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「外来語」言い換え、第3回中間発表 281

ストーリー by Oliver
斜線点 部門より

ultra_hawk_1曰く、"以前からたびたび話題になっている、国立国語研究所「外来語」委員会による、『「外来語」言い換え提案』ですが、この度、第3回提案の中間発表がありました。(朝日新聞共同通信
前回から先送りされた言葉のうち、オンライン(回線接続)、データベース(情報集積体)、フォーラム(公開討論会)、メセナ(文化支援)の4語に関しては、適当な語がなく、言いかえを断念する事になったそうです。オンライン・データベースに関しては、/.-Jでも、「言い換えでかえってわかりにくくなる」というという意見が多かったので、まずはよかったと思います。同じく先送りされた「ユビキタス」については、今後も検討をするそうですが、これも「メセナ」などと同様、訳出は難しいのではないかと思います。
国立国語研究所では、この中間発表に関する意見の受付を行っているそうなので、意見のある方はそちらにもどうぞ。"

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  • さて? (スコア:2, おもしろおかしい)

    by boxfox (22352) on 2004年06月29日 23時26分 (#578943)
    マニフェストは言い換えなくて良いんでしょうか。
  • 不可解な横文字の氾濫は、コンテキストのフォーカスをそらし、コンシューマ向けのブランドイメージづくりに役立つものの、プロダクトの理解度の向上を妨げる要因になる問題が指摘されていました。
    むしろこれまでの言い換えトレンドでは、コンシューマからのニーズというより、タスクフォースの存在を考えても、政治サイドの意味合いが強かった点は否めません。近年における言い換えトレンドは、消費の多様化・年齢の多層化に対応したいサプライサイド側が、的確な言い換えを求めていたとも言えます。
    今回の発表で顕著な点は、ブロードバンドの進展によるコンシューマの意見を吸い上げ、より強固で安定したビジネスモデルの構築に役立たせ、かつコンシューマのデマンドにも対応できるシステム作りが挙げられます。

    よくこんな提案書の前書き、見るよね。
    --
    ヒースキット山口 heath yamaguchi
  • by hokuto (16888) on 2004年06月29日 23時56分 (#578985) ホームページ
    技術系のカタカナ語と、(主に政治屋が)意味もなくカタカナ語にしてみた語を同じように扱っている場合がある、ということです。

    例えば「コンセンサス」なんて「合意」そのままじゃないですか。
    言い換えも何も、カタカナ語で表現する意味がそもそも無い。

    データベースなんて、今更言い換え語を使えと言われてもそっちの方が困ります。

    明らかに市民権を得つつある言葉と、冗談としか思えないようなカタカナ語とを選別するところから始めてほしいのですが、それって無理なんでしょうか。
    • by kamakama (18535) on 2004年06月30日 0時20分 (#579015)
      たぶん、「自分達が理解できないものへの拒否反応」もこういうことが行われる
      最初の動機のひとつ思うので、仕方ないかも。。。と思います。

      なんでも無節操に取り込んでしまうのが日本のよいとこだと思うんだけどなー。
      市民権というより、自然にまかせて、定着するものはするし、しないものはしないし。
      いちいちだれかに「これが標準」って決めてもらう必要がないような。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年06月30日 0時10分 (#579002)
      > 例えば「コンセンサス」なんて「合意」そのままじゃないですか。

      そんな簡単な話なら誰も苦労しない。

      合意と言うと、みんなで「これでいいよね」「いいよ」と考えを
      確認しあったようなイメージがあるけど、コンセンサスには
      暗黙の合意というニュアンスがある。なので「共感」が適当な
      場合もあると。

      goo の辞書だと「意見の一致。合意。共感」としているね。
      親コメント
    • 朝日新聞の記事で、「ツール  道具」などとなっているのを見ると、プログラムの意味のツールを「道具」に言い換えられるかよ! と思ってしまうんだけど、「中間発表」そのものでは、一応、同じ「ツール」でもいろんな分野で使われていることに配慮はされてるんですね。
      記事のような単純な表がひとり歩きすると、より多くの人が神経を逆なでされるだろうけど。

      ああっでも……実は……ツールとアプリとユーティリティって……どう違うのかわからないまま使っていたり……。
      親コメント
      • by chute (19365) on 2004年06月30日 1時03分 (#579063)
        > 「中間発表」そのものでは、一応、同じ「ツール」でもいろんな分野で使われていることに配慮はされてるんですね。

        発表資料には,次のようなことが書かれていますね.

        一口に分かりにくい外来語と言っても,個々の外来語にはそれぞれに固有の背景事
        情があり,一律に機械的な扱いができるわけではありません。実際に分かりやすい言
        葉遣いを工夫するためには,それぞれの特性をとらえた上で,言い換え語を採用する
        のがよいのか,あるいは外来語に何らかの説明を付与するのがよいのか,一つ一つき
        め細かな対応を考える必要があります。


        それについて,「場面により言い換え語を使い分ける工夫を」
        「専門的な概念を伝える場合は説明を付け加える配慮を」なんて言っています.

        こういった所を読まないで,過剰拒否反応するのもどうかと思います.
        羅列だけして面白がるだけの報道をどうにかして欲しいです.
        親コメント
  • メセナ (スコア:2, 参考になる)

    by crouton (9) on 2004年06月30日 0時42分 (#579045)
    これはもともと人名で、その人物(マエケナス)の行った所行にちなんだ意味が与えられて生まれた語だから、そのまま受け入れる、つまりカタカナのままなのが適切ですね。
    --
    "Quidquid latine dictum sit, altum videtur."
  • 言霊主義 (スコア:2, 興味深い)

    by raynux (2432) on 2004年06月30日 6時19分 (#579166)
    言霊主義が跳梁してるので、一部の言い換えは、ある種の印象操作ができる程度にしか見えない。

    アカウンタビリティー(説明責任)ひとつをとっても、結局、何を成せば、それを果たしたことになるのか。 そもそも、一体、何の「説明」なのか。 なんの為のアカウンタビリティーなのか。 そのような事柄に関してのコモンセンス(共通認識)が得られているとは思えないので、やっぱり、ただの言霊主義の粋を出ないんじゃないかと思う。

    更に、それを都合のいいように使おうとするやつらがいるような気がする。 「リテラシー」なんか、「読み書き・活用」も結構だけど、情報処理(判断)能力だろう。 本気で、ある種のリテラシー教育をすると困る人がいるんじゃないの? 他にも山ほどあるけど、Peace Keeping Operation(PKO)が平和維持活動だったり、Structural Impediment Initiative(日米構造協議)から「障壁」のような意味が抜け落ちたり、まぁ、とにかく日本語への言い換えは罠が沢山。

    もちろん、最初から日本語にある言葉を、わざわざカタカナ語にしたようなのは、元に戻してもらって結構だけど。 でも、わざわざカタカナ語にしたからには、何かしら動機があるんだろうから、実効性があるのかよくわからん。
  • by virtual (15806) on 2004年06月29日 23時31分 (#578953)
    どう言い換えるのでしょうか?
  • ボトルネック (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2004年06月29日 23時35分 (#578958)
    「ボトルネック」=「支障」は根本的に違うような…。
    どちらかというと、「足かせ」のような意味で使われますよね?
  • by Anonymous Coward on 2004年06月30日 0時21分 (#579017)
    外来語を「"カタカナにして"取り込む」("外来語のまま"ではない)というのは、ある意味で日本語の非常に優れた性質なわけでして
    無理して言い換えるよりは、カタカナが定着する方向に力を掛けた方が良さそうな気もしますけどねぇ
    もちろん、全てがそうあるべきだとは言いませんが。
    (アカウンタビリティはダメだけど、イニシアチブくらいなら良いかなとか)

    また、言い換えというのも微妙なところで、言い換えに適する語があれば、初めからその語で定着していると思うのです。
    既存の語に上手く合う物が無いから、次善の策(誰の?)として、カタカナにして取り込まれているのではないでしょうか。
    # 柔軟だよね、日本語って

    もし、どうしてもカタカナがいけないと言うのであれば、似た単語に置き換えるのではなく、的確に意味を表現するような造語でも作った方が良いんじゃないですかねぇ
    もちろん今とは時代が違いますが、明治の人は偉かった、つーことで
  • by Anonyrnous Coward (16943) on 2004年06月30日 1時17分 (#579070)
    > 2. 『日本語話し言葉コーパス』とは?
    >
    > 『日本語話し言葉コーパス』は、日本語の自発音声を大量にあつめて多くの研究用情報を付加した話し言葉研究用のデータベースであり……

    気付いてるんなら、まずそこから直せよ、とか思っちゃう。
  • by j3259 (7093) on 2004年06月30日 1時36分 (#579080) ホームページ 日記
    って言いつつも結局、漢語(古い中国語?)に置き換えてるだけ。 漢字を当てれば、本来の意味をちゃんと調べずに分かった気になるだろうけど、そんなのは弊害でしかないと思います。 概念そのものが日本に無いから横文字使ってるんだろうから。

    「公共性の高い場で使われている外来語」なんだったら、 下手に置き換えるよりも、もとの英語の意味を理解したほうがよいのでは?必要以上に横文字の buzzword 連発するのはアホっていうのは当然として。

    ブレークスルーとかコンプライアンスっていう表現が必要な場面で変な漢語をあてると、もとの概念を知ってる人間がそれを英訳しなおさなきゃいけないという誰にも得にならない状況になります。

  • by k-m-j (16374) on 2004年06月30日 2時43分 (#579123)
    これって、いわゆる歴史修正主義と同じようなメンタリティーで言葉を修正していく修正主義(リビジョニズム)の一種でしょ。

    外来語に秘められた翻訳不可能な他者の記憶を、「分かりやすく」自分達の言葉に置きかえてしまうことで、抑圧していく暴力に無自覚、、、なんて難しく言わなくても、

    国立国語研究所なんていうトンデモ研究所の名前を見ただけで、あほらしくて笑ってしまう。

    「国語」だけでも意味不明なのに、それに「国立」が付くのか。 おまえら自身がいかがわしくて、「分かりにくい」ことにさっさと気付けよ。日本の大学で「国語」なんて教えてるとこあるのか?広末が中退した何とか大学(失念)ぐらいしか、俺は知らんぞ。

    #トンデモ研究所 [kokken.go.jp]のトップページみたら、The National Institute For Japanese Languageと書いてあるが、「国語」は断じて「Japanese Language」 とは訳さんぞ。セコイ事ごまかしせずに、The National Institute for National Languageとでもして、笑いとれよ。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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