FHS 2.3リリース、LSB 2.0もリリース直前 5
ストーリー by Oliver
all-your-bases-are-belong-to-us 部門より
all-your-bases-are-belong-to-us 部門より
Anal Cunt 曰く、 "Free Standards Groupより、LSB (Linux Standard Base)の新バージョン2.0が近くリリースされる。それに伴い、Filesystem Hierarchy Standardバージョン2.3がリリースされた。LSB 2.0これから30日間公開して一般からのレビューを得たいとしており、FHS 2.3対応も最終的な検討にはいっているのでLSB 2.0への修正を加えるため、コメントがあればfreestandards-fhs-discuss宛にメールを送ってほしいということだ。
LSB 2.0の新機能として、コア仕様を改訂し、LSBの基盤としている基本的な主要な要素の上につくられたソフトウェアモジュールをサポートするようになった。この他にプログラミング言語C++のABIが組み込まれたほか、Single Unix Specificationなど多数の仕様をアップデート。さらに、PPC64、AMD64、IA64、PPC32、S390、S390Xを含む、多数のプロセッサのアーキテクチャもサポートした。ITmediaの記事やCNET Japanの記事を参照。"
ISO 標準化 (スコア:5, 参考になる)
参照されている記事の,どこにも言及されていませんが….
LSB を ISO 標準にしようという話がありまして, おそらく,レビューが終わった段階のものが ISO に提案されることになるでしょう. そのために,FSG は PAS (Publicly Available Specification) submitter として認定されています. [freestandards.org] (PAS というのは,既存の,広く受け入れられている業界標準を, ISO 標準として最低限の手続きで承認するための手続きに関する用語です.)
これで何が良くなるかというと, 政府機関などで,LSB に適合していることを調達条件として指定できるようになるということです.
LSB の枠を超える部分について,何を ISO 標準化の対象にすべきかについての議論は, 来週,早稲田で開催される ISO/IEC JTC1/SC22 Linux Rapporteur Group の会議で議論される予定です.
Re:ISO 標準化 (スコア:0)
Re:ISO 標準化 (スコア:1)
Linux は,ISO/IEC 9945:2003 (POSIX) のフルセット実装ではないので, フルセットを要求されると Linux は自動的に対象外に外れます. Linux に合わせたサブセットを要求すればよい,という考えも あるかもしれませんが, あんまり切りのいいサブセットにならないので, 要求するのが難しい.
それに対して LSB は,Linux の実装範囲に合わせて決めてあるので,面倒がないということです.
C++ ABI (スコア:1, 興味深い)
しかし、まだ完全にABIが落ち着いたとは言えない状況で、こう固定してしまうと、 後で困らないんでしょうか。今までABIを変えて来たのも、実際に困ったからで、 今の時点でABIを決めてしまうのは時期尚早に見えます。
それとも課題はあらかた片付いていて、「もう大丈夫」という判断があったんでしょうか? 詳しい方フォローお願いします。