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8670 story

全長40cmの潜水艇 84

ストーリー by Oliver
スーパー魚雷 部門より

NyaNya 曰く、 "BBC NEWSの記事によると、オーストラリアの研究者が全長40センチの潜水艇「Serafina」を開発した。玩具なみの大きさながらも5000メートル(16500フィート)まで潜水可能で、方向転換や旋回も可能。船体はプラスチックで、5つのプロペラと充電池を備え、あらかじめプログラムされた動作をするようだ。通常の潜水艇よりも安く生産でき、輸送や運用でも有利な点が多いだろうと考えられている。ただ、このサイズだと海洋生物に「食べられて」しまうかもしれないとのこと。
これに小型のセンサーやカメラなどを取りつければ、調査端末としての利用価値は高そうだ。さらに遠隔操作可能のロボットアームが取りつけられれば、「海難事故での探索と救助」でも大いに役立つだろう。"

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  • by inanzu (14392) on 2004年08月02日 10時45分 (#599833) 日記
    水圧センサのところ、
    Measurable pressure: 5 psi (3.5 m diving depth)
    Maximum pressure: 20 psi (14 m diving depth)
    と書いてある。減圧装置がついてたとしても、diving depthとは書かないよね。
    長波受信装置もコイルのサイズから言ってそんなに低周波よりにはなってないし、
    そもそも基盤の部品からいって5000mの深海で使えるほど出力が大きくないように見える。

    これ、BBCが16.500ft(=約5m)の小数点をカンマと間違えたんじゃないの?

    因みに・・・船体をスラスタだけでここまで安定させる技術は
    すばらしく画期的なレベルだと思う。

    --
    いなんず[いつでも前向きでイタい]
    • by BUM (22803) on 2004年08月02日 11時57分 (#599864)

      BBCの記事には、
      The tiny submarine, no bigger than a toy, can dive to around 5,000 metres (16,500 feet), turn, somersault and perform a range of scientific tasks.
      と書かれています。

      地域によって桁の区切りにピリオドを用い、小数点にカンマを用いるところがありますが、
      この研究者はオーストラリアの方ということで、位取りにはカンマを
      用いているはずです。だからBBCの人はカンマとピリオドを間違えた、、、ということは
      ないはずです。ないと思います。はい。
      http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kokufu/math/zakkan.html

      記事の最後の方に「小さい方が耐圧を行いやすい」という文がありますから、
      小さい潜水機のメリットも色々あるようです。

      --
      飲めば飲むほど弱くなる〜
      なので最近禁酒中〜 :P
      親コメント
    • by H_Hucke (8626) on 2004年08月02日 11時36分 (#599858)
      開発チームの所属するAustralian National University [anu.edu.au]のプレスリリース? [anu.edu.au]によると

      >The team aim to develop the Serafina to be able to travel to a depth of
      >between 3000 and 5000 metres, and to be flexible enough to carry a range
      >of sensors useful in undersea exploration and oceanic monitoring.

      ということなので、5,000 m というのは開発目標のようです‥‥間違えたのかな‥‥
      親コメント
  • by maia (16220) on 2004年08月02日 5時14分 (#599734) 日記
    無人移動体は、意外と小型のものが実用的なのかも。センサーやカメラさえ機能すればね。
    #サマワに送られた無人へりも、小型のRMAX [yamaha-motor.co.jp]の自律航行型。
    #固定翼でも超小型無人機は重宝するようだ。

    積んでいるコンピュータ [anu.edu.au]は、Motorola MPC 555だ。
     The main CPU specifications:
     PowerPC core & FPU, BBC at 40 MHz (power dissipation: 1 W)
     RAM internal: 448 kB flash, 26 kB static
     RAM external: 1MB static

    基本性能 [anu.edu.au]としては、水平最高速秒速1m(時速3.6kmか)、バッテリーは3Ah、12V、平均駆動時間は2時間。
    • > 無人移動体は、意外と小型のものが実用的なのかも。センサーやカメラさえ機能すればね。

      ただ、小さいと挙動が安定しづらかったり、周囲の状況(空なら風、
      水中なら水流)に左右されやすかったり、ペイロードが小さかったりと
      困ることもあります。要は使い分けですよね。

      #小型ヘリの空撮に関わったことがあるので。
      親コメント
  • by SG152BMSK (21862) on 2004年08月02日 8時28分 (#599764)
    気になったんだけど
    この大きさだとほんとに魚程度の推進力しかないわけですよね?

    魚は潮に流されても戻る必要がないし
    食料さえあれば生きていけるけど

    この潜水艦は推進力を上回る潮の流れに
    流されたら戻ってこれませんよね?
     
    速い流れにもっていかれちゃった場合、上で待機している
    人間の方が追いかけていくってことですかね?
    なんかそれも間抜けなような…
  • 民生技術の結集ですか? (スコア:2, おもしろおかしい)

    by yatyura (11511) on 2004年08月02日 4時51分 (#599732)
    全長40cmでプラスチック製?トイザラスで売られる日も間近?
  • 集団行動 (スコア:2, 興味深い)

    by akonno (9001) on 2004年08月02日 5時53分 (#599738)
    あの大きさでロボットアームつけて救助するってのは、さすがに無理じゃないのかな。
    リンク先を読むと、単体で動くのではなく集団(school)として行動して何らかのミッションを果たすことを想定しているようですね。単体の機能も興味深いけど、どう集団行動させるかのほうが知りたい。
    • by whitedog (12102) on 2004年08月02日 9時25分 (#599781)
      ずいぶん昔の話ですが「三つ目群れつくり」ってロボットもありましたよね。

      ググって [google.com]みるとロボットの集団行動というのは研究の大きな
      テーマのひとつなんですね。リンク先の潜水ロボット(?)を見ていて機能や
      持てる可能性を考える前に、船体は塩ビパイプ、メインスラスターは
      マブチ・水中モーター(復刻・田宮製) [impress.co.jp]で作って集団行動を取る
      ロボットのモデルができたら面白いかな、と思ってしまいました。

      #研究用にはどうかわかりませんが、アレゲな子供たちを育てる自由研究の題材にはなるかも。
      #多分高いオモチャになるんだろうなぁ
      親コメント
      • by lunatic_sparc (15416) on 2004年08月02日 9時35分 (#599787)
        > ずいぶん昔の話ですが「三つ目群れつくり」ってロボットもありましたよね。

        これ、「見つめ群れつくり」じゃなかったでしたっけ。

        「相手の動きを見てよける」ってロジックが実装されてて、しばらく集団で動かしておくと、機械部分の作動速度のばらつきから「動作の速い個体が遅い個体の後ろに回る形で群れを作る」って行動が見られるってヤツですよね。
        親コメント
      • by ken-1 (4041) on 2004年08月02日 18時08分 (#600003)
        > ググって [google.com]みるとロボットの集団行動というのは研究の大きな
        > テーマのひとつなんですね。

        説明しよう!

        国分寺付近の某プロダクション [tatsunoko.co.jp]には、
        詳しい人がいるかもですよ。

        # ヒゲ生やした女子高生好きのおじさんとか。
        親コメント
  • 小型、安価に大量生産可能
    とあるが、海難救助で必要だと思われる馬力が足りなさそう。
    しかし、出力を確保するために大型化するとメリットが損なわれる。

    となると、群れという形で機能させてみるというのも今後の
    発展の方向性として”アリ”かな?と思います。
    自律分散的に群体で行動し、タンカーの座礁にも対応できるようにとか。

    #海洋生物に対抗する機能も備え、スイミー化する予感・・・
  • by madcrown (15492) on 2004年08月02日 7時00分 (#599744) 日記
    「遠隔操作可能な」アームは難しいのでしょう、それができるのなら、きっと操縦自体が遠隔操作になるでしょうから。
    といって、「予めプログラミングされた動作をする」アームでは意味ないでしょうし・・・

    やはり救助では調査だけやってもらって、実作業は別な方法が吉のような気がします。
    --
    なんかもう、いろいろバテバテなんですけど。
  • by Ypacarai (20383) on 2004年08月02日 7時19分 (#599748) 日記
    人の乗らないこんな小さな機械に艇とかボートという呼び名は付ける物じゃないと思う。たとい英語で"submersible"とか"submarine"と呼ぼうとも。
  • by Yuryu (19524) on 2004年08月02日 8時09分 (#599759) ホームページ
    これでまた某SFの世界に一歩近づきますね!

    #stand alone complexがanimaxで放映されるのでID
    • by SteppingWind (2654) on 2004年08月02日 11時13分 (#599847)

      というか, その自律制御の部分が最大の難関だと思うのですが.

      何と言っても水深数1000mでは全ての電磁波通信は無効. 超音波通信は数秒以上のタイムラグがある上に絶対的なデータ量が少ない. さらに水温分布その他でまともに届くかどうか不安定. 確実なのは有線だけど, 大きさ40cm程度では引っ張るだけの力が出ない.

      となると自律制御しか方法は無いわけで, そこの開発がこうした小型海洋ロボットのキモでしょう. 日本にも似たような(ちょっと大きいけど)ロボットの開発プロジェクト [u-tokyo.ac.jp]がいくつかあるみたいで, 参考までに.

      でもリンク先のページを見たけど, 40cmの潜水艇の本体自体には耐圧能力が全く無さそうだし, 制御基板にも放熱器なんかが付いてるから樹脂封止するつもりも無いですよね? とすると, 潜水深度はせいぜい数10m. 多分100mは持たないんじゃないかな? 大体, ページのどこにも潜水深度のことは書かれていないし.

      親コメント
  • クストーがまだ生きてたらどんな映像を見せてくれたでしょうか、エンタテイメントの分野でも活躍しそうな気がします。
  • by rakkatan (20694) on 2004年08月02日 9時31分 (#599785)
    「海難事故での探索と救助」といえば、 あやむらさん [ayamura.org]は その後 [qab.co.jp] どうなったのでしょう?
  • by RX-178 (2626) on 2004年08月02日 10時02分 (#599802)
    この写真 [bbc.co.uk]見る限りそんなにすごいものに見えないです。
    塩ビのトイに、アクリルのふたつけて
    モーターの回りはポリパテで削り出し

    だって、色がそのままと言うか…
  • by silphe (8657) on 2004年08月02日 11時30分 (#599855)
    無理だろ。アメリカの攻撃型(ロサンゼルス級)でも400-600m、
    船殻の厚み高張力鋼75mm。これが開放型で、、、といったってモータやコンピュータの部品がその水圧に耐えて機能するとは思えん。
    これが4mくらいのサイズだったら深海探査艇もあるしほんとっぽいんだけど。誤訳かジョークじゃない?
    • さぶまりん (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年08月02日 13時51分 (#599916)
      何か新しい技術を使っているのでは?
      何年か後に特許が公開されると思いますよ。
      親コメント
    • by Dosa (17200) on 2004年08月02日 18時18分 (#600008) 日記
          これが4mくらいのサイズだったら深海探査艇もあるしほんとっぽいんだけど

      むしろ40cmほどのサイズだから単純な構造で水深5000mを目指せるのではないでしょうか.一般に同じ素材・構造でもスケールが小さいほど強度は高まるはずですから.
      親コメント
    • by kaityo (16162) on 2004年08月02日 18時33分 (#600016)
      他のツリーにもありますが、5mの間違いのようですね。
      「こんなマシンが5kmの水圧に耐えられるはずが無い」
      というのは至極まっとうな感覚だと思います。

      今回の件はともかく、 ピッチャーの投げた玉が音速を超えるような
      レポートとかを見ると、何かを発表する前にちょっと
      物理的に考えて欲しいなぁ、と思ったりもします。
      親コメント
    • by Pegana (22190) on 2004年08月02日 21時52分 (#600133) 日記
      おっしゃることごもっともなのですが、ロサンゼルス級などの潜水艦は深く潜ることが目的ではなく、相手に発見されない程度の深度を自力で長期間航行するためのものです。
      潜水深度の例としてはあまり適当ではないかと。

      全長4mくらいのサイズで、5,000m潜れる無人探査機は結構ある [jamstec.go.jp]ので、いまさらニュースにもならないと思いますよ。
      親コメント
  • by Elbereth (17793) on 2004年08月02日 13時01分 (#599893)
    学校のプール程度の場所で、各20台ずつくらいのチームで戦う
    sub-one 希望。
  • 長波のアンテナモデュール [anu.edu.au]がついていると言うことは、せいぜい数十メートルの深度しか潜れないのでは?
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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