青色LED訴訟が発明対価8億4000万で和解成立 450
ストーリー by Oliver
企業の設備とノウハウと個人の閃き 部門より
企業の設備とノウハウと個人の閃き 部門より
sillywalk 曰く、 "朝日新聞の記事によれば、中村修二教授(米California大Santa Barbara校)と日亜化学工業の間で争われ、さきの1審で200億円の発明対価を中村教授側へ支払うよう命じる判決のあった青色LED訴訟において、控訴審の東京高裁は両者に和解を勧告し、日亜側が約8億4000万円あまりを支払うことで和解が成立しました。
和解内容は、中村教授の発明対価を6億857万円とし遅延損害金2億3534万円を含めて計8億4391万円を同社が支払います。また、中村教授が在職中の全発明について、特許を受ける権利が同社に継承されていることを双方が確認したというもの。
和解後、中村教授は弁護士を通じて「私は今回の和解内容について全く納得していないが、弁護人の意見に従って受諾することにした。発明の対価についてのバトンを後続のランナーである一人ひとりの技術者に託し、本来の研究開発の世界に戻ります」との声明を発表しました。なお教授は改めて12日に記者会見する予定です。"
最初から金の亡者だったわけじゃない (スコア:4, 参考になる)
・中村氏が日亜を辞める時に、6000万円の特別退職金の代わりに、今後特許を出願しない事を要求
・中村氏は拒否
・日亜は、米国の企業に日亜時代の企業秘密を漏らして特許侵害をしているとして中村氏を訴える
・報復として今回の訴訟に踏み切る
ソースは日経BP [nikkeibp.co.jp]と、PRESIDENT online [president.co.jp]。
最初から金の亡者という訳じゃありません。
日亜から訴えられなければ、中村氏側から訴えることはしないんじゃないかと思います。
金が欲しいと言うより、金額として査定する事に意味があったのでしょう。
そういう意味では、今回の和解は意味をなさないかもしれません。
しかし中村氏には、訴訟に時間を費やすより、研究に対して時間を割いて欲しいです。
捨て台詞のような事を言っていますが、それでも日本の(エンジニアの)ためを思っていると思いますよ。
Re:最初から金の亡者だったわけじゃない (スコア:2, 興味深い)
>この1~2年、中村氏と日亜化学の関係は悪化していた。事の発端は中村氏が日亜化学を退職した1999年12月に遡る。日亜化学は、約6000万円の特別退職金を支払う見返りに、中村氏に対して青色LEDに使っている材料(窒化ガリウム)の研究と特許出願はしないように求めた。しかし、中村氏が拒否。昨年12月に日亜化学は中村氏を「トレードシークレット漏洩」の疑いで提訴し、両者は険悪な状態に陥っていた。中村氏による今回の提訴は、いわばその報復という面がある。
http://bizns.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/search/wcs-bun.cgi?ID=138473&FORM=biztechnews
この「約6000万円の特別退職金を支払う見返り」に「青色LEDに使っている材料(窒化ガリウム)の研究と特許出願はしない」って条件って無茶だよな。
1954年生まれで今50歳、99年12月って約5年前だから45歳。
その道の技術屋にその道で働くなってことだよな。野球選手に野球をやめろ、芸人に芸人辞めろ、と言っているようなもの。65まで働くとすると20年もあるじゃん。
隠居しろってことか?年300万?それとも、6000万を元手にラーメン屋でもやれってことか?
「窒化ガリウム」以外の材料での研究も出来なくはないだろうけど、別の材料だと材料に関する知識に深みがないんじゃないの?
2万のごほうびも笑えるけど、社内規定とかでそうなっているのならば、それはそれで良いのかもしれないが、当然、地位も名誉も金も会社から与えられなかったら、退職して出て行くのは当然の結末。
中村氏側から見れば、会社は功績のあった人間に対して無茶な条件出して、更に提訴してきたんだよな。
彼の立場で、自分が会社にいかに貢献したかを考えるとぶち切れて当然と思う。
ごほうび (スコア:2, 興味深い)
>今回の訴訟の意義について、弁護団の升永英俊氏は「会社側の支払いがわずか2万円という『ごほうび』だったのを8億4千万円に転換した。
6億/2万=3万倍に「ごほうびアップ」とみるべきか、
>「世紀の発明」と言われた青色LEDの発明対価は一審判決が認めた超高額の約600億円から一転、100分の1の額で決着した。
600億/6億=0.01倍とみるべきか。
6億って、サラリーマンとしては多い金額だけど、会社への貢献度から出世、その後、役員とかになって70くらいまで居続けたと考えると、それ程大きな金額でもないよな。
役員報酬3000万*20年=6億だから。
Re:ごほうび (スコア:3, すばらしい洞察)
今も中村氏が日亜の社員で,適切な処遇をするために中村氏を所長とする研究所を作ったり~なんてことを考えれば大した金額ではありませんよ. そうしてちゃんと中村氏にインセンティブを与えていれば,日亜は青色レーザーでもう一山当てられたのかもしれないのに.
でも、辞める際には… (スコア:2, 参考になる)
で、結局結んでもいない守秘義務契約違反で損害賠償請求されて反撃、という図と記憶してるんだけど
捨てぜりふが (スコア:2, 興味深い)
「日本は大企業を重んじ、個人の権利を全く無視した国家であったのが証明されたと思う」
「これからは講演等を通じ、理系を目指す人にはぜひ、実力が収入に反映される米国に来るよう勧めたい」
・・・だ、そうです。アメリカはそういう国なんでしょうか。
中村氏をアメリカ的視点で評論した意見って、どっか載ってますかね・・・?
捨てぜりふ? (スコア:3, すばらしい洞察)
研究開発に携わっている人間の、今の、正直な気持ちですよ。
優秀な技術者/研究者ならばなおさらでしょう。
これだけの発明がたった6億?馬鹿こくな。
じゃあ、一体、どれだけの成果を挙げれば、日本で"成功した"と言えるだけの報酬を得ることが出来るのだ。
8億がどれ程大したことのない金額なのか、他のスレッドにあったけれど、野球選手の年俸と比べてみたって良い。
今回の和解が、一層の頭脳流出と理系離れを加速させるのだろうなぁ、と言うのが、
現場の人間の正直な感想ですよ。
#アレだけの成果に、たった8億ぽっちのゼニを得ただけで、ゼニゲバ扱い…ですか。(他の書き込みね。)
#報われねぇよなぁ。ハァ。
Re:捨てぜりふ? (スコア:2, すばらしい洞察)
子供が技術者になりたいってんなら、後ろ向きに日本じゃそんなんダメだと言うより
一家そろって渡米して向こうのいい教育を受けさせてやるぜくらい言えよと。
Re:捨てぜりふが (スコア:3, すばらしい洞察)
本当にこのような発言をされたとすれば、大変残念ですね。どうか記者会見で世界的な恥をさらさぬよう思いとどまっていただきたいものですが。
私も技術者のはしくれですが、かなり値切られた印象は拭えないとはいえ、今回の高裁の和解案は一審判決に比べて非常にまっとうなものであり、安堵する気持ちが強いです。世の研究者、技術者がみな、窒化ガリウムのような素材で一発逆転を狙えるのなら、地裁のひとり勝ち裁定は我々にとって朗報だったでしょう。しかし現実には、順当な(と思われていた)セレン化亜鉛を選んで先を越される人が大半です。彼がひとり勝ちするためには、出し抜かれた人々は敗者として切り捨てられなければ計算が合いません。それはそれで潔いシステムなのかもしれませんが、それが技術振興につながるのでしょうか?
中村氏はこのようにもおっしゃっています [google.co.jp]が、ひとり勝ちがお望みで、それをひとりで実行できる確信がおありだったのなら、もう少し早く勇気を出して出願前に独立し、もとの職場にライセンスを売るしかなかったのです。ナノゲート・キャパシタを生み出した岡村廸夫氏のように。
今回は対価の減額があまりにも大きく、50%とはいかないまでももう少し多めの貢献度が適切な落としどころだったのかもしれませんが、だとしても国家(政府? 社会?)に唾棄するかのような発言は醜悪です。それにアメリカの場合は、利益の50%はまず投資家に還元されるのが普通かと思います。
もうひとつ、お金が欲しいなら、せっかくアメリカに渡ったのに教授職というのはもったいないでしょう。中村氏はカネの亡者などではなく、よい意味で経済合理性に乏しい人生を歩んでいる方だと思うのですが。
アメリカの大学 (スコア:2)
>教授職というのはもったいないでしょう。中村氏はカネの
>亡者などではなく、よい意味で経済合理性に乏しい人生を歩んで
>いる方だと思うのですが。
アメリカの大学は、企業と張り合える給料を出します。
また、アメリカの企業では、発明の対価は0ですが、大学では実施料の50%近くが発明者のものになります。
Re:捨てぜりふが (スコア:2, 参考になる)
>中村氏をアメリカ的視点で評論した意見って、どっか載ってますかね・・・?
えー、ここの中で紹介されていたこのサイトから引用 [www.ne.jp]。
>2~3人の米国の教授に相談したら話しが広がって10の大学、5の企業から勧誘があった。
>(日本からはゼロだった。) しかも天秤にかけるとどんどん上がる。(イチロー選手の
>お金どころではなかった。) さらにストックオプションで何十億にもなる。
この話は2000年であり現在とは違うので実際にはもっと少なくなるとは思いますがそうだとしても、かなりの報酬にはなるのではないでしょうか?
Re:捨てぜりふが (スコア:2, 参考になる)
でなけりゃー日本でも首になっていると思うが。
あったあった、これ [www.ne.jp]。
>やけくそになって、青色ダイオードに取り組もうとした。当時、青色の開発は研究者の夢だった。
>上司に言っても、”大手が出来ないものを”と言って取りあってくれない。そこで創業者であった
>トップに直訴したところ簡単にOKが出た。数億円の金も出してくれて、これにはびっくりした。
>また、MOCVという反応装置の研究にアメリカに行きたいと言ったところこれもOK。
Re:捨てぜりふが (スコア:2, 興味深い)
>しかも、まるで売国奴のような事を平然と言ってのけるとは・・・。
和解したのは「日亜」とであって、不満があるのは「日亜」へでは無いのでは?
ゲームなどのプログラムの著作物とかでは、開発に従事した社員への「対価」を得る権利は「無い」事になっているのに対して、特許では「有る」事になったいるのにと言う不満があるのでは?
アメリカは契約社会だし、揉め事を経験している中村氏が契約内容を確認せずに教授とかをやっているとは思えない。
条件を理解した上で働くのと、条件について考えが会社と違い、結果を出した後で満足とは程遠い対価しか得られなかったからでは?
例えば、週刊の漫画雑誌に連載されている漫画を描いているのは誰と考えると、作者一人ではなく多くのアシスタントの共同作業。
でも、アシスタントには著作権とかで対価を得る権利は無い。雇われている社員には無いの。
無いから制作意欲が落ちて衰退することも、日本のアニメや漫画、ゲームとか考えるとありえない。
特許に関しても改正し初めっから対価を得る権利を無くせばすっきりすると思う。
製造部門を持たない開発専門の会社とかもあるよね。対価を得たいのならば個人事業でやるとか自ら会社を作るとかしてリスクも背負うべき。
中村氏は技術屋の賃金の向上とかも考えているようだが、5%の対価を得られて当然となると、その分賃金は下がるのでは。
開発も目先の利益追求になり、長期的な基礎研究とかは減る気がする。
最近のリストラがあって当然の会社の経営方法も、目先の利益追求でしかなく、長期的にみれば利益にはならないだけでなく、社員の忠誠度も落ちる。それと一緒。
無名の技術者の賃金が落ちないことを祈る。
Re:捨てぜりふが (スコア:2)
なかなかうまいこといいますねえ。
日亜化学工業:プレスリリース (スコア:2, 興味深い)
・東京高等裁判所 平成16年(ネ)第962号の和解について [nichia.co.jp]
・和解についての当裁判所の考え [nichia.co.jp]
・和解条項 [nichia.co.jp]
・404特許の相当対価の説明 [nichia.co.jp]
・東京高等裁判所 平成16年(ネ)第962号、同第2177号の和解について [nichia.co.jp]
2番目の「和解についての当裁判所の考え」には対価についての計算式も掲載されていて面白いですね。
Re:404特許 (スコア:2, 興味深い)
守銭奴 vs. 守銭奴 (スコア:2, すばらしい洞察)
なんで個人が守銭奴やったら批判されるのん?
Re:守銭奴 vs. 守銭奴 (スコア:3, 参考になる)
企業の場合は受益者がたくさんいるからあんまりおおっぴらに言われないだけ。
個人の場合だと受益者は一人だからたたきやすいって寸法ですよ。
この辺が実に日本人的だねぇ
-- 星を目指さない理由は何もない -- 「MISSING GATE」by 米村孝一郎
Re:もぐらたたき (スコア:2, 興味深い)
「100億ぐらいあげようよ」って雰囲気になったかも。
奴隷根性 (スコア:3, すばらしい洞察)
堀江とかが資産300億とかいっても反発しない人は多いのに、
毎年1000億の利益の多くを生み出すようになった発明をした人がその対価を求めると反発する。
それは経営者なら自分は納得させることが出来るけど、同じ技術者、もしくはサラリーマンだった立場の人間が何億もの金を受けるのは許せない、って意地汚い心があるのさ。
Re:奴隷根性 (スコア:2, 興味深い)
って、いうか代替り後の社長の仕打が中村氏の退社の引き金で
渡米後の中村氏を起訴したのも代替り後の社長。
そもそも、LED 研究時の社長が健在なら何の問題も
起こらなかったはず。
>そう言う意味で、中村氏にLEDの研究費を渡した当時の
>日亜化学社長は偉いと思います。
ひでー話だ。 (スコア:2, すばらしい洞察)
口が塞がらない。
日本では、技術者は滅私奉公しないと評価されないのか?
自分の正当な評価を求めたら、銭ゲバ扱いなのか?
冷静な評価を下す前に、脊髄反射で銭ゲバ扱いする人間が
多すぎるじゃないか。。
個人的には200億はさすがに不当だと思うけど、それ以前に、
彼に対する評価自体が不当なんだから。
彼が何に対して怒りを抱いているのか、それを見誤っちゃ
いけないよ。
中村氏側のイメージ戦略の勝利 (スコア:2)
司法制度がおかしいとか言ってるけど,第1審の
三村裁判官がおかしかっただけで。
みんな第1審判決の中身読んで言ってるの?
あれって将来利益の算定とか,貢献度の算定とか
めちゃくちゃだよ。
中村氏側の訴訟代理人は強気ごり押しで有名な人。
それが和解を薦めたんだから,1審が出来すぎ(はったりを
そっくり認めてもらったようなもの)なのであって,
この和解金額も御の字でしょう。
中村市の発明は青色LEDのたくさんある中のある層の製造法だけど,
類似した特許はまえからあったし,中村市の発明より優れた製法は
その後も出てきている。
青色LEDは全部自分の手柄のようなイメージをメディアを通して
広げた中村氏側のイメージ戦略の勝利でしょう。
Re:中村氏側のイメージ戦略の勝利 (スコア:2, すばらしい洞察)
主張を全面的に採り入れたもの。
なぜ中村氏側の主張が全面的に通ったのかと言うと
日亜の主張が支離滅裂だったから。
>和解額が第1審の額を大幅に下回る結果になって
>司法制度がおかしいとか言ってるけど,第1審の
>三村裁判官がおかしかっただけで。
>みんな第1審判決の中身読んで言ってるの?
>あれって将来利益の算定とか,貢献度の算定とか
>めちゃくちゃだよ。
日亜の主張では中村氏の発明は実用に耐えないもので
重要なものでもなく、日亜の利益は開発費を差し引くと
マイナスだということになっていた筈。
特許というのは保持し続けるのに経費がかかるもの。
重要でない特許であれば特許権を放棄して経費を
節約して然るべきもの。
利益がマイナスだということは開発としては
失敗だということ。そうだとすれば中村氏は
責任を問われ役職、給与においてネガティブな
査定をされてしかるべき。
しかし、実際には日亜は特許を放棄することも
中村氏を降格も減給もしていない。
民事裁判ならば一方の主張が支離滅裂ならば
もう一方の主張が全面的に通ってしまう。
ということで、おかしいのは第1審の裁判官ではなく
日亜側の主張。
納得してないって (スコア:1)
「私は今回の和解内容について全く納得していないが、弁護人の意見に従って受諾することにした。」
と言っているようだけど、納得していないのはどっち?
・200億円から6億円に下げられたこと?(後2億は遅延金)
・在職中の全発明の特許を受ける権利が同社に継承されること?
なんだかんだと言って、金の亡者にしか見えなくなってきている今日このごろ
Re:納得してないって (スコア:2, 興味深い)
>「私は今回の和解内容について全く納得していないが、弁護人の意見に従って受諾することにした。」
>と言っているようだけど、納得していないのはどっち?
どっかのTVでのニュースでキャスターが言っていたけど、弁護士は今後の訴訟を継続する訴訟費用を考えると「最大の利益になる」と考えているようなことを言っているみたいなことを言っていた。
きっと、1億くらい更に訴訟費用を投入し訴訟を続けても、7億や8億取れる見込みが弱いと言う話なんじゃ?
>なんだかんだと言って、金の亡者にしか見えなくなってきている今日このごろ
600億や200億とかは「金の亡者」の様にも見えていたが、6億って、営業とかの人間があれだけ貢献したら、出世し役員とかになって同じくらい取るんじゃないの?
非常勤役員とか顧問とかで、地位と名誉と金を与えることを考えると、そのくらいはあっても良いんじゃ?
「数百億取るぞ」ってやっているわけじゃないんだし。
和解なんて双方が折れ合うんだから、「不満が全く無い」なんてことはそもそもありえない。それを口に出すか出さないかだけでしょ。
口に出したのは、技術屋の立場の向上的な物があり、もっと頑張りたいと思っている面もあったからなんじゃ?
Re:納得してないって (スコア:2, フレームのもと)
「納得はしないけど、了承する」ってのに、大人になるとたまにぶつかるんだよね。
>納得いくまで争って欲しかった。
大人は利と理を天秤にかけることもあるのさ。
納得はしないけど、了承する (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:納得してないって (スコア:1)
どちらかが倒れるまで最後まで殴り合えってのが趣旨
なんだろうけども。
最後まで争った挙句に結局お金取れずに、しかも将来的な
発明の対価の見積もりが全国的に低く抑えられる前例と
なってしまいかねないということを考えたら、ここで引くのも
しょうがないでしょう。
それに社会的な意義という点では、一審判決で必要十分では
ないにしても、とりあえずここまでは頑張った的な結果として
残るのではないのでしょうか。
Re:納得してないって (スコア:2)
Re:正直きちがい沙汰だったしな (スコア:2, すばらしい洞察)
そして、今後、同様の裁判を起こしても発明者の貢献度を高く見積もることはありませんよ、という裁判所から意志表示だと理解しています。
Re:正直きちがい沙汰だったしな (スコア:2, 参考になる)
中国新聞によれば、高裁が和解勧告を出した際に 和解金として6億857万円を基準とすべきだと 示したみたいですよ。
計算方法について記事から引用
当該記事
中国新聞: 「高裁の考え」要旨 LED訴訟 [chugoku-np.co.jp]
四十九次
Re:正直きちがい沙汰だったしな (スコア:2, 興味深い)
彼が本気で200億欲しいわけじゃない。「自分の仕事は200億の価値がある」といううことを認めて欲しいだけ。誤解するような書き込みはよしたほうが良いぞ。
Re:正直きちがい沙汰だったしな (スコア:1)
個人的には3億ぐらいかと思ってましたが,それよりは若干高めでした.
#というか,200億はさすがにありえんよなあ.
Re:正直きちがい沙汰だったしな (スコア:1)
これほどの発明、一生にひとつできるかどうかでしょう。
もう少し夢のある金額でもいいかな?とも思いました。
# と言いながら、こんなもんだろうと思う。
It's not who is right, it's who is left.
Re:正直きちがい沙汰だったしな (スコア:1, おもしろおかしい)
この8億円をスマトラ沖地震の義援金として寄付したら
皆さんの評価は変わるんでしょうか?
技術者の場合は (スコア:2, 興味深い)
技術者の場合は、成功しない場合けっこう....無茶苦茶辛いことに
なります。なお、成功してもけっこう辛いことになります。大成功を
納めてさえも金一封で済まそうという会社まで存在します。
中村修二氏は、プロ野球で言えば百年に一人の天才プレーヤーのようなものです。
「年棒」数億でも普通でしょう。十年で数億なら安いものですし、
金一封ってのは確かにキチガイ沙汰ですね。
Re:あまりに会社に偏り過ぎの和解 (スコア:2, すばらしい洞察)
「お前は素晴らしい仕事を社会に対してしたのだからこれで我慢しろ」と言うのは金を転がす人間や経営者の詭弁…搾取のための理屈付け…に過ぎないと思うのですが。
金が全てという訳ではないけど、会社に一方的に貢献させられる状況におかれるのは(時に理系が置かれがちなのだが)もっと異常だと思うのですけど。
Re:予想通り2ちゃんねる状態 (スコア:2)
Re:発明対価を契約条件に入れたら (スコア:2, おもしろおかしい)
発明対価だったら発明するまで給料は出ないんじゃないでしょうか?
Re:青色LEDの何の発明かって… (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:確かに、 (スコア:2)
私は在米8年になりますが、どちらも、特に前半は、そんなにはずれてないと思いますよ。
Re:確かに、 (スコア:2)
スポーツのことはよく知りませんが、ストライキをしなければ、選手がいくら貰っていようとファンは怒ったりしないような気がしますね。今回のような判決がアメリカであったとしても、日本でのようなネガティブな反応はなかったと思います。社長が年に数十億貰うのが珍しくない国ですし、高い金を貰うのは偉いからに違いないという風に考えそうです。特許の対価という取り方はこちらではありえませんが、技術者が数億円以上の金を手にするのも、ネットバブルで慣れて、全然驚かなくなってます。
特許とは関係なく、アメリカの優秀な技術者には、生活の安定と、一攫千金の可能性が両方あります。それがないのが日本の痛いところですね。
Re:確かに、 (スコア:2)
会社が大成功すれば、小さいときからの中心的技術者は数億円程度の金は得られます。会社が失敗しても、優秀ならばすぐに他の会社に就職できます。
インパクトでいえば、 (スコア:2)
自分が子供だったら、細かいことは分からなくても、日本は理系が感謝されない社会だという印象を持つだろう。もし/.を読んでいたら、ネガティブな反応の激しさに恐れをなして、理系に進むのなんかやめようと思ったかもしれない。
Re:理系離れへの影響 (スコア:2)
たくさんの研究者が挑んで失敗していった中で、中村教授が成功したことを考えると、50%でも全然大きすぎないと思います。
Re:理系離れへの影響 (スコア:2)
中村氏の第一歩から特許までは、数人の研究者でやって、そんなに時間はかからなかったのではないですか?それに比べて、青色LEDの研究自体は、多くの研究者に、長い間されていいたのではないのですか?
そうだとすると、第一歩のあと、別の人間による同程度の大発見が二つあるいはそれ以上も連続して起きたというのは考えにくいと思います。
Re:理系離れへの影響 (スコア:2)
中村氏の研究にかかった時間はここでの理屈には関係ありません。関係あるのは、研究者が成功することなく費やした人月です。ブレイクスルーの難しさの目安として。
で、論点は、問題になっている特許における中村氏の貢献の他の研究者のそれと比べての重要性ですが、この目安でもって考えると、やはり中村氏の「第一歩」がほとんど全てではないのかということです。
> 基礎的な部分は赤崎氏の研究ですし。
この方は日亜の方ですか?その研究から中村氏の研究までにはどのくらいの時間がかかっているのですか?
> ……もしかして、誰も考え得なかったことを無から生み出したとか思ってませんか?
どこからそう思われましたか?
Re:理系離れへの影響 (スコア:2)
Re:和解しなければ良かったのに (スコア:2, すばらしい洞察)
8億からさらに減らされる可能性よりは8億を取った。
それを守銭奴と呼ぶのはまあアリだ。
自分もできれば裁判を続けてほしかったと思う。
でも、裁判ってのは金も手間もかかるのよ。本当に。
これ以上裁判続けたって、原告弁護団は
労働が増えるのに、実入りが減る可能性が高いんだから、
そりゃあ自分の顧客を必死になって説得するわな。
でも、日本の司法が腐ってるのも確か。
今回、判事が判決文を書きたくないから和解勧告出した感が強い。
そしてこの和解勧告を拒否したら心証を害して、
報復的な判決が出るだろう(と原告弁護団は判断したはずだ)。
その際、世間やメディアは一時の話題にはしてくれるが、
最高裁で高裁と異なった判断が出る可能性は正直低い。
そう考えると、裁判所における和解っては
純粋に任意の選択肢ってワケでは決して無いのよ。
あと、今回の和解で大喜びしているのは間違いなく、
厄介な仕事をせずに済んだ裁判官連中と、
支払金額が安上がりで済んだ日亜の人間であることを忘れて
この問題は語れないと思う。