてみたい。
    • by Anonymous Coward on 2003年06月03日 11時03分 (#328631)
      >たとえば、ある国のソフトウェア産業をのばしてって、国に税金が がっぽがっぽ流れ込んでくるようにしたいとする。

      現状では、日本から外へがっぽがっぽ流れ出している点を憂いているのではないかと思います。

      >「プロプライエタリ」な側の企業を国家が支援して有能なエンジニア をどんどん増やしてくって方向はあると思う。

      もちろん両方ありでしょう。インフラ部分はオープンソースで、その上のサービスを提供する部分は、プロプライエタリでも良いと思います。ただ、インフラ部分の殆どを海外に握られている現状を打破しないと、なかなかそこまでたどり着けないでしょう。

      親コメント
  • オンラインのオープンソース大学なんてどうでしょ?

    生徒は一般から公募。教える方も大学を含め一般から公募。
    今の日本の大学と違って、簡単なプログラムが書ければ入学O.K.で、ただし、
    授業をブロードキャスティングする場所じゃなくて、課題がどんどん降って来
    るところ。日曜アマグラマが腕試しするもよし、一般の大学の単位に認めるも
    よし。ここだけで大学卒業資格を得るには、オープンソースプロジェクトを
    立ち上げて、ある程度の成果を出さないといけないとか。

    #まぁ、卒業せずにずっとプロジェクト続ける手もあるかもしれないですが。

    企業は出資する代わりに、簡単な仕事を学生に受け持ってもらうとか、、、。

    #半端な資格よりも実戦力を問われるものになりそうな。
    • by Anonymous Coward on 2003年06月03日 12時19分 (#328679)
      それ以前に、小学校でプログラミング&アルゴリズム教育を行って
      欲しいなぁ。この位の子供たちは純粋にコンピュータの中はどう
      なっているのか興味持っていると思うんだよね。

      小学校高学年くらいで簡単なゲームを作れるくらいに教え込んで
      おけば、プログラマの裾野はもの凄く広がると思うけどなぁ。
      #そうなると、中学生クラッカーが激増かもしれないけど。
      親コメント
      • #勝手に議論するなというのに反しちゃいますが、、、

        アレゲな人は、放っておいても勝手にアレゲに育ちます。それを早期教育で伸
        ばすのは有意義だと思いますが、竹に木を継いでも育ちません。だから、義務
        教育化には、反対しときます。

        また、その手の底辺を底上げするってのは、昔から日本の教育の一般的な方向
        性ですけど、これだと本当に才能のある人が埋もれてしまうんじゃないかと心
        配です。

        義務教育でやれば、確かに底辺は広がるでしょう。でも、誰でもできることは
        一般に価値が低いとみなされがちです。例えば、失業でもしない限り、自動車
        運転の技能で商売しようとはなかなか考えないですよね?自動車の運転は、そ
        れほど特殊な技能ではないので、体力勝負で結構しんどいのがみんな分かって
        いるからです。

        #現在でも体力勝負なのが、過当競争でさらに激しくなるわけです。

        また、自動車のマナーの悪さで有名な関西のオバタリアンが、大挙してこの業界
        に参入してくることを考えてみて下さい。それでもこの業界で仕事したいですか?

        #優秀な人程、そんな業界を見限って他に行くと思います。
        親コメント
        • by t-wata (10969) on 2003年06月03日 22時50分 (#329029) 日記
          > アレゲな人は、放っておいても勝手にアレゲに育ちます

          そして、周りからは「オタク」とか「アレゲ」と呼ばれ、親からは、
          「そんな事やってる暇あったら勉強しろ」と言われ、教師には厄介者
          扱いされ、青春時代を日陰で過ごす事になる訳です。

          つまり、日本は優秀なプログラマを育てる土台は無いが、潰す土台は
          整ってるんですよ。
          義務教育にすると、少なくとも、誰かしら認めてくれる人ができます。
          そう言う意味では十分意義があると思いますよ。
          でも義務教育以外にも、方法はあると思いますがね。「絵画コンクー
          ル」のように、コンクールを開くとか。
          親コメント
      • そっち系の専門学校行ってて思ったんですけど、いきなりプログラミングのノウハウを詰め込んでも、はっきり言って効果なし。
        教え方が悪いってのもあったけど、そこから学び取ることのできる人なんてごく少数だったし、その少数も既にプログラミングについての予備知識をもった人だったというオチ。

        プログラミングに限ったことでもないけど、上っ面の講義聞いてテスト対策の勉強程度で終わらせるようじゃ無駄なんですよ。
        特にプログラミングってのは柔軟な思考能力が要求されるわけで、その基礎能力がなってなければ技術の習得なんてできるわけないし、そんなんで現場来られても足手纏いになるだけ。
        教える側にとっては最も手っ取り早い方法なんだろうけど、育成という観点からすれば効率悪すぎなんです。

        てなわけで、"プログラミング&アルゴリズム"なんて高度なものでなく、基本的なものの考え方とかもっとプライマルな教育が必要なんじゃないかと。
        初等教育を根本から穿り返すような話になっちゃうけど。
        --


        # ACなのでAC
        親コメント
    • オープンソースのキモは、プロダクトでなくてプロセスだと思うのですよ。優しい独裁者というか、強力なリーダーシップを持った人物がいないと、オープンソースは成功しないわけで。その意味でリーダシップを持った「人」を育てないと。(で、どーやったら、そーゆー人物を育てられるんだろう?)
      親コメント
  • by WindKnight (1253) on 2003年06月03日 12時31分 (#328693) 日記
    いまひとつはっきりしない。思いつくのは、以下の3つ。

    1.「オープンソース」の定義
    2. 1 項で定義される「オープンソース」により得られるであろう国益とは?
    3. 2 項を効率良く達成していくための政策は?

    もちろん、国益を追求するのだから、他の国との摩擦も発生するだろうし、
    国内でも貧乏くじを引く人たちも出てくるだろう。

    それらのバランスを取りながら、話を進めないといけないわけですね。
  • by OSTRA (16168) on 2003年06月03日 14時54分 (#328776)
    政府の知的財産戦略とオープンソースは特許の扱いについてコンフリクト しそうな気がするんですが、どうなんでしょう。
typodupeerror

日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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