声の二次使用料支払い訴訟は原告勝訴。だが… 116
名作アニメの裏側で 部門より
KAMUI曰く、"Mainichi INTERACTIVE の記事に依ると,テレビ放映されたアニメをビデオ化・DVD化した際にその出演者(声優)が受け取るべき「声の使用料」の支払いを,日本アニメーションとその子会社である「音響映像システム」に対して求めていた裁判で,東京地裁は請求の全額に当たる約 8,700万円の支払いを音響映像システムに命じた(参考: 日本俳優連合ウェブサイトの「アニメ裁判判決のお知らせ」) (続く…)
"原告の多くが組合員として所属する日本俳優連合と日本動画製作者連盟(現:日本動画協会),日本音声製作者連盟の三者は,昭和 56年に団体協約を締結して「音声制作条件」として「利用条件・期限外利用・期限外利用料の支払い」などを「外画・動画出演実務運用表」に基づいて行う事を定めた。多くの声優は音響映像システムと出演契約を交わし,日本アニメーション制作の「TVアニメ」に出演。当然,受け取った出演料は「TVアニメ」として算出されたものだった。
後に作品がビデオ・DVD化された際に本来支払われる事になっていた「ビデオ化使用料」の支払いを,音響映像システムが拒否。この理由を「アニメ制作を行った(親会社でもある)日本アニメーションが目的外使用料の支払いを行わない為,支払い能力が無い」と説明し,日本アニメーションと交渉する事を要請したが,日本アニメーションは「協約に定められた目的外使用料は著作権法の権利ではない為,支払い義務は無い」として支払いを拒否していたもの。
今回の判決では「実務運用表に二次使用料の支払いに絡む項目が存在する」事を理由として被告に支払い義務がある事を認定した訳だが,本丸とも言える日本アニメーションへの請求は退けられた訳で,すぐに支払いが行われるか疑問も感じる。
しかし涙と感動の名作アニメ(笑)を数多く制作して来たこの会社が,こんなあからさまな踏み倒し行為をやらかした理由って一体なんなんでしょ?"
声優さんによる原告陳述 (スコア:3, 参考になる)
なんと日本アニメーションですか。
「愛少女ポリアンナ物語」「私のあしながおじさん」「ロミオの青い空」・・・
交渉経過を見ると、訴訟対象のいわゆる「名作劇場」のイメージからはほど遠い対応だったようですね。(-_-)
日本アニメーションの経営者には是非、
対象作品の一つである「宇宙船サジタリウス」あたりを見直して欲しいですね。
#それとも「アニメなんて子供が見るもの」とか言う人種なのかな
p.s.
羽佐間道夫氏による原告陳述 [nippairen.com]が日俳連のサイトにありますが、これを読むと
・・・業界史の概論として興味深いとかなんとか言うことより・・・
頭の中で羽佐間さんの声が響いてきませんか?(^^;
Re:声優さんによる原告陳述 (スコア:2, おもしろおかしい)
俺のような天才策略家じゃなければ、
百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん!
って感じですね。
Re:声優さんによる原告陳述 (スコア:1)
・・・てかまあ、日俳連のページの一覧に載ってるんですけどね。
#そんなに意外だったりします?
だって (スコア:1)
Kiyotan
本末転倒? (スコア:1)
アニメーターにも(原画マン位には)二次使用料を払ってあげるべきじゃないかな。
Re:本末転倒? (スコア:1)
けど、アニメータの場合は、そういう契約をしているとは思えないので、無理でしょうねぇ。今後、そういう契約をしようとしても「じゃ、余所に仕事回すわ」と言われて終わり、になりそう。
Re:本末転倒? (スコア:1, 興味深い)
とりあえず
「せめて、人間らしい給料を」
って線はいかがなもんでしょう?なんか悲惨っぽいし。
基本的に日本って、プログラマーやアニメーター、
デザイン関係っていう部分は恩恵にあずかってても社
会的に認知されてないのな。
まっとうな報酬を請求できないのがいかんのか?
「人間やめますか、それとも仕事やめますか?」
っていう二者択一になりそうなのがなぁ・・・・・・
Re:本末転倒? (スコア:2, 興味深い)
ん~、確かに職種によってはそういうのはあるみたいですね。
プログラマーなんて、頭よさそうで給料よさそう、というイメージが普通の人達にはあるみたいだし、比較的簡単に雇って貰えるからなりたがる人多いのでしょうかねぇ?最近は中国やインドに安く外注もできたりするから、へぼいプログラムしかできないのは、いくらでも安く叩かれてしまうのでしょうけど。
アニメータも漫画が好きでなりたがる人は多いのかな?けど、アニメ制作なんて、手間が掛かる割には制作費が少ないし、人件費を叩くしかないみたいですね。
知人が、自動販売機の中身を入れ替える会社に就職したのですが、下手なプログラマーより給料いいみたいなんですよねぇ。逆にそういう人があまりやりたがらない肉体労働の方が、人間らしい生活がおくれるようで。
Re:本末転倒? (スコア:2, 参考になる)
会社によって違うのでしょうが、担当する自動販売機があって、
その自動販売機に求められる商品を適切な時期に適切な量を供給する
マーケティング的な能力を求められるそうなので、単純な肉体労働
とはいえないようです。
Re:本末転倒? (スコア:1)
あ、そうなんですか。そこまでは知りませんでした。
けどそういう意味だと、宅配便のお兄さんも集配の営業に懸命で、単純に荷物運べばいいってものではないですしね。
けど、今の自動販売機って回線が繋がってて、売れ行きはセンター管理になってたりしません?
#あ~、思いっきりオフトピになってしまった (^_^;;;
Re:本末転倒? (スコア:1)
さらにオフトピを続けると、売れ行きはセンタ管理でも、
次の売れ筋は何かってのは、現場を知っている人間じゃないと
判断できない部分があるのでしょう。
もっとも、最初に断った通り、会社によりけりだとは思いますが。
会社によっては完全な成果給だったりするみたいですよ。
#う~ん、本当にオフトピック。
OT: Re:本末転倒? (スコア:1)
うちの会社、冬でも暖房がキツくて、ちっとも寒くないのですが、
流石に何年も出入りしている業者さんはちゃんと「つめた~い」8割に
「あったか~い」2割を維持してくれています。
‥‥‥とか、そういう話だよね? → 「現場を知るマーケティング」
Re:本末転倒? (スコア:2, すばらしい洞察)
#一人でも成果が出せる仕事の場合は、給料いい人もいるのにねぇ
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:本末転倒? (スコア:1)
その力関係で二次使用料などの権利が得られてきたと思うのですが
アニメーションのメインの作業をこなすアニメーターには
そういった圧力を掛ける団体はない故に
権利関係に関しては不遇なのではないかとと言う意味を込めて
本末転倒という言葉を使ってみました。
Re:本末転倒? (スコア:1)
原画スタッフって二次使用料をもらえるんですか?原画とキャラクターデザインと混同していませんか!?
ちかい未来 (スコア:1)
すでに映画ではスタントの代用としてCG使ったり、顔のアップ以外はCGなどありますし。まだまだCGのコストも高いですけど、今後どんどん俳優さんの領域を浸食していくのでしょう。
Re:ちかい未来(おふとぴ) (スコア:1)
Re:ちかい未来 (スコア:1)
* 声優になりたくて仕方がない人
* 『声優さん』を好きな人
の両者がうまいバランスで釣り合っているようです。
私の周りには前者も後者も数人ずついらっしゃいます。
こういう本があって売れてしまうわけです。 [rakuten.co.jp]
機械の合成音だと思ったら嫌な種類の作品もありますし・・・
Re:ちかい未来 (スコア:1)
近い未来、自動作詞・作曲・編曲マシンの登場によって、J-POP アーティストなんていらない時代が来るんでしょうね。
# 近い将来、誰かが自動煽りスクリプトを書きそうな気もするけど ID (^^;
むらちより/あい/をこめて。
Re:ちかい未来 (スコア:1)
それを言うなら 作詞・作曲・編曲が終わってデータを入力してやると 自動演奏してくれる感じなんじゃないですかね.
このネタ的には
誰々風にとか入れておくと guitarのミスピッキングや指癖なんかも再現されちゃう!みたいなの
………それじゃシナモンだ…
Re:ちかい未来 (スコア:1)
映像の編集も最近はノンリニアがDVレベルであれば非常に安価に簡単にできるようになったけれど、結局DVレベルでも編集室を使ったりノンリニアだけどオペレーターを使ったりするし。
曰く、「他の事を考えながらやったり出来ないから」だそうで。
他にも餅は餅屋というのもあり、やはり仕事は無くならないようです。
声優さんの仕事も、一言の台詞でも色々シチュエーションを考えて言っている訳で。
音声合成エンジンが出来たとしても、(元々声優さん自身がやっていた)それにどう喋らせるかを考える人が必要なのです。
おー (スコア:1)
たしかに難しいというのは理解しています。ですので、近い将来じゃなくて、近い未来という感じで書いてみました。つまり数年後ではなく、数十年後くらいのスパンです。
CGもオールCGのものはまだまだ使い物にならないですけど、ハードやソフトの進化とともに徐々に変わってくるでしょう。それに比べて音声はまだまだ感がありますが、それも長い時間が解決してくれるかなぁと。
俳優さんや声優さんのように、シチュエーションに合わせて自動的にコンピュータがしゃべるというのはもう遠い未来だと思いますが、手動でいろいろなしゃべり方をさせることは意外とできる気がしています。技術の高い人間であれば、七色の声というか、いろいろなしゃべり方をしてくれるとは思いますが、そもそもしゃべり方の幅としては、機械の方が設定できる範囲は広いですよね。その手動の設定が面倒なだけです。その辺はある程度ソフトウェア的に解決されるとは思います。
要するに、近い未来において、音声を出力するデバイスとしては、人よりも機械の方が優れている。シナリオから自動的に音声の感じを決定するロジックは人の方が優れている。という状況になるかなぁと。そうすれば、CGと音声合成を使って、個人で本格的な映画が撮れちゃったりする時代がくるかもと・・・
甘いすかねぇ。
それでおもしろけりゃね (スコア:2, すばらしい洞察)
親コメント氏が言う程度のことは、すでにある程度実現されているようにも思うな。映像や演技、声なんかを編集する側の人間にとっては、わがままな俳優や気まぐれな天候なんかより、合成やCGの方が「デバイスとして優れている」と言い切れる部分はかなりある。正直。
んが、そういうやりかたして「おもしろいか?」
これはつくる側のモチベーションの話でもあり、客が作品に何を期待するかという話でもあり。
アニメーションが出てきた頃、「絵柄で楽しむ」「ありえなさを表現する」みたいな独特な「おもしろさ」を想像できなかった映画屋が今のオレみたいなことを言ってたが、アニメって、実写の代用品としてしか進化しなかったのなら、今みたいにはならなかっただろう。
CGや合成も同じだと思う。オレはふざけた役者を怒鳴りつけながらその時その時を記録していくやりかたが好きだったし、シビアな商業ベースの映画屋だって、金銭やスケジュールなんかの兼ね合いでやむをえない場合を除き、「演技の代用品としてCG」は求めないんじゃないか(ハリウッド映画の企画、かなりの比率で俳優がやってるし)
それを逆手にとって、「CGみたいな演技」でウケをとったマトリックスなんかいい例になる。つくりかたはともかく、すべては「おもしろさ」を稼ぐための道具なんだから。
Re:おー (スコア:1)
つまりこれ [google.co.jp]のことだ。
先のことはわからないけど、あるかもしれないかなと思ったり。
Re:ちかい未来 (スコア:1)
音声に応じてCG顔の表情を変えられれば、ただニュース原稿を読むだけの
アナウンサーも不要になると思います。
記者がニュース原稿を入力すれば、時間内で噛まずにしゃべる。
夢の社会ですね。<誰にとって?
Re:ちかい未来 (スコア:1)
>夢の社会ですね。<誰にとって?
Web上のニュースサイトに押され気味のTVニュースの再興には良いかも。
ニュースサイト上に乗った時には同じにニュース番組も出来あがる、と。
多チャネル化や携帯電話でのTV視聴なんかと合わせれば、そこそこいけそうですね。
Re:ちかい未来 (スコア:1, 参考になる)
http://www.charatalk.com/besha/ [charatalk.com]
Re:ちかい未来 (スコア:1)
音楽の世界では、シンセサイザー・サンプラー、あるいは録音技術の向上で、確実に生楽器の出番や生演奏家の出番が(少なくとも割合的には)少なくなっていますよね。サンプラーなんかはかなり優秀なので、それで済まして問題無いところでは活用されまくっていて、使われていることすら気づかない場合もたくさんあると思います。
で、声優の場合も同じ事が出てくるかもしれませんね。お金が潤沢にあれば、実力のある声優を使うだろうし、お金が無ければドーデも良いようなところから順に音声合成をつかうとか。
逆に、音声合成の特性を活かした作品ってのも出てくるかもしれないと思います。
Re:ちかい未来 (スコア:1)
てゆーか、非人型メカキャラの声は積極的に音声合成を使ってほしいなぁ。
キット(ナイトライダー)とか、あまりに人間っぽ過ぎて、かえって違和感。
AdobeReaderとか、Microsoft AgentのText to Speech Engineの出力を聞いてみた感じでは、そんなに悪くは無いと思うんですが……
今はもう未来? (スコア:1)
EVS [ascii24.com]を搭載しています。
ゲーム中の登場人物の声は声優さんのものですが、
主人公プレイヤーの名前(変更可能)を発音する部分だけ、合成音声で
リアルに呼んでくれるということで一部で喜ばれたりキモがられたりしているらしいです。
もうすこし改良すればいろいろなところで使えると思うので開発者や
研究者の皆様には頑張っていただきたいところ。
・・・18禁のゲームに実装されることなんか期待してませんよ、いやほんとに。
Re:今はもう未来? (スコア:2, すばらしい洞察)
逆にいえば、そこらへんが、良くも悪くも日本のお家芸が再び爆発する分野なんじゃなかろうか?
いや、えろげ云々という話じゃなく(^^;、「打ち込み職人」の話です。
日本人って、ああいう作業をチマチマとやるのがやっぱり好きなようなので。
つまり、「合成声の打ち込み職人」っていうジャンル(?)が、
そのうち成立するんじゃないか?と思ったもので。
#逆にいえば、日本に冴えたプログラマが少ないのは、なまじチマチマやっちまうせいじゃなかろうか?(^^;
Re:ちかい未来 (スコア:2, 参考になる)
出展は、「NHKスペシャル・新電子立国」。おそらく、第一回の『驚異の画像』ではなかったかと。
> 結局、飛び降りて着地までをCG、歩くシーンを俳優にした
正確には、「着地後歩くシーンはカット」されたです。
しかし、新たな流れは止められるモノではなく、時代は流れて、マトリックスではCGてんこ盛りになっている、と。
Re:ちかい未来 (スコア:1)
バットマンですね。「新電子立国」で見た覚えがあります。
Re:ちかい未来 (スコア:1)
シーン自体がカットされたとも聞きましたけど。
TomOne
Re:ちかい未来 (スコア:1, 興味深い)
とりあえずAC
Re:ちかい未来 (スコア:1)
ATRなんかでは 結構さかんにやってますよね
もう5年くらい前だったかな 黒柳徹子の声のサンプルから 違うフレーズを合成とか…
あれから結構たってますがどれくらい進歩したのか ちょっと楽しみではあります
最近学会とかから離れてしまってるけれどID
Re:ちかい未来 (スコア:2, おもしろおかしい)
「このセリフは『ガンダム』のセイラさんのセリフ『軟弱者!』の使いまわしだ」
とかいう会話で盛り上がるのでしょうか。
さらに数十年後のオタクは
「このセリフは、『エヴァ』のアスカのセリフ『あんたバカァ』の『あ』と……の組み合わせでできたセリフだ」
とかいう会話で盛り上がるのでしょうか。
さらに百年後のOTAKUは
「は、はーん。周波数解析してみると、このキャラはGAINA*の代表的moeキャラのうち、まほろの声紋とユーシィの抑揚をMIXしたもんだね!」
とかいう会話で盛り上がるのでしょうか。
Re:ちかい未来 (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:ちかい未来 (スコア:1)
いわゆるサンプリングの延長にある発想ですね。
今のシンセサイザも、サンプリング音をネタにして、それに「自然な演奏に聞こえる」ような加工を
(しばしばリアルタイムで)加えつつ発音する、という形態が多いわけで、それと近いかな。
声と、声以外の楽器音とでは、恐らく難易度はかなり違うでしょうね。
とはいえ、そう遠くない将来に、それなりに可能になる、んじゃないかとは思います。
>従来にはなかった「魅力的な声」を、完全にゼロから作り出すのは音声合成以上の
>技術が必要だと思いますから、実現は難しいと思いますよ。
いや、何とかなるとは思いますよ。きっとそう遠くない将来に。
あと、全然違う方向性ですが、ラーメンに対するカップ麺(笑)や
生楽器に対するシンセ音のように、「人工的で、かつ面白いと認知されるもの」が
出てくるっていう可能性も、結構あるんじゃないかなーと。
#ケータイ着メロが、いわゆる一昔前のDTMサウンドなんで、良くも悪くもガックリしてるG7。
少なくとも、「声」を「声^H聖域」と考える理由は、べつに無いと思います。
Re:ちかい未来 (スコア:1)
それは結局業界の「縮小」にはなっても「消滅」にはならないんじゃないかなぁ(弱気)。
色々考えてもあまり良い例が思いつかないんだけど、例えば
「(A)のデキがどんなによくても(B)の需要はある」
→(A),(B)
フィクション,ノンフィクション
ドラマ,ドキュメント
映画,舞台
フライト/ドライブシミュレーター,実機/実車研修
無人偵察機,有人偵察機
むじんくん,窓口のお姉さま(差別的感性だ~)
いずれにしても。
キカイとナマモノは、それぞれにそれぞれなりの価値が見いだされると思うのですよ。
むしろ"合成"を使うなら、単なるリアルを求めて何が楽しいのかと問いたい(^^;)。
あえて人ができないモノを目指して欲しいなぁ。
Re:ちかい未来 (スコア:1)
もしそうだとすると、
「実装に人手は不要になるが、設計には人手は要る。結果的に設計者という(少数の)人間だけがプロとしてやってける」
みたいな、どっかの畑のようなことに、なるでしょうね。
脇役の一人に至るまでの声がすべて雇用を生む、ということは無くなる。
>また,普及すればするほど,観客の目には,
>実際の声優・俳優との差が明確になるでしょうね。
いや、それはどうだろう?
そこんとこを判らなくするように頑張るのが技術ってものなわけで、
もし頑張りが首尾よくいけば、「明確でなくなる」世界に突入することでしょう。
#一番情無いのは、優秀な技術が台頭して「明確でなくなる」世界が実現してるにも関わらず、
#それでもなお「人間のほうが味があるんだ」とか主張する、という欺瞞をやらかすことだと思う。
#もてはやされたいならば、相手に勝てるネタが無きゃあね。
Re:ちかい未来 (スコア:2, 興味深い)
重要なポイントですし、そうなると中の人(スーツアクター)の
ファンというの存在します。
モーションキャプチャーと違って動きだけでなく体型も重要、
着ぐるみの場合は関係ないけど、だったりしますが。
実写版セーラームーンをみているとスーツアクターの人の
偉さがよく分かります。セーラー戦士役の女の子たちかわいい
けど決めポーズのキレとかはないからねぇ。
Re:条件そろえば可能? (スコア:2, 興味深い)
●既存
監督 → 声優
監督 ○○な感じとアバウトに伝える
声優 監督の意図を読み取って声に出す
監督 おーいいねぇ、そんな感じ
声優はのどの管理が必要
声優は監督の意図を読み取れる経験が必要
声優の声は経年変化する
声優は寿命がある
●未来
監督 → オペレータ → マシン
監督 ○○な感じとアバウトに伝える
OP 監督の意図を読み取ってマシンにインプット
マシン 音を出力
監督 おーいいねぇ、そんな感じ
OPはのどの管理は不要
OPは監督の意図を読み取れる経験が必要
マシンの声は経年変化しない
マシン単体には寿命があるが、リプレース可能
アニメが発展するとは限らない (スコア:1)
声優の地位向上には良い事かもしれません。
ただし、今回勝ったのは「アニメ製作会社」に対してです。
つまり末端の貧乏会社に対して。狭いパイの奪い合いの結果、
声優のギャラは増えたがアニメーターのギャラが
ますます減少する事になる恐れがあります。
TomOne
Re:アニメが発展するとは限らない (スコア:1)
声優の権利を求めたのであって制作費に負担がかかるというのは
この場合少し違うのでは。
Re:アニメが発展するとは限らない (スコア:2, 参考になる)
8000万というのは30分アニメ8本分くらいの制作費と同じですので、
日本アニメーションには相当堪える額だろうと思います。
その分は結局、誰かが割を食うでしょうし、現状で一番力を持っていないのは
アニメータですから、そこにしわ寄せが来るという予測は正しいと思います。
でもまあ、日本アニメーション以外の制作会社には関係ない話ですけどね。
Re:アニメが発展するとは限らない (スコア:1)
収入の源泉であるスポンサー料を値上げするか、
利益を削るかのいずれかが適当と思われますが、
手っ取り早い方法として、制作費を削ってくるかも知れない。
しわ寄せは遠回りすることはあっても、最後は必ず弱者に来るものなのでは。
Re:アニメが発展するとは限らない (スコア:1, 参考になる)
今回、原告が勝った相手は「音声製作会社」。
つまり、アニメの中のさらに一部分を担当しているところ。
アニメ製作会社である「日本アニメーション」に対する請求は却下されている。
#タレコミのリンク先どころかタレコミにも説明されているのに、なぜ読まない?
二次使用のついて (スコア:1, 興味深い)
裁判で有利になりましたが、これは一つ間違えば危うい気がします。
完成したアニメをすべてと考えた場合、声も一つの部品でしかなく
これが認められた場合、他の部品にも利益があってしかるべきと
なり、会社として利益になりそうな事が徐々にできなくなり
結果として自ら首を閉めそう。
確かに、声優一個人と考えた場合、生活基盤としての職業は、
苦しいと思われ、納得もできる主張でしたが
声優を食わすための声優職業があるわけで無いので感深いです。
どちらにしろ、裁判ざたになったので
今後徐々に制作サイドとの契約書がきっちりしていくでしょうね。
今回の件、まとめると… (スコア:4, 参考になる)
今回の件は、契約はしっかりしているにもかかわず、支払を怠ったということで、音響映像システム株式会社が訴えられているのです。
通常、この業界の常として、二次使用権に関する契約については、その支払条件や金額について明確に規定することになっています。
なぜなら、この業界の収益構造が、主に二次使用(放送局への放映権の販売、ビデオ・グッズ販売等)によって支えられているからです。
実際に一つの作品を作った場合、その制作に費やした原価を回収するには、制作後数年といったスパンで、二次使用に関する使用料を必要とします。(もちろん、人気の無い作品は赤字になりますし、そのようなことはザラです)
そのような意味で、制作者側にとって、二次使用権の契約条件は、まさに生命線とも呼べるものであり、実際には、再放送やビデオ販売から雑誌への1カットの提供などの細かいことまでの契約の管理が行われています。
今回の件で、問題がややこしくなっているのは、二次使用権に関する支払が、
声優さん←音響映像システム←日本アニメ
というルートで行われることになっているのですが、ここで真ん中の音響映像システムが、
「日本アニメから貰ってないので払えない」とゴネているわけです。
そこで声優さんたちは、訴訟を起こしました。
「まず日本アニメさん支払ってください。そして、音響映像さん、我々に支払ってください」
ただし今回の判決で認められたのは「音響映像は声優さんたちに支払いなさい」というところまででした。
今後、引き続き日本アニメに対し支払請求を求める控訴が行われます。
根本的な解決は、それを待ってからということになります。