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日の丸無人機、NASAが宇宙ステーションの物資輸送へ 51

ストーリー by yoosee
日本からの翼 部門より

keybordist 曰く、 "読売on-lineの報じるところによると、 日本で開発中の国際宇宙ステーション補給機HTVをスペースシャトルの後継として米国の物資輸送に利用する方向で検討されていることが、明らかになった。
HTVの搭載量はおおよそ6~7tであり、プログレスの2.5tを大きく上回る事から、 今後、宇宙ステーションへの物資輸送の標準の座をHTVが射止めるであろう事は想像に難く無い。 今回のニュースが今後の日本の宇宙開発における一筋の光明となる事と期待したい。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • #候補としてはHTVだけではなく、ESAのATV [esa.int]もあるはずなんですよね。

    これからCEVを作らなければならないアメリカには、輸送機を作る余力はありません。そこで新しい宇宙計画の中で、アメリカは"今までの国際協力の範囲内で"ISSへの輸送をSoyuzとATVに任せる、というように明言しています。これはHTVにも適用されるでしょう。つまり、日本がHTVをH-IIで打ち上げる限り、完全な持ち出し以外で予算が増えるということはないはずです。本来なら、打ち上げの代わりに滞在要員や主導する実験を増やしてもらうなりしてもらわなきゃならないんですが。

    とはいうものの量産効果やスピンオフもあるし、International Launch Servicesなどの企業がアメリカから補給ミッションを請け負ってHTVを調達するのであれば、予算の問題は関係ないでしょう。
    問題は、それらの企業にとってHTVが魅力のある商品になれるかどうかです。
    HTVはエンジンと違って、平和利用に関する縛りは関係なさそうですが、今までを見ていると契約前に一悶着あるかもしれません。それによって遅れが出るというのは、民間企業にとっては避けたい話でしょう。今のうちにすばやく対応がとれる態勢作りを始めてほしいものです。
  • by Francis (12546) on 2004年11月14日 11時20分 (#652405) ホームページ 日記
    何がめでたいって、採用されそうかもということではなく、
    日本なのに検討対象になれたことが。

    これでいっぱい作られれば
    宇宙開発無駄金論な人も少しはトーンが下がってくれるんじゃないかなあ。
    世界の役に立つんだしね。一応。
    一機当たりの価格も安くなるだろうし。
    • by hgsdrk (13085) on 2004年11月14日 11時28分 (#652408)
      早期に投入出来る開発中の輸送船の中で、もっとも手頃なサイズのやつが
      コイツ以外無かったからという理由で、新宇宙船を開発するまでの繋ぎとして検討中、
      という可能性を考える俺は悲観論者ですかねえ?

      ただ、チャンスを掴めたら、ぜひとも頑張ってもらいたいもんです。チャンスは活かさないとね。
      親コメント
      • でも、「繋ぎ」の筈の機体が結果的に長く使われるって事も少なくないですから....。
        あとは、美味しい所を持ってかれちゃわないように....かな。
        親コメント
        • > でも、「繋ぎ」の筈の機体が結果的に長く使われるって事も少なくないですから....。

          旅客機のボーイング747を思い出しました。あれはSSTが就航したら貨物機に転用される予定の機体だったそうですが、その後バージョンアップを重ねて結局21世紀になっても主力旅客機として活躍し続けてます。
          まずは正式採用目指して頑張っていただきたいものです。

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        • by Anonymous Coward
          長く使われることが決まれば、
          次世代機共同開発とか言って、技術が日本からアメリカに渡されることになるのがいつものパターン。
      • by Anonymous Coward
        ESAのATVの方が速くあがりそうだし(来年打ち上げ予定)、完全自動ドッキングできるからそっちの方がいいのに。ブッシュと小泉の癒着で屑使わされるISSの中の人が可哀想。
        • Re:めでたい (スコア:2, 興味深い)

          by hgsdrk (13085) on 2004年11月14日 12時10分 (#652428)
          ヨーロッパと日本を天秤に掛けて、という面もあるでしょうが、
          どちらかというとそれより大きそうな面としては、
          ATVって、かなりロシアにすり寄った設計なんですよね。
          だからアメリカ的には、アメリカ寄り設計のHTVのほうが好ましいんでしょう。
          親コメント
          • Re:めでたい (スコア:1, 興味深い)

            by Anonymous Coward on 2004年11月14日 12時54分 (#652450)
            ATVとの比較よりも,まず日本は本当にHTVを打ち上げられるの?

            当初の計画ではメインエンジンLE-7Aを2つ搭載した増強型H2Aを使う予定だったが,この増強型は開発中止になったはず.
            従来型のLE-7A 1本のH2Aに個体補助ロケットSRB-Aを4本追加した計画中のモデルでHTVを打ち上げるのか?
            親コメント
            • Re:めでたい (スコア:3, 参考になる)

              by tada (5086) on 2004年11月14日 20時13分 (#652556)
              開発中止になったのは、LRBを付けた「増強型」です。
              代わりに、コアにLE-7Aを2つ載せた「能力向上型」が選択されました [nasda.go.jp]。
              (古いソースですが、現在も変わっていません)
              むしろ、みどりの事故以来、一つの事故で皆駄目になるという大型衛星の問題点が指摘されている現状、
              能力向上型が想定しているペイロードはHTVしかありません。

              余談ですが、HTVとは"H-IIA Transfer Viecle"の略なので、
              H-IIAで打ち上げないとHTVじゃないじゃん、という気もします。
              親コメント
            • by maruto! (18665) on 2004年11月14日 18時38分 (#652525) 日記
              >日本のH2Aロケットだけでなく、米のアトラスやデルタロケットでも打ち上げられる可能性

              と記事にあるので、必ずしもH2Aを使うわけではなさそうですね。というか、アトラスもデルタもH2Aに比べればコストパフォーマンスが段違いなのでむしろそちらがメインになるのでしょう。
              親コメント
              • by Anonymous Coward
                > アトラスもデルタもH2Aに比べればコストパフォーマンスが段違いなので

                段違いというのは初耳ですが、本当ですか?
                むしろH-IIAシリーズの方が安いくらいだと思っていましたが。
              • by Anonymous Coward

                こちらのNASDAのプレスリリース
                [nasda.go.jp]を見るかぎりでは、安いと言ってるように見えます。

                #652556がふれているLRB増強型の絵もありますが、
                これをみると「美しくない」ですねぇ。選択しなくて正解のようにおもえます。
                (能力向上型もエンジン2つならんでいる様は、あまり美しくないですが...)
              • by Stahl (7211) on 2004年11月15日 7時44分 (#652730)
                一回ごとの打ち上げコストはより世代の新しい、つまり洗練されているH2Aのほうが安い可能性もあるでしょうね。
                でも商売として考えると開発コストその他も含めて考えなければいけないわけで、そのあたりとっくに償却が終わってそうな旧世代に軍配が上がることもあるのではないかと。
                親コメント
              • by kz78 (20202) on 2004年11月15日 16時35分 (#652936)
                そのグラフ、1ドル=120円で計算されているので現在の為替相場になおすとH-2Aがデルタと同じ高さにスライドするんですよね。さらに、H-2Aの打上げコストはあくまで計画値で、まだ安定運用に入っていないH-2Aの現在の打上げ費用が実際には90~100億円くらいですので、実際にはそのグラフは成立しません。
                親コメント
              • by Anonymous Coward
                そのグラフがそのまま成立しないとしても、コストパフォーマンスが段違いなんて話が大間違いであることに変わりはありません。

                > さらに、H-2Aの打上げコストはあくまで計画値で、まだ安定運用に入っていないH-2Aの現在の打上げ費用が実際には90~
              • by Anonymous Coward
                段違いのコストパフォーマンスを埋めようとして大幅な費用削減に挑戦した結果が失敗をまねいてるわけで、どちらも計画値だからといって統合と情報衛星のダブルパンチで実質予算が激減したJAXAがうまくやれる可能性は少ない。結局は「段違い」になるんじゃないかなー
              • Re:めでたい (スコア:1, 参考になる)

                by Anonymous Coward on 2004年11月16日 15時18分 (#653337)
                > 段違いのコストパフォーマンスを埋めようとして大幅な費用削減に挑戦した結果が失敗をまねいてるわけで

                6機目での打ち上げ失敗は、ロケット開発ではごく当り前の成功率ですよ。
                アリアン5は1機目で失敗しましたし、改良型1号機もまた失敗してます。
                あなたの説に従うならアリアン5はH2Aなんて目じゃない位の大失敗ロケットですね。

                アトラス5もデルタ4もまだ6機も打ち上がってないですし。

                まあ、上層部(文科省・宇宙開発委員会)が迷走を続ける限り、
                JAXAにうまくやれる可能性は少ないって意見には同意しますが。
                親コメント
              • by Anonymous Coward
                >アリアン5は1機目で失敗しましたし、改良型1号機もまた失敗してます。
                じつはコレってきちんと管理がされているっぽいなぁと思っていたんですが。
                何か変更した後で直ぐ問題が発生するのは判る
              • by Anonymous Coward
                アリアン5は10機目でも失敗しているんですが、これについてはどうお考えなんです?

                ああ、1機目や10機目ならいいけど6機目で失敗するなんてとんでもないということなんですね、きっと。
        • アメリカにはスペースシャトルがあるから、(政治的に)使い捨ての補給カプセルを設計するわけにはいかない。

          ということで、アメリカがATVに対抗するための隠れ蓑なんじゃないかなあ、とか邪推。
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            うわ、何か否定できない。

            最初は完全独自国産と言っておきながら気が付いたら共同開発に。
            挙句新規開発技術は全てアメリカのもんだってなった挙句、価格高等しすぎて日本では作らないってなったりしそうな。

    • by Anonymous Coward
      >一機当たりの価格も安くなるだろうし。

      でも、トータルで出す金は多くなるね...
      いつものパターンだけど、たくさん作るのがいいってわけではないと思うぞ。
  • これだけのペイロードの輸送ユニットと帰りの荷物を大気圏で燃やして仕舞うというのは少し勿体ないですね。

    帰りの荷物も持ち帰ってこれるようにできるとなおいいのですが。

    # でも、そうなると生産コストが跳ね上がるからやめたのか?

    • 帰ってくるための機材と燃料を打ちあげるための燃料とか、
      制御するためにモーターつけたり羽根つけたり
      いつのまにかスペースシャトルができちゃった!
      とかするよりは、燃やしちゃった方がいいですね。

      燃やさず落とさず、宇宙コンテナとして使うのはどうだろう。
      そして、宇宙テ○ダが宇宙月額100万円であなたの大事なものを
      宇宙保管しますと。宇宙ドロボウがでるまで安心だな。
      --
      May the source be with you... always.
      親コメント
      • テキトーな棒っきれでもISSに付けておいて、とりあえずそこに付けて置くってのはどうかと。
        現状ではドッキングポートを開けるためにプログレスを廃棄させているようですが、それまでは付けっぱなしってのはやっぱり勿体無いと言う思いが有るのかと。
        #予期せぬ
    • 基本的にはISSから地表にわざわざ降ろしたい荷物なんて人間と少量のサンプル位ではないかと思います。
      というか、コンセプトから見直すことになりますから。それは。
    • 以下のHTVの項を読んでて知ったんですが、

      「私たちのミッション」 [www.jaxa.jp]

      >また、シャトルがなくなると物資を地上に戻すことも難しくなるため、
      >私たちは、回収装置の検討も開始しています。

      とあったり、

      (pdfファイル) 5.JEM及びHTV利用による [cao.go.jp]
  • by Anonymous Coward on 2004年11月15日 0時40分 (#652654)
    ISSは本当にフル完成するの?そっちの方がすごく疑問。 日本の「のぞみ」は打ち上げてもらえるの? もしのぞみがNGだった場合、代金として開発資金を出したあのユニットは日本のものになるの?(笑) 完成しても老朽化していて、すぐに処分なんて考えたくはないことは現実としてありそうな気もするし・・・。 もっともアメリカ自体が新しい宇宙開発をしたくしてしかたないし、早くISSに見切りをつけたい。そのやっかい払いを日本が引き受けるわけで・・・。本当に喜んで良いのか疑問だなぁ
    •  アメリカが本気で火星へ行ったり、月に基地を建設するつもりならISSの完成は必要な条件になるはずだよ。
       アポロみたいに地上から直接月軌道以遠へ向かうのは効率的じゃないので、低軌道上に桟橋を作っておいてそこから軌道専用宇宙船を飛ばす方が良いですから。

       陸の真中で水陸両用の船を作って海まで走ってから船出するのと、海辺へ材料を持っていってそこで船を組み立てて桟橋から出発するのとは差がかなり大きいですよ。
       もっとも、施設維持管理の下請けを予算持ち出しで押し付けられる可能性は否定できないわけだが……。

      《星のパイロット》シリーズ [sf-fantasy.com]再読中
      --
      --- どちらなりとご自由に --- --
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      • by tada (5086) on 2004年11月15日 16時02分 (#652924)
        その類の例えは軌道傾斜角が等しい場合には、まあ妥当ですが、
        そうでない場合は全く見当はずれになってしまいます。

        軌道傾斜角が90度だけ違う軌道へ移行するには、打ち上げに必要な速度増分(=軌道速度)の√2倍が必要になります。つまり単純計算で60度以上違うなら、地上から直接打ち上げなおした方が早いと言うことになります。
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        • by Anonymous Coward
          http://www2.crl.go.jp/ka/TNPJP/nineplanets/data.html

          軌道傾斜角が60度以上地球と違う天体なんて、小惑星か彗星ぐらいだろ。

          > 軌道傾斜角が90度だけ違う軌道へ移行するには、打ち上げに必要な速度増分(=軌道速度)の
          > √2倍が必要になります。つまり単純計算で60度以上違うなら、地上から直接打ち上げなおした方が
          > 早いと言うことになります。
          • by tada (5086) on 2004年11月15日 18時39分 (#652986)
            >軌道傾斜角が60度以上地球と違う天体なんて、小惑星か彗星ぐらいだろ。

            自分が言っているのは地球の赤道面(≠黄道面)に対する軌道傾斜角です。

            最終的に投入したい軌道面とのズレが数度しかないとしても、
            軌道速度×ズレ角度 程度の速度増分が必要になります。
            軌道上で準備するメリットがそれを上回るのならアリでしょう。

            ISSに関して言えば、軌道傾斜角は50度以上ありますが、ISSの軌道は地軸を中心に摂動するので、
            ひょっとしたら黄道面と一致するタイミングがあるのかも知れませんが、計算したことはありません。
            親コメント
            • 最終的に特定の衛星軌道に乗せたい、とかいうのだと、傾斜角の違いが問題になりますけど、
              「月に行きたい」というのだったら、傾斜したまま、遠地点が月に届くような軌道に移行すればいいのではないかと。

              まあ、14日に1回は、ISSから出発して遠地点でちょうど月に着くようなタイミングがあるんじゃないでしょうか。
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              • by tada (5086) on 2004年11月16日 1時08分 (#653122)
                ええ。ISSの軌道面が月の軌道面や黄道面と一致することがあるかどうかなのですが、
                「14日に1回」というのはどういうことでしょうか?
                ISS軌道の昇降点赤経が一周する周期は70日くらいになりません?
                親コメント
              • 「軌道面が一致」する必要は無いだろう、というのが私の主張です。

                (月に届いたらあとは月を周回する孫衛星になればいいわけですから、わざわざ月と同じ軌道で地球を周回する人工衛星になる必要はない)

                ISSの軌道面と月の軌道面の交線を考えて、
                近地点がその交線とISS軌道の交点
                遠地点がその交線と月軌道の交点
                という楕円軌道を通れば、何時でも月軌道に届きます。

                あとは、ちょうど月軌道に着いたときに、そこに月がいるような
                タイミングですが、

                (おおざっぱに計算するために、ISSの方は無視して)
                月が約28日で一周していて、その間にISSの軌道面と2回交わるわけですから、14日に1回はチャンスがあるだろう、と。
                親コメント
              • by tada (5086) on 2004年11月16日 15時52分 (#653350)
                なるほど、勉強になりました。
                確かに無駄なく行けますね。

                >(おおざっぱに計算するために、ISSの方は無視して)
                >月が約28日で一周していて、その間にISSの軌道面と2回交わるわけですから、14日に1回はチャンスがあるだろう、と。

                ISSまで考えると、このチャンスに、ISSが月の軌道面を月とは反対側で突き抜けるタイミング(90分に1回)が必要ですね。
                親コメント
      • by hgsdrk (13085) on 2004年11月15日 23時46分 (#653103)
        火星探査には宇宙ステーションがあっても無駄なだけ!ましてや月基地なんてゴミよゴミ!
        そんな重厚長大型の計画では100年経っても火星には行けないぞ!
        火星へ行くにはサターンVロケット使って地球から直接行くのが一番コストが低くて現実的!

        ・・・・という、マーズ・ダイレクト計画 [rim.or.jp]が結構好きなんですが、ダメですか?
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        今のISSが桟橋にはなれないだろ.....
        無駄ではないにしろ、プロジェクト失敗という評価になりつつあるのだから
        いかに落とし所を探すかが問題で、ババを引かない(押し付けられない)
        ようにするのが大事じゃないかな。
        そんな中でも今回の話でうまみを少しでも引き出せれば良いのだが。
        • by Anonymous Coward

          ロケットの打ち上げ実績も積めるし、軌道船の開発・運用という形で 金を使えるので、ISS絡みにしてはマシな話だとは思うけど・・・

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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