Top500 ProjectでIBMが首位を奪還 39
ストーリー by mhatta
記録は破るためにある 部門より
記録は破るためにある 部門より
Anonymous Component曰く、"
ABC News(AP電)が、スーパー・コンピュータのTop500 Projectで、
IBM社のBlue Gene/L Systemが世界一の座を3年ぶりに奪還した事を伝えています。
公式記録は70.72テラフロップです。
2位はSilicon Graphics社のColumbiaで51.87テラフロップ、
前回までTOPを維持していた日本の地球シミュレータの順位は
3位に後退しています。
IBMのスポークスマンは、Blue Gene/L Systemが達成した速度ではなく、
前回まで首位に立っていた地球シミュレータに比べて、
同能力で消費する電力が60分の1で有る事、必要とされる設置面積が13分の1で有る事、構築費用が安い事などを強調しています。"
長く使うものなんだから (スコア:2, 参考になる)
コンピュータの設備投資に金がかかるのはわかるけど、ランニングコストに金がかかるって分かってないって、人間が上に多すぎ。
Re:長く使うものなんだから (スコア:2, 参考になる)
でIBMのマシンはその1/60だからかなりお安くなるようです
Re:長く使うものなんだから (スコア:1)
むしろ効いてくるのは人件費では?
これだけCPU数, より正確にはCPUを駆動するレギュレータ等も含めた単位システム数が増えてくると, 大昔の真空管式コンピュータに引けを取らないメンテナンス工数が持っていかれるような気がします.
やっと抜けたんだね (スコア:2, おもしろおかしい)
地球シミュレータもおつかれさん。
Re:やっと抜けたんだね (スコア:1)
なんかその言い方だと、抜かれたらもうお役御免みたいな感じがしますが、実際はまだまだ働きつづけるんですよね。
Re:やっと抜けたんだね (スコア:1)
Re:やっと抜けたんだね (スコア:0)
NECも5年は追いつかれないと豪語してたような記憶があります。
それから考えると、たった2年半で、しかもダブルスコアに近い性能で抜かれたわけですから、アメリカの底力というか意地を見せつけられた感じですね。
はたして、日本が再逆転する日はやってくるのだろうか・・・
Re:やっと抜けたんだね (スコア:0)
Re:やっと抜けたんだね (スコア:0)
Re:やっと抜けたんだね (スコア:2)
意外と低クロック (スコア:1)
TOP500サイトのdetail見てたら、0.7 GHz PowerPC 440 ってありますね。
意外と低クロックなんですね。メモリも、DDR-SDRMとかみたいだし。
プロセッサ数は30000を越えてるので、数とバックプレーンの低レイテンシで勝負ってことなんでしょうか?
リニアに性能があがるとすれば、最終の60000プロセッサ越えで、
100TFlopsは、十分可能な感じです。
# これだけプロセッサが多いと、どうやって故障時の交換どうやるんだろう。
# CPUとかもHOTSWAP可能なのかな?
waku (-o_o), 今年こそ痩せるといいな。
Re:意外と低クロック (スコア:5, 参考になる)
PCWeb [mycom.co.jp]にも記事が載ってますが、PowerPC440は組込でおなじみのプロセッサで、スカラ部分単体では550Mhz動作時に1000ドライストーンMIPSの速度が出て、BookE PowerPCアーキテクチャ基準の32bitプロセッサとして0.15μm銅配線CMOSプロセス(SA-27E)で提供されています。ASICでは550Mhzが限界ですが、おそらくこれを再設計して700Mhz動作くらいにしたものが、BlueGene/LのCellに使われてるヤツだと思います。これ自体を見ると確かに低クロックです(漏れのメインPCより高クロックだけど)
ただし、BlueGene/LのCell [mycom.co.jp]はPowerPC440を中心に、浮動小数点演算用の高速FPUとL1、L2キャッシュ、2個のスカラコアが共有するシェアードSRAMバッファ、L3キャッシュ、4MBのEDRAM、DRAMコントローラーが集積され、それぞれが極めて広帯域のバスで接続されています。それで、ダイあたりのピーク性能が5.6GFlops
これを極めて大量に並列化させたのが、BlueGene/Lの全体です。もちろん、BlueGene計画のCellの設計場面では、大量のプロセッサの中で故障したものを自動的に切り離したりして、全体の演算に影響を与えない技術の開発(Procect eLizaなんかもうそうだけど)も入っていたりするので、/Lにも採用されてるんじゃないかと思ったり
#!酔!
Re:意外と低クロック (スコア:1)
なるほど、いろいろ工夫してあるのですねー。
これで、完成形になったらどこまで性能が上がるやら。
日本も、地球シミュレータの次期モデルを出すのかわかりませんが、
出すとすれば、100TFLOPSオーバーを目指さないと厳しそうですね。
# もっとも、TOP500に入ることにどれだけの意味があるかは人(国、研究機関)それぞれと思いますが。
waku (-o_o), 今年こそ痩せるといいな。
Re:意外と低クロック (スコア:1)
入ってるのは PowerPC が載ってるからなのかな?
Apple: Earth Simulator, G5 Cluster Drop In 'Top 500' List [slashdot.org]
There is no restriction on the problem size. (スコア:1, 参考になる)
ということは、Cellについては4MBのL3キャッシュの性能を、ESについてはメインメモリの性能を測って、さあどっちが速いんだと議論しているようなものですね。これは、PS2とPentium4との比較に似てませんか。
いえいえ、BlueGeneの性能がPS2並などと言ってるわけではありませんよ。
Re:意外と低クロック (スコア:0)
Re:意外と低クロック (スコア:0)
Re:プロセッサが多いと、どうやって故障時の交換 (スコア:2, 興味深い)
セールス (スコア:1)
ってスポークスマンと言うよりセールスマンのような発言ですね
ますけ商店って何。
Re:セールス (スコア:0)
なんか不思議な反応に驚く。
コンピューターは所詮商品なので、当然のコメントのように感じるから。
それよりも、
10位以内
日本 スペイン 1
アメリカ8
50位以内
イスラエル サウジアラビア スペイン フランス 1
中国 ドイツ 2
Re:セールス (スコア:0)
> サウジアラビアやイスラエルのメーカーもかあ、とか
これはスペインの研究所がIBMのBladeCenterを購入したものなので
スペインの一社ではないよ。
4 Barcelona Supercomputer Center
Spain/2004 MareNostrum
eServer BladeCenter JS20 (PowerPC970 2.2 GHz), Myrine
Blue Gene/L Systemの方が天気予報があたる? (スコア:0)
単純に考えてみたら (スコア:1)
Re:単純に考えてみたら (スコア:0)
Re:単純に考えてみたら (スコア:1)
FSB800Mzのものが6.4GB/s [impress.co.jp]だから圧倒的な差に見えるけど地球
シミュレータは演算装置8台共有だからどうなんでしょうか?
Re:単純に考えてみたら (スコア:0)
とのことで、1AP(ベクトル型計算プロセッサ)あたりが32GBです。
Re:単純に考えてみたら (スコア:0)
AthlonとPen4もそうだし.
Re:単純に考えてみたら (スコア:0)
1. PowerPC970---5.5~5.7
2. SGI---5.11
3. Itanium2---4.87
4. Power4---4.11
5. Xeon---3.93
実際のCPUのスピードとの関連は?
SGI (スコア:1)
#MIPSのどれかというのもあるけど
Re:SGI (スコア:0)
あと、MIPSはSGIから離れたような。
逆にLinpack専用機が出るのはいつか? (スコア:1)
こうなると, そろそろハード的にLinpackに特化したマシンが出てきてもおかしくないような気がします. 実用という観点では全く無意味なんですが, 技術的な興味とか広告塔とかの目的ならありなのかな? ということで.
そういえば昔, 特定のベンチでのみ高性能を出すようにしたCPUなんてのもありましたね.
Re:逆にLinpack専用機が出るのはいつか? (スコア:0)
あと、特定のベンチで高スコアを出すようにしたGPU [google.com]とか
#で、それをつんだ
本来の目的? (スコア:0)
Re:本来の目的? (スコア:0)
要は天候のシミュレーションなんかをする場合でもBlue Geneの方がpeak性能が高いのかな?と思ったので。
#説明不足でしたね、少し反省。
Re:Blue Gene/L Systemの方が天気予報があたる? (スコア:0)
結果が早く出るだけの話で。
#こんな規模のシミュレーションが移植できるものか、
#できても全く同じ結果が得られるものか、よく知らないけど
Re:Blue Gene/L Systemの方が天気予報があたる? (スコア:0)
全体でシミュレーションした方が予報の精度はあがるはずだし、
メッシュを細かくしたほうが精度はあがるし。
一方でそうするとより大きな計算量が要求されるわけで、
時間がかかりすぎると予想じゃなくな
Re:Blue Gene/L Systemの方が天気予報があたる? (スコア:0)
単純に分解能向上=精度向上とはいかないのだそうで。
もちろん、その辺を含めた「シミュレーションの改善」を図る上で、
速度が大きなアドバンテージとなることは間違いありませんが。
参考 (スコア:0)
# 地球シミュレータが無かったときに対して、何か新発見があったかどうかは分からないけど。