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Linuxにおける障害者支援ソフトウェアの標準化活動 26

ストーリー by yoosee
普通の事が当たり前に出来るように 部門より

skimsr 曰く、 "MYCOM PCWEBの記事より。オープンソースソフトウェアの標準化を行う非営利団体 Free Standard Group(FSG) が,Linuxにおける障害者支援ソフトウェアの動作環境標準化を目指す分科会 Accessibility Workgroup を立ち上げると発表した。まずは画面リーダや拡大ツールなどとGUIコントロールとを連携させる標準API(AT-API)の開発や,特殊キーボードの規格化などを目指す。
同ワークグループには,障害者団体・大学の研究機関のほか,LinuxディトリビュータやLinux推進企業が多く参加している。米国ではリハビリテーション法508条により政府調達機器への障害者支援技術搭載が義務付けられており,米国の各メーカは自社製品の対応を急ピッチで進めている。この流れの中で,デスクトップOSとしてLinuxを普及させるために,ディストリビューションに依存せず障害者支援ソフトウェアを搭載するための標準化された環境が必要とされているのだろう。 ...(以下追記)

障害は個人によって異なるため,多様な支援ソフトウェアが必要となる。従って,開発の土台となる環境が標準化される事はソフトウェア開発にとって重要である。また,オープンソースでの開発は,障害者別のカスタマイズにとっても有利なはずである。障害者支援技術に関心を抱く一技術者として,同ワークグループの活動に期待したい。

なお,障害者支援技術の標準化としては The Archimedes Project もある(関連情報)。このプロジェクトでは一種の"ハブ"を介して情報機器操作デバイスを接続する事で,障害者個人に適したデバイスであらゆる機器を操作する,などの研究が行われている。

(付記:「『障害』ではなく『障碍』という表記を使うべき」という意見もあるが,ここでは広く用いられている『障害(者)』という表記を用いた。)"

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  • 読み上げソフトの入ったPC-98をシリアル端末にしてUNIXを利用されている全盲の方がいます。
    視覚障害者のUNIX環境 [watakatsu.com]

    現状のソフトウェアで視覚障害者がどのようにしてUNIXを
    利用しているのかの参考になります。
  • by Anonymous Coward on 2004年01月23日 12時56分 (#479139)
    この手の技術がより簡単に利用できるようになると、一般に広く役立つものになる可能性があろうかと期待しています。多くの方にとって、パソコンが「キーボードとマウスを手に、画面を凝視して操作するもの」である必要が無くなるかも知れません。

    例えば、私は視力には障害を持っていませんが、英語のweb pageを閲覧する際に古いKNOPPIXで採用されていたkonq-speaker(packages.debian.orgのGoogleキャッシュ) [216.239.53.104]というテキスト読み上げツールを利用することがあり、とても気に入っています。
    私にとって、かなや漢字の様な区別のない英文は、何処に意味の区切りがあるのか視覚的に掴みにくくちょっと「面倒くさい」ものなので、音声に変換してくれる方が「楽に」読み(聞き?)取れます。

    また、日本語の文章であっても(なくても)、音声読み上げによってweb pageが新聞のような活字メディアであると同時にラジオのような音声メディアともなり、利用形態が拡大するとも考えられます。
    リビングで、TV画面上のweb pageを凝視したいとは思いませんし、新聞紙面を引用したTVニュースもアナウンサーの読み上げがあって成り立つものでしょう。

    #学生の頃に、英文は全部の文字を追って読むものではないと教わったような気もしますし、出先なのでACで失礼。
    #「アクセシビリティー」なんてトピックがあってもいいかも(、とACで言い逃げ)。
    • by Anonymous Coward on 2004年01月23日 23時03分 (#479497)
      学生の頃に、英文は全部の文字を追って読むものではないと

      えーと、オフトピですみませんが、「読むものではない」というよりも(少なくともネイティブスピーカーは)「読んでいない」ということでしょう。そのくらいのレベルになることを目指せと(それはべつに難しいことではなくて、ある程度の量の英文を読んでいけば自然にそうなると思います)。

      というかですね、日本人だって漢字の一画一画を見て文字を識別しているわけではないでしょう?(だからこそ小さいポイントの漢字フォントで画数が足りなかったりする「誤魔化し」が通用する)
      ローマンアルファベットを使っている民族でも同じことで、たとえば“slashdot”という単語を“s, l, a, s, h, d, o, t”と読んでいって認識しているわけじゃなくて、“slashdot”という文字の連なりからできている「かたち(ゲシュタルト)」をまとめて認識しているのです(まあ実際には、もう少し長い句のレベルで一度に認識してるんだと思いますが)。

      それとも、上の言葉はそういう意味ではないのかな? だったらすみません。

      で、まあ

      かなや漢字の様な区別のない英文は、何処に意味の区切りがあるのか視覚的に掴みにくく

      というのも、基本的には「慣れ」だと思います。英語にも意味の区切りになりやすい単語や句がありますし、多くの英文を読んでいるうちに、だんだんと意味のまとまりごとに数語ずつ認識していくようになります(なってしまいます、というほうが実感にあうかな)。

      なんとなく釈迦に説法、っていうやつかもしれないという気がしてきたんで、このへんで。

      親コメント
    • 私にとって、かなや漢字の様な区別のない英文は、何処に意味の区切りがあるのか視覚的に掴みにくくちょっと「面倒くさい」ものなので、音声に変換してくれる方が「楽に」読み(聞き?)取れます。

      ほんまかいな?

  • GNOME関連では (スコア:2, 参考になる)

    by takanori (3460) on 2004年01月23日 10時44分 (#479086)
    The GNOME Accessibility Project [gnome.org]や/.Jでの記事 [srad.jp]が関係しそうですね。

    # KDE使いじゃないので、KDE方面はわかりません。
  • by Anonymous Coward on 2004年01月23日 21時58分 (#479445)

    (いわゆるデスクトップ)コンピュータにおける障害者支援の話を聞くたびに思うのですが、こうした技術の開発と標準化というのは、今後非常に重要になっていくのではないでしょうか。というのは、これからパソコンに慣れ親しんだ高齢者が大量に出現するからです。コンピュータを障害者にとって使いやすくする技術というのは、高齢者にとって使いやすくする技術につながるのではないかと思うのです。

    /.J を読んでいるような皆さんは、もちろんパソコンを日々活用して生活していて、かつ比較的若い方が多いと思うのですが、私も含めて、皆これから歳をとっていくわけですよね。若いころはくっきり見えていた画面上の文字が見えづらくなり、若いころはカッコいいと思っていたデスクトップ環境の色使いがとても目に疲れるようになり、あんなに速く打てた、クリック感の気持ちよかったキーボードが、疲れて疲れてとても常用できないようになり、シングルクリックもダブルクリックもトリプルクリックも自由自在だったマウスボタンが、気がつけば常に16連射してしまうように……なるのかもしれませんよ?

    今の高齢者たちならば、「まあコンピュータとはほどほどに付き合っておこう」で済むのかもしれませんが、今の若いパソコン廃人……もといアレゲな方たちはそれで満足できるのでしょうか?
    いや、今は高齢者でもけっこうパソコンをよく使っている方がいるのはわかっていますし、Microsoft や Apple などもそれなりに対応はしているのでしょうが、ホントのところ今の高齢者たちはこのあたりのことはどう感じているんでしょうか。

    #ハッカーたちが歳をとってから、
    #「所詮若いやつらには俺たちの気持ちはわからん。
    # 今の俺たちにとって真に使いやすいコンピュータ環境を!」
    # とか言って立ち上がる日がきちゃったりするのかなあ。

    • とりあえず30・・・じゃない40年後を考えてみる。
      孫がスラド見てるのを知って将来有望(?)だと喜ぶ姿が目に(略)

      それはさておき
      身近に居る80年代に中年以上だった方(当時現役)は、視力の衰えが厳しいそうです。
      マウスやキーボード操作は長年の修練で大丈夫(笑)だそうですが。
      「いくらパソが好きでも画面見えなくなってくるといじる気力が無くなってくるよ」
      とぼやいてた姿が印象に残ってます。


      #そろそろ立ち上がるかもしれません(笑)<上記の御爺様

      ID投稿修行中にてID

      ------------------
      samidare
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年01月23日 4時29分 (#479027)
    WEBで点字を表現するのに役立ちそ
    文章を点字フォントテキストに変換するソフトを作り
    発泡性インク対応のプリンター作れば大幅に時間短縮するのではないかと
  • by Anonymous Coward on 2004年01月23日 9時05分 (#479046)
    こうゆう文句を言う方が悪く見えるバックステージがあると
    多様化を阻害する標準化は良くないといつもいってる私も
    そうは言いにくいアルネ

    珍さん、どうするアル?
    • >多様化を阻害する標準化は良くない

      一般論でそんなこと言ってたら、頭悪すぎ
      #じゃあ、ビデオのVHSとベータの問題で泣かなかったやつはいないのか、DVDのあのゴタゴタはいいことだったのかと小一時間(ry
      #結局、最終的には、シェア(ビデオ)とか技術(DVD)で解決したところがあるけど...
  • by Anonymous Coward on 2004年01月23日 9時09分 (#479048)
    使えもしないものを買ってくるうちの上司をなんとかして!!

    「あなたのレベルでは、使いこなせません。あきらめてください。」みたなのを延々としゃべりつづけるとか。
  • by Anonymous Coward on 2004年01月23日 14時12分 (#479177)
    これじゃぁ、よそで、

    > (付記:「『ハッカー』ではなく『クラッカー』という呼称を
    > 使うべき」という意見もあるが,ここでは広く用いられている
    > 『ハッカー』という呼称を用いた。)

    とか書かれても文句言えませんね。
    • by Anonymous Coward
      > とか書かれても文句言えませんね。

      文句は言える、いつの場合でも。
      それが平行線であろうとも、主張は主張として可能。
      ただし、単なる文句だけでなく背景説明やら思い入れなどが書かれていないと
      共感は得られないし、ただのゴミまきと等価と思われても自業自得。
      (主張に手を抜いてはいかん)

      世の中、平行する主張があったとしても、第三者は二者択一ではなく
    • by Anonymous Coward
      >とか書かれても文句言えませんね。

      そのように付記される方が、(どちらにせよ)一方の語のみを用いられるよりも好ましいと思います。
      • > そのように付記される方が、(どちらにせよ)一方の語のみを用いられるよりも好ましいと思います。

        それは確かにそうなんですが、もう一歩進めて、本文中で『障碍者』なり『クラッカー』と使って欲しい、
        というのが小生の率直な感想です。
        『障碍者』ってなに?『クラッカー』ってなんぞや?という疑問は付記でフォローできるでしょうから。
        #あれ?…『クラッカー』はネタだろーし、この単語を知らない /.er はいないと思うけど一応…(^_^;;
        --
        自称・アレゲな幌車莫迦(^_^;;
        親コメント
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