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6892 story

脳内の電気信号によるコンピューター制御へ 113

ストーリー by Oliver
サイボーグへの道 部門より
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MIYU曰く、"Natureによると米Cyberkinetics社が「BrainGate」と名付けられたシステムの臨床試験をまもなく申請するということだ。(Cyberkinetics社の プレスリリース[PDF])
「BrainGate」は、四肢麻痺患者でも、脳内では運動のための信号が生成されているということに注目し、それを取り出してコンピューターで処理することによって患者に新しい「クオリティー・オブ・ライフ」を供給しようというものだ。臨床試験では、脳の運動を司る領域の表面に、髪の毛より細い100の電極センサーを組み込んだチップ(赤ちゃん用のアスピリンより小さいそうだ)を埋め込み、収集した電気信号を<ケーブル>でつながれた信号プロセッサー に送り込み、カートに組み込まれているコンピューターにアクセスすることで、周囲の環境中のコントロール装置や自分の四肢を動かす、ということが試みられるそうだ。猿による実験では、すでにコンソール上でのカーソルの移動に成功している。また、人間への応用を考える上で安全性は重要なことだが、猿の脳に埋め込まれたセンサーは2年にわたって動作し、削除・交換が容易だったそうだ。
臨床試験は、早ければ2004年にも、5人の四肢麻痺患者の参加によって 始まる見込みだ。このようなコンピューターによる支援システムが、患者の望み通りに正確・迅速に働くようになるのは、実際にはまだ先のことになるのだろうが、会長のティム氏は「BrainGate計画のゴールは、深刻な障害を持つ人の脳とパーソナルコンピュータを結びつける、確実かつ簡素な方法を開発することであり、その重大な第一歩の達成に集中する」と述べている。現在日本語記事が、MYCOMに掲載されている。"

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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