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青色LED発明の対価は200億円 324

ストーリー by yourCat
もうスレーブと呼ばせない 部門より

Average曰く、"青色ダイオードの発明者 (?) でおなじみの中村修二さんの特許対価について東京地裁の判決が出ました。日本最高の特許対価、200億円の支払い命令が出たのは画期的ではあります。が、この金額、日亜は出せるんでしょうか?"

いわゆる404特許訴訟は特許権の会社への譲渡が認められ、対価が焦点となっていた。昨日の過去最高額1億6500万円は1日でに塗り替えられた。額の問題ではないのだが、さすがに200億円はインパクトがある。
日亜化学はただちに控訴すると発表している。

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  • 一次資料 (スコア:5, 参考になる)

    by Asagi (333) on 2004年01月30日 19時17分 (#484775) 日記
    色々見解があるでしょうが、判決文 [courts.go.jp]に目を通しておくのは良いことではないかと。読み難いけど(´_ゝ`)
  • by tamago915 (19926) on 2004年01月30日 18時44分 (#484737) 日記
    朝日新聞の記事 [asahi.com]から、中村教授:
    評価は、昇進させるのではなく、プロ野球選手のように、やはり最後は金でやるべきだ。それがインセンティブ(動機付け)になって、もっといい発明をしようとする。
    世の中、お金だけじゃないと思うし、お金だけだと思っている研究者ばかりではないと思う。
    それだけにこのコメントには、強い違和感というか、反感を覚えてしまいます。
    まだ判決は確定していないけれど、もし何十億、何百億円という金銭を得ることができたときに、それをどう使うつもりなのかで、この反感も和らいだりするかもしれませんが。
    # 次世代の研究者のための基金とするのか、自らの研究資金とするのか、私利私欲を満たすためなのか。

    さすがに2万円は安すぎると思うけど ID
    • by Anonymous Coward on 2004年01月30日 18時53分 (#484751)
      まだ判決は確定していないけれど、もし何十億、何百億円という金銭を得ることができたときに、それをどう使うつもりなのかで、この反感も和らいだりするかもしれませんが。 # 次世代の研究者のための基金とするのか、自らの研究資金とするのか、私利私欲を満たすためなのか。
      大金を得た人に対する典型的な醜いやっかみですね。よく恥ずかしくもなく書けるもんだ。
      研究資金にしようがエロビデオ買おうが問題ないでしょうに。

      親コメント
    • Re:金のために研究? (スコア:3, すばらしい洞察)

      by ZZX (12828) on 2004年01月30日 19時02分 (#484764)
      さりとてこういう評価を定量的に恩恵として反映させようと思ったらやはり一番分かりやすくて手っ取り早く、誰でも納得させられるのは金なのよ、なんだかんだ言って。

      極論だけど、ある意味人間は私利私欲を満たすために努力する生き物であって、それが技術などの発展に重要な役割を担っているのは旧共産圏の国々を見れば分かるでしょ。

      私利私欲を一概に否定しちゃいかんと思うのよ。

      --
      ZZX
      親コメント
      • Re:金のために研究? (スコア:2, すばらしい洞察)

        by passer-by (13494) on 2004年01月30日 19時25分 (#484785) 日記
        うん、加えて言うなら、金額ってのは解釈抜きでそのまんま現世の諸々に換算できるから、評価指標としてもとてもわかり易いのよね。高い金額を提示するって事は、出す側がそれだけの価値を認めているという表明であるから、使いたいかどうかというのとは別の所で自尊心を結構満たす事ができる。

        そもそも原告の自尊心を踏みにじったところが事の発端ではないかとも思うですよ。

        親コメント
      • by von_yosukeyan (3718) on 2004年01月30日 20時15分 (#484845) ホームページ 日記
        ついでに言うと、こういった特許権がらみの民事訴訟は基本的に損害賠償か、権利の確認しかできないわけで

        権利の確認という意味では、すでに本訴訟の中間判決で特許は会社側にあるという判決が下っているから権利自体を取り返すことはできなかったわけだし

        これに限らず民事訴訟は、例えばひき逃げされて死んだ子供の命を、判決で生き返らせることはできないから、「死んだ子供が成人して稼いだであろう生涯年収」を損害として、金銭に換算して請求するしかないように、お金の請求=私利私欲だけじゃないから、そこんとこ元コメント者はタレコミ文のリンク先をよく読んでくださいね、と
        親コメント
    • by GPH (8223) on 2004年01月30日 19時13分 (#484771) 日記
      中村氏の困ったところは、確かに正しいかもしれないこと言ってはいるものの、既に指摘が有る通り
      「お金」
      の事を何かと言うと持ち出す為に、判決とは関係なく悪感情を抱かれることでしょうね。

      ま、そこらへんお金に鈍すぎる連中も多いからこういうことになってるんでしょうが・・・
      すこぶる小市民的な言い方になりますが、日本に戻らず外国で成功するしかないタイプといいますか・・・。お得な性格かも。
      ま、儲けたお金を自分で使うと言うのも確かに正論なんですけど、
      其の正論ばっかりをむき身で吼えまくる印象が強く、
      しかも当人はそれで構わないと思っている以上しょーがないかな。いや、正しいのは間違いなんだけど・・・。「人によってはとことん気にくわない」ことだけが兎に角なんとも。
      中村氏が名誉と言うのにどういう考え方を持っているかで、この先の評判が決まるかもしれないなあ。研究で名誉を得るか、それ以外でも得るか・・・?
      こういうのは裁判でどうにかなると言うものではないからなあ。特殊な事例だって言う意見を無視、さらにこの判例を妙に解釈して給与をケチんぼしようという企業もマジで出たりしたらなんとも・・・。大丈夫かなあ。

      前に噂された米国企業が裏にからんでると言うのはどうなんだろうなあ。うーん、とりとめなくなっちゃった。やっぱりどっちの立場で見ても素直にいかんなあ。
      親コメント
    • Re:金のために研究? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by tarosuke (2403) <webmaster@tarosuke.net> on 2004年01月30日 19時16分 (#484773) 日記
      金額がどうとかではなくて、利益と評価の差が大きすぎると搾取感が醸し出さ
      れるのが問題なのよ。逆に搾取感がなければそれほどには必要ないんじゃない
      かとも思います。
      #この事例は経緯とかも考慮するとあまり一般的とは言えないかと。
      親コメント
    • Re:金のために研究? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Cowboy (6205) on 2004年01月30日 22時32分 (#484937)
      野球が好きでたまらんので野球だけで生活できるプロ野球選手生活は夢のよう。
      しかもお金がたくさんもらえるなら生活潤うし言うことなし。

      研究が好きでたまらんので研究だけで生活できるプロ研究者生活は夢のよう。
      しかもお金がたくさんもらえるなら生活潤うし言うことなし。

      前者が良くて後者がだめな理由がわかりません
      親コメント
    • Re:金のために研究? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by ZooMD (16314) on 2004年01月31日 0時15分 (#485024) 日記
      お金が云々、という部分に目を奪われてはいけません。
      日本の会社の場合、たいていは「昇進する」≒「管理職になる」です。
      管理職なんぞになったら、技術に携わる時間が減ってしまいます。
      役職が上がれば上がるほどその時間は減っていき、ついには全くなくなってしまいます。

      中村教授は、研究や開発をやり続けたい人なのでしょう。
      だから昇進なんかしたくない。ご褒美は待遇であらわして欲しい。
      その待遇の最も顕著な現れ方が「お金」ということなのでは無いでしょうか。
      --
      *-----------------------*
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      親コメント
    • by parsley (5772) on 2004年01月30日 18時56分 (#484757) 日記
      自分のためのお金だと思う人は悪いひとですか?そうですか。

      # だけじゃないというなら、そういう価値観も認めて欲しい。
      --
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      親コメント
    • 企業内で行う研究ってのは、結局、金のために行ってるのじゃないのですかね。

      お金以外を主目的に研究している人は、公的なところで研究すればいいのではないでしょうか。
      この発明が、大学なんかでの研究だったとしたら、この対価だと多すぎな感じがしますね。
      親コメント
  • ところで (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2004年01月30日 22時39分 (#484944)
    この三村量一裁判長というのは、変わっているけどわかりし重要な裁判に関わっているようです。

    三村量一裁判長 [google.com]
  • ボーナスが多い会社は基本給とかが少なく月の給料は安い。

    開発の技術者は今後会社から、結果を出せなければ「ボーナス無し」と言われるようになるのだろう。
    極端な話、基本給も今回の判決を理由に、最低賃金まで下げられる可能性すらある。

    安定志向でサラリーマンになった開発技術者は、自営業とサラリーマンとの中間的な存在になるのだろうな。
    • by locate (5848) on 2004年01月30日 20時38分 (#484865) 日記
      > ボーナスが多い会社は基本給とかが少なく月の給料は安い。
      > 開発の技術者は今後会社から、結果を出せなければ「ボーナス無し」と言われるようになるのだろう。
      > 極端な話、基本給も今回の判決を理由に、最低賃金まで下げられる可能性すらある。

      これと似たような話。
      アメリカのレストランのウエイトレスは、基本的には時給は最低賃金。
      あとはチップをいくら稼ぐかで収入が決まる。
      だから、多くのウエイトレスはとても愛想が良くて、こまめに
      テーブルに来て、用事を訊いてくれる。
      いい感じの(容姿じゃないよ)ウエイトレスが対応してくれると
      また行きたくなる。チップもはずんであげたくなる。
      こういう好循環を日本のレストランにも導入してほしいと思う。

      日本ではウエイトレスの善し悪しに関わらず、一律にチップ上乗せの
      料金を払わないされていると思うと腹が立ってくる。。
      あくまでアメリカが良いと言っている訳でなくて、
      日本の悪平等はどうにかした方が良いという話。
      親コメント
  • いま、秋葉原を回ると青色LEDとかその応用の白色LEDなどはほとんど台湾とか中国企業のものばかり。日亜のよりも安いし、品質もあまり変わらない。日亜という会社はこの世になくても、なんとかなります。

    特許などの知的所有権はそれが製品になって売られる段階となって、はじめて売り上げや利益を上げるものだから、知的所有権だけを先物みたいな扱いにし過ぎることがあると、それだけが一人歩きして知的所有権のマーケットを作る。でも、それはまだお金になっていないものを扱うマーケットだから、製品になる前にたらい回しの売買がされ、訴訟の費用等々、実際に生産には寄与しないお金がたくさん使われ、その経費がつもりつもって、知財の値がつり上がっていく、という「バブル」を産む可能性が高い。その一方で「そんな高い技術でなくても、まがい物のほうが安いじゃん」という人が、世界のどこかに出てくる。知財が実際にお金を産む前に、どこか違うところがその知財で得られるはずの売り上げや利益を、横取りして持っていってしまう。

    「知財バブル」はいずれはじけるか、マーケットでのやりとりにあまり大きな意味がなくなってくる可能性がある。そうなったとき、日本や米国(もちろん米国のほうが先進国だけれども)の「知財」だけが頼りの仕事は今よりも縮小すると思うな。なくなりはしないけれども。
  • ちょっと思ったんだけど、特許で利益を得ている企業がお金を出し合って、
    新しい賞を作ったらどうだろうか。

    その賞は、参加企業の社員が作り出したものの中で特に優れているものを作った人に与えられて、
    受賞者は名誉と億単位の賞金がもらえる。そのかわり発明の「相当の対価」は今までどおりで我慢すると。

    そうしたら、研究者も億単位の賞金を夢見て頑張るだろうし、
    参加企業も参加費の払い損にならないよう、研究に力を入れて、国際競争力も上がるだろう。

    #世の中そんなにうまくはいかないだろうけど、
    #アホな高校生の突然の思いつきなので軽く流してください。
    --
    1を聞いて0を知れ!
  • 日亜の主張って何? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Kinoko (160) on 2004年01月31日 3時11分 (#485109)
    600億円評価にはたまげましたが、日亜の主張は相当痛いですね。
    その反動で中村教授側の主張が全面採用されている感がある。

    日亜の言うとおりにしてたら、これだけの発明をして報奨金の2万のみで、ノウハウが重要なので特許による”相応の対価”はゼロ。
    在籍中の待遇はともかく、カ大の方が面白そう&高給(多分)なので
    会社やめたら5年間LEDに触らないで、ですか。

    日本人の常識からしても”奴隷”という言葉しかでないです。

    年俸数億+豪華研究所でも進呈したほうがよほど安上がりでしたね。
    そんなことより採用活動へのダメージが深刻だと思います。島津の正反対というか・・・・。
    青色LEDの次はどうするつもりなんでしょうかね。
    --
    _________________________________________ Kinoko, Deep Interactive>>Communication.
  • by goro.q (6593) on 2004年01月30日 18時22分 (#484705)
    製品の売り上げから来ているだろうけど、そもそも売れるかどうか
    も分からない研究をするリスク自体は会社が持っているはず。その
    あたりもちっとは考慮した結果なのでしょうか。
    --

    (I can't get no) satisfaction
    • 話によれば (スコア:5, 興味深い)

      by PittyPat (11791) on 2004年01月30日 18時37分 (#484725)

      といっても出所はわすれてしまいましたが。
      (仕事が特許業界なのでそのへんで小耳に挟んだだけかも)

      この人の研究は会社では「どうせだめだろ」とバカにされてて
      会社も積極的に研究費・開発費を出していたわけではないらしい。

      だからどうというわけでもないのだが、この件に関して
      日亜は結局15億の赤字だ、と算出しているけれど、
      それは会社が特許戦略を誤ったからだと私は思っています。
      特許を出願するということは、特許になった時に独占権を
      与えられると同時に、技術を公開しなければならないわけです。
      ライセンスをくれ、という依頼を断り続けて独占したけど、
      出願して18ヶ月経過した時点で技術内容は公になっていますし、
      他社はそれを参考にして、かつその特許権に抵触しないような
      新たな周辺技術を開発し、特許をとった。
      結果、日亜は、その周辺特許に抵触せずには自社の特許を
      実施できない、という事態に陥り、それが赤字の原因なわけです。

      というわけで、結論は、
      研究費をどれだけ使わせるかを決めるのも、特許を
      どのように活かすのかも、すべて会社の経営方針。
      売れなかったのは技術がマズいのではなく会社のやり方が
      マズかったんだから、それに関係なく発明者は相当の対価を
      受け取れなければおかしい。

      200億が多いか少ないかは私には縁遠い数字でなんとも。。。
      親コメント
      • Re:話によれば (スコア:2, 参考になる)

        by GridBug (18733) on 2004年01月31日 4時11分 (#485124)
        酔ってるのでポインタだけで失礼します。
        そのあたりの話は『特許はだれのものか [amazon.co.jp]』という本に詳しいです。
        第五章はまるまる中村教授の訴訟を主題に取り上げ、404特許の内容から日亜がその後どういう立場に陥ったかまで解説しています。
        職務発明全般にわかりやすく言及していてオススメです。
        親コメント
    • by rizel (19817) on 2004年01月30日 18時27分 (#484712)
      >そもそも売れるかどうかも分からない研究をするリスク自体
      >は会社が持っているはず。そのあたりもちっとは考慮した
      >結果なのでしょうか。

      さっき下にも書きましたが、件の2つのやつはそのへんが
      考慮されてるとは(傍目には)思いにくいですねぇ。

      あと、すごい発明をしたからといってそれを儲けにつなげる
      までにはかなりのステップが必要なのが考慮されてない気が
      します。
      親コメント
  • 判決では日亜化学の儲けを1200億円、うち中村博士の貢献度を
    50%以上と認定したそうですね。
    ということは請求額がもっと多ければ最高600億円まで取れた?
    --
    And now for something completely different...
    • 今回の判決のポイントは、貢献度を50%と見たところにあると思います。これは、日亜化学が同研究に対してあまりよろしくない態度をとってきた事による特殊事情と見るべきでしょう。裁判長もふれていますが、50%は一般化できる数字ではない。
      普通には、1割とか14%といった所になるのでしょう。

      ただ(一般論として)気になるのは、共同研究者?ないし助手?といった立場の人々の事。個々の事情だけれども、貢献度が少しは分割して認められる場合もあるような気がする。その場合の認定はやっかいな事になりそうだけど。
      親コメント
  • 両者のこの著しい開き…
    それぞれの算定根拠(細かいのはどうせ分からないから概略で)を
    是非知りたいものです。


    いや、知ったからって、どうなるもんでもないんですけどね。
    --

    ----------------------------------------
    You can't always get what you want...
  • by jud (15801) on 2004年01月30日 18時34分 (#484721) 日記
    原告のコメント、

    > こういう発明は100年に1回ぐらいしかない。

    そんなに衝撃的なことではないと思う。
    それに、発明そのもので2600億円も価値があるという。

    営業部隊の働きをゼロとして算出すれば話は別ですがね。
    • by PittyPat (11791) on 2004年01月30日 18時50分 (#484747)

      この技術って、営業さんががんばって売り込んだものでは
      ないような気がしますが。

      それはともかく、その特許が会社にもたらした利益のうち、
      発明者による割合を考えるなら、当然営業その他も
      考慮されるべきだと思いますよ。
      特許庁は、それくらいちゃんとしていると思っていますが。

      利益のうち、何によるところが何パーセント、というのが
      ちゃんと足して100パーセントになるように、
      判決文には載っていないのだろうか。←まだ見ていない
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年01月30日 18時55分 (#484755)
      >> こういう発明は100年に1回ぐらいしかない。
      >
      >そんなに衝撃的なことではないと思う。

      これは同意。たぶん、30年に一度くらいの大発明と思う。
      ガソリンエンジンとか、電話なんかが100年に一度の発明?

      >それに、発明そのもので2600億円も価値があるという。
      >営業部隊の働きをゼロとして算出すれば話は別ですがね。

      それだけの価値はあると思う。
      これほどの発明になれば、営業部隊の働きはあまり関係ない。
      営業で売り込まなくても、向こうから使わせてくれって寄ってくる。
      青色ダイオードが発明されたおかげで生まれたものって多いし。
      親コメント
      • by TameShiniTotta (19794) on 2004年01月31日 3時18分 (#485113)
        >これほどの発明になれば、営業部隊の働きはあまり関係ない。

        それは会社と言うか社会の仕組みを知らなさすぎかと。
        特許自体は文字列の塊にすぎなくて、
        実際にはそれを「行使」して初めて意味があるものです。

        例えば、特許を使わせてお金を貰う契約をする人、
        その契約を管理してきっちりお金を回収する人、
        誰かが勝手に使ってないか監視する人、
        儲けたお金で更なる研究をする人、
        そのたもろもろ…いろいろな人がいるからこそ、
        お金は廻るものですからね。

        それ全てを個人が行おうとした瞬間から、
        多分「何も出来ずに終わる」結果が待っているわけで。
        個人が持ってる特許なんて平気で突破しようとしますよ、
        会社って奴は。
        騒いだら裁判で長引かせて疲弊させれば良いだけですし、
        その間に抵触しない特許を別に取って解決してしまえば終わりですし。
        そんな所が大量に現れたら、とてもじゃないですけど個人じゃ太刀打ちできません。

        そう考えると、個人で出来ることなんて限られているのです。
        だからこそ人は「組織」に頼るわけで。

        #そもそも、1億だろうが700億だろうが、
        #会社が稼いで研究費をださなければ、
        #今回の特許は生まれなかったわけで。
        親コメント
  • by momonga-go (19755) on 2004年01月30日 18時41分 (#484733)
    まるで企業だけがリスクをとってる、と言いたげな人が多いみたいだけど 研究者は成果を挙げなければ「首になる」というリスクを負っている(少なくともこれからはそうなる)でしょう。

    他の部門の働きもあってこそ、売れる物になるんだ、というのはもっともですが、だったらそういう人達はまず自分の会社に対して正当な報酬が自分たちにも払われるように声をあげるのが筋。発明者への報酬を低く貶めるような言葉じりにのっても、その人達の報酬、成功への対価は一向にあがりませんよ。
  • by take0m (4948) on 2004年01月30日 18時57分 (#484759) 日記
    今回の一連の企業側への支払い命令で、企業側も犠牲を強いられることになるわけで、これまでは社員側の一方的な犠牲だったことからも、今後は和解というか、入社時に選択肢を選ぶ形になるのでしょうかね。

    1、インセンティブモデル
    月給は最低賃金+α
    賞与は発明に対する対価(外部機関による監査)の50%

    (30歳年収例)
    基本給200万円+インセンティブ0円~200億円

    2、既存モデル
    月給は能力と評価に応じて半期毎に査定
    賞与も同様

    (30歳年収例)
    基本給500万円+賞与200万円
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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