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6605 story
OS

GNUへの最初の呼びかけから20周年 56

ストーリー by Oliver
ひたすら理想を 部門より

oddmake 曰く、 "本家でもとりあげられていますが、2003年9月27日はUsenetへのRMSが投稿しGNUプロジェクトを呼びかけてから20周年になります。(Usenet投稿原文)
下に訳出しましたので、一読してGNUの過去と未来について、あれこれ考えてみるのもいいのではないでしょうか。"

自由なUnixを!

この感謝祭からはじめて、私はGNU(GNU's Not Unix)と呼ばれる完全なUnix互換のソフトウェアシステムを書き、私はそれを、利用できるひと全てに無償でわけあたえようと思います。時間、お金、プログラムや機材の寄付を大いに必要としています。

GNUはCプログラムを書き実行するために必要とされるすべてのユーティリィティとカーネルからはじまるでしょう:エディター、シェル、Cコンパイラー、リンカ、アセンブラおよび他のちょっとしたもの。この後に、私たちはテキスト・フォーマッタ、YACC、Empire game、スプレッド・シートおよび何百もの他のものを加えるでしょう。私たちはUnixシステムに通常附属するものすべてと、そのほかにオン・ライン版とハードコピー版ドキュメンテーションを含めた有用なものすべてを供給することを望みます。

GNUはUnixプログラムを実行することができるだろうが、Unixと同じにはならないでしょう。私たちは、他のオペレーティング・システムでの私たちの経験に基づいて便利な改良をすべて盛り込むでしょう。私たちは、より長いファイル名、ファイル・バージョン番号、システムクラッシュに耐えるファイル・システム、たぶんファイル名補完、端末に依存しないディスプレイサポートを持つことを特に計画します。そしてやがてはいくつかのLispプログラムおよび通常のUnixプログラムがスクリーンを共有することができるLispベースのウィンドウ・システムをもつようになるでしょう。CおよびLispの両方がシステム・プログラミング言語として利用可能になります。私たちは、UUCPよりはるかに優秀なMITのchaosnetプロトコルに基づくネットワーク・ソフトウェアを持つでしょう。さらに、私たちは何か UUCPと互換なプロトコルをもつようにしておくかもしれません。

私は誰か

私はリチャード・ストールマン、はなはだ模倣されたEMACSエディタのオリジナルの発明者で、現在はMITの人工知能研究所に所属しています。私はコンパイラ、エディタ、デバッガ、コマンド・インタープリタ、ITS(非互換性タイムシェアリング・システム)およびLispマシン・オペレーティング・システムを広範囲に手掛けました。私は、ITSの中の端末非依存のディスプレイ・サポートを開発しました。さらに、私は、Lispマシン用のクラッシュに耐えるファイル・システム一つとウィンドウ・システム二つを実装しました。

なぜ私はGNUを書かなければならないか

私は、プログラムが好きならばそれを好きな他の人々と共有することを黄金律が要求すると思います。私は良心にかけて非開示協定あるいはソフトウェア・ライセンス協定に署名することができません。

そこで、私の原則を破らずに、コンピューターを使用し続けることができるように、私は、自由でないソフトウェアなしで暮らすことができるように、十分な数の自由なソフトのキットを組み立てることを決めました。

どうやってあなたは貢献できるか

私はコンピュータ製造業者にマシンと金の寄付をお願いします。私は個人にはプログラムと作業の寄付をお願いします。

コンピューター製造業者1社は、既にマシンを提供することを申し出ました。しかし、私たちはもっと使用することができます。マシンを寄贈することで、期待することができる1つの結果は、GNUが早いうちからそれらの上で作動だろうということです。マシンは一般住宅で作動することができ、高度な電源装置や冷却装置を必要としないもののほうがよいでしょう。

個人プログラマは、Unixユーティリィティ互換なクローンを書き私にそれを与えることで寄与することができます。ほとんどのプロジェクトについては、そのようなパート・タイムの分散された仕事を調整することが非常に難しいでしょう;個別に書かれた部分は組み合わせられると働かないでしょう。ですが Unixを交換するタスクのこの部分については、この問題はありません。ほとんどのインターフェース仕様はUnix互換性によってフィックスします。各貢献部分がUnixで働く場合、それは恐らくGNUでも作動するでしょう。

寄付金を得れば、私はフルタイムかパートタイムで数人を雇うことができるかもしれません。給料は高くなりません。しかし、私は、それらが人類を助けていると知ることが金銭と同じくらい重要な人々を捜しています。私は、それらに別の方法で生活必需品を与えることにより、GNUのために働くことに専心的な人々が彼らの十分なエネルギーを当てることを可能にする方法を探します。

詳細な情報は、私に連絡をとってください。

Arpanet mail:
RMS@MIT-MC.ARPA

Usenet:
...!mit-eddie!RMS@OZ
...!mit-vax!RMS@OZ

US Snail:
Richard Stallman
166 Prospect St
Cambridge, MA 02139

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • GNU宣言 (スコア:3, 興味深い)

    by momokuri (4128) on 2003年09月28日 1時04分 (#404799) ホームページ 日記
    わたしは、15年くらい前、大学進学したころに雑誌にGNU宣言の日本語訳 [gnu.org]やおそらく其の年に発表されたGPL version 1.0 [gnu.org]が出ていて、それを見て感銘し、わたしも一肌脱ぎたい、そうおもったような気がします。
    そのあと、 ThinkGNU [villagecenter.co.jp]を見て、ますますその思いを強くしましたが、なにぶんそのころにパソコンを買える状況ではなく、大学の計算センターへ入り浸ったりしてたのだとおもいます。 とにかく
    1989/8 MIT から正式にプロジェクト GNU 用の場所 (作業部屋) を提供
    という時期だったことを思えば、出会いは早いほうだったのでしょうか。 GNUのツール無しにはいまの自分は無かったことをおもえば、いくら尊敬してもしたりない。そんな感じです。
  • Thanks (スコア:3, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2003年09月28日 19時12分 (#405027)

    現在のソースコード強制開示ソフトウェアの隆盛は、Linus が発明したといっていいのだろうバザール開発方式と、それを理論化しソースコード強制開示ソフトウェアをプラグマティックに再定義した [cruel.org] ESR によるところも大きいと思うのですが、その土台をつくったのは RMS であり GNU なのだと、これはいくら強調してもしすぎることはないところでしょうね。

    本家の 1st post [slashdot.org] にならって一言いっておこうと思います。

    ありがとう、RMS。

    • ほとんど本家を見たことは無いのですが
      Thanksというメッセージだけのコメントが
      +5までモデされるのですね、本家。びっくり。
      他のコメントも大幅に+されるコメントが多いみたい。
      (2,3よりも5のほうが多い???)

      本家って日本のよりだいぶモデレータの数が多いのでしょうか?
      それともモデする人たちの気質の違い?
      • 単純に、モデレータの数が多いです。アカウント作って、しばらくメタモデしながら見ていれば、すぐに回ってきますよ>モデレート権

        私は本家ではもう覚えていないほど何度もモデレートしましたが、スラドジャパンではまだ数えるほどしかしていません。

        # と同時に、本家ではメタモデしようとして「できるのがありません!」という表示が出たことは一度も無いけど、こちらではいつも出る。やっぱりモデレートが少なすぎな気が

        親コメント
        • >私は本家ではもう覚えていないほど何度もモデレートしましたが、スラドジャパンではまだ数えるほどしかしていません。

          そういえば私もアカウント取ってから1年くらいたちますが
          一回しかモデレート権限来たことありません。
          メタモデも割とこまめにやっているつもりなのに。

          ># と同時に、本家ではメタモデしようとして「できるのがありません!」という表示が出たことは一度も無い
  • あの頃 (スコア:2, 興味深い)

    by fut (9276) on 2003年09月28日 2時02分 (#404821) ホームページ 日記
    あの頃は、VAX-11/750で4.2BSDをしこしこ触っていたような気が
    する。EMACSにはどうにもなじめなかったが、gccには随分お世話
    になった。コンパイラが使えなければコンピュータじゃないと思っ
    ていたので、彼の活動には感謝したし、偉い人だと尊敬もしている。
    今のフリーソフトウェア群もこれがなければ、とても今のような状
    況ではなかっただろうと思うと、先見の明には脱帽である。
  • by Artane. (1042) on 2003年09月28日 2時39分 (#404843) ホームページ 日記
    GNU Manifestを知ったのは、「ざべ」だったか「C Magazine」だったかと思います。
    当時、ソフトと言うとコピーツール問題でソフトの複製やレンタルが違法になるとか知的所有権が独占の方向に向かう時代だっただけに衝撃を受けて共感した想い出があります。
    丁度そのころGCCなどをTownsに移植しようとする人達がいて、90年頃にバイトで中古のTownsを買ってHigh-Cなんざまで買えなかった私はGCCでちまちまとプログラムを組んでいました。
    そのうち、NIFTYで「Linuxと言う新しいOSと周辺環境をTownsに移植している人達がいるよ」と言う話をFTowns2だかで嗅ぎ付けて、0.95だか0.96辺りから人柱をかってでて「をーマルチタスクだ、GUI(X)だ、マルチタスクの癖に軽くて二世代前のWSと遜色ないぞ」と感激してずるずるとはまったのもいい想い出でした。
    そんな事があったので卒論なんかも周りがコピーソフトとWindowsでやるのを尻目に家でプログラム組んでノートマシンにソースコード突っ込んで計算機室のWSでデバッグしてました(苦笑)

    まー、その頃はGNUにしろ、U*ixにしろ、Linuxにしろ学生の間でもドマイナーだったのですが、今や「無料OS」(ってなんですか?)のLinuxが脚光を浴びている

    世の中とは因果な物だと思うのです。

    • by SteppingWind (2654) on 2003年09月29日 14時44分 (#405375)

      Townsとほぼ同時期にX68000に移植されたgccに関連して, gccでコンパイルされた物はGPLの制限を受けるのかどうかなんて議論がFSHARPで交わされていました. 当時, 標準のXCに対してgccの方が良いコードを出していたので, この制限さえ回避できるのなら市販ソフトをgcc化してほしいという要望がかなり多くありました.

      その時は結局制限外になりそうだとの, 若干灰色ぎみの結論だったように記憶しています. しかしその灰色なところが問題になって, あまりgccが使われることはありませんでした. それから, もう20年近くになるわけですが, GPLの取り扱いの難しさはいまだに変わっていないですね.

      親コメント
    • by Napper (6812) on 2003年09月28日 20時43分 (#405051)
      私が初めてGNUを知ったのは「The BASIC」の1990年1月号でした。
      「GNUとは何か?」という特集で、The GNU Manifestoの和訳から 始まっていたのですが、インターネットの存在すら知らなかった 当時の私にとって、最初の感想は「なんかよくわからん理想を語ってる人がいるなあ」でした。
      ちなみに、その号の他の特集はPC-98用のN88-日本語BASICディスコンパイラなどで、広告にはコピーツールがてんこ盛り、という時代です。
      まさかStallmanがこんなに注目を集める時代が来るとは思いませんでしたが、非アレゲな人たちにとっては今でもGNUは単に「なんかよくわからん理想」なのかも知れませんねえ。
      親コメント
    • >丁度そのころGCCなどをTownsに移植しようとする人達がいて、90年頃にバイトで中古のTownsを買ってHigh-Cなんざまで買えなかった私はGCCでちまちまとプログラムを組んでいました。

      これ関係の仕事で,当時確かMITに間借りしていたStallmanに会いに行きました。でも僕を含めてGNUのことを
      ちゃんと理解しているメンツがいたかどうかは怪しい..  僕のハンディカムでStallmanのメッセージを撮ってきて,
      これがTownsのGNU CDに納められたんだっけ。懐かしい。テープが残っていればお宝だった?!
      親コメント
  • 凄いよな (スコア:2, 参考になる)

    by cyber205 (4374) on 2003年09月28日 4時06分 (#404862) ホームページ 日記
    結局、UNIXカーネルのほうはHURDがモタモタしてる間にLinusがLinuxを作って
    最後の仕上げをやっちゃったけど、
    gcc/gdbとか、その他UNIXライクなシステムを作るために
    周辺を固めているコマンドやツールの多くはGNUが作ったのだよねぇ。

    ソースコードの量で言うと、Linuxと言われているシステムの中では
    だいたい30%ぐらいがGNU由来のコードで動いているという話だし、
    GPLのライセンスで利用許諾されているソフトウェアはもっと多い。

    GCCとかの開発ツールも、強力なクロスコンパイラとして使えるようになって、
    組み込み分野での有力な開発ツール候補になっているわけで。
    # NASAなんかは積極的に活用しているそうですね。

    そうやって見ると、GNUプロジェクトは確かに大成功と言えるんでないかな。

    もっとも、GPLのようなライセンスが法的に確立するには、
    これからさらに長い闘いが必要になるのでしょうね。
    • Re:凄いよな (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2003年09月28日 11時25分 (#404910)
      >> gcc/gdbとか、その他UNIXライクなシステムを作るために周辺を固めているコマンドやツールの多くはGNUが作ったのだよねぇ。

      それらのツール群がUNIXライクではない(笑)OSのWindowsにまで移植されているのを私が知ったのは、たしか'96か'97ごろでした。当時、「UNIX互換のシステムコール部を実装すれば、後はGNU由来のツールだけで一般的なUNIX環境とほぼ同等のuserlandが揃う」というのに、非常に感動しましたね。
      親コメント
  • 自由なUnixを! (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2003年09月28日 0時20分 (#404782)
    始めて耳にした時は"Unix"の文字が使えず1文字伏せ字だった気がするのですが
    いつから"Unix"って言葉を使うようになったのでしょうか?

    今でも解決しているとは思って無いけど
    #某***osXでUNIXなんて口にしたら文句言われた悪寒
  • by tma20 (3064) on 2003年09月28日 1時14分 (#404802)
    タイトル見て GNU「が」誰かに呼びかけたと思ったデスよ。
    GNU へのお誘いが投稿されてから20年ってことなのねん。

    こちらのページを参考にすると
    http://freebsd.sing.ne.jp/unix/01.html
    「System-Ⅴ R1 発表 」「 4.2 BSD 開発」とかありますね。
    ほほう。その前の年に Sun ができてるんですねぇ。
    (当時の)自分的には全然こっち方面は知りませんでした。
    パソコンは知り合いのヤシがテープでピーガーと
    ローディングするやつを持ってたかなあ。
  • by G7 (3009) on 2003年09月28日 16時24分 (#404972)
    >GNUはUnixプログラムを実行することができるだろうが、Unixと同じにはならないでしょう。

    という言い回しを見て、翻って今のUnix(とモドキ)を見てみて、
    「なんか、Unix自体が、その目標を実現してしまったなあ」という(素人目での)感想を持ってしまいました。

    まあUnixだって一つ処に留まってるわけじゃないので、そういうものだということなのでしょうけど、
    Unixでもそれが実現できたということはつまり、上記提案はUnixの改良の域を越える提案では無かった、
    ということなのかな?と。

    #つまり、Unix(モドキ)なLinuxが出てくればそれで解決する問題だった、と(^^;

    「ファイル・バージョン番号」ってJFSのことですよね?

    「Lispの両方がシステム・プログラミング言語として利用可能」ってのは、
    Unixにおいては別にOSそのものがLispを殊更にサポートせずとも、
    単にシステムアクセス能力のある言語(実装)が有ればいいわけで。
    (原理的に最初からそうだったはず…なのですよね??)

    そういや、Lightweight言語ベースな(つまり作成や改造がそれだけ容易な)WindowManagerって
    あんまり聞きませんね。とはいえ、もちろん原理的に作れない訳ではないでしょうから、
    これもクリアしたようなもんですね…

    おっと。そういえば、少なくともこの文章には「動的ライブラリ」という語が無いですね。
    これは何かを暗示してるんだろうか?と勘ぐってしまったり。
    同じ「プログラムを楽に作る」手段なんだけども、Lispみたいな言語を推す一方で、
    言語ではない(むしろソースを隠し易くする手段にも成り得る)動的ライブラリに触れていないってのは、なんてーかこう…
    ちなみに当然皆さんご存知のとおり今のUnix系には動的ライブラリは有り触れてるわけで。
    #動的ライブラリが「Unix的」かどうかはさておき。

    ----

    まあ細かいことはさておき、理念と実装の両方を世間へむけてバラまいてくれたことへの感謝は
    幾らしてもし足りないくらいです。RMS有難う。GNU有難う。

    んーと。個人的には初めてGNUの名を目にしたのは、CQ出版だかのOOP解説本だったような気がします。
    #少し計算機が判り始めた頃(行番号BASICとCにウンザリし始めてた頃だったかな)のはずなんで、90年代前半かな。
    #いや、本自体は90年より前の本だったか?
    そこで、C++の、なんと無料かつコピー自由な(^^;実装を、テープで(ぉ)実費のみでくれる団体、
    ということでGNUの牛さんが紹介されていたような気が。

    時代は下って今。
    「OOP言語ほしいっす。金ないっす。コピーでウザイこと言われるのも嫌っす。もしかしてソースも見たいかもっす。」
    なんて事を後輩にもし言われたら、選択肢も、それを得るための(楽な)手段も、もう吐いて捨てるほど一杯有ります。
    その礎の一部がGNUだと思うと、うーん、やっぱり感謝だなー。
    • > 「ファイル・バージョン番号」ってJFSのことですよね?
      チェックイン・チェックアウトを透過的に行うファイルシステムでは?

      ファイルシステムは過去にファイルに加えられた変更を憶えていて、過去のバージョンはファイル名とバージョン番号を指定してopen()するとread()一発で透過的に読み出せるというような感じで。
      親コメント
    • RMS(つか、70年代のMIT AI LABのハッカーたち)がLispを好んで使っていたのは有名な話だと思いますが…

      従って、Lispでプログラム群を構築するのが理想に近いと当時のRMSは思っていたのかもしれませんよ。

      その辺りの事は工学社の「ハッカーズ」と言う本に詳しいですが、絶版かも(^^;

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2003年09月29日 9時30分 (#405214)
        > その辺りの事は工学社の「ハッカーズ」と言う本に詳しいですが、絶版かも(^^;

        今でも ちゃんと手に入ります [amazon.co.jp]よ。

        # 僕はジュンク堂にてゲット。
        親コメント
      • by G7 (3009) on 2003年09月30日 4時28分 (#405812)
        >RMS(つか、70年代のMIT AI LABのハッカーたち)がLispを好んで使っていたのは有名な話だと思いますが…
        >従って、Lispでプログラム群を構築するのが理想に近いと当時のRMSは思っていたのかもしれませんよ。

        まあlispについては、Lispに時代が追い付いたと(Lisperは)言うものらしいので、
        今ならば「まともな、かつ記述の楽な(アッチ方面ではLightWeightとかいうのかな)言語」のうちのお好みのどれか、に
        置換して考えればいいでしょうね。

        #RubyでDesktop環境一式を作れりゃ楽だろうな、と思ってるのでG7

        それはそれとして、Lispとか今風の云々とかみたいなものが「必要」なのは確かだと思います。
        繰り返しになりますが(^^;やっぱり、unix自体が備えてるPipeとかによる部品化手法では、限界が有りますから。
        それこそPipeではviを作れませんが、LispではEmacsが作れる(事実誤認)わけでして、表現力の差は圧倒的。

        やっぱり「入れ子」と「参照」という概念を持っているか否かの差は、歴然とした差ですね。
        #入れ子は構造化の基本だし、入れ子(=Tree)だけじゃ表現できない分は参照によってTree構造を「飛び越え」ればいい。
        ファイル内の(メタ)構造の管理を放棄してしまった時点で、Unixはそっち方向に発展できなくなった。残念。
        #逆にいえば、ファイルシステムを普通の(特権なしの)プログラムが好きなだけ一時的に(低コストで)作れればいいのかも。しかも無名で。

        あとはデータが「流れる」だけじゃなく「保持」することも出来ることが重要。これが出来ないとエディタなんて作れるわけないので。

        逆にいえば、Unix(とそのメジャーなshell)が、これらの概念をカバーしていればよかったのですけどね。
        そうすりゃもっと色々なものを(楽に)部品化できたのでしょうけど。
        親コメント
  • 訳なんですけど冒頭の'Free Unix!'は、
    自由なUnixを!でも良いですが「Unixを解放せよ!」
    みたいに、もちっと過激に能動的な方が適切な気がします
    Freeは自由にする、解放するって意味で動詞っぽく使われるわけで。
    実際その後のGNUの活動を通してUnixはその文化を含め
    自由な存在として我々の手元に存在するに至ったわけで。
    その最初の宣言なのだから

    Free Kevin(Mitnick)! とかも「自由なケビンを!」なんてしないじゃない?
    • なるほど。
      私としてはFree UnixをFree Beerを「無料のビール」みたく訳さず、自由と訳すところで油断していたのですが。
      そういうのもありましたか。

      >実際その後のGNUの活動を通してUnixはその文化を含め
      >自由な存在として我々の手元に存在するに至ったわけで。
      >その最初の宣言なのだから

      激文だったですね。
      いま、FreeOSがある環境と当時とでは、環境が違いますが。
      ついつい忘れて訳してしまいますなぁ。

      # oddmakeなのでID
      --
      /.configure;oddmake;oddmake install
      親コメント
    • Re:「Unixを解放せよ!」 (スコア:0, フレームのもと)

      by Anonymous Coward

      もちっと過激に能動的な方が適切な気がします

      どうして?その根拠は?

      Freeは自由にする、解放するって意味で動詞っぽく使われるわけで。

      「動詞っぽく」ってなんですか?「解放する、自由にする」という意味の他動詞freeなら知ってますが。

      Free Kevin(Mitnick)! とかも「自由なケビンを!」なんてしないじゃない?

      それは"Kevin"が捕われている状態だから、"f

      • by 2k (4210) on 2003年09月29日 6時45分 (#405191) ホームページ 日記
        根拠ってRMSの数々の発言以外に何があるんですか。笑
        賛否両論あれども好戦的な面が強いのは周知の事実でしょう。ソフトウェアの独占、拘束に対して。
        その人の宣戦布告なわけでさ、その頭に載ってる一言なんだからそれなりの表現をさ。

        各ベンダーがUnixをライセンス、独自の拡張が施されていった中ストールマンは
        その後の標準不在とライセンス問題がコーダーの足枷になると感じた、
        そしてこの呼びかけに至ったわけでしょう?
        これを「Unixが捕らわれている状態」とするかは個人の判断でしょうが
        俺は不自由なモノを自由にする、という意味で解放宣言と捕らえるのは少なくとも不自然じゃないと思うけど。
        自由にせよ!なら良かったのかな?それじゃあRMSらしさが無い気がするなあ。

        ってのがまぁ俺の論拠だがこれでも
        そうは取りようが無い、と2次元的に否定するの?

        ./Jとか俺批判はとりあえず置いといてしたり顔じゃなく笑顔で答えて下さいな>(#405162)
        親コメント
      • >別にUnixが何かに捕われているわけでもないので「解放せよ」なんて意味に取りようがないですね。

        どうしてろくにわかってもいないのにしたり顔でコメントするんですか?

        Gnuというのは、メーカーに囚われている不

        • どうしてろくにわかってもいないのにしたり顔でコメントするんですか?

          Gnuというのは、メーカーに囚われている不自由なプログラムを利用者へ解放するというのが基本的な思想でしょ。

          ストールマンの投稿 [google.com]のどこにそのようなことが書かれていますか?単に「使いたいひとに使えるようなUnixi互換システムをただで提供するんだ」("I am going to ... give it a

          • by 2k (4210) on 2003年09月29日 22時55分 (#405682) ホームページ 日記
            を、「ただで提供するんだ」って訳すのも唯一にして絶対の解釈なんですか?

            自信に満ち溢れているのは素晴らしい事だと思うけど
            仕事で接する以外の英語も読んで≠訳してみたらどうですか。
            見方が広がると思うよ。

            少なくとも匿名でぴりぴり足の揚げ合いなんかしてるより
            楽しい事いっぱいあるって事はわかってもらえるんじゃないかな

            >さも正しいかのように他人に押し付けるのは
            人の振り見て我が振り、ね。
            親コメント
          • >勝手にマヌケな解釈をするのは結構ですが

            だからさ、GNUの文脈で「free=タダ」と訳すのは勝手でマヌケな解釈なんだってばさ

  • by Anonymous Coward on 2003年09月28日 9時26分 (#404882)
     ここで云う事では無いと思うがGNUって、「自由を強要する信者」や「ちょっとデムパが混じっている(としか思えない)一部発言」とか「理想論すぎる」ところが個人的に一歩引く。
     もっと肩に力を入れない気楽が無いとちょっとねぇ…。

     あと、非開示ソフトが現実に溢れているのを顧みず、二元的に公開&配布以外は"悪"と見なしているようでついていけない。
    • by visha (779) on 2003年09月28日 11時19分 (#404907) 日記

      ある思想を広めようとする場合、狂信性や「この思想じゃないとだめ」的二元論をともなうのはある意味当然と思います。のんびりと「ソフトウェアは自由に使えた方がいいと思うんだなボク」と言ってるだけじゃあここまでGNUというものが広まったり支持されたりしなかったんじゃないでしょうか。きちんとモノを作りながら、そういう生臭いことにも力を惜しまないRMSのバイタリティというかパワーには脱帽させられます。

      もっとも、じゃあ友達になりたいかと言うと...(笑)

      親コメント
    • by wtnabe (16084) on 2003年09月28日 12時07分 (#404916) 日記
      ついていく必要はないんじゃないでしょうか。「嫌いじゃない」という
      だけでずいぶん好意的に聞こえますよ :-)

      ただ、ストールマンを妙に好戦的な人物とかデムパと解釈してしまうのは
      物事を一面的にしか見ていないのではないか思います。(もちろん
      あなたがそうだということではなくてね。)

      この20年前の投稿の時代背景を理解しないと、なぜこれほどまでに自由に
      こだわらなければいけないのかは分からないと思うんですよ。現在は
      自分でプログラムを書けなくても自由なソフトもそうでないソフトも
      両方使えるありがたい環境なわけですし、自由は闘って勝ち取るもの
      というのも我々日本人にはなかなか理解しにくいと思います。
      親コメント
      • Re:嫌いじゃないけど (スコア:1, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2003年09月28日 13時06分 (#404927)
        なぜ我々日本人などと一般化してしまうのですか?
        あなたはそうかもしれませんが、みんな一緒とは限りませんよ?

        戦うステージが違うだけで、みなどこかで自由のために戦っているんだ。
        たとえば奥さんととか(w
        親コメント
        • そういうつっこみはくると思いました。そもそも先の AC 氏が日本人か
          どうかさえ分かりませんし :-)

          一般化する危険性は認めますが、議論を待つ話でもなかろうと思います。

          # オフトピなんで AC
          # 自由。。。部屋を掃除しない自由(なんだそりゃ)
          • ># 自由。。。部屋を掃除しない自由(なんだそりゃ)

            コードを掃除しない自由はありませぬ

            2-a) あなたがそれらのファイルを変更したということと変更した日時が良く 分かるよう、改変されたファイルに告示しなければならない。

            夏休みの宿題のごとく公開直前にするけど漏れがあるかも

            #ネタなのでAC
    • 現実 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2003年09月28日 19時01分 (#405024)
      あと、非開示ソフトが現実に溢れているのを顧みず、二元的に公開&配布以外は"悪"と見なしているようでついていけない。
      現実に溢れているものは、"悪"であってはならないのですか? たとえば、犯罪や交通事故は現実に溢れていますが、それは"悪"ですよね。ですので、あるものが「現実に溢れているから」というだけの理由でそれを"悪"と呼ぶのは「ついていけない」というのは、おかしいと思います。

      もちろん、現実に溢れているものを、"見て見ないふりをする" のはだめだけどね。

      わたくし自身は非開示ソフトは必ずしも"悪"とは思ってないけど、それとは独立した論点として、「あなたの論法はおかしい」と言いたい。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
         元ACだす。日本人だす(苦笑)

         ここの文章は、「ソフトウェアは自由であるべきだ」と主張する事(違っていたらスマン)自体は良いけど、続けて「自由でないのはダメだ」と云ってるように(個人的に)見えるので、ちょっとなぁ…。という趣旨です。
         で、現実には
        • by G7 (3009) on 2003年09月28日 23時05分 (#405105)
          >で、現実には、「非開示ソフトで一発当ててウハウハ」それを夢見た(る)貪欲な人々が大勢いて、むしろその方が多いのではないか?と思ってしまう訳で。

          そのゲンジツであるところの欲望「が」良い事か否かっていう議論が、まず有るのでは?

          資本主義が(唯一絶対の)正義ってわけでもないでしょ。
          それに、「多い」かどうかも、この場合はどうでもいい話なのだし。

          金を取りたいってのは判るが、それと、
          自分で決めた価格(=言い値)が妥当かどうか?ってのは別問題(これは以前書いたね)だし、
          ソースの独占が妥当か?ってのも別問題(ここはRMS氏の主旨)。
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            元ACじゃないけれど、私は資本主義が(唯一絶対かどうかは別にして)正義だと思っているので、それを完全に否定する(ように見える)RMSには、ついていけないだけではなく、嫌悪感すらおぼえます。

            # だからなんだと言われそうだが、そういう人もいるということで。
        • by Anonymous Coward
          >彼はそんなイロイロな欲望を無視して夢見ている様に感じられるのでついていけない部分があると。

          RMS自身も人間ですから、当然そういう欲望は当然あったはずです。
          自身のそれと闘ってきて今に至るわけでしょう。
          その二十年の実績を「無視して夢見ている」のはどちらでしょうか。

          自分は「非開示ソフトで一発当ててウハウハ」なチャンスが目の前に転がってきたら手を出さない自信がないわけでしょ? 「それを夢
        • by Anonymous Coward
          >ここの文章は、「ソフトウェアは自由であるべきだ」と主張する事(違っていたらスマン)自体は良いけど、続けて「自由でないのはダメだ」と云ってるように(個人的に)見えるので、ちょっとなぁ…。という趣旨です。

          「ソフトウェアが自由であるべき」で

  • by Anonymous Coward on 2003年09月28日 18時57分 (#405023)
    > 利用できるひと全てに無償でわけあたえようと思います。

    RMSはことあるごとに、
    「"free" は "無償" という意味じゃない!」
    って言ってませんでしたっけ?
    • Re:free (スコア:2, 興味深い)

      個人的な意見として私も同意します。だけど、この辺は、一番翻訳の難しいところかも。当時、RMSは英語のfreeに二重の意味があることにたいして、うっかりしていたフシがあるから、本当にどちらの意味で書いたのかは、彼に聞かないとわからないだろうし、あるいは、20年も前のことだから彼自身忘れてしまったかもしれません。

      初めてGNUを見たのは18年前(阪神日本一の年だ)、日本でUnixのライセンスを買った第N番目 (N<10) だったかの会社に当時居た私は、4.[23]BSDのソースをほっつき歩いて、/usr/src/contrib/ の下かどこかにGNU Emacsのソースを見ました。確か、第17版だったと思います。コンプリーションにえらく感動しましたが、辞書を引き引きマニフェストを読んで、もっと感動しました。また、こんなソース・コードを書くちからのある人を、取るに足らないものしか書けぬわが身と比べて、とてもうらやましいと思いました。
      いまだに大した貢献ができてない自分がはがゆい。もっと頑張ろうッと。
      --
      iida
      親コメント
    • by oddmake (1445) on 2003年09月30日 21時10分 (#406185) 日記
      iidaさんもおっしゃられております [srad.jp]が、このfreeが自由と訳せるかどうか悩ましいところなのです。
      Freeを自由のFreeと強調するようになったのは、もっと後のことであり、あえてここは誤解というか誤読で"無償"と訳したほうがいいかな、と思ったのですが。
      rmsにとってのfreeはもともと当初から、金銭的束縛からのfreeではなく、もともとソースをHackできるFreeでした。
      ので、rmsのFreeに対して周囲がUsenetの投稿を読んで受けとるfreeという意味でそんなふうに、まぁ、訳してみようかなあと。

      # 言い訳がましくなってきたのでこのへんでoddmake
      --
      /.configure;oddmake;oddmake install
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年09月28日 22時52分 (#405099)
    昔アスキーネットの有志で作ったGNUのTシャツ、まだ時々着てたり。
    FSFへの寄付金集めで作ったんだっけか?

    #地元の草の根BBSのオフ会でも着てた人いたな…私はその時は着てなかったのでかぶらず済んだが
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

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