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米国連邦控訴裁判所:ファイル共有ソフトの提供者に著作権侵害の責任なし 220

ストーリー by Oliver
ベータマックス訴訟を思い出せ 部門より

Futaro 曰く、 " Hot Wired Japan の記事によれば、米国の連邦控訴裁判所が「P2Pソフトウエアやサービスの存在は合法である」との判断を下した。当たり前といえばあまりに当たり前なことだが、この記事の中で注目すべきは、その裁判官の警告だ。今回の裁定でトーマス裁判官は、「なにもかも著作権違反の影響とする見解が急激に範囲を広げている」と警告を発している。 著作権法とはもともとなんのためにあったのか?という本質的な議論から、今の状況は問題である、という問題提起がされている。
日本の警察等々も、最近の風潮である「なんでも米国のマネがいいのさ!」という流れに沿って、これを参考にすると良いのではないだろうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 9時36分 (#609004)
    今回の話は著作物無許可配布の是非ではなく
    それを可能にするp2pソフトウェアなど自体の社会的責任の話。

    最初にこう明言しとかないとミョーにひねた見方する人が出そうだけど、
    現実的に見れば、それを分類したところで著作者にとって何の意味がある?
    という疑問はあります。

    著作物の無許可配布は罪である。しかしそれを促進するツール自体に罪はない。
    じゃあ、Winnyのようにユーザーの匿名性を保護するツールでもって行われる
    無許可配布は誰がどう取り締まるのか。この問題に明確な指針を示せない限り、
    今回の話は机上の空論でしょう。
    だからp2p技術自体にやつあたりしていいか、といえば、それもまた問題なのですが。

    以下はひとりごとになるけど、
    某アーティストが自分のCDのイントロに、古いスタンダードナンバーを使おうとしたら
    著作権で引っ掛かり、莫大な金払ってその曲の版権ごと買い上げたって話がアメリカでありました。
    逆に、リスペクトするアーティストの曲をサンプリングして使いたいと
    著作者であるアーティストに頭を下げ、まるきり無料で使わせてもらったなんて話も聞かれます。
    他にも、日本のアマチュア劇団が既成の脚本を上演する際、これは通例として
    脚本の作者に連絡をとるそうです。当たり前のことだそうです。

    新しい芸術のかたちとしてサンプリングとかを挙げ、その自由を著作権がらみで云々する人がいるみたいだけど、
    好きな曲、好きな作品をとりあげるのなら、その作者と良好な関係を持ちたいと思うのが人情ではありませんかね?
    そこにナントカ産業とかが混じるから話がキナ臭くなるだけで。
    本気でそう思うなら、現行法がどうこう言う前にまず、
    アーティストサイドにコンタクトを取ってみてはいかがですか?
    • Re:またこういう話か (スコア:3, おもしろおかしい)

      by G7 (3009) on 2004年08月22日 9時55分 (#609008)
      >新しい芸術のかたちとしてサンプリングとかを挙げ、その自由を著作権がらみで云々する人がいるみたいだけど、
      >好きな曲、好きな作品をとりあげるのなら、その作者と良好な関係を持ちたいと思うのが人情ではありませんかね?

      嫌いな作品を取り上げるなら、その作者と険悪な関係を保つほうがいい…のだろうか?(^^;

      #世の中は、好意のリンクばかりじゃなく、抗議のリンクだって、有って良いわけなのでG7

      というか、とりあえず好きか嫌いかはどうでもいいんですよね。
      また、関係も良好かどうかはどうでもいい。

      かといって無関係にヤられたら嫌だっていう人々はどうやら居るようで。

      じゃあどこに線引きがあるんだ?って言ったら、結局は例の法律なのでしょうね。

      >そこにナントカ産業とかが混じるから話がキナ臭くなるだけで。
      >本気でそう思うなら、現行法がどうこう言う前にまず、
      >アーティストサイドにコンタクトを取ってみてはいかがですか?

      余談になりますが、
      Webサイトで多数見かけるクリエータ気取りの人々(実力の如何はさておき)は、
      「良好な関係」に拘るようですね。
      つまり、自分が100%(!)気に入った使途にのみ使われる、ってことに拘る。

      「許可無き転載/使用は禁止します」というフレーズを自サイトに書く人のうち、
      何人が本気でそれを必要と感じていて、
      かつ更にその中の何人がそれを本当に必要とする人なんだろう?と
      しばしば思います。

      最悪、「禁止します」の一言を添えることが、クリエータ気取りの勲章として
      機能してしまってるんじゃないか?という不安が、あります。

      あー。つまりですね、
      人情は人情で、イタタタタなことも有るわけで、つまり、
      人情だって「あて」にしないほうが良さそうなこともあるわけで、
      結局、
      これ使っておけば安泰といえるような「基準」なんてものは
      無いのではないか?という気がしています。
      法律にせよ人情にせよ、ね。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 12時01分 (#609048)
        おおかた同意。て、自分へのツッコミに同意するのもどうかと思いますが(^^;
        ただ私の場合、「良好な関係->仲間意識->閉鎖的なつまらんシーン」
        なクリエーター?たち以上に
        インターネットには世界のすべてが入っている、みたいなカンチガイや
        チェ・ゲバラのポスター貼っただけで革命家きどりになれちゃう連中の「現実感のなさ->アイタタタ」
        の方が気になるんで。トシのせいと言われればそうですがね。
        リアルタイムで、あとには残らないはずの「演奏」が、PCに入っちゃうとただのファイルになるという
        感触のズレがなければ、そもそも音楽ファイル共有の問題自体起らないと思うんですわ。
        だからすでに操作する者に何の害もない「ファイル」で安心する前に、
        実際それが生まれるところの空気は知っていた方がいい。行ってみろ、会ってみろ。
        みたいなこというと、最近じゃオヤジ扱いなんですがね、、、

        ところで、「基準」はありますよ。受け手が「おお!」と思えば作品は勝ちです。
        その国その時代の文化土壌とどれだけ合わない作品だろうと、
        受け手に「おお!」と思わせれば勝ちです。
        逆にどれだけ「論理?」がしっかりしてようと、時代に合っていようと、
        つまんなきゃペケ。
        これまでさまさまな異端が、そうやってメインストリームに殴り込んでいった。
        つうかそういうものであって欲しい。「作品」と呼ばれるものは。
        親コメント
        • by maruA2 (12520) on 2004年08月22日 14時39分 (#609113)
          >実際それが生まれるところの空気は知っていた方がいい。行ってみろ、会ってみろ。
          >みたいなこというと、最近じゃオヤジ扱いなんですがね、、、

          逆に利用者のコンテンツ産業への不満ってのもある訳で。
          皆が不満を抱えながらもバランスを取ろう、というのが問題の本質なので現場を知れ、だと堂々巡りになっちゃうんじゃないでしょうか。

          >ところで、「基準」はありますよ。受け手が「おお!」と思えば作品は勝ちです。

          利用者側は刑事罰を受けるリスクも抱えているのですから、もっと「ルール」と呼べるような基準を望んでいると思います
          親コメント
    • Re:またこういう話か (スコア:2, すばらしい洞察)

      by L.Entis (21733) on 2004年08月22日 9時56分 (#609009) ホームページ 日記
      > アーティストサイドにコンタクトを取ってみてはいかがですか?

      アーティストサイドというのは、芸術家本人ですか? 本人じゃない団体ですか?
      日本では多くの場合、芸術家本人の許諾だけではなんともならない場合が多いような…

      > 某アーティストが自分のCDのイントロに、古いスタンダードナンバーを使おうとしたら

      まさしくこういうコトが起こりそうなくらいにね。(^^:
      親コメント
      • Re:またこういう話か (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2004年08月22日 10時08分 (#609014)

        日本では多くの場合、芸術家本人の許諾だけではなんともならない

        アメリカではレス元のように著作権者の許可さえもらえればOKという「誰にでもわかりやすく、著作権者とも良好な関係を保ちやすい」仕組みになっていますが、日本の場合はJで始まる某団体が事実上独占的に管理してしまっているので、許可する場合にも不許可の場合にも双方が納得いかない結果になることが往々にしてあります。

        私の知る限りでは、一つは著作権者は喜んでOKしたのに某団体が拒否した例と、もう一つは著作権者が嫌がっているにもかかわらず(楽曲の元々のイメージを損なうという理由から)某団体が無理矢理押し通してしまった例を聞いたことがあります。

        いずれの場合も著作権者の意見は最初から無視されてしまっていて、某Jで始まる団体の許可如何が全てであるという本末転倒な結果になってしまいました。

        日本の著作権制度は「お上の許認可利権」であって「著作権者を守る制度」ではないんですよね。。。

        親コメント
        • by Tak.M (6722) on 2004年08月22日 10時36分 (#609022)
          著作物は音楽だけじゃありませんよ?

          著作物の1つである音楽だけを例にとって、
          あるいは、日本で著作物を管理する団体の 1 つである JASRAC だけを例にとって、
          著作権制度云々まで話を広げるのはまずいでしょう。

          # 音楽に限って言えば、著作権者が JASRAC に加盟しないという選択肢もあるわけで。
          親コメント
        • by Ypacarai (20383) on 2004年08月22日 12時34分 (#609067) 日記
          「Jで始まる某団体」なんて書き方に何の意味があるの?
          ちゃんとJASRACと書くか、むしろ「著作権やくざ」と書くとかして欲しい。
          親コメント

    • 著作物の無許可配布は罪である。しかしそれを促進するツール自体に罪はない。じゃあ、Winnyのようにユーザーの匿名性を保護するツールでもって行われる無許可配布は誰がどう取り締まるのか。この問題に明確な指針を示せない限り、今回の話は机上の空論でしょう。
      取り締まれない。それで終わりのはず。取り締まれないからといって、超法規的なことが認められるわけはありません。

      クラブでドラッグが流通してるから経営者を逮捕するとか、雀荘で掛けが行われているから店主を逮捕するとか、そんな話は全然聞かないのに、P2Pだけはなぜか真剣に議論されているのはこっけいです。

      P2P協会でも作って警察の天下りでも受けてみますか。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 8時11分 (#608975)
    多分winny事件を受けてのタレコミナンだろうけど、特に参考にもならないでしょうね。
    京都府警の起訴理由は「違法コピーを煽ってP2Pソフトを配ったこと」がメインなんだから。
    別に作ったことをとがめられてるわけでもなく、配布したことだけをとがめてるわけでもない。

    まあそれ以前に海外の判例なんてねって話にもなるけどね。

    しかし頭の悪そうなタレコミだ。
    • by kkano (7357) on 2004年08月22日 15時20分 (#609135)
      米国では王道な方法で普通に戦って、常識的な判決を取ったという事例でしょう。切込隊長 [ruitomo.com]曰く、
       で、今回の事件で辞めて欲しいのは馬鹿が周囲で騒いで、しかもその騒ぎ方が明らかにつまんない内容だったりすると、支援どころか足を引っ張る結果になってしまいそうで怖い。馬鹿が「自由なコンテンツの流通というネットの思想を実現した金子氏を守れ」とか言い始めると、勝てる裁判も勝てないし、余計な判例が出てそれ以降の問題が山積することになってしまう。

      「著作権の本質とは何か」といった、社会に衝撃を与えるような身に余る革新的判決を要求せずに、過去の判例を元に淡々と裁判を勧めればいいかと思います。
      親コメント
  • 正直どっちでもいい。

    ファイル共有ソフトを利用して、自分に著作権や利用許可のないコンテンツを不特定の外部に配布する行為が、合法なのかどうか、がこの問題の本質なのではないでしょうか。

    #2ゲットよけに ID
    • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 9時47分 (#609007)
      合法かどうかが本質なんてのが「自分は考えない、お上が考える」ってやつの典型だよね。 コピーのコストがほとんど0になり、著作物を広めることと、そこから著作者が利益を得る手法が多様化している中で、「コピーできなくすることで著作を物化」する手法が陳腐になっているってのが原因だろ? そして、その解決が「コピーできなくする」に固執することではあり得ないのは自明。 その著作物が文化的にどういう貢献をしたのかを評価することにより、著作者へのリターンが決まるべきだろ? 著作物に自信のない奴、著作物の質に関係なく売れれば良いと思っている奴らだけが「中身を見ないで買うこと」が正当だと思っているのさ。
      親コメント
      • by igrs (23684) on 2004年08月22日 14時56分 (#609122)
        >その著作物が文化的にどういう貢献をしたのかを評価することにより、著作者へのリターンが決まるべきだろ?
        それをどうやって定量的に評価するの? 評価できたとして、著作者へのリターン
        ってのはどうやって保証する?
        #どこかの評価機関が認定するのだろうか?それって権威主義的でやな感じ。
        親コメント
        • >>その著作物が文化的にどういう貢献をしたのかを評価することにより、著作者へのリターンが決まるべきだろ?
          >それをどうやって定量的に評価するの? 評価できたとして、著作者へのリターン
          >ってのはどうやって保証する?

          そもそも何かの基準で定量的に判断できるわけがないという前提もありますよ。
          評価は著作物の受益者によって決められるわけですから。
          今も決まってないではないですか。定量的な著作権の値段。
          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 7時58分 (#608973)
      ズレていませんか?

      ”ファイル共有ソフトを利用して、自分に著作権や利用許可のないコンテンツを不特定の外部に配布する行為”はアメリカでも日本でも非合法です。

      ”自分に著作権や利用許可のないコンテンツを不特定の外部に配布することにも使えるファイル共有ソフトを開発、運用すること”は合法だという判断をしたということでしょう。
      親コメント
      • 問題の本質は、道具の開発者に罪はない
        ということでしょう。
        親コメント
  • 「著作権」というキーワードが出てくるたびに思うのですが、どうも本質的な「著作者の権利」の観点での議論があまりなされていないのではと感じます。

    そういう意味では#609004 [srad.jp]の最終段の議論などは、何が重要なのかがきちんと押さえられていて良いと思いました。尊重すべきは法律ではなく、著作という創造活動であるということは常に意識する必要があると思います。

    • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 11時45分 (#609043)
      「著作権」なのに中間業者の力が著作者よりも強いから変に感じる
      のだからいっそのこと権利の名前の方を変えてしまうのはどうか。

      実情は変わらなくても違和感だけは払拭できる気がするぞ。
      親コメント
  • by SG152BMSK (21862) on 2004年08月22日 11時11分 (#609040)
    これは良い判例だと思います。
    P2Pソフトの存在自体は罰せられるものではないとすることで、
    P2Pソフトの存在を消し去ることは出来なくなる。
     
    ゴキブリのように発生するP2Pソフト、そしてそれにたかるユーザー。
    どんなに必死に取り締まろうと、著作権違反者を消し去ることは無理です。
    違法コピー防止プロテクトだって、いくら新しいものを出しても
    一晩二晩で破られてしまいます。
    そもそもアナログコピーという逃げ道はふさげません。
     
    結局コンテンツ提供者は、
    “コンテンツを安くする”
    “コンテンツを手に入りやすくする”
    という解決しかできなくなります。
    そしてこれは私たち消費者が望んでいることなのです。
    • by unchikun (14429) on 2004年08月22日 12時18分 (#609058)
      2P2ソフトの存在自体は罰せられるものではないとは私も思うけど、
      コンテンツ提供者には、
      “コンテンツを作らない”
      “コンテンツを世に出さない”
      という方法もあるよ。

      別に著作物を作らなければ食べて行けない、という社会でもないしね。
      本屋やCDショップなどがなくても、食うには困らんでしょ?
      親コメント
      • by SG152BMSK (21862) on 2004年08月22日 12時32分 (#609065)
        >別に著作物を作らなければ食べて行けない、という社会でもないしね。
        >本屋やCDショップなどがなくても、食うには困らんでしょ?
         
        買う側は我慢すれば済みますが、売る側は困るでしょう
        いまそういう職業に就いている人が全員路頭に迷いますがな…
        本屋やCDショップの店員、アーティストやメーカーの従業員は
        全員殺しますか?

        冗談とは思いますが、ID出して書く意見ではないのでは?
        笑いも取れない皮肉を書くときはACにしましょうよ。
        親コメント
        • by dorifer (514) on 2004年08月22日 16時23分 (#609163) 日記
          >買う側は我慢すれば済みますが、売る側は困るでしょう
          >いまそういう職業に就いている人が全員路頭に迷いますがな…

          いや、他の仕事をすれば良いのだと思いますが。
          --
          IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
          親コメント
        • by unchikun (14429) on 2004年08月22日 17時25分 (#609202)
          >買う側は我慢すれば済みますが、売る側は困るでしょう
          >いまそういう職業に就いている人が全員路頭に迷いますがな…

           どのみち、電子出版やiTMSのようなものが彼らの仕事を奪います。
          まあ全滅ということはないかもしれないけど。
           貸本屋さんなんて最近少ないでしょ?
           時代に乗り切れない人達はいやでも転職するか、店をたたむしかないです。
          親コメント
    • by monaoh (12125) on 2004年08月22日 15時00分 (#609125)

      そもそもアナログコピーという逃げ道はふさげません。

      一応アナログコピーを防ごうという試み [cnet.com]はあるみたいですよ。 どのくらい強いプロテクトなのか、現状不明ですけれど。

      親コメント
  • by one-one (17888) on 2004年08月22日 14時11分 (#609096) 日記

    こういうの [cnet.com]は勘弁してください.

  • お約束 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2004年08月22日 15時27分 (#609141)
    サイバー法学者ローレンス・レッシグ教授のブログ [cnet.com]より、
    ゲストのWu教授による分析 Groksterの勝利 [cnet.com]。

    ちょっと引用。
    事実ソフトウェア会社側は、本ソフトウェア上で自分の作品が流通することを許可している者、あるいはパブリックドメイン作品の配布に本ソフトウェアを使用している者から寄せられた多数の証言を提出した。[P2P音楽流通で成功した著名バンドwilcoの例]。
    とか
    「新技術の登場は常に旧マーケットにとって、特に既存の流通機構を通じて作品を売る著作権保有者にとって混乱をもたらす」。長期的に見て、レコード業界が打撃を受けることは問題だろうか? 大した問題ではない、と法廷は示唆する:「時間と市場の力が利害に均衡をもたらすことは歴史が示している。新技術が自動ピアノであろうと、コピー機、テープレコーダ、ビデオレコーダ、パーソナルコンピュータ、カラオケマシン、あるいはMP3プレーヤであろうと。」

    そして
    もし著作権侵害を止めることができるネットワークをわけなく構築できるのなら、Groksterは法を「すり抜け」ようとしている、あるいは寄与している著作権侵害について「意図的に目を閉ざして」いることの責任を問われないだろうか?
  • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 16時01分 (#609151)
    書籍のコピーって、よほど高価な本や貴重な本、あまり発行部数が多くないので仕方なくコピー(学術関連に多いけれども)、という一部の例外を除けば、あまり一般的に見るものじゃない。なぜかと言うと、コピーするよりも買ったほうが安いから。

    大衆にあまねく行き渡らせることを目的とした著作物については、それなりの価格であれば、みんな「コピー」という違法行為に対するリアクションを受けるリスクを考え、また、アーティストへの感謝の気持ちもあるから、ちゃんと買うもの。

    業者の都合で高止まりしている価格が一番の問題。高止まりさせるために著作権法が使われていると言ってもよい。

    それをiTunesが証明した、と言っても良いと思うけどな。

    利益率と売り上げ高しか考えていないから、著作権法の使い方がおかしな方向に行ってしまう。判事の言うことはもっともだと思う。
    • by Anonymous Coward on 2004年08月22日 16時24分 (#609165)
      えーと、もとACさんの論旨とは関係なく、参考として。
      >あまり一般的に見るものじゃない。なぜかと言うと、コピーするよりも買ったほうが安いから。

      個人で紙にコピーするのは確かに高いけど、いまは紙の本をスキャンしたデータがやりとりされていて、手に入れる分にはほとんど無料です。

      英語圏ではbookwarezといって、ある程度以上ポピュラーだったりインタネット文化に近い読者層だったりする本は大抵OCRされたテキストデータですぐに出まわります。

      日本でも漫画本などはジャンルにもよりますが一般書店で売れているようなものはほとんどスキャンされて出まわります。へたすると発売前に。

      300いくらの漫画本や雑誌であっても、誰かが一度スキャンする手間をかければ無数に複製が流通するので普通にコピーされています。

      著作権侵害は犯罪としてちゃんと取り締まるのを前提とした上で、新技術を妨害したり著作権法を変えてまで利益確保してる暇があったら市場で努力しろ、という点をなんら否定するものではございません。
      親コメント
  • by dorifer (514) on 2004年08月22日 16時30分 (#609172) 日記
    SFは良く「もし、このまま続けば」という風刺をやりますが、限りなく
    増長した著作権者を取り上げた作品ってありましたかね。

    - 著作権が切れた作品を鑑賞することが犯罪になった未来
    - 「音楽税」が徴収される未来
    - 同じ音楽を規定回数以上聴くことが犯罪となった未来
    - 許可なく歌うことが禁止された未来
    - 著作権貴族が「持てる者」、それ以外が「持たざる者」となった未来

    いろいろネタはありそうですが。
    --
    IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
typodupeerror

Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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