州最高裁判所:DeCSSは言論の自由で守られず 103
ストーリー by Oliver
Code-is-Speach 部門より
Code-is-Speach 部門より
Anonymous Coward曰く、"古い記事だが、誰もたれこまないようなのでWIRED NEWS 日本語版の2003年8月21日の記事より。DVDの暗号を解読するコードの公開を差し止める一審の判決(WIRED NEWS 日本語版の2000年1月24日の記事)を違憲であるとした二審の判決(WIRED NEWS 日本語版の2003年8月21日の記事)を、州最高裁判所が再び覆した。元記事によると、裁判官は、暗号解読コードをウェブから削除するよう求める命令は「合衆国およびカリフォルニア州憲法の言論の自由条項に触れるものではない」と述べた。"
本家にも記事が掲載されていて、それによると裁判所はこの場合、財産権と企業秘密保持の権利のほうが言論の自由よりも優先される、と判断したそうだ。
とりあえず (スコア:3, 参考になる)
厭な時代だ (スコア:1, オフトピック)
こういう風潮は「普通の」OSS開発者にとっても対岸の火事ではなくて、こんな判決が出るならば、どっかの企業が「このフリーソフトは我が社の商品にたいする営業妨害だから開発を差し止めろ」って言うのが認められかねないと思うのですが。
ポケモンエロパロ逮捕事件のときも似たようなことを思ったけど、司法が越えてはならない一線が越えられたような虚しさを感じます。
Re:厭な時代だ (スコア:1)
JW-CADが評判になり始めた頃、
「こんな優秀なソフトを無料で配られたら、わが社の高額CADソフトが売れなくなる。営業妨害だ」
と、既存のCADソフト開発メーカーからクレームが来たんでしたっけ。
そのときは、単なるクレームで済みましたが、これからは裁判所からの正式な命令で、否応なく従わなければならない事態になりかねないんですね。
Re:厭な時代だ (スコア:1)
> 営業妨害だから開発を差し止めろ」って言うのが認められかねない
とりあえず#389612 [srad.jp]のLessig先生の意見 [cnetnetworks.jp]を読んでみたほうがいいと思いますよ。
[udon]
Re:厭な時代だ (スコア:1, すばらしい洞察)
この判決に関しては憤りを感じます。
しかし、企業がその利益を守るための企業機密を持つことより、個人の言論・表現の
自由が優先されるという思考そのもののほうが むしろ危険だと思います。
そもそも合理的な理由がわかりません。
よく企業が利益を追求することを悪、個人の自由を善と思い込んでいる人がいますが、
必ずしもそうではありません。
企業が利益を追求することは至極当然の行為でありますし、企業だって個人が集まった
集団に過ぎません。
それに、個人が自由になんでもやっていいとなると、これはもう法治ではありません。
言論の自由は保護されるべきですが、他人に対して不当な損害を与えるような
言論については、それによって損害を被る人の保護のほうが優先すべきです。
もちろん、不当な損害ではなく、正当な損害※なら言論の自由が優先されてもいいですが。
※ある企業が不当な利益を貪っているという内部告発など
Re:厭な時代だ (スコア:2, すばらしい洞察)
保護のおかげでDVDには、CDの半額程度で売られてるものもある…
ということは認識しておくべきだと思うが。
Re:厭な時代だ (スコア:1, 参考になる)
音楽と違い、映画は一度見るとその商品に対する価値が激減するから。
もしLD並の高い価格で販売すると、買ってすぐ転売するため販売枚数が多くない。
安い値段でDVDを売るというのは、買った人が所有しつづけるよう誘導する戦略。
アニメのDVDは高くても買うし、買っても転売しないから高いまま。
VHSが高いのは、プレスで大量生産しやすいDVDとは違って生産に
コストがかかるから。
結局DVDが安いのは、安く大量に売ったほうが儲かることに気付いた販売会社の
考え方次第なのであって、保護機構のおかげではない。
Re:厭な時代だ (スコア:1, 荒らし)
>それによって損害を被る人の保護のほうが優先すべきです
通常の言論…名誉毀損や脅迫や中傷・風説の流布など…の場合はこの論理は通用すると思うのですよ。
でも、今回問題なのは、DeCSSを書くことによって、どの程度の損害がDVDベンダーに与えられるのか不明である上に、DeCSSの制限によって自由にDVD再生システムを作れないと言う自由権のみならず公益の損失をももたらす判決であることだと思ったのですが。
ここで注意しなければならないのは、所謂コピープロテクション技術と言うものは、一般的には不当な複製・頒布の抑制として使われていますが、しかし、その解除方法を法的に封印してしまうという事で、不法ではない複製や頒布・方法の流布の権利と言う、今までは公益の一部として認められていた権利をも制限する事になると言う事です。
CCCD問題の時にあらかた出尽くした議論ではあると思いますが、企業利益の追求権が公益・特に消費者や開発者の利益追求権を越えると言う状況は社会バランスを考えると非常にまずいのではないか。と思うのですが。
Re:厭な時代だ (スコア:1, すばらしい洞察)
元々DVDってもの自体が公益をどうこうってモノでは無いってのはご存知でしょうか?
故に自由にDVD再生システムが作れないのは問題にならないのですが。
それはPSの互換機を作れないってのと同等の問題ですから。
また、正当な契約を結んでしまえば作れるってのも現状見れば解る通り。
只で作れないからって不当な制限では無いってのを御忘れ無く。
それ自体を不正な競争手段にもしていない以上、別に問題は無いと思いますが。
開発者云々は心得違いも甚だしいのでは?
MP3特許問題の時、開発者はどう動きました?
公益権を損ねるなんてまともな人は言っていなかったと思いますよ。
#他人の褌を使うときはヘンな病気に注意。嫌なら自分のを使えって事。
Re:厭な時代だ (スコア:1)
特許に触れる部分や著作権により保護される部分はともかく、
「互換機を作れない」ってのは十分に大きな問題だと思いますが。
Re:厭な時代だ (スコア:1, すばらしい洞察)
判決要旨読めよ。言論の自由以前の問題だっつーの。
1.DVDのCSS技術は企業秘密である。
2.DeCSSを作るために必要である情報はクラック/ライセンス違反のリバースエンジニアリングによって得られた不正なものである。
3.DeCSSを作った人間はそのことを知っていた。
4.DeCSSを作った人間はDeCSSを作った事によって引き起こされる損害を熟知していた。
目的がどうであろうが、手段は正当化されない。
Re:厭な時代だ (スコア:0)
(本音がどうかということではなくて法律の解釈として)「企業の持つ権利」ではなくて、本当に「企業の利益」との対比の上での判断だったのでしょうか?
私も個人的感情としては納得しかねる部分は多いですが、例えば(かなり極端に違う例ですが)「個人のプライバシーに関わる問題と言論の自由」という対比だと、個人のプライバシーの方が優先されるべきですよね?という感じで、
もっと言いようがあると思う (スコア:1)
「財産権と企業秘密保持の権利のほうが言論の自由よりも優先される」
というのは、その他のソフトへの影響が強すぎないだろうか?
言論の自由はあるけど誹謗中傷はダメという程度の、
「公序良俗に反しない限りコードによる言論の自由は優先される」
のような表現の方が納得もいくのに。
Re:すまんが誰か (スコア:1)
Re:すまんが誰か (スコア:1)
「裁判所の(直接の)判断」は,WIREDに書かれているところの「暗号解読コードをウェブから削除するよう求める命令は『合衆国およびカリフォルニア州憲法の言論の自由条項に触れるものではない』」です.
「(この場合、)財産権と企業秘密保持の権利のほうが言論の自由よりも優先される」という表現ではないです(少なくとも「財産権」はどこから出てきたか不明)が,素人の私には殆ど同じことを言っているように思えます.
いややっぱり勇み足だろ (スコア:1, 興味深い)
「言論の自由条項に触れるものではない」
というのは、
例の命令が「言論の自由と敵対しない」との判断であって
「言論の自由に反しているとの主張は筋違いだ」
と結論した。というのが普通の解釈と思われ。
おもいっきり煽ってたようですなOliver氏。
vobcopy (スコア:1)
えっと、似たようなプログラムで vobcopy [rnbhq.org] というのがあるのですが、こっちも違法なんでしょうか?
Gentoo でふつーに port できるんですが。。。
# もしかしてとんでもなく見当違いなことを言っている気もするけど ID
むらちより/あい/をこめて。
Re:vobcopy (スコア:1)
ユーザーに多少の不便を掛けても利益は守らなきゃいけないワケで。
Re:vobcopy (スコア:1)
自分達の作り上げた秘密が内輪のミス [hotwired.co.jp]で漏れて、それが公になった後にわざわざ口封じをして廻るのは身勝手なのではないかな。
Re:vobcopy (スコア:1, すばらしい洞察)
買う側は、プロテクトされたものに価値がないなら買わなきゃいいだけ。
いまさら公開禁止にしても (スコア:1)
リバースエンジニアリングの (スコア:1)
PCの上に於て完全なプロテクトを施すことは事実上不可能で、企業の秘密も何も堂々とレシピが書かれているのと何ら変わらないような気がする。(もちろん他の電子機器でも同じ事が言えなくも無いのだろうけど。
それでも何を意図しているのかリバースエンジニアリング禁止条項なんてのが大抵のソフト(のEULA)には有る。
最も簡単な方法は暗号の解除方法を特許でも取ってしまうことなんだろうけど、リバースエンジニアリングそのものを悪とみる風潮が出来たらイヤだなぁ
コンピュータウイルスのワクチンだってリバースエンジニアリングして作るんだろうし、ヒトゲノム計画は人間のリバースエンジニアリング計画だ(泥
# そもそもリバースエンジニアリングはコードを書く人間なら誰でも通る道かと。
Re:むしろEURAの問題? (スコア:1)
# ついでに s/EURA/EULA/
yp
これは妥当な判断で、且つ、挑戦状なんじゃ? (スコア:1)
というのは特許の正当性から考えても妥当だと思うし、
つまり、著作者保護という労働を無にするなって事だと思う。
一方、本気で「フリー」というなら、
無償で配られる意図の著作物で
且つ無償で使われる意思の元に管理される技術で
「フリー」を配布せよ、と言うことかとも思える。
で、
本当に言論の自由を求めてそれを実現するなら、
著作者の保護にいそしむ・・つまり
言論の管理の必要は全くない、と思う。
著作権保護という労働の裏にある
「誰かが芸術や技術を管理なきゃ芸術家は野垂れ死に」と言う
そういう考え方があって、
それこそクリエーターやエンジニア、 そして高いものを買わされている消費者を
著作権保持者の奴隷に貶めていたんじゃなかろうかと。
何の管理なしで個人を特定しつつ無償の流布を実現する術を
僕らは持っているし、
この挑戦、受けてたとうと思えばできるんじゃ?
いなんず[いつでも前向きでイタい]
Re:これは妥当な判断で、且つ、挑戦状なんじゃ? (スコア:1)
法的に対価の請求を正当に保証されているのだから
本気でデータに含まれる技術ごと無償配布するつもりが無ければ
著作権保持者の権利は守られるということでしょ。
僕が言いたいのは有償と無償は住み分けられるということ。
そして本気で情報の共有を無償でやりたいなら
ハナから対価を費用として要求しない、
フリーを狙った創作をすべきだと言いたいわけ。
著作権保護の部分を自分で作ったわけじゃないのに
それを解析した結果のコードは表現の自由の現れ、なんて言うのは
おかしいと言いたいのです。
#むしろ著作物の著作権保持期間の短縮、と
#サブマリン特許への強い規制をすべきだと思う今日この頃
いなんず[いつでも前向きでイタい]
Re:これは妥当な判断で、且つ、挑戦状なんじゃ? (スコア:1)
>それを解析した結果のコードは表現の自由の現れ、なんて言うのは
>おかしいと言いたいのです。
自由でないものからの派生物は自由ではないというのは、簡単に考えればそのとおりかもしれませんが、何をもって派生とするかという問題が肝心なところです。とにかく影響を受けたものすべてという考え方でいくと、いつしか地球上から表現の自由は消滅してしまう可能性が高いでしょう。
派生ということに関して考えるなら、「コードを解析した結果を基に作られたコード」はさしずめ「ある著作物を研究した結果をもとに書かれた論評」といったところ?うーん、なんか違う。
Re:これは妥当な判断で、且つ、挑戦状なんじゃ? (スコア:1)
その点でDeCSSは個人での著作物の利用のため、という目的でかかれているから
少し急所ははずしてはいる・・・
しかし結果的には個人的な著作物の利用という範囲を超えて
著作物保護の目的そのものを無効にしてしまう問題があるでしょ。
真実であっても名誉毀損が成り立つように、
相手の正当な権利を削いでまで自由を主張することには無理があります。
しかし著作物の保護の権利を強くすると、
二次創作のリスクが高くなりすぎて発案や芸術が進歩しない・・・
でもこれは、長期にわたる著作権の独占の結果の問題で、
一度ひらめいたら著作者が一生終えたあとも
著作権保持者の方は120年以上もそれで食べていける、とか
そっちのほうこそ変じゃないかと思うわけです
結局一度作られた著作物は厳重過ぎる保護の結果、二度と誰もが再利用(=二次創作)できず、
すべて使い捨てされているとも言えるわけです。
だから、著作物利用の手段を要求するのではなくて、
著作物の利用に対する保護を緩め、再利用を積極的に進めることが筋だと思うのです。
いなんず[いつでも前向きでイタい]
げんろん (スコア:0)
訂正してね。(余計なものー1)
しゃあないか、などと思いつつ (スコア:0)
エンドユーザーの所有権のセンは駄目だったんだろうか。
この感覚は日本人だから?
あの感覚はアメリカ人だから?
Re:しゃあないか、などと思いつつ (スコア:0)
法体系において、何のプライオリティが高いのか、という話では。
Re:しゃあないか、などと思いつつ (スコア:1)
いわゆる「二重の基準論」を利用しようとしたんでしょうね。
(きっかけになった裁判では、もともとそういう意味で使われたんじゃないけど。)
# 最適な説明が見つからないので各自ぐぐっていただいて…。
[udon]
言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:0)
他人に損害与えるようなことしたら負けるでしょう。
>財産権と企業秘密保持の権利のほうが言論の自由よりも
>優先される
そんな大げさな話じゃなくて,誰でも企業秘密を公衆の面前で
ペラペラしゃべったら,いくら言論の自由とかいっても
通用しないのは当然。
言論の自由があるからと言って、それで他人に損害与えたり、
名誉を傷つけたり、プライバシーを侵害したりしたらダメな
の同じで、司法が超えてはならない一線、とかいう大げさな
ものではないでしょう。
ポイントは、DVDの暗号解除が企業秘密かどうかってところで
しょうけど、プロテクトの解除技術の公開はDMCAで禁止
されてるから仕方がないんところでしょうね。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
この件とは、離れるのかも知れないけど、、、
新規技術が確立して、その特性が過去の範疇外のものである時に。
(旧:出版やレコード。新:CDやDVD)
デジタルデータの特性やnetの特性に見合った、
法律や経営形態の模索って起きないのでしょうか?
複製に影響されない、料金回収方法とか、無いのだろうか?
巧く表現出来ないけど、新しい事、考えないと。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
1. 完全な複製が容易
2. ネットワークによる安価な流通が可能
3. ネットワークを使っての複製の制限が容易
4. 一般的に媒体が長期保存に向かない
5. 一般的に一部のデータが破損すると全体が破損される危険が高い
提供側が1.2.の利点を消費側に享受させたがっていないのが現状。
複製の権利を実力行使で排除しているのがそもそも倫理的に問題ないのか
疑問なのだが、そこを問題点とする人は、見たことない。
というのは1.2.の長所がなかったら4.5.という短所だけが残るから。
提供側と消費側の関係は、放っておけば消費側に変に不利なように
されてしまいがちなのはCSSやリージョンコードやCCCDの例で明らかに
なったので、どうあるべきかを考えるのは、消費側からも必要なことで
あろうと。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
>>それがデジタルの時代に入ると(MD、DAT)
>>二度以上のコピーはできないようにプロテクトがかかった。
>なんてのが、その良い例です。
んーーん、
これって、デジタルデータの特性を素直に模索したものでしょうか?
無理やり、やってない?
デジタルデータの特性を阻害してない?
デジタルデータのコピープロテクトって、技術と情報があれば
少なくとも複製は出来るでしょ。
デジタルデータの特性って寸分違わぬ複製が簡便に作れることじゃない?
過去の価値観の「複製の制限」では無く、
何て言うかなぁ?
デジタルデータの公共財的側面からのアプローチがもっとあっても
良いと思うのです。
デジタルデータとか net 環境とかに即した概念が発生して然るべきじゃないかと思うのです。既存の概念以外のものが、、、
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
複製の制限が無くなったものって、公共財的要素が強いと思いません?
っで、デジタルデータの特性ってそういう要素あるじゃない?
文章でも、音源でも、映像でも、デジタルデータにすることによって
複製や加工が簡便になって、もしかすると永続性と利用度が上がる。
悲しいかな?永続性(裏を返せば複製)と利便性が著作者だけ
で無く、使用者、購入者等にも開放されて?いたりするのが
デジタルデータだったりする。
デジタルデータの前では何人も平等だったり、、、制限なかったり
そんな特性を生かした、新しい概念とシステムの模索、、、
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
>著作物を公共財にするというのであれば、「公共」が著作者にインセンティブを与える必要がありますよね。
そういう可能性もありますよね。
>著作物から、収入が得られないとすれば、主たる生業を他に持って余暇に著作する、あるいはパトロンに頼るという、中世に戻ってしまいます。
得られないのは、著作物からでは無く複製から得られない、っで
それから、中世には戻らないでしょ?
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:0)
>ペラペラしゃべったら,いくら言論の自由とかいっても
>通用しないのは当然。
企業秘密を公衆の面前でしゃべっちゃだめなの?
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:0)
自分の上司に聞いてみなよ。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:0)
だけど、自分のしゃべる言葉が、あんたの会社の企業秘密かどうか
どうやって確かめればいいんだ?
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:2, 参考になる)
まぁあえて言えば, わけわからん相手から難癖つけられた場合に, 立証責任がどちらにあるかを問題にするならわからんでもないが.
すくなくとも今回のケースでは
・リバースエンジニアによってコードが書かれた
・原告側は該企業秘密を守るための相応の努力を行っていた
・コード公開によって原告が損害をこうむる可能性をコード製作者は理解していた
と裁判所は判断したわけだ. これらは原告によって立証されて, 被告の反論を裁判所は有効と認めなかったわけだ.
だから要らん心配するな
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
例えば、あなたが、Aさんから聞いた企業秘密は、あなた自身が企業と機密保持契約を結んでいなくても、
Aさんがそれを不正に取得していた事をあなたが知っていたなら、それを公衆にしゃべったらアウトです。
他にも、いろんなケースがありますから要注意。
詳しくは、不正競争防止法を参照しましょう。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
言いたかったことは、そういうことが法律に書いてあるとしても、それが法律家にだけわかっても意味がないということ。元コメントの言う「自由って言葉を無条件なもんだと考える人間が多い」ことに対する理由の推量です。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:2, 興味深い)
音楽など著作物の「個人レベルの複製」が許されたのは、
コピーのメディアがカセットテープだったころの話でありんす。
またその頃ですら、権利関係が不透明な営業をした大手レンタルレコード店はつぶされているわけです。
それがデジタルの時代に入ると(MD、DAT)
二度以上のコピーはできないようにプロテクトがかかった。
んで、今に至ればインターネット上で、
著作物がアホみたいなかたちで流通してしまった。
レコ会社にしてもDVDにしても、
この現状を見ればこういう措置に出るのは、むしろ当然と思いますぜ。
逆に
「このネット上の事態がなければ、製作者側だってこんな態度には出なかっただろう」
とは、かなりの確信を持って言えることだしね。
向こうにとっちゃうちら客だもん。客に嫌われたら商売にならないことを、誰より知ってるのは製作側だよ。それでもこうせざるを得なかった。まずそこを心にとめておいてくれないか。
ちと長いが持論を述べると、
そもそもこういう話、消費者と製作会社だけでなく、本来の著作者であるアーティストや映画屋なんかも交えて、この三者が妥協点を探る他に解決策があるか?ってことなんだよ。
著作者にも思惑がある。製作者には生活がある。消費者には権利がある。この三つに優先順位なんて、あなた本当につけられますか?
だもんで、オレも今回の裁判には解せない部分が多いんだが。とりあえず。
#この手の話、今まで必ず荒れてきたけど、
#今回は冷静にたのんます。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1, 興味深い)
>> 本来の著作者であるアーティストや映画屋なんかも交えて、
>> この三者が妥協点を探る他に解決策があるか?ってことなんだよ。
ここは私も同感なのだが、
>アーティストは製作会社無しでも消費者が居れば食える。
>消費者は製作会社無しでもアーティストが居れば御腹一杯。
>製作会社はアーティストも消費者も居ないとおまんま食えない。
>そーゆー状況に、少しずつだが確実に移り変わりつつある。
こちらは疑問、と言うより一部の業界だけだと思う。
なぜかとそう思うかと言うと、私の業界ではそうではないから。
極端な話、製作者無しでは消費者と関わり得ない業界は存在する。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
「プロテクトが完璧なら、高い値段で売りつければいいじゃん」
と思っていると考えて、まず間違っていないでしょう。
法的に個人保護>企業保護が明文化されている以上、まず企業サイドから引くのが当然かと思いますがね。
現状では、客のコピーを言い訳にして権利拡大を図っているようにしか解釈できません。
Re:言論の自由の問題ではないでしょう (スコア:1)
手法を公開する行為を裁判所が違法と認定したってことは変わらないけど、多くの人が反発する理由はこの部分にあると思います。