コミックや書籍にも貸与権を 317
ストーリー by yoosee
是非を問う 部門より
是非を問う 部門より
naocha曰く、"産経Webの記事によると、「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」の藤子不二雄(A)さんや里中満智子さんらが、コミック本を含む出版物全般に、音楽CDなどと同様に著作権料を徴収したり貸与の差し止めを要求できる「貸与件」を認めるよう、著作権法改正案の陳情書を提出しました。
彼らの主張に寄れば、現在はコミック本や書籍、雑誌がが溢れていますが、出版物に貸与権がない状態が続けば、コミック本の購入者は貸本へ流れ、販売市場が成立しなくなるとしています。今後貸本店の増加が予測されるため、今国会で改正案を成立させるよう訴えています。
データとして考えた場合、音楽ファイルやmidiデータと同じです。
医学辞典や百科事典はデータとして使用サービスがありますし、コミックや他の「書籍・雑誌」すべてに貸与権を適用し閲覧料を払うようになるんでしょうね。本質はデータの貸与権は平等だということでしょうか。"
大量流通の落とし穴 (スコア:4, 興味深い)
(大好きな漫画家だったりすると新書判持ってても文庫も買ったりね)
その意味では貸し出し系や中古販売にはネガティブなイメージを持つんですが、絶版になってしまったものなど、についてはやはり古本屋めぐりをしたり、ヤフオクで探したり、となってしまいます。(それでも手に入らなければ貸し出し系をさがします。学生のころは雑誌を国会図書館まで探しに行ったこともありました)
理想を言えば、極少量でも(極論すれば一部でも)流通できるような仕組みがあるといいのになぁ、と心底思います。
漫画(だけじゃないけど)について言えばこの数年特に絶版になるものが多いように感じます。(特に白泉社!)
また、文庫になっても勝手により抜きバージョンになってたりと悲しいことおびただしいです。
こないだ、NHKのBSマンガ夜話でやっていてマカロニほうれん荘のコミックスが再度読みたくなり amazon でお取り寄せしたんですが、秋田書店なんかはいまだに再版してるんですね。すばらしいことです。
書店での売り場面積の問題とかもあるのかもしれませんが、「文化の担い手」を自負するのであれば安易な版のリストラはぜずに頑張っているところを見せて欲しいものです。
Re:大量流通の落とし穴 (スコア:2, すばらしい洞察)
支払った金額がどう分配されるか明記してほしいものですよね。
大昔、
ここに書き込んだこともありますが、
これに賛同してくれるひとはいませんか?
またパッチ対応? (スコア:3, おもしろおかしい)
本当に? (スコア:3, すばらしい洞察)
21世紀のコミック作家の著作権を考える会 [k-book.gr.jp]のサイトを見てみると、
と断定的に語ってる一方で、本当に売れ行きに影響を与えているのか、
どのくらいの影響なのか、の客観的データがないのが気になります。
このところ古いマンガの再販(?)が多いこととか考えると、マンガ業界
自体の活力が落ちてる可能性とか、そういった過去の財産の使いまわしを
しやすいようにとかしてるだけかな、とも勘繰ってしまいます。
なんだか違法配信を異様に目の敵にする音楽業界の二の轍を踏むんじゃ
ないかという危惧もないではないのですが……
Re:本当に? (スコア:1)
と思います。
(1) 買ってまで読みたいとは思わないものを中心に読む
(2) 本当におもしろかった場合、再読用に買う
ということで、私に関してのマンガ喫茶は、マンガ購入のきっかけにはなっても、マンガ購入
の機会を減らすものではありません。
#本と名のつくものに関しては、欲しいか欲しくないか以外の支出制限をしてない私の例なの
#で、ちょっとサンプルとして不適当かもしれませんが。
Re:本当に? (スコア:1, すばらしい洞察)
読んでその時点で満足してしまって買わないのなら、それは立ち読みと
同じ事だろうとも思う。読むという行為に対する(正当な)対価を支払
っていないのだから。読むんなら買えよと思うなぁ。
単行本購入前の試供品的なものが連載している雑誌なんだろうと思う。
カタログみたいなもの。
#良心的なP2Pユーザってなんじゃい?
Re:本当に? (スコア:2, 参考になる)
へい。たぶん、図書館やマンガ喫茶がなければ読んでないでしょう。
>読んでその時点で満足してしまって買わないのなら、それは立ち読みと
同じ事だろうとも思う。
税金や料金を払っているのですから、レンタルと同じとは言えても立ち読みと同じっつうのは、
言いすぎではないかなぁ。
#現在、作者に還元されないのは仕組みがないから。
音楽と違って、普通人はコミックをコピーしませんよ。だから、読みたくなったら、またマンガ
喫茶に行くわけです。ある意味、音楽よりましかもしれない。
CDだと価格/レンタル代の比は20ぐらい?。これを適用するなら、一冊あたり、20円(390/20)から
50円(1000/20)ぐらいの間ですね。コピーに意味がないから、これの比較的安い方になるんじゃ
ないかと。一冊あたり30円として、私の場合一時間につき120円増しぐらいですか。
#これぐらいなら、昔の料金だと思ってわたしは払うでしょう。
ただ、グレイゾーンを削って図書館やマンガ喫茶まで違法にした場合、試し読みすらできなく
なって、結局買う量も減るでしょう。これは、正義は行われても誰も幸せにならん可能性があ
りますね。
#作者としては正義を求めるのと、不正でも読まれた結果読者が増える可能性のどちらを重要視
#するんだろうか?現状がくるしいから、現状を変えるものはなんでもO.K.?読まれた上で、金
#が入らないのは耐えられない?
一旦法律とか改定したらそう簡単に戻らんでしょうから、議論はしときたいですねぇ。
#ま、こんなところでの議論に意味があるかは別として。
Re:本当に? (スコア:1, フレームのもと)
>ないかという危惧もないではないのですが……
違法配信で売り上げが大幅に落ちたという主張については、根拠が
無いことが明らかになっています。
「音楽の売上減少に、ファイル交換の影響はなし」--米調査 [cnet.com]
借りられるとかそういうことで読めるなら読む訳で、同じように
買わないものはどうなっても買わないのが消費者でしょう。
逆に欲しいものは今まででも買っている訳で...。
Re:本当に? (スコア:1, 興味深い)
既得権益にしがみつきたいだけでしょう。
実際には、出版社の多くは読者←→作家の間でお金なんてほとんど流れてないですよ。広告でしょ。
一部門で採算が取れてるわけでもないし。
だから適正な対価なんて言ってるけど、読者はもともとそんなもの払っていないのです。そこのところ皆さん忘れぬよう。
Re:あれ? (スコア:3, 参考になる)
> 刷った本の部数に応じて支払われるはずでは……
一般的にはそう*でした*。
最近は「売れた」ベースで印税が支払われる出版社も出てきているようです。(少なくとも日本のオライリーの本はそうらしい)
コンピュータ関連の書籍なんかだと、返本されたりするうちに旬が過ぎちゃったりするからなのかも知れませんね。
だいぶ前に丸善で本出したときには忘れた頃に「重版しました」って印税が入ってたりしたから、昔は刷った数に応じて印税が払われたはずですが。
(以下オフトピ)
他でも聞く話だけど理工学書ってほんとに書くのに費やした労力ほどには儲からないですよね。ほんと持ち出し、って感じ。
学校の先生がむきになって自分の授業で学生に本売りつける気持ちが少しはわかった感じがします。
再販制度を無くしたらいいんじゃないでしょうか (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:再販制度を無くしたらいいんじゃないでしょうか (スコア:2, 興味深い)
「条件」とは「絶版をなくす」です。書籍には(音楽もですが)やはり文化の側面があると思います。ただ、その「文化」がわずか10年足らずで「絶版」や「廃盤」になるのはどうしても解せません。ですから再販制度を認める代わりにその商品をいつでも手に入れられる仕組みを作るべきです。(適正な価格なら)オンデマンド出版でもいいでしょう。
加えて、出版社が倒産した場合に備えて、その「資産」を引き受ける組織(預金保険機構みたいな?)を業界が一致して作るべきです。その組織が責任を持って読者が必要とする本を(オンデマンド)出版するようにします。
このくらいコストをかけるなら書籍を「文化」として「再販価格」を認めてもよいと思います。
「文化的でない」と出版社が認めるような本は例外として「自由価格」にして「絶版」もアリとします。
「権利」を主張するのに「文化」を利用するならここまでやってください。>関係者各位
> # 個人的には、人の手垢のついていない綺麗な本の方がやっぱりいいな。
これには全面的に賛成。立ち読みの痕跡もいやなのでbk1やアマゾンでよく買います。
#江角マキコのことが責められないのでAC。
Re:出版義務規定 (スコア:1)
従って、出版権が切れた本について、著作権者と直接交渉して新たに出版物を刷る、あるいはオンデマンドで自分用に一冊だけ作るなどといったことは法制上可能であります。ちなみに著作権者については、文藝年鑑などを参照すれば連絡先は大体わかります。
逆説的には、出版権を維持している出版社はそれなりに維持コストを払っていることになるので、そういった出版社がその努力に見合った権利を要求する分には構わないかと。
で、返本率40%、初版=絶版当たり前の昨今の出版社のどれだけが真面目に出版権の維持努力を払っているのかということに関しては……最近は契約書に恐ろしいこといっぱい書いてあるからねぇ。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:再販制度を無くしたらいいんじゃないでしょうか (スコア:1)
違法スレスレの再販制度やCDレンタル業や貸本業が
同じ国内に同居してるからややこしくなるわけで、
再販制度は廃止、CDレンタルや貸本は禁止にすれば良い。
おそらく、ものすごい数のレコード会社、出版会社、
レンタル業が倒産、廃業することでしょう。
しかし、それが健全な姿かと思います。
無意味な権利料や中間マージン搾取者が多すぎる。
私達は、作者の良質な著作物が、
適正な価格で手に入ればいいのだ。
May the source be with you... always.
陳情したのが (スコア:2, 興味深い)
JASRACみたいな、管理とか流通とかですが、
今回の場合、陳情したのは漫画家(=実際に作った人)ですよね。
そりゃ、作った人もお金がほしいのは当然ですが、
どちらかといえば、作った人は自分の作品をみんなが利用しているというのを喜んでくれていると思っていました。
そういう意味で今回のケースは、ショッキングな事実だと思います。
1を聞いて0を知れ!
Re:陳情したのが (スコア:2, 興味深い)
前職でこの件にも関係しましたが……、会合の出席者の半分くらいは出版社でしたよ(笑)。
それはともかく、貸与権 [e-gov.go.jp]に関しては、他の著作物に認められてるものが何で書籍は停止されている [e-gov.go.jp]のか、という権利の不均衡の問題があって、これは解消したほうが良いと思っています。漫画喫茶がフリーライダー化している現状は、決して良い状態とは言えませんし。
新古書店についての主張は行き過ぎだと思っています。
Nullius addictus iurare in verba magistri
Re:陳情したのが (スコア:1, 参考になる)
Re:陳情したのが (スコア:1)
同感ですな~
何か似たような雑誌がたくさん並んでいて、間違って買ってしまったことも多々あり。
そのまま間違って買った雑誌を買い続ければ、出版社としても御の字なんでしょうけど。
私、読者投稿ネタの漫画雑誌(本当にあった○○ など)が好きなんですが、
これもいつの間にか似たような書名の雑誌が氾濫し、しかも、似たようなネタが
投稿されていますな(^_^;)
成功したヤツを真似して、一斉に後へ続け!ってのは仕方ないにしろ、
いい加減にしないと、作品の質は薄くなるよな。
・・・・って、もうなっているか。
======= nandabe =======
Re:陳情したのが (スコア:1)
文庫版だの愛蔵版だのが氾濫する一方で、
新作も見たことあるものばかりなんですが。
たしかに真のオリジナルなど幻想にすぎませんけどね。
#「昔はよかった」は退歩だが、
#「今がいいんだ」は思考停止だ。
コミック作家なら (スコア:2, すばらしい洞察)
・自分が読む用
・保存用
・将来の取引用
で三冊一度に買わせるようにならなくっちゃ。
#というのは言い過ぎ?
Re:コミック作家なら (スコア:1)
も含めて4冊。
……切り取り用も?
Re:コミック作家なら (スコア:1)
切り取りたいところが表裏で重なるとまずいので、切り取り用には2部必要ですな。
しめて6部お買い上げ、と。
Re:コミック作家なら (スコア:1)
小さな頃、暇な時に色鉛筆で色付けたりしてた。
で、この権利が認められると (スコア:2, すばらしい洞察)
わたしゃ原則的に本屋で買うので勘弁してほしいです。
マンガ喫茶や貸本屋が蔵書量に比例して貸与権料を
払う形にして欲しいものです。
##かつてジャンプ系単行本が320円とかだったころが
##懐かしいよ・・・。
Re:で、この権利が認められると (スコア:2, 興味深い)
売れっ子と売り出し中じゃ生活の厳しさに差がありすぎる。
しかも、売り出し中の方が苦労が多いと…。
マンガ文化は世界的にも珍しい文化だと思うし
まだ見ぬ未来の作家のタマゴさんには安心して飛び込んでいける業界作りをして欲しいかな?
ただその際に統一の料金回収組織を作る事には反対。
音楽著作の二の舞になるのが関の山。
値上げはして欲しくないなぁ…、大判とか1000円でギリおつりがくる値段でこれ以上上がると正直他のものに使うかも…。
問題は (スコア:2, 参考になる)
再販制度で守られているのは作者でなく出版社。
たしかに再販制度のおかげで買取ならば出版されないであろう
作家の作品も世に出ていますが、売れなければ一緒。
出版社や書店ほど再販制度の恩恵にあずかっているわけではない。
第二にレンタルCDとの混同
レンタルは皆さんも私も大好きなJASRACにお金を払って
CDを貸し出しています。そのお金はCDを出した歌い手サン
やアレヤコレヤに分配されます。
でもマンガ喫茶は最初に買い取ったお金しか払いません。
それを使って商売をするのははたしてフェアユースの精神
にかなっているでしょうか?
これが他の著作物に適応されるならだれでもかれでも
DVDやCDを買ってきて勝手に貸し出したり、映画館のように
お金をとって見せたり出来ます。
おかしくないですか?
第三に作家の意識の低さ
夏目房之介氏が度々指摘していますが、立ち読み防止のための
シュリンクパック・雑誌の紐縛り。
このような消費者を無視した商品陳列方法になんの疑問を挟まない
作家の消費者無視の態度。
これは所謂廉価版のマンガ(100円~300円で売られている古い
マンガの再販品)も同様で、すでに作品を購入した消費者
に対して失礼ではないのか? そのような声を上げない
消費者の視点を忘れた作家の意識の低さも問題でしょう。
第四に作家に対する考えの及ばなさ
これは我々です、マンガ家・小説家はサラリーマンでは
ありません。作品がうれなければ暮らせません。
その上で毎月新作をだせるような超人的な作家など
ほとんどいません。(西村京太郎や赤川次郎ばかりが
作家ではないんですよ?)。一回売ったらこれ以上お金は
あげませんでは暮らしていける作家はほとんどいないでしょう。
皆さんも私も会社に行って苦労するうちに成果物さえ上げていれば
給料が誰でも毎月払われると思いはじめていませんか?
貸与権に関する試みはいくつかのマンガ喫茶の協力を得て
すでにテストが行われています。
徒に反対するばかりでもなく作家の立場でも少し考えてあげても
いいのではないでしょうか?
JASRACやACCSのような団体になると決まった訳でもないですし、
このまま、作家の収入が減りつづけて文化そのものが絶える自体
になるほうが問題だと思います。
____
#風邪をひきました、脳が故障しています
#残念ながら仕様です。
図書館は (スコア:1)
Re:図書館は (スコア:2, 参考になる)
Re:図書館は (スコア:1, 参考になる)
Re:図書館は (スコア:2, すばらしい洞察)
手段として図書館という仕組みが生まれた、数千年前に。
で、そのコストが下がったところで、こういった駄文
書き(あ、言っちゃった)が、薄利多売型で登場した、と。
そういう意味では、理念が合反するので、この人の主張は、
著作者保護最優先が社会のためっつーなら、一理ある。
ただ、仮にも文筆家を名のりながら図書館を認めないというのは
天にツバするようなものであり、その認識がない時点で救い難いようがない。
少なくとも、音楽メディアなどと違って、コピーコストの
大暴落が起きたのは中国を別にしても、グーテンベルクの時代でさえ、
もう五世紀も前。あんたの本が売れないとしたら、それはシステムが
変わったせいじゃないことだけは確か。
Re:図書館は (スコア:4, 興味深い)
ただ、最近になって図書館が「図書館ばなれ」を危惧するあまり(この考え方自体は評価できるんだけど)、所謂ベストセラーを大量にそろえるようになった、って側面も見逃してはならないと思います。
本屋で平積みになっている本が10冊とか15冊とか一つの図書館に入荷するって現実はやっぱりどうかと思わなくもないです。
でもって、ただでさえ少ない図書館の予算がそういうところに喰われて、本来図書館でそろえるべき本の購入を圧迫してしまっている構図もあったりします。
でも、公立の図書館は地元の零細な本屋さんから本を買うので、そういう本屋さんの大口取引先となっていることも事実だったりして、この問題を厄介にしてますよね。
その上に、デフレでの家計圧迫が進む中、ベストセラーなんかでも読みたい本は図書館で、なんてながれもあったり。(でも、こういうお客は図書館好きの人たちとはちょっと違うんですよね。)
なんちゅうか、悪いスパイラルに陥っちゃってるような感じがします。
Re:図書館は (スコア:3, 興味深い)
それと、限りなくオフ飛びですが・・・
小学校3年の頃、図書室から気に入った本を1人何冊か教室に持ち帰って
みんなで読みましょう、的なキャンペーン(?)があったのですが、
みんなそろって持ち帰ってくるのは「機関車やえもん」ばかり(苦笑
結果、数十冊の機関車やえもんが窓際に並ぶことに・・・
当時は面白がってみんなで借りてきたのですが、
今思うにいったい何のために同じ本を何冊も仕入れたんだろうか・・
Re:図書館は (スコア:2, 興味深い)
自分の作品を見世物小屋と同列に捉えている作家先生は紙資源保護の為にもさっさと廃業してもらって結構。
それはさておき、「絶版」という消費者にとって不安感を覚える言葉を盾に主張しているのって下品ではないですか。自分の新作を人質に仕立てた訳で、しかもその駆け引きのを読者相手にやってしまっている。
それってどうよ、と思う。
古本屋は (スコア:2, すばらしい洞察)
1を聞いて0を知れ!
Re:古本屋は (スコア:1)
ゲームソフトの時のように頒布権がどうのこうのという話ではないですから。
Re:古本屋は (スコア:1, 参考になる)
新古書店=従来の古書店とは違って、
限りなく新刊に近い古書を廉価で売る大規模新型古書店=における
コミックスの売買は、作家の努力を無視し、日本漫画文化を衰退させるものです。
とでっかくかかれてますから、文字通りとりあえずな感じがします。
Re:図書館は (スコア:2, 参考になる)
という事で、今回の議論には含まれてないそうです。
Re:図書館 (スコア:1)
今回の 改正事項にはないとはいえ、その次の段階として
出てくることは十分有りうるみたいですが。
立ち読みはどうなるんだろ? (スコア:1)
単行本にまとまったのを買うとかしているのですが、これも
ある種の閲覧なんですけどね。
あと、ちゃんとした貸本や閲覧サービスがビジネスとしてちゃん
と動く様になると、いいなと思っていたりします。そのための
下地としてこの法律変更がうまく働くと、改正になると思うし、
単に金の流れが複雑化するのだと改悪といってよいかと思う。
Re:立ち読みはどうなるんだろ? (スコア:1, 参考になる)
赤字はどこで回収するかというと、単行本です。ただ、本誌がいくら赤字覚悟とは言っても限度はあるでしょうから
単行本買ってくれるならどうか本誌も買ってくださいお願いしますといったところでしょうね。
で、翻ってみると単行本が本誌の命綱なわけです。コミックのレンタルや古本といった二次流通が盛んになって
一次流通量が下がると、出版社は赤字を回収できずたちゆかなるわけで、危機感が強いのもうなづけるなと。
参考文献「銭(ぜに)」掲載「コミックビーム」エンターブレイン
Re:立ち読みはどうなるんだろ? (スコア:1)
そのため、雑誌掲載を何本か抱えていても、ヒット作などがない場合、単行本が売れないとなかなか漫画家を続けていくのは大変だとか…。
もしかしたら作家サイドと出版サイドではこの状況の見え方が違うんですかね?
/* Seeds */
Re:立ち読みはどうなるんだろ? (スコア:1, 参考になる)
ほとんどの漫画誌は採算ラインに達しないで、漫画家さんも、特に週刊誌
とかだとアシスタントをやとうから、雑誌掲載分の原稿料なんてほとんど
消えてしまう人もいるとか。連載準備で却って出費がかさんでしまった
「連載貧乏」なんて話もあるそうで。
で、結局、出版社にとっても作家にとっても、単行本の売り上げが大事に
なるわけです。そこから出た利益を、作家と出版社で分配すると。
以前、お話しする機会のあったえちぃマンガ描きさんが「重刷が出てなん
ぼの世界ですから」と語っていたのが印象に残ってます。
Re:立ち読みはどうなるんだろ? (スコア:1)
そういう扱いはしておらんて...
# 折り目つけたりしたら、悪いので買っていたりね。
>しにゃしにゃになった本、技術系雑誌の棚に多すぎ
技術系のコミックとか?萌え萌えユニックスみたいなの?
貸本って普及するのかな? (スコア:1)
本ってのは、もう一度読みたくなったりする。
それに、ビデオは一度再生したら大抵、終わるまで見るけど、本は途中で読むのやめたり、
ビデオとは違ってどれくらい読み終わるのに時間かかるかが予想できなかったりする。
それに、本、特にコミックは単価が安いものが多く、古本屋で買ったら漫画や文庫本は100円か200円。
レンタルするくらいなら買っちゃおと思える物が多い。
そういうわけで俺は、貸本というビジネスがそれほど普及するとは思えないんだけど。
#俺って市場を見る目がない?
1を聞いて0を知れ!
Re:貸本って普及するのかな? (スコア:1)
最新刊(図書館でも借りられっぱなし)が発売後すぐに借りられるてのが目玉だったと思う。さすがに最新刊は古本屋でも高いし。
で、読まれなくなると古本として売っていた。
CDレンタルと似た営業をしていた。新しいものは高くレンタル、古くなると古本として売ってしまう。
ビジネスとしては、今、現代人にとって、最新刊を必死になって急いで読む本が買い切れないほどあるかどうか疑問。新刊が一冊一万円なんてことにになったら、繁盛すると思うけれど。
本許諾契約に同意されない場合購入した場所へお返しく (スコア:1, おもしろおかしい)
そうすれば購入者に転売をさせない契約にすることもできるし、貸し本屋等に別契約を結ぶこともできる。
#JASRACが真剣に検討しそうなのでAC
Re:本許諾契約に同意されない場合購入した場所へお返 (スコア:2, おもしろおかしい)
書籍のビニ本化ということですね。:)
あるいはシュリンクパッケージソフト化か?
紙。 (スコア:1)
CDとかでも傷ついたりするけど、普通に扱ってる分にはそんなことはほとんど無いだろうし。
傷つけたらいくらーとか請求されそうだけど、それがなんか大量発生しそうな感じもする。
それは… (スコア:2, 参考になる)
RMS かく [hyuki.com]語りき。
Re:元AC再登場! (スコア:3, すばらしい洞察)
私は読みきれないほど本を買いますが、
私が読んでいる本は、紙に書いてある字を読んでいるわけではありません。
紙に書いてある字を通して描写された、著者が構築した精神世界とその切り口を楽しんでいるのです。
音楽に関しても生演奏なんていうのは既に幻想です。
生演奏が可能な楽曲も存在する、という程度で、
最初のまとまった出力が電子データ、スピーカからしか実質上世界に出ることのできない曲がかなり存在します。
生演奏がアートな方ももちろんいますが、
そうでないスピーカの振動を思うさま操って表現するアートの方もいるわけです。
それを私が聞くときに、スピーカの振動を聞きたいのではありません。
ミュージシャンが何かを伝えたいとして音波を操った、その「伝えたい何か」の方を聞きたいのです。
画家が写真によって仕事を奪われたなんてことがなく、
絵画は絵画で、写真は写真でアートを構成しているのは
物体として存在するものの質感を表現したい、表現を受け取りたいのではなく
その質感の向こうにある何か、を表現したい、受け取りたいからだと考えます。
写真の出回っている彫刻や絵画に対してわざわざ実物を見に行く行為の意味、
あなたはわかってくれなさそうです。
紙とか円盤とか鉄とか絵の具とか木材とかはどうでもいいんです。
表現技法だけでは不足です。
その向こうを見たいんです。
だから途中の、出版業や音楽業界には「その向こう」を邪魔するなら死んでもらうし、助けるならぜひ生きていて欲しいのです。