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曲をプレゼントしてください 90

ストーリー by yoosee
音楽こそ人生だ 部門より

Anonymous Coward曰く、"The BOOM、矢野顕子、高野寛などが所属する音楽事務所five-dのニュースによれば、THE BOOMはこれからも自身の曲をCCCDでリリースする事はないし、それどころかライブでプレゼントされる CD の曲はコピーして友達や家族にプレゼントしてください、との事。件の宣言は、THE BOOMのデビュー15周年を記念したライブ「THE BOOMデビュー15周年記念ライブ”ありがとう”」のページの中でプロデューサーの佐藤剛氏がしたもの。 上記サイトでの記載より一部を引用する

もし、僕らがプレゼントするこの「光」や「24時間の旅」を気に入って頂けたのなら、あなたが僕らと音楽のヨロコビをこれからも分かち合っていけるのなら、6月30日発売のニューアルバム『百景』を、ぜひ正式に購入してくださるようお願いします。

面白いのは、音楽を配信するサイドがはっきりとCCCDとの決別を明示したこともあるが、太っ腹にも曲をコピーして家族や友人にプレゼントしてもよいと言い切った点。最近の音楽業界にはリスナーを小ばかにした活動がたびたび見える中、こういった音楽家とリスナーの信頼関係を重視する姿勢は賞賛に値するし、逆にリスナーの道徳が試されているとも言える。
これが日本の音楽業界、ひいては著作権ビジネスに一石を投じることになるのか。"

今回の「配布」の発言はライブで配布されるCDについてのもの。他のCDに関しては、彼らの音楽が好きならば購入しましょう(#528872等のコメントを受けて14:55に編集・追記)
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2004年04月09日 11時44分 (#528872)
    > それどころか曲をコピーして友達や家族にプレゼントしてください

    リンク先を読むと、コピーしてもいいよというのは、15周年記念ライブでもらえる特典CDのことだと思うのですが、タレコミだとTHE BOOMの曲はなんでもOKと勘違いされてしまうんじゃないですかね?
    • 要約 (スコア:3, 参考になる)

      by JackMasterFunk (19695) on 2004年04月09日 12時37分 (#528937)

      タレコミは省略しすぎてますね。

      ・コンサートの来場者へ新曲の入ったCDをプレゼントします。

      ・そのCDは沢山の人に聞いてもらいたいので、コピーして 友人などにプレゼントしてもOKです。

      ・その曲が気に入ったらニューアルバムを「正式に購入」してください。

      この3点がポイントかなと思います。

      親コメント
    • 「次のアルバムも、今後も、現状のシステムのCCCD(コピー・コントロールド・CD)でリリースするつもりはありません。」
      と明記されているわけなんだが。
      どこでどういう勘違いされました?
      親コメント
    • あ、確かにそう読めてしまいかねませんね。
      彼らの本意が伝わらないのではあまりに申し訳ないので、かなり遅れてしまいましたが加筆・編集しました。
      親コメント
      • > あ、確かにそう読めてしまいかねませんね。

        この一文を見ると、
        「内容自体はきちんと理解していたが、書き方がまずかった」
        という風に読めますが、本当ですか?
        そうだとすると、タレコミの以下の部分が不可解ですが。

        > 太っ腹にも曲をコピーして家族や友人にプレゼントしてもよいと言い切った点。最近の音楽業界にはリスナーを小ばかにした活動がたびたび見える中、こういった音楽家とリスナーの信頼関係を重視する姿勢は賞賛に値するし、逆にリスナーの道徳が試されているとも言える。
        これが日本の音楽業界、ひいては著作権ビジネスに一石を投じることになるのか。"


        なぜって、結局この話は、
        「将来発売するアルバムのうち2曲を、無料で配ります。気に入ったら買ってください。
         また、家族や友人にもどんどん聴かせて下さい(そして、できれば家族や友人にも買ってもらいたいです)」

        ですね。それがなぜ
        ・太っ腹にも曲をコピーして家族や友人にプレゼントしてもよい
        ・音楽家とリスナーの信頼関係を重視
        ・リスナーの道徳が試されている
        ・日本の音楽業界、ひいては著作権ビジネスに一石を投じる
        になるのでしょうか?
        試聴して買ってもらうことを主目的に配ってるのですから、
        少なくとも家族や友人へのコピーを許可するのは普通だと思いますが。

        普通に考えれば、
        ・リンク先をよく読まずに採用した
        ・たれこんだ方もyooseeさんも、全てのCDと誤解した
        としか思えないのですが。

        上のほうで
        > こんな記事を掲載してしまう/.Jに不信感 [srad.jp]

        とまで書かれていますが、不信感を払拭できる回答だと思いますか?
        親コメント
        • 少なくともこのニュースに関しては、 /.J にタレコミが来る前に他の日記や blog 等のニュースソースを読んで知っていました(音楽配信ニュース [xtc.bz]等だったかな)し、興味のある分野なので一次情報も当たっています。今回に限らず出来る限りタレコミ採用時には一次情報(と言ってもWebの場合は一次情報が既に伝聞の場合も多いのですが)に当たるように心がけています。申し訳ないことにすべての場合でそれを達成できているとは思いませんが。

          > ・太っ腹にも曲をコピーして家族や友人にプレゼントしてもよい

          プレゼントされる2曲についてはその通りですよね。出来るだけ多くの人に...とメッセージにありますし、身近な範囲にコピーして配ってよいものだと判断しましたが、それって十分太っ腹なことだと思います。

          > ・音楽家とリスナーの信頼関係を重視

          配布に関して「ミュージシャンがリスナーを信頼して自分の曲を渡している」のは「配布された音楽を気に入ってくれたファンはお金を出してアルバムを買ってくれる」という信頼を基にしていると思いました。また CCCD 拒否に関しても同様に信頼関係を重視しているからこその選択でしょう(CCCDのマーケティング的な効果を疑問視したと言うことも実際にはあるかもしれません)。

          > ・リスナーの道徳が試されている

          ほぼ上記と同じです。

          > ・日本の音楽業界、ひいては著作権ビジネスに一石を投じる

          彼ら側からするとこれは「新曲を無料配布し、再配布も許可することでファンからの口コミ・手渡しによるプロモーションを行い、実際に販売されるアルバムの売り上げ向上を目指す」と言うビジネスのモデルです。また CCCD 拒否の部分についても、リスナーの利便性を無視した現状のビジネスモデルを拒否しているとも受け取れます。
          こうしたやり方は「音楽のデジタル化をデメリットとしか思っていない」「リスナーに不便を強いてもコピーの抑制を優先する」と言う日本音楽業界従来のやり方とはかなり違うと思います。ゆえにこれが成功する、ないしこうしたアクションをミュージシャンが起こすだけでも、音楽シーンに対して一石を投じると言えると思っています。

          # 他にも自分のCDをCCCDで出す・出さないの話で苦しんでいるアーティストが多数いることを考えると(最近だと奥田民夫も泣く泣くCCCDを選択したようですし)、こうした「アーティスト側からの声が事務所レベルで採用され、リスナーとの信頼関係を優先するモデルを選択しえた」と言う今回の話は結構大きな出来事だと思います。

          > 不信感を払拭できる回答だと思いますか?

          そちらのコメントを書いた方がどう感じたかまではわかりませんが、Lycurgus さんは不信感を持たれたわけですね。上記の内容で回答になっていますでしょうか。
          少なくとも修正前のタレコミも、嘘を言ってるわけではないと思いましたので最初はそのまま採用したわけですが、元コメントにも書いたように、確かに(すべての曲を配ってもいいと言う)誤解を与えやすい記事だったとは思います。
          親コメント
          • > > ・太っ腹にも曲をコピーして家族や友人にプレゼントしてもよい
            >
            > プレゼントされる2曲についてはその通りですよね。出来るだけ多くの人に...とメッセージにありますし、身近な範囲にコピーして配ってよいものだと判断しましたが、それって十分太っ腹なことだと思います。

            いやいや、もう一度繰り返しますが「聴いて買ってくれ」ですよね?
            ならば「配布自由」を太っ腹とは思えないです。もしそうなら
            「ラジオ放送」「音楽番組」etcも誰でもただで聴けるわけで、すべて太っ腹ということになりますが如何でしょうか?
            とはいえ実は、「太っ腹」自体には賛成なのですけどね。
            「配布自由」という点ではなく、「製品と同品質のサンプル」という点でです。

            > > ・音楽家とリスナーの信頼関係を重視
            >
            > 配布に関して「ミュージシャンがリスナーを信頼して自分の曲を渡している」のは「配布された音楽を気に入ってくれたファンはお金を出してアルバムを買ってくれる」という信頼を基にしていると思いました。

            配布したのは2曲入りのシングルCDですよね?
            全曲(とまでは言わなくても半分ぐらい)入っているCDを配布して、「気に入ったら買ってください」なら確かに
            「信頼して渡している」ですが、2曲程度ならそうは言えないでしょう。
            (配布された曲を「金を出す価値がある曲」と判断したら、ほとんどの人が
             「残りも聴きたい」>>「たたでもらえてラッキー」でしょう)

            > また CCCD 拒否に関しても同様に信頼関係を重視しているからこその選択でしょう(CCCDのマーケティング的な効果を疑問視したと言うことも実際にはあるかもしれません)。

            CCCD 拒否に関しては、後述の「リスナーの道徳」含めて賛成です。
            じゃあ何で否定するような書き方をしたかですが、タレコミ文が
            「面白いのは、音楽を配信するサイドがはっきりとCCCDとの決別を明示したこともあるが、太っ腹にも曲をコピーして家族や友人にプレゼントしてもよいと言い切った点。」
            から続けて書かれているため、プレゼント云々の事を指している解釈したためです。


            > > ・日本の音楽業界、ひいては著作権ビジネスに一石を投じる
            >
            > 彼ら側からするとこれは「新曲を無料配布し、再配布も許可することでファンからの口コミ・手渡しによるプロモーションを行い、実際に販売されるアルバムの売り上げ向上を目指す」と言うビジネスのモデルです。

            これですが、それほど新しいビジネスモデルでは無いと思っています。
            というのは、以前からweb上でMP3等で試聴曲を公開しているサイトがあるわけで、
            そういうところは当然、「新曲を無料配布し、再配布も許可・(メール等での)口コミを期待」
            ですよね?
            (公開する形式によっては、ファイルの再配布はできませんが、URLを伝える事で実質的な再配布になります)
            今回の物はそれに毛が生えたような物で(「毛」の部分のすばらしさは認めますが)、
            少なくとも「著作権ビジネスに一石」というほど大げさな物ではないでしょう。

            > また CCCD 拒否の部分についても、リスナーの利便性を無視した現状のビジネスモデルを拒否しているとも受け取れます。
            > こうしたやり方は「音楽のデジタル化をデメリットとしか思っていない」「リスナーに不便を強いてもコピーの抑制を優先する」と言う日本音楽業界従来のやり方とはかなり違うと思います。ゆえにこれが成功する、ないしこうしたアクションをミュージシャンが起こすだけでも、音楽シーンに対して一石を投じると言えると思っています。
            > # 他にも自分のCDをCCCDで出す・出さないの話で苦しんでいるアーティストが多数いることを考えると(最近だと奥田民夫も泣く泣くCCCDを選択したようですし)、こうした「アーティスト側からの声が事務所レベルで採用され、リスナーとの信頼関係を優先するモデルを選択しえた」と言う今回の話は結構大きな出来事だと思います。

            これですが、「現状のビジネスモデル」「日本音楽業界従来のやり方」と言えるほどの物になってしまったのでしょうか?
            というのは、私の認識では「CCCDの採用はあくまで、各会社・アーティストの意向によって採用される物」
            だったのですが、そうではなく
            「メジャーな所では、CCCD以外全滅」
            という状況なのでしょうか。それなら確かに、今回の件は大きいと思います。
            (もっとも、BOOMの事務所がCCCDを採用していない場合、「会社の方針を宣言しただけ」ともとれますが)
            もしそうでなければ、CCCDの採用者からは「ふーん」の一言で済ませられる物だと思います。

            あと、奥田民夫ですが、「泣く泣く」なのです?
            親コメント
            • 今回の配布にインパクトがあったかどうかと言う部分に関しては個々人で意見に幅があるところだと思います。私は今の日本の音楽業界のように「ほぼ全ての大手レコード会社で新曲は概ねCCCDでリリースされている」「ユーザによるコピーと言う行為を全て悪であり売上げ減の根源であると言う捕らえ方の報道がされている」「視聴ファイルがあっても45秒などの場合が多い(それもあれば良いほう)し、普通は再配布不可」と言う現状を鑑みれば、今回の配布・CCCD拒否はインパクトの大きな事件だったと思っており、前回のようなコメントになっています。(極最近では輸入権の問題 [asahi.com]もありますね)

              > あと、奥田民夫ですが、「泣く泣く」なのです?

              最終的に CCCD を決めた以上はそれについて否定的なコメントは出来ませんから、「CCCD回避に失敗⇒CCCDを採用したアーティスト」は概ねああした「音質的に納得の行くものだった」と言うコメントを出しています(他のアーティストにもそういう例がありますし、佐野元治の場合は当初CCCDだったのを後から回避しましたね)。
              もちろん本当に納得の上でなのかもしれませんが、奥田民夫に関して言えば、CCCDが出始めた当初から音質に関して疑問を持っていた一人ですし(当初は3人しかいなかった [newsplus.jp]らしいですが)、今回もアルバムを出すと言う話が出た時点から、ExtraCD や SACD、DVDAudio等も視野に入れていたと言う話を聴いています。そうした事情の後に今回の発表ですから、「泣く泣く」と言うのはあくまで私の想像でしかないですが、まったく見当はずれではないと思います。少なくともアーティスト側に(音質の余計なチェックやファンのケアなどの)無益な負担をかけさせているのは確かではないかと思います。
              親コメント
              • > おいおい、アーティストは曲作って歌って踊ってりゃそれだけでおっけーとかいう主張ですか?

                私は「CCCD化により増える手間」の話をしているつもりなんですが、そうは読めませんでしたか?

                一般的に音質が劣化するという認識がされている CCCD で自分の曲をリリースする際に、「自分の曲がどの程度劣化するのか」「CCCD でリリースしても音的に納得いくものになるか」と言う事を今までの手順に加えてやる必要があり、「多少劣化していてもこの程度なら大丈夫だろう」と言う線引きを新たにする必要が出て来ます。また最終的に納得のいく音にならなかったとしてもマーケティング的な理由でCCCDを強要される場合も当然出てくるでしょう。また「CCCD でも普通の CD 並みの音質まで改善しました」と言う技術革新(いくらやっても従来のCDと同等以上にはならない)にも付き合わないといけないわけですが、これもアーティストなら必ずやるべきことのうちですか? また、「再生保証がないCCCDをファンに提供する責任」の一端もアーティストが負う事になります。最終的にこうした作業により、売上が向上するのならばアーティスト側もある程度の作業はいとわないと思うのですが、寡聞にして CCCD 化がダイレクトに売上向上に貢献していると言う資料を見たことがありません。

                実際にはここまで苦労しているアーティストよりも、素直にCCCDを受け入れている人の方がずっと多いとは思いますが、あなたの言う「出来上がりの音をきっちりチェックするアーティスト」ほど、こうした負担は増えると想像できます。外野がとやかく言う筋合いがないといってしまえばそれまでですが、自分の好きなアーティストが音作り以外の余計なことに巻き込まれているのを傍観している義理も無いわけなので。
                親コメント
  • 誰がHappyなのか考えて (スコア:3, すばらしい洞察)

    by astro (17245) on 2004年04月09日 13時24分 (#528994) 日記
    音楽を作る人、聞く人がHappyになるのが芸術であり文化としての音楽の本質です。
    そういう視点では、THE BOOMの言っていることは音楽の担い手としては至極まっとうなのではないでしょうか。

    流通はその「お手伝い」をする代わりに、対価をもらっていると解釈すべきです。
    ですが、JASRACや音楽レーベルはそのことを忘れ、自らが音楽の供給者であらんと立ち回わり、自分たちがHappyであることがもっとも健全であると主張しています。これはとてもおかしな論理です。
    本来は裏方である流通が、その業界の方向性を決めているのは健全ではありません。
    流通がもっともHappyな仕組みを主張し、制度化していく。
    それを敏感に感じ取った聞き手は、音楽から離れていく。
    それを、違法コピーや他の娯楽の競合のせいにし、自らの改革を一切行わないのは単なるエゴでしょう。
    不況や都市型娯楽に押されて流行らないスキーリゾートやゴルフ場が、音楽業界のようなことを言っていますか?
    彼らはいかに魅力ある娯楽を提供できるか必死に考えていますよ。
    音楽業界は、音楽供給者に頼るばかりで、他力本願体質が染み付いてしまったのでしょうか。

    追伸
    CD再生機にかかわるエンジニアとしても、このような規格外製品を堂々と売るのは即刻やめていただきたい。
    • by brake-handle (5065) on 2004年04月09日 16時26分 (#529116)
      不況や都市型娯楽に押されて流行らないスキーリゾートやゴルフ場が、音楽業界のようなことを言っていますか?

      一瞬おもしろい比喩だと思ったんですが、レジャー産業と音楽産業には1点、決定的な違いがあるのでは? レジャー産業の受益者は、それぞれの現場に行かなければレジャーを楽しめません。一方、音楽では街角でプロモーションを流すなど、自発的に音楽を聞こうとしていない人にまで聞かせることができます。金銭の受渡こそないものの、消費者の意志とは関係なしに流通することができるという点で、少なくとも日本では音楽は(昔の言葉で言うと)push型の情報配信のように見えます。

      日本の音楽の多くは、TVや映画などを演出する上での補助手段として頻繁に用いられます(実際、そうしないとシングルやアルバムが売れなくなる)。あくまで補助に徹したことにより、数年前に一瞬流行ったものの廃れてしまったニュースなどのpush型配信と違い、音楽自体に対して「必要」「不必要」という判断が下されにくくなってしまっているということはないでしょうか? 「おもしろいドラマに使われているんだから、いい曲なんだろう」という感想、よく聞きません? 「ドラマ」を「映画」に置き換えれば、アメリカでも似たようなものでしょう。

      逆に、pull型といえる音楽というのも探せばあるでしょう。少なくとも、劇場で生で観るオペラはその一つに入りそうです。見た回数は少ないのですが、一般にオペラは曲そのものがストーリーになり、それが善し悪しを決める支配的な要素になります。加えて、オペラの多くは喜怒哀楽の移り変わりが激しく、観客もそれに引き込まれて表情を変えていきます。すると、それがさらに歌い手にフィードバックされてどんどんムードが動いていくんです。逆に、たまに調子が悪くて気分が乗り切らない歌い手がいると、すぐに分かりますね。実際に見たことはないので伝聞ですが、ヨーロッパではそういう歌い手がいるとブーイングが飛ぶこともあるとか。

      余談ながら、表情や情緒が激しく上下するような曲には、最近はなかなかお目にかかれません。たいてい一本調子の表情ばっかりなので、フルコーラスを流してもインストを聞いているような気分にしかなれないこともある私です。

      親コメント
  • by renaissa (4104) on 2004年04月09日 11時32分 (#528861)
    ミュージシャンがJASRACに反逆する試みは何度かされてるようですが(ex.坂本龍一 [hotwired.co.jp])、日本の音楽業界の体質はかなり硬いらしく、なかなか。

    結局これ、何らかの使用許諾書的なものにならないと安心してコピーなんて出来ませんよ。本人がokって云ってても、JASRACあたりからツッコミが入りそう。その辺の正式なものは追々発表されるのかな?
    --
    --rena
    • なぜ「反逆」という表現を使うのか理解できないのだが。
      JASRACに管理してもらいたくないなら信託契約を結ばなければいいだけだと思うんだけど。JASRACは契約しているアーティストに代わって著作権使用料の管理を行っているわけで、契約していなければなにもしませんよ。

      それに、自分で作って自分でNETに流すのであれば、誰も制限していませんよ。いまだってインディーズアーティストの中にはネットで直接配信している人もいるわけだし。

      そういったマイナーアーティストをネット内で盛り上げてヒットさせれば、ネットで音楽を配布する人も増えるかもしれませんね。ただ、ヒットしても作った人にお金があまり入らないのであれば、参入する人は限られると思うけど(道楽で音楽を作っている人か、すでに有名でお金に不自由しない人あたりかな)。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年04月09日 12時41分 (#528942)
        JASRACとの契約が著作財産権の「委託」でも「委任」でもなく「譲渡」だからじゃないですか?
        委託や委任なら著作権は自分にあるけど、譲渡じゃ人格権しか残らないじゃないですか。
        こんなだから本人が本人のHPで本人の曲を流すこともできないなんてことになるんですね。納得。

        著作権管理の代行組織じゃなかったんですね。
        親コメント
        • JASRACのサイトじゃ「著作権信託契約」って書いてあるけどね(一部表記に「譲渡」が残っているのが笑えるけど)。

          あと、販売促進目的(プロモーション)なら、制限付き(45秒以内)で流せますが、フルじゃないとダメですか?
          親コメント
      • by maruA2 (12520) on 2004年04月09日 20時19分 (#529273)
        >JASRACに管理してもらいたくないなら信託契約を結ばなければいいだけだと思うんだけど

        JASRACと契約しない、というのは商業音楽自体と決別するのに近いと思うけど。現実的に言って。
        例えればWindowsがイヤなら使わなければいいじゃん、というのよりムリな話だと思う。
        親コメント
    • BOOMはどうなのかわからないけど、JASRAC以外の管理団体だったらネット配信に関しても配慮がありそうですね。
      親コメント
  • 音楽が (スコア:2, 興味深い)

    by kusanagi (3927) on 2004年04月09日 12時33分 (#528930)
    家族とか知人とかの関係を取り持つようなアイテムとして
    音楽を使ってくださいと言う意味合いにとれましたが。
    P2Pだとその辺がすべて取り払われてしまうような感じですから
    そういう関係を無視したやりとりってのは本望ではないのでしょう。
    --
    kusanagi shin
    • by miri (12057) on 2004年04月12日 5時19分 (#530188) 日記
      >P2Pだとその辺がすべて取り払われてしまうような感じですから

      P2Pだと、ではなくWinMXやWinnyなどだと、ではないかと思います。
      ある種のメッセンジャーソフトなどの提供するP2Pファイル転送機能を
      考えると、関係を取り持つ、というのも考えられるかと。
      親コメント
  • by shiraga (14233) on 2004年04月09日 18時34分 (#529215)
    いくつかのコメントで読ませて頂いて思った事。

    なんで著作権者自身が自分の著作物を自由に配布出来ないんだろう?

    アーティスト自身、事務所、レコード会社がOK出しても、さらにJASRACにお願いをしないと複製を配布出来ないって、なんかおかしくない?

    なんかすごく不自然だ。
  • アートって (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Futaro (2025) on 2004年04月10日 6時22分 (#529447) ホームページ 日記
    本来はアートはそれを聞く側とか見る側の人間の感性によって良くも悪くも聞こえたりするものだから、きわめて「個人的」なものによってその需要が大きく左右されるもの。だから、もともとこういうものが資本主義的な原理で「商品」とされること自身が、間違ってるとは言わないが、どこかに無理がある。

    結局、CDなどにお金を払う側からすれば、それはCDという丸くて銀色のあの円盤の購入にお金を払うのではなく、アーティストの作品に共感するからお金を払う。つまりそのお金はドネーションなんだよね。本来は。

    あなたの音楽があったからこの時間を楽しく過ごせた、とか、この音楽を聴いて幸せな気持ちになった、とか、感動した、とか。本当はそういうものが大切なのに、著作権の話とかお金だけの話、商売の話になると、そういう本来はいちばん大切なものが吹っ飛んでしまう。

    本当に自分の作った作品に思い入れがあって、それをなんとか人に聞いてもらいたい。お金は、その結果として後からついてくるもんだよね、そうでなければいけないよね、というアーティストの素直な気持ちが、こういうことをわざわざ言わせたのだろうね。

    JASRACとかの団体のやっていることが、いかにねじまがっている、つまらないことをしているか。トシをとっても、ああはなりたくないものだ、ああいう仲間には入りたくないものだ、というアーティストのメッセージが聞こえる。
  • ところで、これってWinMXやWinnyなどで共有しても
    いいんでしょうか。自分のサイトに乗せるとか。
    公衆送信化権は認めないのかな?
    どこまで認めて、どこからは認めないというガイドラインが欲しい気がします。
    できればクリエイティブ・コモンズとか使ってもらえると面白いですね。できればですけど。
    • ところで、これってWinMXやWinnyなどで共有しても
      いいんでしょうか。自分のサイトに乗せるとか。
      公衆送信化権は認めないのかな?

      こういうのが、「ある程度の私的複製は多めに見よう」という判断をしにくくしているんだろうなぁ。

      仕事で著作物を作っている人で、ある程度の複製を許可したいって人がいたとしても、
      それで飯食ってるんだから、みんなに無料で使われたら困るわけで、
      P2Pとかサイトにアップされるのは困ると言っても、
      ある程度許可してたら、どうせ大丈夫だろうとナメられて平気でアップされたり、
      それで訴えるとなっても、ある程度認めてるんだから、ってので不利になったりしそうだし。

      mikerowesoft事件のときも思ったけど、「これぐらい、いいやん」ってことまで
      ダメだといわれるのは、やっぱり基準を決めることの難しさにあるのかなぁ。

      権利者の考える基準より、みんなの考える基準の方がゆるかった場合、
      その権利を失うことになるので、知的財産権をもつ人は、
      必死で権利を使わせないようにしているような気がします。
      --
      1を聞いて0を知れ!
      親コメント
  •  しない方向なのでしょうね。アーティスト側がいくら「プレゼントしてください」と言ったところで、配信サイト側ではそんなものを受け入れられないでしょうし。

    # 仕組み的には0円で配信すれば良いんだろうけど、それをするための
    # コストを考えるとレーベル側もサイト側も…。

     音楽をプレゼント、というのは言葉の響き的にもきれいで良いですね。音楽そのものを長くゆっくりじっくり愛せそうな気がしますし。

     ただし、アーティストやレーベルがそのような姿勢でいてくれたとしても、それを認めない人たち [jasrac.or.jp]がいる限り安心はできな…。
    --

    -supercalifragilisticexpialidocious-

  • by violet (21489) on 2004年04月09日 11時48分 (#528878)
    法律や商売などの観点はさておき、
    音楽制作側がリスナーの
    「好きな音楽を家族や友人と楽しみたい」というシンプルな気持ちを
    肯定した発言としてとても評価できると思います。
  • by Anonymous Coward on 2004年04月09日 11時49分 (#528880)
    の範囲でプレゼントしてください、と言ってる訳で
    的外れな過剰反応しなくても。

    それでもレコード業界からの圧力はあるでしょうね。
  • by Anonymous Coward on 2004年04月09日 12時23分 (#528925)
    ここ [srad.jp]で既に指摘されていますが、リンク先に書いてある内容は、


    もし、僕らがプレゼントするこの「光」や「24時間の旅」を気に入って頂けたのなら、あなたが僕らと音楽のヨロコビをこれからも分かち合っていけるのなら、6月30日発売のニューアルバム『百景』を、ぜひ正式に購入してくださるようお願いします。もちろん、プレゼントしたCDは、自由に家族や友人へコピーして差し上げてくださってかまいません。


    ですので、本質的には
    販促用のCD(ただし、FULLバージョンを収録?)をコンサートで配布、それについては自由にコピー可能
    (商品のコピーについては言及せず)

    なのですね。


    あとオフトピですが、こういう「消費者の立場を考慮する」メジャーなアーティストに、P2Pついてどう思っているか発言して欲しいと思います。
    肯定的な発言が出れば、少なくとも(マイナーではない)アーティストに嫌われるとは限らない事がはっきりし、
    他のアーティストやレコード会社にも大きな影響を与えそうですし、
    否定的なら、現状ではアーティストに受け入れられ難い物だということがはっきりしますので。
  • 15周年記念ライブ [five-d.co.jp]のページにこんな一文がありました。
    もし、僕らがプレゼントするこの「光」や「24時間の旅」を気に入って頂けたのなら、あなたが僕らと音楽のヨロコビをこれからも分かち合っていけるのなら、6月30日発売のニューアルバム『百景』を、ぜひ正式に購入してくださるようお願いします。
    CCCDを使わないという今回の宣言は賞讃に値するので、ワタシとしては、ライブには行けませんがニューアルバ厶は正式に購入しようと思います。THE BOOM好きだし。

    …と、そういう意志表示もアリなんじゃないでしょうか?
  • 私は兄の影響で中学時代から甲斐バンドファンで
    このニュースの文章にある、「プロデューサの佐藤剛さん」の文字を見て、
    「この人は甲斐バンドのマネージャの?」と思って調べてみたら、
    やはりそうでした。

    今はこんなことしてるんだ~、と、ひとり感動。

    --
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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