名作アニメの裏側で部門より。
KAMUI曰く、"Mainichi INTERACTIVE の記事に依ると,テレビ放映されたアニメをビデオ化・DVD化した際にその出演者(声優)が受け取るべき「声の使用料」の支払いを,日本アニメーションとその子会社である「音響映像システム」に対して求めていた裁判で,東京地裁は請求の全額に当たる約 8,700万円の支払いを音響映像システムに命じた(参考: 日本俳優連合ウェブサイトの「アニメ裁判判決のお知らせ」) (続く…)
"原告の多くが組合員として所属する日本俳優連合と日本動画製作者連盟(現:日本動画協会),日本音声製作者連盟の三者は,昭和 56年に団体協約を締結して「音声制作条件」として「利用条件・期限外利用・期限外利用料の支払い」などを「外画・動画出演実務運用表」に基づいて行う事を定めた。多くの声優は音響映像システムと出演契約を交わし,日本アニメーション制作の「TVアニメ」に出演。当然,受け取った出演料は「TVアニメ」として算出されたものだった。
後に作品がビデオ・DVD化された際に本来支払われる事になっていた「ビデオ化使用料」の支払いを,音響映像システムが拒否。この理由を「アニメ制作を行った(親会社でもある)日本アニメーションが目的外使用料の支払いを行わない為,支払い能力が無い」と説明し,日本アニメーションと交渉する事を要請したが,日本アニメーションは「協約に定められた目的外使用料は著作権法の権利ではない為,支払い義務は無い」として支払いを拒否していたもの。
今回の判決では「実務運用表に二次使用料の支払いに絡む項目が存在する」事を理由として被告に支払い義務がある事を認定した訳だが,本丸とも言える日本アニメーションへの請求は退けられた訳で,すぐに支払いが行われるか疑問も感じる。
しかし涙と感動の名作アニメ(笑)を数多く制作して来たこの会社が,こんなあからさまな踏み倒し行為をやらかした理由って一体なんなんでしょ?"
声優さんによる原告陳述 (スコア:3, 参考になる)
なんと日本アニメーションですか。
「愛少女ポリアンナ物語」「私のあしながおじさん」「ロミオの青い空」・・・
交渉経過を見ると、訴訟対象のいわゆる「名作劇場」のイメージからはほど遠い対応だったようですね。(-_-)
日本アニメーションの経営者には是非、
対象作品の一つである「宇宙船サジタリウス」あたりを見直して欲しいですね。
#それとも「アニメなんて子供が見るもの」とか言う人種なのかな
p.s.
羽佐間道夫氏による原告陳述 [nippairen.com]が日俳連のサイトにありますが、これを読むと
・・・業界史の概論として興味深いとかなんとか言うことより・・・
頭の中で羽佐間さんの声が響いてきませんか?(^^;
Re:声優さんによる原告陳述 (スコア:2, おもしろおかしい)
俺のような天才策略家じゃなければ、
百戦錬磨のつわものどものリーダーは務まらん!
って感じですね。
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本末転倒? (スコア:1)
アニメーターにも(原画マン位には)二次使用料を払ってあげるべきじゃないかな。
Re:本末転倒? (スコア:2, 興味深い)
ん~、確かに職種によってはそういうのはあるみたいですね。
プログラマーなんて、頭よさそうで給料よさそう、というイメージが普通の人達にはあるみたいだし、比較的簡単に雇って貰えるからなりたがる人多いのでしょうかねぇ?最近は中国やインドに安く外注もできたりするから、へぼいプログラムしかできないのは、いくらでも安く叩かれてしまうのでしょうけど。
アニメータも漫画が好きでなりたがる人は多いのかな?けど、アニメ制作なんて、手間が掛かる割には制作費が少ないし、人件費を叩くしかないみたいですね。
知人が、自動販売機の中身を入れ替える会社に就職したのですが、下手なプログラマーより給料いいみたいなんですよねぇ。逆にそういう人があまりやりたがらない肉体労働の方が、人間らしい生活がおくれるようで。
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Re:本末転倒? (スコア:2, すばらしい洞察)
#一人でも成果が出せる仕事の場合は、給料いい人もいるのにねぇ
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
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Re:本末転倒? (スコア:2, 参考になる)
会社によって違うのでしょうが、担当する自動販売機があって、
その自動販売機に求められる商品を適切な時期に適切な量を供給する
マーケティング的な能力を求められるそうなので、単純な肉体労働
とはいえないようです。
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ちかい未来 (スコア:1)
すでに映画ではスタントの代用としてCG使ったり、顔のアップ以外はCGなどありますし。まだまだCGのコストも高いですけど、今後どんどん俳優さんの領域を浸食していくのでしょう。
それでおもしろけりゃね (スコア:2, すばらしい洞察)
親コメント氏が言う程度のことは、すでにある程度実現されているようにも思うな。映像や演技、声なんかを編集する側の人間にとっては、わがままな俳優や気まぐれな天候なんかより、合成やCGの方が「デバイスとして優れている」と言い切れる部分はかなりある。正直。
んが、そういうやりかたして「おもしろいか?」
これはつくる側のモチベーションの話でもあり、客が作品に何を期待するかという話でもあり。
アニメーションが出てきた頃、「絵柄で楽しむ」「ありえなさを表現する」みたいな独特な「おもしろさ」を想像できなかった映画屋が今のオレみたいなことを言ってたが、アニメって、実写の代用品としてしか進化しなかったのなら、今みたいにはならなかっただろう。
CGや合成も同じだと思う。オレはふざけた役者を怒鳴りつけながらその時その時を記録していくやりかたが好きだったし、シビアな商業ベースの映画屋だって、金銭やスケジュールなんかの兼ね合いでやむをえない場合を除き、「演技の代用品としてCG」は求めないんじゃないか(ハリウッド映画の企画、かなりの比率で俳優がやってるし)
それを逆手にとって、「CGみたいな演技」でウケをとったマトリックスなんかいい例になる。つくりかたはともかく、すべては「おもしろさ」を稼ぐための道具なんだから。
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Re:今はもう未来? (スコア:2, すばらしい洞察)
逆にいえば、そこらへんが、良くも悪くも日本のお家芸が再び爆発する分野なんじゃなかろうか?
いや、えろげ云々という話じゃなく(^^;、「打ち込み職人」の話です。
日本人って、ああいう作業をチマチマとやるのがやっぱり好きなようなので。
つまり、「合成声の打ち込み職人」っていうジャンル(?)が、
そのうち成立するんじゃないか?と思ったもので。
#逆にいえば、日本に冴えたプログラマが少ないのは、なまじチマチマやっちまうせいじゃなかろうか?(^^;
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Re:条件そろえば可能? (スコア:2, 興味深い)
●既存
監督 → 声優
監督 ○○な感じとアバウトに伝える
声優 監督の意図を読み取って声に出す
監督 おーいいねぇ、そんな感じ
声優はのどの管理が必要
声優は監督の意図を読み取れる経験が必要
声優の声は経年変化する
声優は寿命がある
●未来
監督 → オペレータ → マシン
監督 ○○な感じとアバウトに伝える
OP 監督の意図を読み取ってマシンにインプット
マシン 音を出力
監督 おーいいねぇ、そんな感じ
OPはのどの管理は不要
OPは監督の意図を読み取れる経験が必要
マシンの声は経年変化しない
マシン単体には寿命があるが、リプレース可能
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Re:ちかい未来 (スコア:2, 参考になる)
出展は、「NHKスペシャル・新電子立国」。おそらく、第一回の『驚異の画像』ではなかったかと。
> 結局、飛び降りて着地までをCG、歩くシーンを俳優にした
正確には、「着地後歩くシーンはカット」されたです。
しかし、新たな流れは止められるモノではなく、時代は流れて、マトリックスではCGてんこ盛りになっている、と。
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Re:ちかい未来 (スコア:2, おもしろおかしい)
「このセリフは『ガンダム』のセイラさんのセリフ『軟弱者!』の使いまわしだ」
とかいう会話で盛り上がるのでしょうか。
さらに数十年後のオタクは
「このセリフは、『エヴァ』のアスカのセリフ『あんたバカァ』の『あ』と……の組み合わせでできたセリフだ」
とかいう会話で盛り上がるのでしょうか。
さらに百年後のOTAKUは
「は、はーん。周波数解析してみると、このキャラはGAINA*の代表的moeキャラのうち、まほろの声紋とユーシィの抑揚をMIXしたもんだね!」
とかいう会話で盛り上がるのでしょうか。
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Re:ちかい未来 (スコア:2, 興味深い)
重要なポイントですし、そうなると中の人(スーツアクター)の
ファンというの存在します。
モーションキャプチャーと違って動きだけでなく体型も重要、
着ぐるみの場合は関係ないけど、だったりしますが。
実写版セーラームーンをみているとスーツアクターの人の
偉さがよく分かります。セーラー戦士役の女の子たちかわいい
けど決めポーズのキレとかはないからねぇ。
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アニメが発展するとは限らない (スコア:1)
声優の地位向上には良い事かもしれません。
ただし、今回勝ったのは「アニメ製作会社」に対してです。
つまり末端の貧乏会社に対して。狭いパイの奪い合いの結果、
声優のギャラは増えたがアニメーターのギャラが
ますます減少する事になる恐れがあります。
TomOne
Re:アニメが発展するとは限らない (スコア:2, 参考になる)
8000万というのは30分アニメ8本分くらいの制作費と同じですので、
日本アニメーションには相当堪える額だろうと思います。
その分は結局、誰かが割を食うでしょうし、現状で一番力を持っていないのは
アニメータですから、そこにしわ寄せが来るという予測は正しいと思います。
でもまあ、日本アニメーション以外の制作会社には関係ない話ですけどね。
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二次使用のついて (スコア:1, 興味深い)
裁判で有利になりましたが、これは一つ間違えば危うい気がします。
完成したアニメをすべてと考えた場合、声も一つの部品でしかなく
これが認められた場合、他の部品にも利益があってしかるべきと
なり、会社として利益になりそうな事が徐々にできなくなり
結果として自ら首を閉めそう。
確かに、声優一個人と考えた場合、生活基盤としての職業は、
苦しいと思われ、納得もできる主張でしたが
声優を食わすための声優職業があるわけで無いので感深いです。
どちらにしろ、裁判ざたになったので
今後徐々に制作サイドとの契約書がきっちりしていくでしょうね。
今回の件、まとめると… (スコア:4, 参考になる)
今回の件は、契約はしっかりしているにもかかわず、支払を怠ったということで、音響映像システム株式会社が訴えられているのです。
通常、この業界の常として、二次使用権に関する契約については、その支払条件や金額について明確に規定することになっています。
なぜなら、この業界の収益構造が、主に二次使用(放送局への放映権の販売、ビデオ・グッズ販売等)によって支えられているからです。
実際に一つの作品を作った場合、その制作に費やした原価を回収するには、制作後数年といったスパンで、二次使用に関する使用料を必要とします。(もちろん、人気の無い作品は赤字になりますし、そのようなことはザラです)
そのような意味で、制作者側にとって、二次使用権の契約条件は、まさに生命線とも呼べるものであり、実際には、再放送やビデオ販売から雑誌への1カットの提供などの細かいことまでの契約の管理が行われています。
今回の件で、問題がややこしくなっているのは、二次使用権に関する支払が、
声優さん←音響映像システム←日本アニメ
というルートで行われることになっているのですが、ここで真ん中の音響映像システムが、
「日本アニメから貰ってないので払えない」とゴネているわけです。
そこで声優さんたちは、訴訟を起こしました。
「まず日本アニメさん支払ってください。そして、音響映像さん、我々に支払ってください」
ただし今回の判決で認められたのは「音響映像は声優さんたちに支払いなさい」というところまででした。
今後、引き続き日本アニメに対し支払請求を求める控訴が行われます。
根本的な解決は、それを待ってからということになります。
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